事業計画書の必要性
起業のデットファイナンス、累計1,300件、96億円超の融資をサポートしてきた、INQ代表の若林が、
ファイナンスをお役立ちTipsはもちろん、起業家、スタートアップ、テイクホルダーとの対話を通じて、
ファイナンス起点のストーリー、理論と実践を、ぼちぼちお届けする番組です。
皆さんこんにちは、INQの若林です。
こんにちは、INQの遠藤です。
遠藤さん、今回は事業計画をテーマとして、全6回に分けてお話したいと思います。
無料ですね。よろしくお願いします。
例によってですね、1回あたりが短くお届けしたいなというふうに思っています。
1回目はどのテーマでお話をいただけますか?
なぜ事業計画書が必要なのかというテーマについてお話しします。
この回を聞いていただくと、事業計画書の必要性や役割が分かります。
はい、じゃあ早速なんですけど、事業計画はなぜ必要なのでしょうか?
はい、事業計画書はですね、単なる提出書類ということではなくて、
もともとは事業の構想整理したり、目標設定したり、
設定した目標の達成に向けての道筋を示す、いわば地図だったりとか設計図というようなものかなというふうに思います。
それだけでも非常に重要なので、資金調達があろうがなかろうが必要なものではあるんですけども、
とはいえなかなか作ったりしない人も多いかなというふうに思うんですが、
とはいえ資金調達をしようと思ったら、特に創業初期はですね、
金融機関からの審査ですとか、ベンチャーキャピタルからのDDみたいなところでですね、
その事業計画の改造度というのが担当者の印象を形成して、
場合によってはこの資金調達の可否を左右するということも十分あり得る、
そんな重要なものかなというふうに思います。
なるほど。では早速、事業計画の役割はどんな分類になりますか?
はい、5つあるかなと思っています。
1つはアイデアの整理ツールですね。
それから仮説検証ツール、それから可視化ツール、事業遂行支援ツール、それからコミュニケーションツール、
この5つがあろうかなというふうに思います。
企業当初でいうと、アイデアを整理したりとか、
その整理したアイデアを実行に移した時に、ある仮説を立てて、
その仮説に対しての検証結果を照らし合わせるみたいな意味で、
仮説検証ツールという意味合いもあるかなと思います。
それから実際その事業が動き始めた時に、その事業がどういうコンディションなのかということだったりとか、
将来どういう姿になるかというところを可視化するツールということかなと思いますし、
先ほど目標を立てて、その達成のための地図、道筋を示す地図みたいなことも申し上げたんですけど、
今その目標に対してずれているのかずれていないのか、
ちゃんと進むべき道に向かっているのかみたいなことを指し示すという意味での、
安心版になるような事業遂行支援ツールという意味合いもあるよねという話。
特に私が大事だなと思うのは、このコミュニケーションツールという最後に申し上げたところですね。
はい。
事業計画書の役割
コミュニケーションというのは、今私と遠藤さんがお話をさせていただいてますけど、
このコミュニケーション、あるいはこれを聞いていただいているリスナーの方とある意味コミュニケーションだと思うんですけれども、
事業計画書もまた金融機関の方だったりとか、あるいは社内のメンバーだったりとか、
ビジネスに関わるステークホルダーとのコミュニケーションをより良くするために、
そのためのツールとして非常に有効なものになるということですね。
やっぱりこう分かってもらうことによって、様々な物事が円滑に進んでいく。
そして協力を得て人を巻き込んでいって、事業を成長させていくということが企業化に求められていることなので、
それを口でもちろん説明するということでもあるわけなんですけど、
それを事業計画書というフォーマットに落とし込んで、場合によってはしっかり数字で語らせてですね、
周りの人、協力を仰いでいくというために必要なコミュニケーションツールとしての意味合いというのが強いのかなというふうに思います。
授業上5つを挙げていただいたツールのポイント、いずれも大事だなと思ったんですが、
職員間との融資を実行する部分では、最後に挙げていただいたコミュニケーションツールというこの意味合いがより重要になってくるようという理解であってもらえますか。
はい、そうですね。
では今日は、事業計画をする上でなぜ事業計画書が必要なのかというポイントを整理いただいたんですけれども、簡単にサマリをお願いしてもよろしいでしょうか。
この事業計画書というのは単なる書類ではなくて、事業の目標を達成のための道しるべであり、地図であり、設計図です。
役割としましては、アイデアの整理ツール、仮説検証ツール、可視化ツール、事業遂行支援ツール、コミュニケーションツールですということなんですけれども、特に重要なのはコミュニケーションツールとしての側面です。
特に資金調達においては資金の出し手である金融機関だったりVCと話すときに、いかに自身の事業、自社の事業をご理解いただいて巻き込んでいくかというところに重要になるツールかなと思いますというのが今回のサマリです。
ちなみに事業計画書についてより掘り下げて知りたいなという方は、木村よしひろさんという方の「事業計画の極意」という書籍がありまして、結構ボリューミーな書籍なんですけれども、これが本当に素晴らしい内容なので、それを読んでいただくのがお勧めですと。
とはいえですね、事業計画書についてもうちょっとサクッと、ながら劇でアウトラインを理解したいよという方は、今回のこの事業計画全6回をながら劇していただくのが一番ライトな方法かなというふうに思います。
なるほど。よりボリューミーということであればお勧めいただいた書籍も含めてということですかね。
はい、そうですね。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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