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2025-09-30 07:44

#57社内外のステークホルダーを巻き込む事業計画書の「コミュニケーションツール」としての役割【事業計画編2】

今回は「社内外のステークホルダーを巻き込む事業計画書の「コミュニケーションツール」としての役割」についてお話しました。

✅️事業計画書が関わるコミュニケーションの二つの側面✅️社内向け:メンバー間の共通言語としての役割✅️社外向け:資金調達の場面で協力を得るためのツール

✅️【創業期の融資で特に重要】実績に代わる計画の「解像度」

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「起業のデットファイナンス」は、累計1,300件・96億円超の融資をサポートしてきたINQの代表で、スタートアップ大好き若林哲平が、ファイナンスお役立ちTipはもちろん、起業家・スタートアップ・ステークホルダーとの対話を通じてファイナンス起点のストーリー・理論と実践を、ぼちぼちお届けする番組です。

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■パーソナリティー▼若林哲平(⁠株式会社INQ⁠ ⁠代表取締役)デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,300件96億円超の資金調達を支援するチームを統括。

遠藤朱美(株式会社INQ)

PR・マーケティング・共創担当として、スタートアップエコシステム実現への貢献を目指す。地域での相互扶助の関係づくりを通じた、公益経営の実現も推進中。


■編集・制作

サマリー

事業計画書は事業の方向性を示し、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にする重要なツールです。特に資金調達の場面においては、創業期の企業にとってその重要性が高まります。

事業計画書の役割
こんにちは、INQの若林です。
こんにちは、INQの遠藤です。
前回からですね、事業計画をテーマにお話をしております。
はい。若林さん、前回の振り返りをお願いできますか?
はい。前回は、なぜ事業計画書が必要なのかということについてお話ししました。
事業計画書は地図であり設計図ですというお話ししました。
そしてその役割としては、いくつかある中でも特にコミュニケーションツールとしての役割が重要ですというお話をさせていただきました。
はい。踏まえて、今回はどんなテーマでお話しいただきますか?
はい。コミュニケーションツールとしての事業計画書というテーマでお話ししたいと思います。
この回を聞いていただくと、コミュニケーションツールとしての事業計画書とは何だと、
誰に向けてどんな事業計画書を作るべきかということがわかります。
では早速、事業計画書が関わるコミュニケーションにはどんなものがあるのでしょうか?
はい。大きく分けると、社内向け、社外向けがあると思います。
社内向けなんですけども、これは想像しやすいかなと思うんですが、
メンバー間で事業の差し示す方向性だったりとか、それに向かっての具体的なアクション、行動を共有するための
共通言語としての事業計画というのがあろうかと思います。
例えば、市販機に1回とか年度に1回とかですね、全社ミーティングしますとか、
部署内でのミーティングしますといった時にプレゼン資料を見せたりみたいなこともあると思います。
そういったことによって目標とか共通認識の擦り合わせをするかなと思います。
また目標を設定したり、予算を策定したり、それに基づくKPIをブレイクダウンして、
それの予実を見ていったり、みたいなことっていうのもある種、社内向けコミュニケーションツールとしての事業計画書の役割かなというふうに思います。
はい。
次に社外向けですよね。これは主に資金調達の場面が多いかなというふうに思うんですけれども、
例えば金融機関、銀行さんから借り出をする際ですとか、ベンチャーキャピタルさんから出資を受けるとかっていう場合ですね、
社債で調達する場合の投資家への説明とかっていうのもあるかもしれないですし、
あるいは既存株主への事業進捗の説明みたいなところで事業計画書を使うケースもあるかなと思います。
いずれにせよ、自社の事業の状況ですとか方向性とかそういったものを理解してもらって、
社外のステークホルダーに協力を得る、巻き込んでいくといった時に用いるツールと言えるんじゃないかなと思います。
資金調達と創業期の重要性
社外向けの金融機関からの融資において事業計画書の重要性を改めて教えていただけますか。
非常に黒字で何年も来ているような会社さんですと、変な事業計画書はいらないことがあるんですよ。
そうなんですね。
決算書をピッピッと出して、借りてくださいみたいな感じで、事業計画書なしで借りれるようなケースも多々あります。
それはもう決算書を出して格付けとされて、非常に良いランク、スコアが出るということになりますと、
非常に銀行としては貸しやすい、借りてくださいという状態になるので、事業計画書、変化がないのであれば見るまでもないということになるわけなんですけど、
ことですね、創業期の融資ということになりますと、そういった決算書ってないじゃないですか。
審査の土台となるものがないので、さてどうしようということなんですよね。
でも例えば日本政策金融高校さんとかっていうのは、企業をどんどん促進していきたいという思いがあって、
そういう国策を受けてやっている政府系金融機関さんなんで、決算書などがなくても融資をできるならしたいと思った時に、
じゃあどうするんだよとなると、やはりそこで重要なのは決算書に代わっての事業計画書、どういう目線を持っているのかみたいなところが非常に重要になるので、
事業計画書っていうのが特に創業融資においては重要な意味を持ちますということですね。
その事業計画書の中でどういう動機で起業したのか、その方はとか、どういうキャリアを積んできて、どういう能力技術などをお持ちの方なのか、
やろうとしている事業に対してどういう解像度で臨んでいるのか、みたいなことを当然知りたいですよね。
ということで、創業機の融資においては事業計画書の重要性が高いということになります。
2期目の方で決算書がある場合は、もちろん決算書と事業計画書がセットになってくるという形ですね。
そうですね。先ほど言った通り、非常に決算書が問題ないよみたいなことであれば、事業計画書はいらないですってなることが多いかなと思うんですけど、
創業5期未満の会社ですとか、あるいはスタートアップってことになりますと、やはり身の丈よりも少し強気な融資のお願いに行ったりとか、
金融機関から見てもまだ決算書だけで貸すことはできないなっていうケースが多いので、スタートアップであったり創業5期未満の会社さんですと、
やはり融資のためにしっかり事業計画書を用意することの方が多いと思いますし、事業計画書の占める重要性といいますかね、は引き続きあるのかなと思います。
ありがとうございます。
今日お話いただいた中で特に大事だよというポイント一つ挙げるとしたら何でしょうか。
やはり社外へのコミュニケーションツールとしての事業計画書というところで、特に資金調達の場面ですと。
さらに言うと創業間もないケースですと、やはり実績がありませんので、その実績に変わるものとして改造の高い事業計画書、この重要性高いよねというところかなと思います。
ありがとうございます。
次回はその事業計画書をVCさんとか金融機関、外部ステークホルダーがどうやって見るのかというところについてお話しできればなというふうに思っております。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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