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2025-08-19 24:43

#49【ゲスト回】総額25.3億円調達のハイブリッド・レバレッジ

今回は「総額25.3億円調達のハイブリッド・レバレッジ」についてお話しました。

  • クラス事業概要
  • 総額25.3億円調達のハイブリッド・レバレッジとは?
  • ハイブリッド・レバレッジにした背景は?


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「起業のデットファイナンス」は、累計1,300件・96億円超の融資をサポートしてきたINQの代表で、スタートアップ大好き若林哲平が、ファイナンスお役立ちTipはもちろん、起業家・スタートアップ・ステークホルダーとの対話を通じてファイナンス起点のストーリー・理論と実践を、ぼちぼちお届けする番組です。


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#起業のデットファイナンス


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若林哲平(⁠株式会社INQ⁠ ⁠代表取締役)デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,300件96億円超の資金調達を支援するチームを統括。⁠⁠

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▼原 巧(株式会社クラス 戦略財務本部長 )

慶應義塾大学卒業後、London School of Economics (LSE)社会学部修士課程に留学。在学中に外資系投資銀行の香港支店及び東京支店にて投資銀行部門の長期インターンを経験。帰国後は新卒で投資ファンドに入社。その後、外資系コンサル、事業会社(スタートアップ含む)にてCFO、社長室長等を歴任。

サマリー

今回のエピソードでは、株式会社クラスの原匠さんをゲストに迎え、総額25.3億円のハイブリッドレバレッジによる資金調達について詳しく語ります。エクイティファイナンス、デッドファイナンス、アセットファイナンスの戦略的な組み合わせがスタートアップの成功要因になることを探ります。このエピソードでは、ハイブリッドレバレッジを通じて25.3億円の資金調達を行った経緯やコベナンスの重要性について話されています。また、昭和リースを活用した戦略的な資金使途についても触れられています。資金調達に関する背景や過程について詳しく掘り下げており、特に資産のオフバランス化や自己資本比率の配慮が資金調達に与えた影響について議論されています。

起業と資金調達の紹介
起業のデットファイナンス。年間500名以上の起業家から相談を受ける、デットファイナンス支援のINQ代表の若林が、スタートアップ起業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
みなさんこんにちは。INQの若林です。さて今回はですね、今話題のテーマや起業さまについて素敵なゲストをお招きしてですね、対話させていただくゲスト回としてお届けしたいと思います。
本日は株式会社クラスの戦略財務本部、本部長の原匠さんにお越しいただきました。原さんどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
はい、それでは早速ですけども原さん、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。
はい、ありがとうございます。今、株式会社クラスの戦略財務本部で本部長をやっております原匠と申します。
クラスではですね、私がいわゆるコーポレートアクションと言われているような業務、例えば資金調達ですとかM&Aとか、あとは時によっては資本提供のためのアライアンスであったりとか、そういったものに携わっております。
はい、ありがとうございます。では続いてですね、エクラスさんのご事業、循環型の家具家電レンタルサブスクークラスということをはじめですね、法人向けにもサービス提供されていると思うんですけども、どういったことをやっていらっしゃるか教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。我々事業としては主に2つでして、1つがECのマーケットプレイスですね。大型の耐久材、例えば冷蔵庫とか洗濯機とか電子レンジ、あとはベッドコファーみたいな大型の耐久材を自由に借りたり返したり買ったりできるような場所がECのマーケットプレイスクラスとしてあります。
もう1つが法人のコントラクトサービスと言われているものです。事業者様によっては不動産の価値を向上させたいとか、働く環境の充実をさせたいとか、そういったものがありまして、不動産の価値向上という観点だと、例えばモデルルームの構築のお手伝いをしたりですとか、あと民泊事業者様とかで家具付き賃貸を揃えたりとかですね、そういった方々にサービスを提供しております。
ありがとうございます。確かに中に入れる家具ですとか、耐久材によってかなり空間の印象が違いますもんで。
おっしゃるとおりです。
はい。
あともう1つがオフィス事業と言われているものでして、例えばスタートアップさんとかですと会議室を作れないので工事なしで個室の会議室が欲しいですとか、あとはステップアップをどんどんしていく会社さんって多いので、必要な時に借りて返したりとか、時によっては買いたいとか、必要なくなったら返してしまったりとか、買ったものでも我々の方に引き取っていただきたいとか、そういったニーズがありますので、
そういったものはオフィス事業として展開しております。
ありがとうございます。
株式会社クラスのビジネスモデル
この事業の特性としまして、家具とか家電のいわゆる耐久消費材って呼ばれるものになるんですかね。
はい。おっしゃるとおりです。
これを取り扱っていらっしゃるというところが非常にビジネスの特徴的な部分かなというふうに思うんですけれども、
ただ買って仕様が終わったら捨てるではなくて、そこが循環しているというところがまたいろいろファイナンスにも影響している部分というのがあるんですかね。
おっしゃるとおりでして、やっぱり我々ってリアルアセットを保有して運用しておりますので、
リアルアセットの収益性だったりとか会社全体の収益性に応じてリースを使ったりとか、あとデッドファイナンスを使ったりとかですね、
いろんなファイナンスができるというのは一つ強みかなとは思っております。
なかなかスタートアップさんだとソフトウェアとかだと物品を持たないというところもあって、
売れるものがなかったりしてリースがなかなか使いづらいところがあったりするとは思うんですが、
我々資金調達の手法をもう一つ持っているという理解をいただければと思っています。
ありがとうございます。
ちょうどまさにアセットというお言葉が出ましたけれども、
今回ですね、ぜひ原さんに詳しく伺いたいなと思っているのが、
総額25.3億円のハイブリッドレバレッジということで先日になりますけれどもリリースを出されていらっしゃって、
それがまさにエクイティファイナンスとデッドファイナンスとアセットファイナンスということで、
なかなかITスタートアップだとこのアセットファイナンスっていうのがないというか、
手段としてあまり取り得ないというところがあろうかと思うんですけど、
そこがまさに耐久消費剤を扱っていらっしゃるからこそ選択肢に入り得たというところなんですよね。
おっしゃる通りですね。まさによくお考えの選択肢です。
逆に言うと、今は事業が順調にと言いますか、ご苦労ありつつも成長をされてきて、
収益性も上がっていらっしゃってっていう頃だと思うんですけど、
かなり初期の頃と言いますか、
アーリーフェーズ、ミドルフェーズとかだと逆に耐久消費剤であるがゆえの難しさとかも結構あったんじゃないかなと思うんですけど。
ありがとうございます。
ハイブリッドレバレッジの詳細
こちらに関しては私が入社する前ではあるんですけれども、
ほぼ全てエクイティファイナンスで賄っていたというところですね。
まだエクイティファイナンスを行っていた時がエクイティの環境が良かったので、
あえてデッドファイナンスをする必要がなかったというのがあったので、
そこは運が良かった部分もありますし、
あと当時はトラクションが非常に伸びていて、
T2D3みたいなところのグロースレートの高さっていうのはありましたので、
そういう部分でまだエクイティのファイナンスっていうのはできていた状況ですね。
まさに2021年の市場のクラッシュの前の段階で、
ある程度エクイティファイナンス中心に成長資金の確保はできていたがと、
その後が大変だったということですね。
おっしゃる通りです。
ありがとうございます。
少し総額25.3億円のハイブリッドレバレッジの中身を簡単に私からご紹介させていただいて、
原さんに解説いただければなと思っているんですけれども、
まずエクイティファイナンスがスポットライトさんからSBIインベストメントの2社からまず2.5億円ということですね。
スポットライトさんっていうのは割と博報道さんと日テレさんの合同でやってらっしゃるVCというか、
割と資金使徒が結構明確になっているようなファンドっていう理解であってますか。
ご認識の通りですね。
ご存じの通り日テレさんと博報道さんの合同会社でして、
そこから1.5億円という形で投資をいただいております。
その資金使徒としては広告宣伝費というところに使わせていただくですとか、
あとは我々が成長するにあたってのブランディングだったりとかマーケティングみたいなところのお手伝いもしていただいていると、そんなところですね。
ありがとうございます。
まさにC向けのサービスというところでそこら辺も相性がいいというか、
ファイナンスの資金調達に加えてそういった戦略的な意味もおありだったということなんですね。
おっしゃる通りですね。
ありがとうございます。
続いてデッドファイナンスが水穂銀行さん、名古屋銀行さん、アプサイダーキャピタルのブルードリムファンドですかね。
それからファンズスタートアップスさん、それからフレックスキャピタルさん、ほか一社というところで18.2億円の借り入れだったり謝罪引受けというところの資金調達ということですね。
それから先ほどお話し出ましたアセットファイナンスということで、ショーアリースさんからセールアンドリースバック、
これはなかなかスタートアップ聞き慣れないファイナンス省かなと思うので、後ほど少し伺いたいと思います。
それからヨイさんからいわゆるRBFですね、レベニューベースファイナンス、ほか一社からアセットファイナンスとしては小計4.63億円ということで調達して、
そして総額で25.3億円のハイブリッドレバレッジになったというところですね。
まず大きく分けるとエクイディデッドアセットということで3つですね。
この仕上がりにした狙いとか目的をぜひ伺っていきたいと思うんですけれども、非常に素晴らしいファイナンスミックスだなというふうに思っていて、
ちょうど私もファイナンスミックスっていうことをスタートアップ今後すごい必要だよなということで意識していた時期にリリース拝見して感動すら覚えたんですけれども、
まずこの仕上がりにしようと思ってももちろんやられてたってことですよね。
おっしゃる通りですね。
もうマンケット状況が良くないっていうのは理解しておりまして、
25.3億円の資金調達が始まったのが大体昨年の3月頃ぐらいからですね。
3月頃ぐらいから始まって1年間動いてきたんですけれども、
2022年にマーケットがクラッシュした後、24年までずっとマーケットの状況が良くない。
その割にはエクイティで調達しようとすると、
レイターであってもやっぱり2.5倍とか3倍近くの投資倍率を要求されるっていうところもあったりしていて、
ハイブリッドレバレッジの調達背景
なかなかエクイティのコスト感と我々の成長の道筋っていうところの目線感があっていない部分もあったかなとは思っていて、
そうなってくるとやっぱりデッドとかアセット、我々ってアセットをしっかりと持っているので、
それを立て付けにした資金調達が良かろうと思ってやりました。
レバレッジという形は最終的にレバレッジした形の資金調達になったので、
名前自体はつけていったんですけれども、
ただ当時エクイティを調達せずにデッドだけで調達するというようなスキームってもちろんあるにはあったんですけれども、
ただそれが実体として使えているのかどうかっていうところがあんまりわからないケースとかも多かったりはしたのと、
我々も実際にコベナンスとかあって使いづらい部分とかもありましたので、
それができていなかったっていうのもあって、
今回に関してはすべて使えるお金として調達できたっていうところもあって、
そのインパクトはしっかりと伝えたいなと思って、インパクトのある名前にしたというか、
裏話です。
承知しました。
今ちょっとコベナンスっていうお話が出たので、聞いてらっしゃるスタートアップの方々にお伝えしたいなと思うんですけど、
コベナンスっていわゆる借り入れをするとき、融資を受けるときの財務的な条件といいますか、
契約書に書かれる条項ということかなと思うんですけど、
例えば自己資本比率を一定に保ってくださいとか、
この水準を下回らないでくださいとか、いろいろ前もって条件がついちゃうっていうことですよね。
おっしゃる通りですね。
いわゆる財務制限条項という形で、皆さんにお伝えするときには伝えているんですけれども、
引き出すにあたっての条件がついて、その条件が厳しければ厳しいほど資金調達をする枠を作っていただいていても、
実際に引き出せる額っていうのが制限されてしまうっていう性質のものです。
スタートアップの中では多くだと枠はちゃんと作っていただきますって話は多くあるんですが、
実体として使えている経費っていうのはやっぱり少なかったりするので、
そのあたりの金額感と実際に使えているお金の返り感っていうのは大きなものはあるかもしれないと思います。
そういうことですよね。
そのいわゆるコベナンスにヒットしないようにしようとすると、
せっかく成長に使いたいのに、使い道はあるのに借りただけで実際に眠らせておかなきゃいけないという状態になるっていうことがあって、
そういったジレンマみたいなものもこれまでありつつ、今回はある程度コベナンスとかっていうのもきれいに、
オンシャルにとって成長資金に使えるような状況になったから、
資金使途と運用戦略
ハイブリッドレバレッジと初めて言えたというか、力強く言えたということですね、先ほどの話ですと。
オンシャル通りですね。
じゃあコベナンスが全くないというわけではないんでしょうけども、
オンシャルにとってはいいものになったってことなんですね。
オンシャル通りですね。
当然会社によっては純資産だったりとか、あと経営の計画比率とか、そういったものはあったりはするんですけれども、
あとは我々バイコビジネスにはなってくるので、過労率だったりとか、そういうのはありはしますけれども、
その要件自体が非常に緩いものにしていただいた。
スタートアップでもしっかりとお金を使えるような枠組みにしていただいたというところもあって、
今の状況だと全額引き出せるような状態ですね。
ただこのハイブリッドレバレッジの後にコベナンスがどんどん解除されて、新規調達ができるようになっていて、
今の現段階だと全くコベナンスがない状態に改善してきています。
素晴らしいですね。
調達した段階で一応警備なれとコベナンスはあったものの、それがどんどん解除されていって、
今は非常にフリーな状態で事業場に使えているということなんですね。
ご認識の通りです。
素晴らしいですね。
1個伺いたかったのが、このエクイティデッドアセットということでやっていらっしゃって、
おそらく財務状況的にデッドアセットだけでもいけたんじゃないのかなというのをちょっと思ったりしていたんですけど、
実際のところってどうだったんですか。
我々は財務を稼働させていくビジネスという形になるので、どうしても減損リスクとかも勘案しながら人質さんを管理しないといけないというのがあります。
なるほど。
その人質さんの管理をするにあたって、末期になったときに減損が起きてしまって、
人質さんがマイナスになりますみたいな状況になってくると、やっぱり追加の借り入れだったりとか、
そういうことか。
コベナンスヒットみたいなところもあり得るので、一応バッファーを持たせた形で人質さんを住んでおくというところは計画をしてありました。
デッドとアセットだけでいけたかもしれないけれども、
自己資本比率にバッファーを持たせておくために2.5、ちょうど10分の1くらい入れたのかなと思っていたんですけど、
ある程度それに近い感じですか?
いや、もうまさにといった形ですね。
なるほど。すごい仕上がりですね。
今回のハイブリッドレバリッジでの総額25.3億円の調達なんですけれども、
本社として言える範囲で結構なんですが、どこに使っていきたいとか、資金支取ってどのあたりにあるんですか?
ありがとうございます。
我々フリーキャッシュフローという観点で見ると、マイナスの要因が完全に仕入れになっているようですね。
営業キャッシュフローはプラスになっていて、昨年1年間でもプラスの状況で着地しています。
なので、イコール成長資金が必要がないというのが我々の見立てになっていて、
有志で資金支取として作りやすい仕入れのところだけ残っている。
なるほどですね。
はい。そこにお金を使わせていただいているのが現状ですね。
あともうちょっと言うと、我々って在庫調達をして運用するというビジネスなので、
どうしても資本集約型になりやすい。
資本集約型だと、どうしても資本に対してお金を当てていくというところが、
KCFになってくる。
その立て付けを銀行様だったりとか、リース様と一緒に考えながら、
どうやってリンギを通していくかみたいな話をお伺いしていただいている。
ありがとうございます。
先ほどお話し出ました、昭和リースさんとですね、
セール&リースバックという手法で、
これはなかなかソフトウェアを売っているようなITスタートアップですと、
馴染みがないものになるんですけど、ゆえにあまり深掘りはしないんですが、
簡単に言うと、本社の場合だと在庫を仕入れますと、
現金が出ていって、BSの左側に1回在庫になりますと。
それを昭和リースさんに売るんですね。
で、売って現金が入ってきて、それをPLから落としていくというか、
そんな理解であってますか?
まさにお正解です。
そうすると、在庫であったものが現金に移るので、
現金の流動性も高いし、いいよねということにもなるという、
いわゆるそういうところが狙いとしてあるということなんですかね。
コミュニケーションと関係構築
そうですね。
オフバランスをかけていただいて、現金を代わりに入れて、
在庫体質がよく見えるような状況にする。
支払いの仕方も、PLの玄関のところに落とすことによって、
調達資金というような見方ではなくなる。
ということですね。
もちろん、新リースというところの改定によって、
その部分というのは、
しっかりと認識しないといけない部分が出てくるかと思うんですけれども、
その時はまた支払い構成というのを変えていく流れになると思います。
その新リースの基準の手前のところで、
新たに駆け込みじゃないですけど、
そういった側面もあったんですかね。
そうですね。
素晴らしい戦略的に、
資金使徒と非常に連動したファイナンススキームということで、
本当に感動をしながらお話を伺っています。
ありがとうございます。
今回、エクイティレッドアセットということなんですけれども、
ステークホルダーでいうと11社からの調達ということで、
結構コミュニケーションが大変だったんじゃないかなと勝手に思っちゃうんですけど、
割と既存先中心ですか、そのあたり。
既存ではないところが中心ではありますね。
そうなんですね。
結構新規でコミュニケーションを始めたところも多くてというところで。
もちろん1回その検討はいただいたとか、
そういう経緯はあるかと思いますが、
ただ既存が空いていることだったりとか、
実態として実行していないみたいな話があったりするので、
そういう意味では新規と呼んでよろしいかなと思います。
ハイブリッドレバレッジの背景
ちょっとこのあたり、11社とのコミュニケーション、前からの、
前回ラウンドからの流れとかもいろいろあると思うので、
ちょっとそのあたりは後編に原田さんのご苦労話というところで、
裏話を伺っていきたいなと思っていまして、
前編の後半というところでは、
今お話しいただいたハイブリッドレバレッジ、
総額25.3億円資金調達の背景を整理をしていければなと思っていて、
何かこの資金調達に仕上がる過程において、
いろいろ意思決定をされていったかなというふうに思うんですけども、
何がトリガーになったのかなというのを、私なりにですね、
僭越ながら整理をさせていただいて、ちょっとノートも書いているんですけれども、
ありがとうございます。
それで言うとまず、株式の規約化というのがもう、
全体の10分の1がエクイティなので、非常に抑えられていらっしゃるのかなという、
まず株式の規約化を抑えられているという一つと、
それから先ほども話が出ました通り、自己資本比率にも配慮されているのかなと。
アセットファイナンスによって資産のオフバランス化というのを図って、
先ほど減損の話とかもありましたけど、そういったリスクも部分的に回避してということがあるのかなと。
それらを支えているコーポレート全体への信頼性というのが高まっているので、
従ってこういうファイナンスになったのかなと。
企業の成長性と収益性
この4つを思ったんですけども、また外れなところとかありますか。
そうですね。コーポレートに関して言うと、ちょっと難しいところはありまして、
実際に相対して話すということがあまりなかったりはするので、
どちらかというと、減損に対してどう考えているかとか、どういう基準で減損になるのかとか、
そういう丁寧なコミュニケーションというのは必ずあったかなと思います。
あとはコーポレートで直接的かわからないんですけど、
少なくとも間接的に関連していると思ったのが、
準備をしていく中で順調に進んでいるかとか、統制上の問題がないかとか、
そういった話は必ず聞かれてきますので、
そういう部分で順調に進んでいくというのは、一つ信頼性が上がるポイントかなと思います。
ありがとうございます。
先ほど申し上げた4つのハイブリッドレベレッジで、
結果的に規約化が抑えられた、それから自己資本比率にも配慮されたとか、
あと資産のオフバランス化、この3つで言うと、
特に注力したというか、意識された部分ってあるんですか?
そうですね。一番意識したところで言うと、
当然オフバランス化みたいなところは、我々としてもデッドキャパシティとかの関連だったりとか、
現金確保みたいなところ、あとは仮入金が多く見えないというところのポイントで意識はしておりました。
現実として、そこまでスタートアップのバイナンスにおいて、
デッドキャパシティを現実に見ているかというと、
必ずしもそうではない気はしておりますかね。
我々としては必ずデッドキャパシティだったりとか、
あとはEBITDAマルチプル、デッドマルチプルと言われている、
デッドとEBITDAの関係性みたいなところはしっかりと毎月追っているところではあるんですけれども、
ただ現実としてはそこまで意識されたところはなかったかなと思います。
前半としてはクラスの戦略財務本部、本部長の原巧さんに、
総額25.3億円のハイブリッドレバレッジについて、
資金調達の内容であったりとか、狙い、目的、
それからどうしてそういったファイナンスに仕上がったのか、
設計されたのかというところの背景について伺ってまいりました。
後編は、ぜひリリースの中にも書いていらっしゃった、
成長性と収益性の両立、
これスタートアップにとってめちゃめちゃ難しいことだなと思っているんですけど、
それを前者としてクラスさんがどう両立されてきたのか、
そこを原さんの立場でどう関わられてきたのか、
みたいなところをぜひ伺っていきたいなと思います。
まずは前編、原さん、大変ありがとうございました。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
この番組は毎週火曜日の午前11時半に配信しています。
ぜひSpotifyやApple Podcastから番組フォローをお願いいたします。
企業のデッドファイナンス、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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