企業のデットファイナンス、年間500名以上の企業家から相談を受けるデットファイナンス支援の INQ 代表の若林さんとともに、
スタートアップ企業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
こんにちは、パーソナリティを務めますスタートポッドプロデューサーの美成田です。
こんにちは、INQの若林です。
さて前回は協調融資って何?という話をお話しいただきました。
協調融資とは何かというところと、協調融資のメリット・デメリット、
それからみんな仲良く協調融資のティップスということですね。
ちょっとしたティップスをお伝えさせていただきました。
そして今回は、失敗事例から学ぶ融資の成功ポイント、こちらをテーマとしてお話ししていただけたらなというふうに思っております。
そうですね、まず以前に初めてのデットファイナンスシリーズということでお話しさせていただいた時に、
創業期の融資のポイントって代表者の方の経験、自己資金、事業計画、この3つの総合評価ですよ、というようなことをお話しさせていただいたかなと思うんですけれども。
ありましたね。若い企業家さんは要注意みたいな話とかもそこにありましたね。
割とそこの3つのポイントに失敗事例が紐づいているケースが多いんですけれども、その他にもいくつかあったりするので、
今日はですね、割と我々が観測している範囲で失敗した後にご相談をいただく、つまり秘訣になってしまってから我々のところにご相談いただくケースの中で、
割とこれ多いよなっていうケースについてお話したいなというふうに思います。
やっぱり結構そのパターン多いんですね。INC.さんに来られる方々って。
そうなんですよ。
いろんな事例をご存知かなということかと思いますので、1つずつご紹介いただけますでしょうか。
はい。まず1つ目なんですけど、経験がない領域で起業するケースですね。
これはですね、そもそも職業経験歴と言いますか、キャリアが短いみたいなことも学生企業の方であればもちろんそうですし、
20代前半の方の企業とかですとやっぱりどうしても経験少ないんじゃないのっていうふうに見られがちっていうのもありますというのもあるし、
30代以上の企業であってもですね、これからやろうとする事業に関連する経験がない中で、すごく新しいことにチャレンジするんですね。
スタートアップってそもそも新規性の高い事業、これまでなかなかなかった革新的なビジネスモデルとか技術とかを使って急成長を志向するっていう、
そういう事業台だったりすると思うんですけど、新規性高すぎるゆえにその領域での経験がその人にないというようなことになってくると、
どうしてもその事業の解像度を上げるっていうのに一定の努力が必要になってくるので、大丈夫っていうふうになりがちというところで、
経験が少ないとか全くない領域で起業するケースっていうのは結構渋い結果になってるなっていうふうに見ています。
大事な話でした。
次がですね、自己資金がないケースですね。
これはやはり自己資金っていうのは起業するにあたって一番大事なお金の準備っていうことになるので、
自己資金が少ない状態だとこれ行き当たりばったりなんじゃないのとか、あるいは稼ぐ力が本当にあるんですかというようなところにもつながってくるので、
自己資金がないケースっていうのはやっぱり秘訣されていたり、あるいは金額がすごく減額されているようなそういうケースがご相談の中では多いかなというふうに思います。
自己資金っていう意味では資本金と自分のポケットマネーの2つの概念がある気もしたんですけど、
特に若い企業家さんとかだと、もう企業って登記自体は1年でもできるからとりあえずやっちゃいなよみたいな話もよく聞くなと思っていて、
それの場合だと仮にポケットマネーが一定あっても、やっぱり資本金が少なすぎると借りづらいとかもあるんですか?
そうですね。自分で準備してきた自己資金がどれくらいかっていうところがまず第一にあって、
次にVCさんとかが入っている資本金っていうところがあって、
その他にも資本金には入れないんだけれども、これまで蓄積してきた代表者個人の金融資産とか、
そういったところも補助的には見られていて、そういったところを総合的に見てですね、
企業のための準備が行き当たりばったりではなくて行われてきたかどうかというところを見ています。
結構定義の広い部分なんですね。
そうですね。なので、例えば1円で起業してももちろんいいわけですけど、以前はそもそも自己資金要件というのがありましたので、
1円だと10円ぐらいしか借りれないみたいなロジックになっちゃうみたいな、そういう話だったりはするし、
今は自己資金要件って取っ払われてはいるんですけど、
新規開業資金というものの場合はですね、ないんだけれども、
なんだけれども、やっぱり自己資金って非常に重要視はされているところではもちろんあるので、
代表者個人が準備してきたかというところが、あまりにもそこが行き当たりばったりに見えてしまうと、
やっぱりなかなか融資しづらいですよね。
はい。
そしたらまた次もお願いします。
そうですね。次は事業計画に関するところなんですけれども、
よくVCさんに出した事業計画書、ピッチブックそのまま提出される方が多いんですよ。
すごくVCさんは成長性を見るじゃないですか、将来の。
なので大きく成長してくれるところに、だったら張りたいよねっていうふうになるわけですけど、
それと民間金融機関さん、広報さんの目線で違っていて、
大きくならなくてもいいから、着実に成長して、安定的に事業をやって、継続的に返済してほしいわけです。
なので見ているポイントが全然違うんですね。その追っているリスクリターンが違うから。
したがってVCに出しちゃったPowerPo、Googleスライドのピッチブックそのまま出すっていうのはやっぱり良くないし、
できるだけExcelでしっかり着実に返せる、コンサバティブな、保守的な事業計画。
当然そのうまくいくパターンとうまくいかないパターン、多分企業家だと考えると思うんですよね。
うまくいかないかもしれないっていうプランの方でもちゃんと返せますっていう事業計画が出せるかどうかっていうのが非常に重要なところなので、
すごい強きパターンだけをそのまま出してしまうと、やっぱりその計画って本当にいけるの?っていうところでNGが出ちゃうってことはあるかなというふうに思います。
求めるリターンで言えば、VCの方は10倍とか700倍とかそういう規模感を求めたりもするけれども、
金融機関さんで言えば貸した分が利息付きで返ってくればいいので、
必ずしも2、3倍毎年成長する必要っていうのもなくて、安定的に返してもらえるか、そこが大事ってことですね。
そうですね、おっしゃるとおりだと思います。
はい、その事業計画っていうところにね、過大な事業計画っていうところに紐づいてくるんですけど、
もう一つあるのが、先ほどの事業計画のお話にも紐づいてくるんですけど、
申し込み希望金額、融資金額が大きすぎる課題であるっていうことも、よくある失敗事例としてあるかなと思ってまして。
何百万円貸してくださいのその何百万とか何千万とかが大きすぎるってことですね。
そうですね。
身の丈に合ってない。
おっしゃるとおりです。まさに身の丈に合ってないっていうことになるかと思うんですけど、
その時点での月賞規模、売上規模、事業規模であったりとか、
手元の現容金の残だったりとか、運転資金だったりとか、そういったものに対してですね、
求める金額が大きすぎるっていうのが基本的には失敗しがちな事例の一つかなというふうに思っていて、
あくまでも特に広吾さんとかが担当の方がよくおっしゃるのは、
小さく産んで大きく育てる事業であってほしいっていうふうによくおっしゃるんですよね。
うん。
っていうことだったりとか、あと段階予進っていう言い方をされる方もいらっしゃいますけど、
段階予進?
段階的に取引を継続していく中で予進枠、つまり貸せる金額っていうのを増やしていきたいっていうふうに考えている。
一気に大きい金額借りようとするっていうのは、
これはあまりデッドの理屈から言うと望ましくないんですよね。
本来で言えば。
ちょっとタイミーさんとか上司さんとかの融資金額バグってるんで、
そういう感覚で、エクイティに近い感覚で望まれる方っていうのが、
創業初期でもたまにいらっしゃったりするんですけど、
そもそも制度的に申し込める上限みたいなのもあるし、
さらに言えばその時点での事業の進捗度合い等によっても、
やっぱり適正な金額っていうのは変わってくるので、
やっぱりそういったところが分からずに申し込むと、
あまり融資の理屈が分かってないのかな、
プロポトルが合ってないなっていうふうに感じられてしまって、
ゼロ回答っていうことも実際起こってしまっているので、
やっぱり適切な融資金額の目安っていうところを理解して、
申し込んでいただくっていうことも事業経過にひも付いて必要なところかなというふうに思います。
なるほど、今いただいたところでも結構変数あったなと思っていて、
ちょっとこれまた別途テーマで扱わせていただきたいなというふうに思いました。
はい、ぜひそうですね。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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次回もどうぞよろしくお願いいたします。