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2025-01-14 11:45

#20 金利上がるとスタートアップ融資はどうなるか

今回は「金利上がるとスタートアップ融資はどうなるか」についてお話しました。

✅️よりリスクの低い投融資が優先され ✅️より安全性の高い企業への融資が優先され ✅️リスクの高いスタートアップの融資は慎重に なる可能性があり、濃淡が分かれそう、でも逆張りでスタートアップに力を入れる金融機関やベンチャーデットが際立つ可能性もある、というお話をさせて頂きました。

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「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。


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✅パーソナリティー▼若林哲平(⁠株式会社INQ⁠ ⁠代表取締役)デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,200件87億円超の資金調達を支援するチームを統括。⁠⁠https://x.com/wakaba_office⁠⁠


▼稲荷田和也(JobTales株式会社 代表取締役)「スタートアップと社会をなめらかに繋げる」をミッションに、スタートアップのコミュニケーションを支援。スタートアップ専門のポッドキャスト制作「StartPods」プロデューサー。⁠https://x.com/oinariiisan⁠⁠


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サマリー

今回のエピソードでは、金利上昇がスタートアップへの融資に与える影響が議論されています。融資の厳しさや金融機関の融資判断の変化が、スタートアップにとっての未来の課題を浮き彫りにします。金利が上がる中でのスタートアップへの融資の状況や、銀行が独自の特色を出す重要性についても話し合われています。特に、ベンチャーデッドと呼ばれる新しいプレイヤーの台頭がチャンスとなる可能性が示唆されています。

金利の影響と融資判断
起業のデットファイナンス、年間500名以上の起業家から相談を受けるデットファイナンス支援 INQ 代表の若林さんとともに、
スタートアップ起業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
こんにちは、パーソナリティを務めますスタートポッドプロデューサーの稲荷田です。
こんにちは、INQの若林です。
さて、前回扱わせていただきましたのが、VCからの試験調達は融資に何か良い影響とかあるんでしょうか、というところをお話ししていただきました。
そうですね、前回はリスナーの方からのお便りを始めていただきまして、それにお答えする形でですね、
VC さんが出資した場合に融資にどう影響するか、という話をさせていただいて、まあ結論、有利だよねと。
なぜなら、自己資本比率が上がるから、キャッシュポジションが上がるから、第三者の評価が入るからと。
この観点において有利だけれども、だからといって絶対融資を受けられるわけではないから、
返済原資として当てにできるわけではないから、そこはしっかり融資の視点で見られますよという、そんなお話をさせていただきましたね。
ありがとうございます。既に試験調達している企業家さんもいれば、あるいは今後そういった可能性もあり得るという方もいらっしゃると思うので、どちらにとっても学びがある内容だったかなというふうに思っております。
さて今回はテーマをガラッと変えまして、金利が上がるとスタートアップの融資はどうなるのか、というところについてお話ができたらと思います。
なかなかチャレンジングなテーマにはなるんですけれども、テーマの剪定の背景を少しだけお話しさせていただきますと、スタートアップエコシステムってこの環境っていうのはやはり政府の、政策の影響っていうのをかなり直接的に受けるなっていうことを思っております。
それこそスタートアップの5カ年計画が非常にわかりやすかったですよね。それによってデッドファイナンスも環境が良くなってくるって話も幕張さんからいただきましたと。
他にどんなマクロトレンドがあるかなってことを考えた時に、特にこのデッドファイナンス融資っていう観点で申し上げると、やっぱり金利っていうのが一つ大事なポイントなんじゃないかなと思っておりまして、そのあたりがどんな影響があり得るのかというところを少しお話ができたらなというふうに思っております。
そうですね。まさに総理が変わってですね、政権運営が変わっていくという中で、前回の選挙の勢力図も若干変化があったかなというところで、これまでスタートアップ関連で行われた施策っていうのがどう影響してくるかっていうことも非常に気になるところではあるんですけども、
金利上昇っていうのはもう避けがたいトレンドとしてもう動き始めているかなと思いますので、そのマクロでなぜ金利が上がっていくのかみたいなところは、私は経済学者じゃないのでそこは差し控えるんですけど、上がっていく前提でですね、
じゃあそれがスタートアップに特にスタートアップの融資においてどういう影響があるのかっていうのを推測になりますけど、考えてみたいなというふうに思います。
いいですね。楽しみです。というところで早速ですけれども、じゃあ金利が上昇するとどうなるのか、そころ若林さんのお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
はい。結論を言うとですね、スタートアップへの融資は濃淡がはっきりしてくると思います。
気になるワードです。
基本的にはおそらく金利が上がると金融機関はスタートアップに対して慎重に融資判断をするようになると思います。
やっぱりそうなってくるんですね。
その理由なんですけども、金利が上がるっていうことは金融機関の調達コストも上がるんですよ。
どういうことかっていうと、金融機関、銀行さんって預金者からの預金だったりとか、それだけじゃなくて実は外部から資金調達してきて、それらの資金を合わせて融資して運用してるんです。
金融機関もやっぱりそういうことをしてるんですね。
そうなんですよ。VCさんもLPさんから出資してもらって調達して、それをスタートアップに対して出資してると同じようにですね。
調達してこなきゃいけないんですよと。
その調達のコスト、金利とかそういったものが上がるわけなので、非常に慎重になるっていうところがまずありますよね。
あと国際とかもっとスタートアップへの融資よりも低リスクな投資ポートフォリオって言いますかがあるわけなんで、そっちへの比重を高めたとしても低いリスクで収益を上げられる状況になりますよね。
金利が上がると。したがってリスクの高いであろうスタートアップに頑張って融資する必要っていうのがなくなってくるっていうことが想像されますよねと。
なるほど。ちょっと残念ですけど、確かにそりゃそうなるなって感じは少しありましたね。
そうですね。とはいえ銀行さんのポートフォリオの中で企業に対して融資しなくなるってことはもちろんないわけなんですよ。
ないんですけどもそれでもやっぱり安全性の高い大手企業だったり中小企業に対して貸した方がどうしても有利になりますので、
頑張ってですね、将来性はあるけれども成長性は見込まれるけれども現時点で赤字で債務長官のスタートアップになんとかして融資するっていうインセンティブが金利が上がると下がる可能性があるかもしれないですね。
なるほど。融資するに値する企業さんにとってはあまり変わらないかもしれないけれども、
ちょっとそのラインがギリギリだった方々だったりちょっとチャレンジングに融資しようと思った方はちょっとそれが期待がかなわないってこともあるかもしれないですね。
資金調達の難しさ
そうですね。
何より借りる側のスタートアップにとっても金利が上がるってことは金利の支払いが増えるってことになりますよね。
言った場合にそこは資金繰りに大きく影響をしてくることになりますので、
そもそも融資を選択するスタートアップ側においても判断の分かれ道が出てくるかなと思いますね。
確かに。金利上がっちゃうといよいよスタートアップ大変だなって非常に今話聞きながら思いましたし、
今ちょっと話ずれますけれども、金融機関さんでもそういった資金調達をしていてそれが借りづらくなるからみたいな話があったんですけど、
これ先ほどアバカメさんおっしゃっていただいた通り、やっぱベンチャーキャピタルもおそらく同様にLPからの出資が受けづらくなるとかもありえるのかなと思っていて、
そうなるとじゃあレッドが借りづらいからエクイティに頼るかってこともいかないんじゃないかなって予想の範囲なんですけど、少し思ったところでした。
そこはね私専門ではないんですが、おそらくそうなるでしょうね。特にSEEDよりももっとレーターに向けて、ミドルからレーターに向けての資金調達っていうところ。
現時点でもなかなかプレイヤーが少ないとも言われておりますし、大きな資金を扱うプレイヤーたちですので、そこはなかなか難しさがあるんじゃないかなというふうには想像されますよね。
金利が上がってくると、そういう意味では銀行さんの収益力が上がってくるという可能性があるわけですけれども、一方でやはり各銀行で特色を出していかなきゃいけないですよね。
資金調達コストが他行さんに比べて低いところとか、大きな資金を取り扱っている銀行さんとかですと、確実なところに大きく貸した方が儲かるっていうこと、そういうプレイができるわけですけれども、必ずしもそういう銀行さんばかりではないわけなので、特色を出していかなければいけないという点において逆張りで積極的な金融機関さんが出てくるということも
可能性としてはあるかなというふうには思いますと。
あるいは総合財産で見ているメガバンクさん、総合財産でどういうことかというと、例えば水穂さんってワンミズホって歌ってらっしゃるのでわかりやすいと思うんですけど、証券とか信託とかカードとか様々な金融サービスって持ってらっしゃると思うんですけど、
その中の一つとして銀行があるわけなんですけど、例えばスタートアップに有志をするお客様になってもらうと、そのスタートアップが成長していくと、やがては上場などのタイミングで証券があったりとか、
そういった形でグループ全体での総合的な財産として見れるといったところがあったりするので、そういったところで見ると引き続きやっぱりスタートアップ重要だよねっていうふうに位置づけられる可能性はあるかなというふうに思います。
ただお金を貸すだけじゃなくて、サービスのユーザーになっていただいたりみたいな可能性もたくさんやっぱり大きい、個体が大きければ大きいほど事業部もたくさん多くて、商品もたくさん多いですんで、ということですね。
そうですね。
なるほど。
なのでそういう意味では、銀行としてのスタンスは変わらないんだけれども、有志するスタートアップの中にもいろいろノーターが出てくる。
例えば、もうシードのところは全然有志しないけど、思いっきりレーターになったら大きく出すとかですね。
そういうノーターも出てくる可能性がありますよね。
なるほど。
じゃああんまり偏りすぎてもいいことではないかもしれないですけど、このタイミングでなお積極的に有志をしてくれる方々っていうのはやっぱりスタートアップからの評判も非常に上がっていくんじゃないかなと思いますし、
仮に環境がもっと変わってスタートアップがもっとどんどん成長していくってなった時も、その銀行さんってきっとポジションが取れている状態になるんじゃないかなと思うんで、
これはまた良い面と悪い面があるかもしれないですけれども、面白い変化だなというふうに思いました。
ベンチャーデッドのチャンス
そうですね。
各銀行さんが特色を出していくっていうところはもちろんそうなんですけれども、
ベンチャーデッドですね。スタートアップ向けの銀行さんとは違うリスクの取り方で有志をする、いわゆるベンチャーデッドと呼ばれるプレイヤーですね。
この方々にとってはチャンスかもしれないですよね。
チャンスになってくるんですね。
交渉は消極的になるかもしれない、あるいはノーターンがしっかり出てくるといった時に、スタートアップの資金調達、資金ニーズっていうのはもう絶対あるわけですから。
それは変わらず強くありますね。
ここに独自の審査モデルといいますか、予診モデルでお金を供給できるベンチャーデッド。
成長性とかも見ながら、エクイティの要素を入れたりとか、あるいはキャッシュフローとか、成長性に着目して有志するとか、銀行さんが単体ではなかなか難しいようなところのリスクを取って有志している、
そんなベンチャーデッドのプレイヤーにとっては、チャンスかもしれないですね。考えようなと思うんですけど。
物事は日和一体で、逆に変化があるってことはビジネスチャンスでもあるってことですね。
そうですね。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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企業のデッドファイナンス、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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