1. 起業のデットファイナンス
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2025-07-22 23:49

#46【出版記念回】60分でわかる!ファイナンス超入門 後編

今回は「【出版記念回】60分でわかる!ファイナンス超入門 後編~本の中で特に伝えたいポイントやウラ話 ~」についてお話しました。

✅️Part5 スタートアップのエクイティファイナンス

✅️Part6 スタートアップのデットファイナンス

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「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。

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✅パーソナリティー▼若林哲平(⁠株式会社INQ⁠ ⁠代表取締役)デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,200件87億円超の資金調達を支援するチームを統括。⁠⁠https://x.com/wakaba_office⁠⁠


▼村上 茂久(株式会社ファインディールズ 代表取締役)

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部客員教授。iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。跡見学園女子大学兼任講師。

経済学研究科の大学院(修士課程)を修了後、金融機関でストラクチャードファイナンス業務を中心に、証券化、不動産投資、不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務などに従事する。2018年9月よりGOB株式会社のCFOとして新規事業の開発および起業の支援などを実施。加えて、複数のスタートアップ企業の財務や法務などの支援も手がける。2021年1月に財務コンサルティングなどをおこなう株式会社ファインディールズを創業。

著書に『決算分析の地図 財務3表だけではつかめないビジネスモデルを視る技術』(ソシム)、『決算書ナゾトキトレーニング』『一歩先の企業・株価分析ができる マンガでわかる 決算書ナゾトキトレーニング』(ともにPHP研究所)がある。

https://x.com/cool_warm

サマリー

今回のエピソードでは、スタートアップにおけるエクイティファイナンスとデットファイナンスの重要性が議論されています。特に資金調達ラウンドやそのフェーズ、ファイナンスミックスの概念について深く掘り下げられています。このエピソードでは、ファイナンスミックスの理解が深められ、スタートアップにおける資金調達の戦略やバランスの重要性について語られています。また、時間軸における資金調達のトレンドや実務感についても考察されています。スタートアップのファイナンスやデットファイナンスの重要性が深く掘り下げられ、利益とキャッシュフローの理解を通じて、現代のスタートアップがどのように資金を運用すべきかが考察されています。

エクイティファイナンスの基本
企業のデットファイナンス、年間 500 名以上の企業家から相談を受ける
デットファイナンス支援の INQ 代表の若林が、
スタートアップ企業家のリアルな お金の悩みを解決していく番組です。
みなさん、こんにちは。 INQ の若林です。
前回、前々回とですね、7月1日に 発売された書籍、
60分でわかるファイナンス超入門 という書籍のですね、
協助者であります村上茂久さんと 私2名ですね。
村上さんゲストにお迎えして、 本の中身についていろいろお話しするとともにですね、
スタートアップファイナンスについても いろいろとお話をしてきたんですけども、
今回が最終回というところで、 本の後半ですね、パート5とパート6で、
スタートアップのエクイティファイナンスと、 それからデットファイナンスと、
この2つについてお話ししているので、
ちょっとですね、村上さんのご見解も いろいろ伺っていきたいというふうに思っております。
村上さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい。ではスタートアップのエクイティファイナンスと デットファイナンスということで、
今回この60分でわかるファイナンス超入門というのは、 そのタイトルの通り入門書なんで、
スタートアップのエクイティファイナンスについても、 優しく説明をいただいているので、
詳しくはそちらを読んでいただければと思うんですけど、
このエクイティのほうですね、資金調達ラウンドというものについて お話しいただいてますよね。
はい。
資金調達ラウンドってどういうことですか。
調達するときって、例えばですけど、フェーズですね、 スタートアップのフェーズによって、
シードラウンドとか、アーリーラウンド、 ミドル、レイターみたいな言い方があって、
プロダクトがまだない状態での調達とか、 プロダクトがあって検証してる状態とか、
成長のための調達の状況みたいな、 こういったことをラウンドってフェーズごとに言うんですけど、
例えば、今月はVCAから2000万調達して、 2ヶ月後に別から2000万調達するみたいなね、
細かいやり方はせずにまとめるわけなんですよね。
なので、その調達ラウンド、今回のラウンドでは、 バリュエーションと言われる、
企業価値と厳密には違うんですけど、 そういった企業の価値を示すのときに、
今回のラウンドでいくらお金を調達します。 全体で5000万調達して、
そのうちでA投資家から3000万、 B投資家から1000万、
エンジェル2人から500、500、 これで5000万調達します。
これが1つのラウンドになってくる。 それを複数回重ねていくというようなやり方をするので、
ちまちま調達するというよりは、 ある程度まとめてやる。
それの全体としては、シード、アーリー、 ミドル、レイターというふうに言われて、
このラウンドごとは裏側に、 スタートアップ企業の成長フェーズとも密接にリンクしてる。
この辺りの用語も、普通の金融機関の人たちが あんまり出会わない用語なんですよね。
デットファイナンスの役割
そうですよね。
私も最初よくわからなかった上に、 最近はシードラウンドの前にプレシードとか、
シリーズAの前にプレシリーズAとか、 さらにはブリッジラウンドみたいな、
そこから派生した用語もたくさんあったりするので、 その辺りを全体像イメージして説明したのがこちらになりますね。
400万社を超える企業が日本にはあるわけですけども、 うち99%はいわゆる中小企業ということで、
スタートアップっていうのは本当に 1%でも満たないような企業体なわけですけども、
そういった特殊なある種スタートアップ、エクジットを目指して、 革新的な技術とかビジネスモデルで急成長を施行すると。
ゆえにどうなっていくかわからないので、 事業進捗ごとにラウンドを切って、
ある程度達成できたらエクイティファイナンス。 達成できたらエクイティファイナンスって形で進行していくっていうのが、
ちょっと引きで見たときの資金調達ラウンド全体ってことになるんですね。
そうですね。お金出してからしてもリスクリターンをちゃんと見てて、 いきなり100億円あげるんで、これで資金事業やっていいよっていうわけはいかないんですね。
まずは5000万調達ね、投資家が出して、 5000万でプロトタイプとか仮説検証して状況を見る。
するとちょっと目出てきていけそうだね。 なので次のラウンドで次1.5億調達しましょうか。
1.5億で成長状況を見ます。 その次にドーンと20億いくみたいな、そういう流れがあるという感じですね。
この資金調達ラウンドっていうので、シリーズラウンド、アーリー、ミドル、レイターっていう風に進んでいくわけなんですけれども、
昨今このエクイティファイナンスの指標がなかなか厳しくなってきたというところもあって、
ある統計ではシリーズAというラウンド、いわゆるアーリーに差し掛かるところですかね。
ラウンドに到達するまでの設立からの日数、月数でいうと50ヶ月ぐらいかかるっていう風に。
4年ぐらいかかるってことですかね。
シードラウンドが19ヶ月ぐらいって風になってるんですね。
シードラウンドでも2年弱かかるってことですね。
そうすると19ヶ月から50ヶ月なんで、30ヶ月ぐらいここなきゃいけない。
お金が必要ですよね。
いわゆるランウェイが必要になってくるんですけど、
だいたいランウェイって24ヶ月分くらいを皆さんスタートアップが調達すると言われている。
20ヶ月、24ヶ月だと足りないですよね。
じゃあどうすんねんって話なんですけど、どうすんでしょう。
そこがデッドファイナンスで補うという感じですかね。
そうですね。まさにここがファイナンスをミックスして、
エクイティ一本足だ方ではなくて、長期化する資金調達のラウンドですね。
なんとかサバイブしていっていただきたいというところで、
このデッドファイナンスとエクイティファイナンスを上手にミックスすることって大事ですよね。
ファイナンスミックスの概念
ということをファイナンスミックスという言葉を使って我々も訴えているというところなんですけど、
村上さんから見てこのファイナンスミックスってどう思いますか。
これは本当に概念として言語化したのは素晴らしいと思ってまして、
私の記憶では2018年前後とかもファイナンスミックスっていう言葉はなかったんですけど、
シリーズAでエクイティ調達した時に、
高校から資本性ローンも一緒に借りてやるみたいな考え方自体はあったんですけど、
その後いろいろ資本性ローンのコロナとかも起きたりして、
デッドファイナンス環境がちょっと変わってしまった。
良い意味ではベンチャーデッドも出てきたりするっていう中で、
そこの辺の2018年前後の経験がない人はなかなかそういうの知らないじゃないですか。
エクイティと高校の資本性ローンを組み合わせて調達しましょうみたいな。
それがちゃんとファイナンスミックスっていう言葉で言語化されることによって、
シリーズAラウンドに限らず、
創業期のシードラウンドのところの創業融資を組み合わせるであったりとか、
シリーズB以降とかもそういうふうな組み合わせるとか、
いろいろ可能性が出てきたと。
このファイナンスミックスっていう用語を、
おそらく本で解説してるのは、
これが初めてっていう理解で、若林さんいいですかね。
本ではおそらくそうだと思います。
遡ると、イオンさんが。
イオン。
株主向けのレポートの中で、
どうやらファイナンスミックスっていう言葉を過去に使ってたってことが判明したんですけど。
スーパーのイオンさん、氷の。
実は我々より前に使ってたってことが判明したんですけど。
なるほど。
ただ、スタートアップ文脈という意味においては、
フェムとパートナーズのディレクターでいらっしゃる坂本さんという方と、
私がディスカッションしてる中で、
何て言ったらいいんですかねって言ったら、
坂本さんがファイナンスミックスでいいじゃないですかってことで、
命名していただいたってことなんですけどね。
これは実は本に書かなかったんですけど、
アカデミックな伝統的なファイナンスの世界で、
MM定理っていうのがあります。
実はこれ1958年の論文で、
モディリアーニ・ミラーの定理っていうふうに言われてまして、
ファイナンスの、この本に書いてないですけど、
ファイナンス本でよく説明される本。
ここのノーベル賞を取った、ノーベル経済学賞を取った理由っていうのが、
最適資本構成の理論なんですよね。
なるほど。
最適資本構成って何ですかっていうと、
まさにエクイティとデッドの組み合わせの最適がどこかというところを、
理論的に考えるっていうのが最適資本構成なんですけど、
モディリアーニ・ミラー、MM定理、1の定理、2の定理あるんですけど、
最適資本構成っていうのは企業価値に影響しないっていうのを、
理論的に導き出したっていうところが、実は大きなアカデミック上の価値で、
ただ実務は実際この資本構成のあり方が、
企業価値に影響しますよねっていうところが、第2定理になってきて、
ファイナンスミックスの理解
ファイナンスミックスってそこなんですよね。
デッドとエクイティの資本構成をどうしましょうかっていうことでもあるんで、
実はもっと振り返ってみると、アカデミックでもやってた議論を、
今、現代版スタートアップにスタートアップファイナンスに置き換えたら、
ファイナンスミックスになるのかなっていうふうに私は見えて、なるほどと思いましたね。
もちろんこのファイナンスミックスって、結果的にミックスされてたってこともあると思うんですけど、
つまりスタートアップもとにかく資金が必要だから、
もう調達できる手段には何でもチャレンジしようっていうところで、
エクイティもやる、補助金もやる、デッドもやるっていうことで、
やった結果がファイナンスミックスされてましたっていうケースもたくさんあると思うんですけども、
ファイナンスミックスの最大の要点っていうのは、
先ほどおっしゃってたファイナンスミックスの最大のポイントっていうのは、
まずその資本構成というか、資本コストの最適化みたいなところがまず一つあるのと、
あと次の資金調達余力を残しながら、今回最大の金額を調達するっていうのが、
これはファイナンスミックスのポイントかなというふうに思ってます。
これまさにバランスというところでもそうですし、
そうですね。
すごい重要なことなのかなと思ってます。
そうですね。だから1億円を調達するときに、
分かりやすい例で言うと、5000万エクイティ、5000万デッド、
でも金融でよく言うお金に色はないんで1億調達した事実は一緒に見ると。
でもこれ仮にですけど、デッド8000万、エクイティ2000万だった場合に、
規削化、ダイリューションが全然変わってくるし、調達コスト、
エクイティと調達コストは見えないんですけど、デッドは借りる金利なんで、
そこが同じ1億借りても全然変わってくるというのが資本構成の話であって、
そこを結果的にデッドとエクイティミックスしたっていうケースもあると思うんですけど、
意識したらこのラウンドではあんまりバリエーションがまだ低いんで、
エクイティをたくさん調達すると規削化が増えてしまう。
だからデッドをうまく活用するであったりとか、
逆に今のフェーズだとデッドはなかなか使えないんで、
規削化はするけどしょうがなくてエクイティでいくとかを
ちゃんと意識するということは全然戦略によって変わってきますよね。
その逆もあり得ていて、
例えば1億調達する時に8000万円がエクイティでしたという風になった場合に、
その分ダイリューションしてしまう、規削化してしまうので、
また次も同じように調達しようと思うと、
どんどん創業者の持ち分が例えば減ってしまうということになると、
そこは調達威力がちょっと圧迫されることになるじゃないですか。
逆にデッドの割合が大きすぎるということになった。
例えば1億全部デッドで借りました。
融資を受けましたという風になった時に、
自己資本比率っていうものがあって、
それがBS、対借対商標の負債が増えるということになるんです。
言ったら借りすぎの状態になっちゃう。
もっと平たく言うと借金まみれっていうことになると、
それちゃんと返していけるんですかもそうだし、
ちょっと会社が不安定に見えるから、
次が借りにくくなりますよね。借りにくくなりますよね。
それもまた調達余力を損なうことになるんですよね。
だからこのバランスっていうところが、
まさにファイナンスミックスの要点かなというふうに思うんですよね。
そうですよね。今まさに若林さんがおっしゃったの、
調達戦略とリスク管理
意識すると全然違うと思ってまして、
例えば筋トレでもむやみに筋トレするよりは、
どこの部位を鍛えるかって意識して筋トレする方が
効果があるというふうに言われてますと。
同じく調達においても、今回はデッドはこう、
エクイティはこうしましょう。
その代わりそれは未来を見据えてこうなんです。
さっき言った未来と現在どうするかっていう。
あとリスクリターンとも関係してるわけですよね。
ファイナンスミックスっていうのは。
デッドは企画がないというのもその分、
負債が大きくなりすぎて財務上のリスクが高まってしまう。
一方エクイティをたくさん調達すると、
実は財務上の安全性は高まってる。
自己承認率が上がるから。
その代わり調達コストは高くなってしまうっていう。
リスクとリターンが実はここにもちゃんと出てきてるっていう。
まさにファイナンスミックスですね。
時間軸の話もあるかなと思っていて、
例えば創業フェーズ。
まだプロダクトもないです。
サービスもどうするか決まってないです。
ちゃんと何か分かりませんというリスクの高い状態であれば、
でも当たれば大きいだったら、
ここはリスクマネー、VCさんのマネを入れて、
事業を立ち上げていって大きく成長を狙っていく。
これはどちらかというとUCよりも
エクイティのほうが合うフェーズってことになると思うんですよ。
例えばタイミーさんですね。
小川さんという方が学生起業されて、
ピボットをしてタイミーという事業に行き着いてっていう段階では、
非常にリスクが高かったはず。
だけれども当たれば大きいっていうところで、
まさにこうなったわけですけども、
そこはやっぱり最初はVCマネーを中心にやっていって、
事業が大きくなってガバナンスもできてきて、
ある程度上場っていうのも見えてきたっていう時に、
2021年のエクイティファイナンスを最後に
デッドファイナンスで3桁億円調達してみたいなところ。
これはそういうフェーズに、時間軸的にそういうフェーズに至ったから
デッドファイナンスが使えたっていうことで、
この長い時間軸で満ちた時もミックスされてるっていうのが、
またファイナンスミックスの一つの見方かなと思ってますね。
そうですね。
この辺りのバリエーションを知っておくと、
自分たちの調達の時にどうするかっていうふうに考えられたりもするんで、
でもその時にファイナンスミックスっていう用語や概念がないと
その思考ができないんですよね。
なので結構このファイナンスミックスっていう概念の発明は
私かなり日本のスタートアップにとって大きいなと思いましたね。
いい意味でプラスだっていう。
発明というとちょっと私としておこがましすぎるなと思っていて。
ただ時間軸の考え方だったりとか、
自己資本比率と基本価のバランスだったりとか、
資金調達コストの考え方とかいうのは、
たまたまそうなったではなくて、
戦略的に考えて設計できるとめちゃめちゃいいっていうことが
いろんな事例を見てきて分かってきているので。
素晴らしいですね。
それをぜひ企業家の皆さん、スタートアップの皆さんに
知っていただけるように発信していきたいなと思いますね。
今時間軸っていう話があって、
すごく若林さんがさっきおっしゃった
シードキーの調達までに約20ヶ月、
シリーズAまでに40ヶ月、50ヶ月ですかねっていう話があって、
実はこの実務感大事だと私思ってて、
というのもそういう今のトレンドを知らない人が
スタートアップの本とかちょっとメディア読んだら
スタートアップは短期的に急成長だから
早く1年以内に何か数億円調達しないのとか、
というような思考になっている。
実際そういう声を聞いたことがあるんですね、企業家から。
ちょっとその考えは危険だなと思ってます。
危険っていうのは、短期的に超成長しないといけないみたいな
やっちゃうと、本当の仮説検証をせずに
プロダクトアウトになってしまうし、
そもそもそれだと調達がやっぱりできないですよと。
丁寧に仮説検証しなければいけない。
その辺の時間軸がだいぶやっぱり変わってきてるんじゃないかなと。
だからこそ、今までなかったプレシードとか
プレシリーズAとかブリッジラウンドっていう
細かいラウンドが出てきてる。
それは10年くらい前なら、
シリーズAとかでも勢いでいきなり高いバレーションで
3億5億調達できた事例はあったんですけど、
今ってその辺がもっと洗練されてきてるんで、
丁寧にVCも見てるし、
ちゃんと仮説検証なりトラクションを本当に見て
バレーションも決まってくるし、
ファイナンスも出すんで、
確かにスタートアップっていうのは
短期的な急成長っていうのはもちろんあるんですけど、
最初に若林さんおっしゃってくれたシリーズAまで
時間軸と調達の実務感
50ヶ月かかってるっていうファクトは
かなり大事じゃないかなと聞いてて思いましたね。
そうですね。
Japan Startup Financeっていう
スピーダさんが提供されてるシリーズ。
そこの統計の数字なので、
よかったらそちらも参照していただければと思うんですけれども、
一つにこのスタートアップのJカーブの話って
このファイナンス超入門の中でも触れていただいてる、
提示いただいてるかなというふうに思うんですけれども、
これじゃあスタートアップって赤字を掘るもんだ
みたいな思考になってしまっている、
そういう企業家の方もたまにお話しして出てくるんですよね。
別に赤字を掘るのがスタートアップっていうことでは、
もちろんなくて、将来的に、
時間軸的に先の大きな利益を取りに行くっていうことなんですよね。
なので今はある意味赤字を意図的にというか、
意図的でないこともありますけど、掘ってでも
将来の大きな利益を取りに行くっていうことなので、
結局生み出すべきは利益っていうこと。
そうですね。
あくまでも企業家、事業者、経営者が目指すべきは利益だっていうところですね。
利益とキャッシュフローですかね。
これは改めて確認したいところではあります。
最近あんまり聞かないんですけど、
私の記憶だと5,6年前とかってやっぱ溶かすっていう表現を結構使ってて、
1億円溶かしたとか2億円溶かしたとか、最近も言います?
あまり言わないですね。
そうですよね。
2020年前後って結構そういう表現してましたよね。
してましたね。急激に溶かしました。
本当に溶けるように本当にやっていくっていうのは。
溶かすっていうのはお金使ったって意味なんですけどね。
2億円溶かしたっていうのは2億円使ったって意味ですね。
でもやっぱりそこの掘り自体は浅くはやっぱりいかなくなりますよね。
そうですね。
溶かせばいいっていう感じじゃなくなって。
なくなって。
それが洗練されてきてますよね。
昔は大きく調達して溶かしてもいいからまんまいくんだっていうことがあったかもしれないですけど、
もうちょっと丁寧になってますね、その辺が。
そうですね。
おそらく2010年代前半の頃ってまだ今ほどVCマネっていうのが純卓ではなかった時期っていうのは、
やはりそこまで掘るにも掘れないみたいなこともおそらくあっただろうと思うし、
あとまだ伝統的な中小企業の融資によるファイナンスみたいなものっていうのもずっとあって、
そこは割と二極化してたかなって感じていて、
2010年代後半からスタートアップの資金量っていうのは増えてきた。
結構デッドとの距離感みたいなのができてきてたかなっていうふうに僕も実務的に感じるんですけど、
やっぱり2020年のコロナによってスタートアップもデッドに頼らざるを得なくて、
また2021年、2022年で市場が、エクイティファイナンスの指標感がクラッシュ。
SaaSが特にクラッシュしましたね。
クラッシュしたっていうところがあって、駆け込みデラ的にデッドを使うようになって、
そこから今デッドとエクイティを戦略的に組み合わせようっていう流れになってきてるのは、
これはめちゃめちゃいい流れだなって。
そうですよね。
なので、やっぱりデッドファイナンスを活用したファイナンスミックスは、
溶かすっていう概念は多分使えないんですよね。
そうなんですよ。
溶かすんじゃなくて、ちゃんと仮説検証してトラクションをしっかり出していくと。
1億円使って何も残れませんでしたじゃなくて、しっかりトラクション出していきましょう。
そのトラクションがあるから、次のエクイティファイナンスにもいけるし、
場合によってはデッドファイナンスも活用できるというファイナンスミックスもいけるっていう、
そういう整理なのかなと。
おっしゃるとおりですね。
はい。
なので、そういったことが、着せずしてというか、
このスタートアップ向けのファイナンスっていうところにデッドファイナンスの章も、
村上さんのお声掛けによって入れていただけたっていうところが。
これは若林さんのおかげですよ。
でも、それがあったのは本当に最後のパーツがバンと決まって、
今風のスタートアップファイナンスを理解してもらえる本になったんじゃないかなと思ってます。
ファイナンスの実践
はい。
なので、60分で分かるファイナンス超入門なんですけど、
結果的にはファイナンスミックスの超入門にもなると。
そうですね。
はい。
ということで、ぜひまとめさせていただいてですね、
全3回にわたりまして、
村上清久さんにゲストをお越しいただきまして、
60分で分かるファイナンス超入門をですね、
きっかけにいろいろファイナンスのお話を伺ってまいりました。
村上さん、改めてありがとうございました。
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