1. 起業のデットファイナンス
  2. #3 エクイティとデット、結局..
2024-09-10 24:49

#3 エクイティとデット、結局どっちがいいの?

「エクイティとデット、どっちがいいの?」というテーマで、エクイティファイナンスとデットファイナンスを、

  • 出し手の期待するリターン
  • 返済の有無
  • 確率
  • 金額感

などを軸に比較しながらお話しました。

------------ 「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。 エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。 ✅番組ハッシュタグ #起業のデットファイナンス ✅お便りフォーム 番組への感想やリクエスト、INQ若林へのご相談はコチラ https://form.run/@wakaba-NyD9l3PkCYH3he2WQ7RL ✅パーソナリティー ▼若林哲平(株式会社INQ ⁠代表取締役) デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,200件87億円超の資金調達を支援するチームを統括。 ⁠https://x.com/wakaba_office⁠ ▼稲荷田和也(JobTales株式会社 代表取締役) 「スタートアップと社会をなめらかに繋げる」をミッションに、スタートアップのコミュニケーションを支援。スタートアップ専門のポッドキャスト制作「StartPods」プロデューサー。 ⁠https://x.com/oinariiisan⁠ ▼制作 StartPods(JobTales株式会社) ⁠https://www.jobtales.co.jp

サマリー

今回のエピソードでは、起業家の資金調達におけるエクイティとデットの違いを深く掘り下げ、それぞれのメリットとデメリットを検討しています。特に、デットファイナンスが起業家にとって利用しやすい理由や、エクイティファイナンスへの理解を深めるための視点が提供されています。また、エクイティとデットに関する議論が展開され、スタートアップ投資や銀行融資の特徴が詳述されています。さらに、ベンチャーキャピタルの成功事例や、金融機関が提供する創業融資制度の重要性にも触れています。スタートアップが金融機関からお金を借りる際の戦略や、エクイティとデットの選択に関する深い分析が行われています。特に、タイミーの事例を通じて、成長した企業がどのようにファイナンスを進めていくのかが示されています。

デットファイナンスの基本概念
起業のデットファイナンス、年間500名以上の起業家から相談を受けるデットファイナンス支援のinc代表の若林さんとともに、スタートアップ起業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
こんにちは、パーソナリティを務めますスタートポッツプロデューサーの稲荷田です。
こんにちは、incの若林です。どうぞよろしくお願いいたします。
前回は第2回目でございまして、テーマとして扱ったのは有志デットファイナンスってそもそも何で必要なのかというものでございました。
いただいた内容を簡単にさまりさせていただきますと、そもそも資金調達というのはお金で時間を買うという概念であると。
そしてそもそも起業するということにはキャッシュお金が必要であると。
それを初期の段階で一定確保する必要があるので資金調達が必要だという話具体的な部分も含めてお伺いしました。
そして最後の方ではエクイティとデットの違いここも触れてきたんですけれども、若林さんはお話しされてみていかがでしたでしょうか。
そうですね、デットファイナンスっていう単体で説明をさせていただくよりも、エクイティとか補助金との比較で比べてみるとそれぞれのメリットデメリットって分かりやすいかなと思ってお話ししたんですけれども、
話せば話すほどこれも皆さんにお伝えしたいなみたいなことが溢れてきてしまいましてですね、止めるのが大変でした。
間違いないです。これも聞きたいこれも聞きたいになってしまってちょっとバランス悪くなってなかったかなっていうのは不安ではあったんですけれども、
それだけこのデットファイナンスっていう領域が深いテーマで、もうこれは何十回でも配信ができるなってところも思いましたし、
それだけ濃い情報をよりニッチでもいいんで、気になるなってところはどんどん聞いていくっていうのはこの番組で大切にしたいなというふうには思っております。
エクイティとデットの比較
そしてですね、今冒頭もちょっと悩んでしまって、これだけは早くお伝えたいというものがあったんですが、
有志を英語で訳すとデッドファイナンスという企業のデッドファイナンスというテーマでさせていただいているんですけど、
これなんかデッドファイナンスなのか、デッドファイナンスなのか、なんかいつもわからなくなっちゃうし、
SNSでもデッドって言ってる人もいればドって言ってる人もいればみたいな記憶があるんですけど、
これってどうなんですか?
これはですね、正解はデッドなんですよ。
ドですね。
はい、立ちつてドですね。
立ちつてド、はい。
なんでこれデッドって言われがちなんですかね?
これはですね、タイポなんですよ。
タイピングミス。
タイピングミス。
デって入れるとデッドが出てきちゃうんだと思うんですよね、きっとね。
自動変換で。
意味が大変なことになりますね。
死んじゃうんで、これは本当に良くないんですね。
これから始めるぞってね、調達しようとしてるのに即死にみたいになっちゃうので。
デッドファイナンスの語源というかね、英語で書けばDEBTなんですよ。
なんかデッド、デプトみたいなね。
デプトって書いて、デッドなんですよね。
これが会計で言えば不債とか債務とかっていう意味になるし、
そういう意味なんですね。
直接借金みたいな意味もあるしっていう感じなんで、
そういった不債制のファイナンス手法のことを広くデッドファイナンスって言ってるって言葉で、
不等なんでデッド、だからデッドではないよということで、
Xの中にはこの御用をしてしまうデッドになった暁にはですね、
これはXで発信してしまうとデッドファイナンス警察さんっていう方が多数いらっしゃって、
これは逮捕されちゃうっていう取締役なんで、ぜひ気を付けてくださいと。
これ見たことありますし、
ここで成仏っていうのから生産させていただきたいのは、
私自身3ヶ月前くらいまで多分デッドファイナンスって言ってました。
成仏しましょう。
結構その道のプロフェッショナルの方でも逮捕しちゃうことってあって、
これは結構燃えるのでですね。
某プロフェッショナルファーム、弁護士事務所さんがベンチャーデッドについて触れたときに、
ドになってて燃えたりとか。
銀行のでもあったんです。銀行のリリースでもあったんで、
これは本当にたった点2つなんですけど、
気を付けたいなと思いますね。
ちなみに一応伝えると逮捕じゃなくデッドだと思ってました。
逮捕であってほしかったですね。
すいません。これを機に必ずデッドでいきたいと思いますし、緊張感を持ってこの配信でもデッドと言わせてください。
今回のテーマに移らせていただきたいと思います。
今日のテーマはエクイティとデッド、結局どっちがいいの?というテーマでございます。
たぶん1話2話聞いていただいたリスナーさんとしても、
結局自社ではどっちがいいんだっていうのはまだ迷われている方もいらっしゃるなと思っておりまして、
ここをもう少し深掘る形で配信とさせてください。
ここはどうなんでしょうか?若林さん。
エクイとデッドってどっちがいいんでしょう?
これはビジネスモデルとか望む市場によってどちらがいいというのは異なるという前提をもちろんおかせていただくんですけども、
汎用性みたいな意味で言うとデッドファイナンスの方が使い勝手がいいんじゃないかなというふうに思います。
汎用性という言葉と使い勝手といただいたんですけど、これは具体的にはどういうことでしょうか?
このエクイティとデッドっていうのはもし比較をしたときなんですけど、
比較する軸でいうと、その資金の出し手が期待するリターンだったりとか、返済が要る要らないとか、確率だったりとか金額感だったりとか、
そういう軸があると思うんですね。
それで比較したときに多くの方、企業家、スタートアップがトライしやすいのはデッドファイナンスなんじゃないかなと思ったので、
汎用性が高いという言い方をさせていただきました。
という意味で多くの企業家がデッドはやりやすいということは、
エクイティは全員に推奨できるものではもしかしたらないかもしれないという視点もあるんですかね?
もちろんそうです。
それはどうしてなのかというのはぜひ聞きたいんですけれども、
このあたりは返済の有無とか確率金額という話もあって、
またその出し手が誰なのかという話とかも関係はしてくるのかなと思っているんですよね。
エクイティファイナンスはベンチャーキャピタルが一番多いのかなと思っていまして、
資金調達の営業的側面
デッドファイナンスは銀行、金融機関さんが多いのかなと思っているんですが、
それぞれに対する解像度がまだ低くてですね、
このあたりもう少し詳しくお伺いさせていただいてもよろしいでしょうか。
承知しました。
まずエクイティファイナンスのプレーヤー、先ほど稲江さんおっしゃったように、
ベンチャーキャピタルさんとか、エンジェル投資家の方ですよね。
期待するリターンなんですけど、一言で言うとキャピタルゲインなんですよね。
配当とかっていうのもありますけど、あまり未状状スタートアップで配当っていうのは考慮しなくていいかなと思うんで、
キャピタルゲインっていうのに絞って話をした時に、原理を簡単に言うとですね、
投資したときと、それと投資した金額と引き換えに受け取った株式を売却したとき、
投資と売却時の差益ですね、がキャピタルゲインなんですよね。
わかりやすく言うと、仕入れしました。
売ったものを売った時の売上と、売上と減価の関係だと思うんですけど、
あらりというキャピタルゲインが出るっていうことですよね、簡単に言うと。
今補足いただいたのは、いわゆるビジネスモデルの一番簡単なところっていう感じもしましたし、
あとキャピタルゲインっていう言葉がちょっと触りづらいというか懐かしいなって気はして、
初めて聞くと思ってしまったんですが、個人の株式投資とかでも結構普及してきていて、
そっちで考えるともうちょっとわかりやすそうですね。
そうですね、本当にその通りですね。
安いときに買って値上がりしたときに売れば、その差益を得るっていうのは、
それを細かい単位でやるのがFXとかだったりするじゃないですか。
それをもっと長期の単位で、かつ市場に出回ってない2乗乗スタートアップの株式でやるのが
ベンチャーキャピタルさんの仕事ってことになりますよね。
そういう意味では非常にドライな表現をあえてするなれば、スタートアップは金融商品であるってことなんですかね。
そうですね、よくVCさんなどが言うのは、
企業家は自社という金融商品を売り込む営業マンだという言い方をする人もいますよね。
面白いですね。資金調達は営業なんですね。
そのピッチはもう営業トークってことになりますよね。
なるほど。
誰がアダシテなのかって話もあったんですけど、
彼らは結局どれくらいのリターンを欲しているのかっていう相場みたいなものとかがあったら、
エクイティの期待リターン
相場とか確率なのかわからないですけど、このあたり教えていただけますか。
そうですね、いわゆる期待リターンみたいなものがあってIRRって言うんですけれども、
ファンド単位で期待されるリターンっていうのがあるわけなんですけど、
それはちょっと別の回に解説するとして、後に銀行との比較をするという意味で言うとなんですけど、
例えば100社投資したとします。そのうちの5社が数十倍、数百倍っていう風に大きく成長してくれたら、
他の95社が全くゼロであっても構わない。極端に言うと。
5社でいいんですか?100分の5でリターンが出る?
そこのリターンに期待するという、そこが数十倍数百倍という急成長、大きく成長することが期待されているっていうのが、
このベンチャー投資、スタートアップ投資というものになります。
そういうのもあるので、ベンチャーキャピタルによっては投資してそのままになることもあれば、
中には最近だとハンズオン支援という具体的にその後もフォローアップするような会社さんもありますけど、
そういうスタンスの違いが出るのも、そもそもそんなことはないですけど、
あえて言うならば95社はどうなってもいいということは表現としては良くないですけれども、
あと5社がとにかく成長してほしい。全部成長してほしいけれども、5社ホームランが打てれば十分ということなんです。
そうですね。ホームランの例えがいいかもしれないですね。
全部3社にでも構わないんだけど、万類ホームランが打てればそれでいいっていうのが簡単に言うと、
VCさんがバットボックスに立った時にはそういうことってことですね。
デットの利回り
先ほどおっしゃっていただいた10倍100倍の成長するっていう意味でいくと、
これは本当にいわゆるザ・スタートアップがやるべき手段ってことですね。
そうですね。
ひるがえってデッドでいきますと、これは銀行さんが貸してたと思うんですけど、この辺りもう少し教えていただけますか。
銀行さんのリターンは金利なんですよね。
金利って何でしたっけ?
簡単にお金を貸した手数料ってことでいいと思うんですけども、100万円を仮に貸した時に年利で3%っていったら3万円っていうのが金利になります。
はい。
1年間ですね。
はい。
っていうのがリターンですと。
この金利っていうのは利息制限法みたいなものもあったりして、そんなに高くは取れないんですよね。日本国内で言うと少なくとも。
どんなもんなんですか?さっき100万円で3万円って言っていただきましたけど3%とかそんな感じなんですか?
ざっくり言うと15%以内しか取れないってことになるんですよね。
スタートアップへの融資制度
逆に15%フルフルで取れる融資の制度もあるんですか?
そうですね。業態によっては金額等にもよるんですけど、貸し金業とかだと取れるは取れるわけですけども、一方で相場みたいなものもありますし、相場プラス0.5%とか1%とかっていうところである程度市場で形成される金利観っていうのもあるので、
そこの見合いっていうかがありますと。
さっきおっしゃっていただいた、仮に15%だとして3%って話もいただきましたけど、3%だった場合って全然金融機関銀行儲けられないんじゃないかってことも思ったりするんですけど、このあたりは何で成り立つんでしょうか?
結局ですね、この100社融資をしたうちで限り3%だったと仮にしたときに、これは確実に返してくれれば全社が、かつ確実に金利を3%なり、やってくれれば3%分ちゃんと儲けられるというのはありますと。
もちろん貸すお金をどこから仕入れてくるのか、預金なのか、あるいは銀行が銀行から借りるのかみたいなこととかもあるわけですけど、資金源があって貸した金利があって、その差分が銀行の儲けになるわけですね。
そういう意味では、先ほどのVCの例で言うと、100社のうち5社がもし返済せずに倒産してしまったら、金利によっては赤字になっちゃうっていう。95社以上ちゃんと返してくれないと、これは成り立たないよっていう真逆の世界なんですよね。
なるほど。100分の95って相当な確率。ほぼほぼ100%を狙っていかなきゃいけないぐらいってことですね。
そうですね。デフォルト率みたいな考え方があって、要するに債務不履行、返せなくなっちゃうっていう会社なり貸し付けの割合がどのくらいかっていうものがあるんですけれども、
結構もう0.何%から3%とか銀行によってそういう数字以下になってます。
日本愛政策金融高校さんの国民生活事業っていう、創業期のスタートアップなりに融資をするという、ある種ちょっとチャレンジングな融資をしているところでも7%とかなんだね。
7%結構。
そこはもう国の命を受けてデフォルト率がある程度ないとちゃんと使命を果たしてるのかって言われちゃうんで、ある程度そのぐらいのデフォルト率出そうとしてるぐらいな感じ。
なのでちょっと例外的なんですけど、それ以内なんですよねと。
そうなんです。今の話を聞いていくと、スタートアップってある意味大きなリスクを背負って大きく成長して、100社に5社ホームランが出るみたいな話でいくと、
じゃあこれはスタートアップにはお金って貸してくれないんじゃないかなと思ってしまったんですけど、この辺りってどうですか?
まさに普通に考えるとその考えが正しいんですけども、そうとも言えない部分っていうのがあって、実際スタートアップでもデッドファイナンス使えてるケースたくさんありますと。
いくつかあるんですけども、まず1つ目は優れた創業優位制度があるという点ですね、日本において。
それからスタートアップでも融資が活用できるようになるフェーズがあるということですね。
フェーズにも関係がしています。
3つ目としてはスタートアップでも使えるデッドファイナンスっていうのがどんどん出てきている、多様化してきているっていうことがあります。
そういう意味でじゃあ昔はもしかしたらスタートアップは融資の対象にはなんないよねみたいな話もあったけれども、
何らか時代が変わってきてスタートアップにもデッドを出してもいいんじゃないかって話とか、そういう制度を作ってみたりってことが始まりだしたってことなんですか?
そうです。
今3つ挙げていただきましたけれども、まず1つ目が優れた創業優位制度があるということでした。
これは具体的にはどんな制度になるんですか?
例えば創業間もないスタートアップがあったとして、プロダクトをこれから作りますとか、プロダクトはあるけどまだ売れてませんとか、
売れ始めてますけどいつまで続くかは分かりませんっていう、ある種お金を貸すという意味では非常にリスクの高い存在じゃないですかと。
にもかかわらずやっぱりそこは支援していかないと、企業率が欧米等に比べて低い日本がそこは育っていかないし、産業の新陳代謝っていうことも生まれないし、
スタートアップというのはやはりイノベーションの担い手でもあったりするので、そういう意味ではそこを押し上げていかなきゃいけない、裾を広げていかなきゃいけないっていうのが国としてはあるわけですよね。
企業をたくさんしてほしいってことですね。
その名誉を受けて政府系の金融機関である日本政策金融広告さんとか、あるいは信用保障協会ってまた触れますけど、そういったある種公的な組織が積極的に創業期の企業界に対して融資をしますよっていう仕組みがあるってことですね。
公的な金融機関ってものがあるんですね。
そうなんですよね。
営利を追求しないと存続できない銀行さん単体だとやはりそこがリスクの高いところにはそんなに出せないですよねと。
確かに。
先ほどお話ししたようにローリスクローリターンなわけですからと。
言ったときにそこをカバーする優れた公的な創業融資制度がありますよと。
なるほど。一番最初が一番リスクが高いからそこは公的な機関が多少のリスクを生むっていうので予算もちゃんと作ってやってるというところで。
一方で他の民営の金融機関さんもデッドを始めてるって話だと思っていて、もしかしてこのあたりが先ほどおっしゃっていただいた融資が活用できるフェーズとかそういう話も関係してくるんですか。
そうですね。その優れた創業融資制度を使って立ち上げフェーズを乗り越えていって、ある程度プロダクトができたサービスができた組織ができたということで取り扱うキャッシュの量と言いますかね売上中みたいなものが大きくなってくると、
そうするといよいよ鋭利を追求する銀行さんであっても取り扱いやすくなってくるというか取り扱う余地が出てきますよね。
スタートアップではあるがちゃんと売上が出てきている。またトータル見れば赤字だけれどもちゃんと売り自体は立ってるよねみたいな話ですね。
スタートアップのファイナンス戦略
例えばそういうことですね。なんでかというと、例えば1億円貸すのと10億円貸すっていったときに金融機関さんはちゃんと審査をしてちゃんと返してくれるかどうかっていうのを見極めてから融資するじゃないですか。
そこの審査、予診コストって言うんですけど、1億円でも10億円でもそんなに変わらないと言われてるんですよ。
そうなんですね。だいぶ違うふうに感じますけどね。
なんですけど、やるべき項目というのは近くて、1億から10倍に貸す金額が上がるけど予診コスト自体は10倍にはならない。
ということになったときに金利が仮に同じだったとしたら絶対額が大きい方がいいじゃないですか。
10億円貸した方がいいっていう世界になるんですよ。
なのでやっぱりメガバンクさんとかですと1000万円とか貸すっていうところにたくさんやろうというよりかは、ある程度取り扱うキャッシュの量が大きくなってきた方がそういうスタートアップの方が相手にしやすいということがあります。
なのでそこまでは優れた創業融資制度だったりとか、後日しますベンチャーデッドとかっていうものとかをうまく活用してですね、成長していって、ある程度取り扱うキャッシュの量が大きくなってきたらいよいよ鋭利を追求する銀行さんとも相対できているようになってくる。
そういうフェーズの変化っていうのがスタートアップだと起こり得るかなというところですね。
なるほど、多分私勘違いしてた部分があって、スタートアップがいかに金融機関からお金を借りるかどう借りるかみたいなところに集中しすぎていたんですけど、金融機関からしてもお金をたくさん貸したいわけですね。
そうですね。
いっぱい貸したいけどリスクがなるべく低い方がいいので、成長してきた会社、ミドルとかレーターステージの上場直前期とかだとより一層そういう話になってくるんですかね。
そうですね。分かりやすい例で申し上げますと、皆さんご存知のタイミーさんですね。
タイミーさん。
今年上場を決めたわけですけれども、
しましたね。
タイミーさんっていうのは小川さんという方が学生企業でスタートしたところからで、基本的にはエクイティーファイナンスを中心にファイナンスをして事業を作られてこられたんですけれども、
2021年以降は大型のデッドファイナンスをされているんですよ。100億超のファイナンスをされてきているんですけど、
そんな単位で100億ですか。
逆に言うとそこからエクイティーファイナンスしてないんですよね。
それで上場までいって。
なぜかというと先ほど言ったフェーズのお話っていうのは一つあるかなと。
もちろんタイミーさんのビジネスモデルだとか、あるいはヤギさんという非常に優れたCEOの方が受任されたとか、様々な背景があるわけですけれども、
基本的には取り扱うキャッシュの量が非常に大きくなってきたので、デッドに見合うようになってきた。
デッドを中心にできるようになってきたっていうところが背景としてあろうかなと思います。
なるほど。
どんどん金融機関さんはスタートアップにお金を貸す傾向が昔に比べたら出てきているし、
あと先ほど挙げていただいたベンチャーデッドなどというふうにおっしゃっていたので、
多分いろんな種類がもしかしたらあるのかなと思っているんですけれども、
タイミーの成長とデッドファイナンス
そういうのも今後はぜひお伺いしたいなというふうに思っております。
本日はここまでにさせていただきまして、企業のデッドファイナンス最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
この番組は毎週火曜日の午前11時半、週に1回ずつ配信をしてまいります。
ぜひSpotifyやApple Podcastから番組のフォローをお願いいたします。
またこの番組では企業家の皆さんからのリアルなお悩みにもお答えしていきます。
番組概要欄にお便りフォームをご用意しておりますので、
Linkの若林さんに相談してみたいという方は、ぜひ番組の概要欄のリンクよりお気軽にお寄せください。
またSNSを通じてのご感想は、ハッシュタグ企業のデッドファイナンスと添えて投稿していただけると大変幸いでございます。
企業のデッドファイナンス、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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