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#91 ファントムストックを活用した新型ベンチャーデット
2026-06-04 55:55

#91 ファントムストックを活用した新型ベンチャーデット

今回のテーマは「ファントムストックを活用した新型ベンチャーデット」。

Confidential AI(機密AI)スタートアップのAcompanyFunds Startupsが実行した 「ファントムストックを活用した新型ベンチャーデット」について、ファイナンスの当事者であるAcompany CFOの植木修造さんと、Funds Startups Investment SpecialistでBotica代表の佐々木雅人さんに、INQ若林がインタビューしました!

Acompanyのご事業や資金調達の変遷をうかがった上で、

  1. ファントムストックとは何か?
  2. なぜファントムストックだったのか?
  3. ファントムストックをベンチャーデットに活用した経緯
  4. ファントムストック型ベンチャーデットは日本で普及するか?

についてうかがいました。

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起業のデットファイナンスplus、この番組は「デットファイナンスをもっと身近に」をテーマに、起業家と金融の架け橋となる番組です。 ベンチャーデットのFlexCapitalと、デットファイナンス支援のINQがお送りします。 起業家の皆さまにとって金融がより身近に感じられるよう、デットファイナンスの最新トレンド、事例、インタビューなどをお届けします。


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⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠若林哲平⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠(⁠株式会社INQ⁠ ⁠代表取締役)

デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,300件96億円超の資金調達を支援するチームを統括。


▼菅井 佑允(FlexCapital

京都大学文学部卒業後、2007年三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)入行。入行より約10年間に亘り、東京・ニューヨークにて日系法人営業に従事。その後、グローバルCIB事業本部において非日系企業向けビジネスのグローバル戦略の企画・運営・管理を担当。同業務経験及び米国西海岸への留学経験を通じ、スタートアップエコシステムにおける日米格差を実感。スタートアップ支援を通じ、日本経済の構造変革、成長・発展に貢献したいとの思いから2024年11月、スタートアップのためのデットファイナンス【FlexCapital】を提供する⁠Fivotに入社。


▼植野さつき(FlexCapital

大学卒業後、複数の事業会社でのキャリアを経て、ビジネススキルを磨くべくイギリスの大学院へ進学。留学中にスタートアップの熱量に触れ、日本のエコシステムへの貢献を志す。その想いを実現すべく、日本のスタートアップを最前線で支えるFivotに参画。


■編集・制作

  • 制作管理:高橋亜美

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サマリー

今回のエピソードでは、Confidential AIスタートアップであるAcompanyが、Funds Startupsと共に「ファントムストックを活用した新型ベンチャーデット」で資金調達を行った事例について深掘りします。AcompanyのCFOである植木修造氏と、Funds Startupsの佐々木雅人氏が、この革新的な資金調達手法について語ります。 まず、Acompanyの事業内容として、秘密計算技術とガバナンス知見を組み合わせた「トラストデータAI」の実現を目指していることが説明されます。この秘密計算技術は、データの処理中も暗号化された状態を保つことで、プライバシー保護とAIモデルの保護を両立させるものです。VC出身で現在はCFOを務める植木氏は、この技術とビジネスモデルの複雑さ、そしてそれを実現するチームの魅力に惹かれてAcompanyに参画しました。 次に、資金調達の変遷が語られ、特にシリーズB調達後に事業領域を「AI×機密データ」へとシフトさせたタイミングで、あえてエクイティではなくベンチャーデットを選択した背景が明かされます。これは、事業転換期におけるトラクション出しの難しさを考慮し、ランウェイを確保しつつ次のシリーズCに備える戦略でした。そして、そのベンチャーデットの一環として、Funds Startupsが提案したのが「ファントムストック」を活用したスキームでした。 ファントムストックは、株式を発行せずに、将来のキャピタルゲインに相当する経済的リターンを貸し手に与える仕組みです。これは本来、役員報酬などに用いられるものですが、AcompanyとFunds Startupsは、ディープテック企業特有のIPOまでの長い時間軸や、エクイティ希薄化への懸念といった課題を解決するために、この手法をベンチャーデットに応用しました。この革新的な取り組みは、双方にとって合理的な条件での契約締結を可能にし、AcompanyのSOプール維持にも貢献しました。最後に、このファントムストック型ベンチャーデットが、今後の日本のスタートアップファイナンスにおいて、より柔軟で多様な資金調達手法を生み出すきっかけとなる可能性について期待が寄せられました。

イントロダクションと登壇者紹介
起業のデットファイナンスplus。この番組は、デットファイナンスをもっと身近に。をテーマに、起業家と金融の架け橋となる番組です。
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ということで、今回、最近ファントムストックを活用した新型ベンチャーデットで資金調達をされましたアカンパニーさんと、
そしてその連打でありますファンズスタートアップさんに、ファントムストックという非常に新しい資金調達方法について、ぜひ伺いたいということで熱烈オファーさせていただきまして、
まずは株式会社アカンパニー取締役CFOの上木修造様、それからファンズスタートアップ株式会社インベストスペシャリスト佐々木正人様にお越しいただきました。
お二人ともどうぞよろしくお願いします。
大変光栄でございます。ありがとうございます。
最初、お二人がインタビューを受けていらっしゃるノートを拝見しまして、もうその当日にファンズスタートアップの前川さん、代表の方ですね、ご連絡させていただいて、ぜひインタビューさせてほしいということで、今日実現いたしました。本当にありがとうございます。
すごくびっくりしまして、そんなことができるのかっていうふうに思ったんですけども、ちょっとその中身をですね、今日紐解いていきたいというふうに思います。
まずはですね、上木さんから簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。
はい、皆様初めまして。改めてアカンパニーの上木と申します。よろしくお願いいたします。
私はキャリアとしては5年コンサル、5年VCという形で、経て今アカンパニーという今の会社に入っています。
元々は結構幅広い領域で戦略コンサルティングをやっていて、その後にベンチャーキャピタルのスパイラルキャピタルに入って、5年半いかないぐらいですね、スタートアップ投資をやってきたという形になっています。
その2022年の末にですね、シリーズAの形でこのスパイラルにいるときにこのアカンパニー出資をリード投資をするという形で、元々はこの会社に株主兼途中から社外取締役として関わる形だったんですけれども、勢い余ってですね、
2025年、昨年のちょうど6月ですね、にこのアカンパニーに普通に転職して入るという形で、今はCFOとしてファイナンスと経営管理企画を主にやりつつ、なんだかんだ事業周りステージなので一部事業側も見ているというような形でやっております。改めてよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。続きまして佐々木さん自己紹介をお願いいたします。
佐々木 はい。初めまして佐々木と申します。私は新卒がSNBC日光証券でして、投資日報本部というところでテクノロジー業界とかメディア業界とか通信業界ですね、のカバレッジ業務を10年ぐらいやりまして、ここでマンドAとか資金調達IPO等のアドバイザリーをやってきたと。
その後、日本産業パートナーズというプライベートエクイティファンドに転職をしまして、数年投資業をやって、その後米国の大学に留学をして、2023年に卒業しています。
実はファンズスタートアップさんはフルタイムというよりかはハーフジョインのような形で投資担当をやらせていただいていて、母体というか大元のところはボティカというですね、スタートアップ中心にマンドAとか資金調達のご支援をする会社を作っていまして、拠点ニューヨークなんですけれども、そういった形で様々な活動をしているというようなところです。
今日はこの収録のためにニューヨークからお越しいただいたってことでいいですか。
もちろんです。このために帰国してきました。
Acompanyの事業概要と魅力
ありがとうございます。では今回のファントムストックで資金調達というところで本丸に入る前にですね、まずアカンパニーさんがどういう事業をやっていらっしゃって、どういう資金調達されてきたのかっていうところがまず下敷きとして必要かなと思いますので、まずアカンパニーのご事業について結城さんから教えていただけますでしょうか。
改めて我々アカンパニーという会社なんですけれども、ミッションとしてはトラストデータAIというものを掲げておりまして、ちょっと後ほど述べるんですけども秘密計算といういわゆるセキュリティの技術とガバナンスのいわゆる法的な知見というところを掻き合わせてデータやAIをいかに安全に使えるかというところの社会を実現しようとしている会社になっています。
この秘密計算という技術が非常にわかりづらい技術になっておりまして、ちょっと多分イメージが結構湧かないかなというふうに思うんですけれども、ざっくり言うと今のセキュリティでいくとデータを送る時とかデータを保管しておいてある時っていうのは基本的にデータが暗号化されて、要は守られている保護されている状態なんですけれども、実際に今AIがどんどん普及してますけれども、
AIの処理も含めてデータを処理するタイミングというのは基本的に生データに戻されてデータ処理が行われるので、逆に言えばそのタイミングを誰かが覗きに行くと生データが普通に全部見えてしまうという状態になっておりまして、そのデータの処理中を隠していくっていうところがこの秘密計算、英語で言うとConfidential Computingと呼ばれてますけれども、この技術ができることになっています。
これでも多分イメージがわからないと思うんですけれども、すごいイメージ的には金庫のような環境を作るような技術につながっておりまして、実際にデータ処理を行う環境ってIntelさんとかNVIDIAさんだったりとか、そういうCPUとかGPU、チップの中でデータの処理が行われるわけなんですけれども、その中に誰にも開けることができない金庫のような環境を作って、その中でデータを処理して結果を取り出すことをやっておりまして、
そうすると、そこにデータを送っても誰も覗けないので、データとAIモデルというか、それぞれ金庫のような環境に送って、データを安全に処理するということをできるような技術になっています。
こうした技術が最近でいくと、データを保護するもそうですし、逆にAIモデルを持っている事業者からしても、モデルが盗まれるリスクがあるので、やっぱりモデルを隠したいというニーズもある中で、データ保護とAIモデル保護という両面で最近は注目されてきていて、
最近でいくとNVIDIAさんのGTCというカンファレンスがあったんですけれども、その中でもこの技術が、このAIセキュリティという文脈の中でも中核の一個として挙げられています。それを踏まえて我々の授業を終わっていこうと思うんですけれども、今この秘密計算という技術自体はチップメーカーが大元は提供しているんですけれども、
それを使って何かサービス、つまりアプリケーションに組み上げようとしたときに、いわゆるミドルウェアがないので、実質的にはサービスを開発するというのは極めて難しいという問題になっておりまして、その間にアプリケーションを作るときに必要になる間のミドルウェアの部分を我々が埋めていくことによって、
ある意味誰でも秘密計算を組み入れたサービスを開発できるようなプラットフォームとして我々が提供して、この技術を民主化しているみたいなことをやっています。まさに我々はその技術をもとに、SaaSとして自社プロダクトとして提供するケースもあれば、誰かのサービスの中に秘密計算という技術を埋め込んでいくみたいな形の両面で、今はサービスを展開しているという形になっておりまして、
そういった形でデータを外に出して、AIの利用も含めてデータを外に出して使いたいんですけれども出せないというようなところに我々としてはアプローチをして今事業を展開しているというところになっています。
ありがとうございます。今非常に人数高そうだなという事業かと思うんですけれども、佐々木さんからご覧になってアカンパリさんのご事業ってどうでしたか。最初にお話を受けたときは。
そうですね。純粋にすごい面白そうな事業で、今コメントいただいた通りで、社会的な要請もかなり今後、AIの台頭によって高まってくるというところについてはかなり早いタイミングで確信は持ったなというところがありました。
ただ、この後もファントムの設計と絡めて伝えていければなと思っているんですけど、その社会実装の時間軸だったりとか、あるいはそれが売り上げに数値的に繋がってくるまでの時間軸と角度みたいなところは、ここは読みにくい、評価がしにくいところっていうのはあったというところがあったので、
ここをどういうふうに設計に織り込んでいくかっていうところは、投資したいっていうのはもうかなり強い気持ちが当初からあったんですけど、それを実現するためにどうやればいいかというか、ハウのところですね。ここはポイントの一つになったかなという感じがします。
そこでこの後話しますファントムストックっていうのが一つスキームとして出てきたってことですね。
そうですね。
アイデアとして。
植木さんはもともとはスパイラルキャピタルでシリーズAのタイミングでアカンパニーさんにリードの投資家として、その後社外取りでCFOとしてジョインされてっていう、こういう相当惹かれたっていうことだと思うんですけど、どういったところがアカンパニーさんの事業およびスタートアップとしての魅力だったんでしょうか。
そうですね。当時選んだ理由は大きくは2つありまして、まず1個目は好きなビジネスの形をしていたんだところがまずありまして、もともとVCに入る前のコンサル時代とかに、結構技術と法律とビジネスをどう組み合わせて有意性を作っていくかっていうところを、結構プロジェクトテーマとしてやっていたことがあって、
そういった、よく言えば変数が多い、悪く言うと複雑で結構大変みたいな感じだと思うんですけども、そういったビジネスのモデルというかビジネスの形が結構好きだったっていうのがそもそもありまして、このアカンパニーという会社も技術としては秘密計算というのもありつつ、
実は社内にはパブリックアフェアーズの部署を内製化して、ロビン活動もやっておりますし、当然そのエンプラ向けのビジネスもやっていくというところで、この3つをどう連動させて勝っていくかっていうところが、シンプルにビジネスの戦略を考えていく上でも面白い領域だなというふうに感じたっていうところが、まず1個目としては結構大きいかなというふうに思っています。
で、2個目はもうそれに伴う話なんですけれども、そういった結構複雑な領域をやっていく中で、それに十分なメンバーが揃っているなというふうに感じたというところが大きくてですね、最終的にはこの領域で日本でこのメンバーでやって、立ち上がらなかったら諦めようという形で、結果はもちろんやってみないとわからないと思うんですけれども、
少なくともやりきって後悔はしない、結果がどうであれというところが結構自信を持って守ってたので、ここのアカウントに入ったというような形になっています。
実際最初にシリーズAラウンドで、2022年末にご出資をされてから約3年越しでジョインされることなんですね。
CFO就任後の外部環境と植木氏の視点
調達まで、現在までで言うともう3年越しってことかなと思うんですけど、実際CFOとして入ってみられていかがでしたか?
まずこう、私が入ったタイミングで思ってたよりも結構外部環境の変化が激しいので、我々にとってはチャンスでもあり、もちろんリスクでもあるかなというふうに思うんですけれども、ちょうど私が昨年の6月になって入っていて、そこからやっぱりAIの波も思った以上に早く来ていますし、
その後に高市政権とかも含めて、かなり安全保障みたいな文脈が強くなってきたので、私自身からすると思った以上に追い風が吹いたなという感覚はありまして、一方でモデル事業者側の動きが相当早いので、周辺にいる巨人たちにいかに倒されないようにポジショニングを作っていくかってところの危機感というか、
やっぱり入った当初よりもあるなというふうにも感じていて、全体的にやっぱり環境変化が思った以上に激しくて、ちょっと僕は結構そういう変化は好きなので、結構楽しくやってるんですけれども、それは入った時の予想以上に効かせた点かなと思っています。
非常にニーズが強い一方で外部環境の変化が激しいという状況だと非常にファイナンスニーズが強いという環境かなと思うんですけど、そういう時にファンズスタートアップスさんが今回の直近のベンチャーデッドラウンドといいますか、ところでお声掛けがあったということだと思うんですが、その中で植木さんのようにVCとして入られてっていう方って結構珍しいじゃないですか。
一方でカンパニーさて名古屋大発ベンチャーということで結構技術系のメンバーが多いのかなと勝手に想像してるんですけど、そんな中佐々木さんから見て植木さんの存在といいますか通訳役としてどうでしたか。非常にありがたい存在であったんじゃないかなと思うんですけど。
そうですね。今回の調達もそうですし、相当植木さんの存在っていうのは大きかったんじゃないかなというふうに思っていると。やっぱりこういうディープテック、いわゆるディープテックの技術が技術的な会社っていうのはやっぱりその事業計画を作ることも難しかったりとか、調達の上で投資家に対して説明するときにどういうストーリーでとかそういったところってかなりポイントになってくるところがある。
植木さんやっぱり投資家経験されていたので、すごくメタ認知されているところがあって、ここは説明力魅力的だけど、一方でここはアキレスケになりうるなみたいなところは多分かなり植木さん自身が客観的に評価をされた上で説明をされてきた。
なので客色もないし、むしろここは少し課題だっていうところはそのままストレートにお伝えいただける。なので信頼関係の醸成って意味だと、そこはすごく早かったし、自分もそこはすごくデューデリー含めてやりやすかったなというふうに思いますね。
元投資家でいらっしゃるからこそ非常にフェアなコミュニケーションというか、それがありがたかったってことですか。
めちゃめちゃありがたかったですね。デューデリーもそうですし、その後のファントムの設計においても、譲るべきところと押すべきところの押し引きみたいなところはかなり共通の土台の中で交渉ができたので、あんまり実は利害が対立する局面っていうのはほぼなくて、一緒に作っていったっていう感覚が強くてですね。
割とそういうケース多くはなくて、やっぱり10個あったら10個全部多分欲しいっていう方もいらっしゃる中で、やっぱり5個5個でお互いに重要な5個ずつ取りましょうっていうような交渉ができると早いし、結果的にいい契約になってくるなっていうのがあるので、そういう意味ではすごくスムーズですし、僕もすごい楽しかったっていう感じですね。
Acompanyの資金調達変遷
ありがとうございます。さてここでですね、ファントムストックの本丸に入っていく前に、どういう資金調達の変遷をたどってこられたかっていうところを見ていきたいなというふうに思うんですけども、まずアカンパニーさん、公開ベースの設立としては2018年6月とかね、累計で32億円調達をされてきていらっしゃるんですけど、
まずシードラウンドが2020年の4月、ちょうどコロナのタイミングですね、数千万円調達されてっていうところから、プレシリーズAですかね、2021年6月で約2億円、これもアンリーさんとかビヨンドさんのフォローというような形、プラス新規投資家ですとか、この時期にネドの補助金とかに採択されてというところ。
次にシリーズAが2022年の12月とセカンドクローズ2023年の4月、いうことは結構ここは長く調達活動されてたのかなと思うんですが、このファーストクローズのところでまさにファイラルキャピタルリードで入られてっていうところで、この時のアカンパニーさんって今とだいぶ状況が違う。
そうですね、はい。
当時ってどんな感じだったんですか。
当時は実はまだ、そもそも秘密計算というこの技術の中に実は何個か技術形態があったりするんですけれども、先ほど紹介した秘密計算とは違う形の実は当時は秘密計算がついたんですよね。
なのでそもそも実は技術のコアが今とはまるで違うっていう、同じ秘密計算ではあるんですけれども、全然違うものをやっていましたというのが、まず結構大きな今との違いになってまして。
当時はそれこそようやく22年のタイミングから社会実装、この技術の実装を始めていくような感じだったので、当時は比較的プライバシーテックという形でかなり会社全体としては押し出していて、今でいくと割と機密、個人データに限らない機密なデータ全般を今扱ってるんですけれども、
当時はどちらかというと個人データをいかに安全利活用するかという文脈でトモトは訴求していたようなステージになっていますと。
たまたま私がVC時代にヘルスケア周りの投資もやっていたので、そういった個人データが意外と利活用できていない、それが個人情報保護法だったりとか、セキュリティの課題でってことなんですけれども、
そういうところを見ていたので、結構始め会った時に技術はあまり分からなかったというのは正直なところだったんですけれども、少なくとも何をやれるのかというところはよく理解できたというところで、当時2022年は投資に至ったというような形になっています。
ありがとうございます。
ここまでは結構投資家もフォローオンというか、同じ投資家が続いてきてらっしゃるような状況の中でスパイラルさんリードで入られるってことですね。
そしてセカンドクローズでミューキャップさんですとか既存投資家さん入られて、このタイミングで1回デッドもやってらっしゃってという状況ですね。
そしてシリーズBラウンドが2025年の5月ということでSBIインベストメントさんですとか、グロービースキャプターパートナーズさんとかいうところ。
それからデッドでも同時期ですかね。
SMBC、三菱裕治銀行、十六銀行。
これ名古屋というか関東に、東海にですね。
岐阜県が本店の銀行さんですね。
などから1.6億のデッドファイナンスというところで、それがシリーズBですね。
いよいよ2026年の4月ですかね。
ベンチャーデッドによる調達ということで、これは9.6億円。
主な金融機関としましては、北国銀行さん、青空企業投資さん、リソナ銀行さん、日本製作金融庫さん、そしてファンズスタートアップさんということでですね。
これは基本的には全てベンチャーデッド、いわゆるSO付きの融資が中心ってことでいいんですかね。
そうですね。ほとんどはそうで、一部ちょっとSO不要がないところも1個だけ混ぜてるんですけれども、基本的にはベンチャーデッドだと思っていただいております。
おそらくは北国銀行さんですかね。
そうですね。
なるほど。これで9.6億なんですけれども、そのうちまさにファンズスタートアップさんについては半トムストックだったっていうことですね。
ベンチャーデッド選択の背景と事業転換
はい、承知しました。この段階でシリーズCラウンドをエクイティでやるのではなくて、あえてベンチャーデッドに踏み切った背景について教えていただけますか。
そうですね。シリーズBで昨年の5月に調達した後に、実は結構この1年間は事業領域を整理してきたというか、だいぶ注力領域も変えてきた1年になっていまして、
そういったこともあって、なかなか事業を変えていくって結構時間がかかることなので、そのまますぐに実績を出していくのは難しいフェーズでしたと。
まさに先ほどプライバシーテックで元々出していてって話だったんですけれども、ちょうどこのシリーズBをやるぐらいのタイミングで、いわゆるプライバシーテックというところから冒頭に紹介したようなトラストデータAIという形で、
そのAIかける機密データという形に会社としてはブランディングも変えて、事業領域もだんだん移してきたっていうのが実はこのBが終わった後から今までに至るタイミングになっていますと。
実は公開もしてるんで良いと思うんですけれども、元々やっていた事業も一つ実は譲渡もしていて、1個バイバイとしては引き渡していたりもしますし、
だいぶこの1年でAIとかいわゆる安全保障、国防ですね、領域にシフトしていくところで、ちょっとこの1年はややしゃがんできているっていうのがまずここまでの1年ですと。
このままやっぱりシリーズCに向かっていくとなると、どうしてもそこまでにトラクションを出し切っていくのがやっぱり難しいという風に、元々この実はシリーズBを集めたタイミングで結構思っていたんですよね。
ちょうどこのBの発表があって、1ヶ月後くらいに私がこのアカウントに参画するんですけれども、その時から早めにベンチャレットには動こうという風には思っていて、
ベンチャレットで伸ばした上で、新しくシフトした先の事業領域でちゃんとトラクションを出し、次のラウンドに向かっていくというところをやりたかったというのがまさにこのタイミングでベンチャレットを行った理由になっています。
今後大きく伸ばしていくためにあえてしゃがんで、つまり事業のポートフォリオですとか整理をする時間としてやっていて、いざここからというところでちゃんとトラクション出てからシリーズCをしっかりレースを上げてやりたかったというところで、ここはベンチャレットを。
でも逆に言えばベンチャレット今回入っていただけたんですけど、結構リスク取っていただけたなと思います。割と転換期なので、多分ニューデリーも割と難しいタイミングだったんじゃないかなという風には思っているんですけれども、まさにありがたいことに支えていただいて、今回成立したという形になっています。
結果的には非常にランウェイもしっかり確保できたというところで、そこのまず一翼になったと言いますか、非常に重要な役割を果たしたのが交渉上もですね、他の金融機関との交渉上も非常に重要な意味を持ったのがまさにファントムストックだったということなので、ファントムストックについていよいよ踏み込んでいきたいと思うんですけども、
ファントムストックの解説と活用経緯
ファントムストックってストック、株式なんですか?株式ではないですか?
株式ではないですね。疑似株式のような翻訳がされることがあるんですけど、株式は持っていないんだけれども、疑似的に一定の株式を所有しているというような前提に立って、その株がもたらすキャピタルゲインをリターンとして受領するというような設計ですかね。
多いのは報酬とか、ファンドのメンバーの報酬とかですね、そういった形で活用されることが多いのかなというような認識ですね。
そうですよね。ファントムストックって私もGoogleでAIに聞いたんですけど、基本的にはそうですよ、従業員の方とか役員の方向けのSOとかと同じような報酬設計として使われてきたものでということで、それをなぜこのベンチャーデッドに活用したのかちょっとこの後伺いたいんですけど、
ファントムっていう言葉は幽霊とか幻影みたいな意味ですよね。なんか僕勝手にあのビーズの歌が浮かんできちゃったんですけど。
ラブファントム。確かになるほど。
ですけど、疑似株式っていうことで株式を発行しないけど、次の資金調達ラウンドなり一定の条件を満たした時に、出資をしてこのバリエーション株価が上がって、その再期キャピタルゲインを得るのと同じような経済的リターンをあらかじめ仕込んでというか設計して享受できるっていう、
ファイナンスの契約っていうことですよね。
おっしゃる通りです。
どうしてこんなことがベンチャーデッドでできたんだろう。どっちから言い出したんでしたっけこれって。笹木さんから。
そうですね。私から言い出してまして、着想は先ほど少しご案内したんですけど、もともとPファンドにいた時期があるので、業界の中で言うとこのファントムストックが報酬形態の一つの塊としては割と一般的に活用されていたと。
なのでそれが引き出しとしては多分もともとあったんだろうなというふうには思いますと。
本件で言うと他にも投資、同時に投資される方がいらっしゃる中で一層付きのファイナンスをご検討されている金融機関さんもいらっしゃったと。
その中で笹木さんの方からSOの総額というか全体での付与数に一定以内に収めたいだっていうようなご要望をいただいていたと。
我々としては笹木さんの既存のVC含めた投資家層というのは本当に素晴らしいピカピカの投資家の方々が入られていたので、
フォローオンの実績を鑑みても次回の調達、シリーズCについてはこれはできるだろうなというのはここはかなりコンフィネンスが。
なので一般的にSOの顕在タイミングってIPOとかM&Aになっちゃって本当の最後のエグジットっていうのは
やっぱりカンパニーさんのようなディープテック企業だとむしろしっかり潜ってしっかり調達されてしっかり事業を作られて出ると。
むしろそのためのベンチャーデッドだと思っていたのでIPOまでの時間軸ってやっぱりちょっと長いし、
時間軸もちょっと見通しにくいな。
ここなんかうまくこの辺りの課題をコックできるアイディアがないかなと思ったときにファントムのアイディアがちらついてきたと。
チームで話して、ファンズもすごくこういった新しい取り組みに対しては積極的なのでどうすれば形作れるかっていうところの中でもので、
上木さんにご提案して、上木さんもリテラシーすごく高いですし、すぐご理解いただけるし面白がっていただけたので、
それでいくつかの多分要素が重なって形になった。
なので多分どれかがかけたら全く形になってなかったのかなと思うので、皆さんの力で一件できたって感じがしますね。
このファントムストックをベンチャーデッドに使えるんじゃないかみたいなアイディアがもともとあって今回ハマったとか、
アカンパニーさんの案件を考えている中でパチンってなったのかというと。
ファンズでいうと、わりとこういうディープテック系の会社さんに投資をするケースっていうのはわりとあったと。
検討も含めるとそれなりに検討の蓄積はあったと。
その中でIPOのタイミングがいつなんだろうと。
時間軸的に結構長いよねと。
その中でどうやってリターンを確保しようかってなった時に、時間が長くなるとIRRの尺度で考えると、
必要なリターンっていうのは金額が上振れていくことになるので、
時間的な価値を味方につけるような方法がないのかなっていうのは、この複数回行われる議論の中でずっと自分も考えることがあったと。
本件もまさにそういったケースに該当し得るものだったので、
そこで実際自分の担当案件なので腕組みをして何かないかなって考えた時に、
多分点と点が繋がったというか、ファントムがもしかするとフィットするかもなっていうのはそこで出てきたっていう。
すごいコネクティング・ザ・ドッツ感がありますね。
コネクティング・ザ・ドッツですね。
次回ラウンドはある程度これまでの既存投資家さんの顔ぶれなども見ても、技術的にあるいは外部環境の変化などを見ても、これはいけそうだと。
角度が高そうだと。
一方で今のこのスタートアップの指標感とかを見るときに、
じゃあ次のエグジットのタイミングというか、いわゆる新株予約権のエグジットのタイミングでいうとちょっとなかなか読みにくい、
あるいは長くなりそうだ、ディープテックでもあるしっていうようなところで着想されたということで、
まさにその次回のおそらく硬いであろうというか見込めるであろうその次回タイミングのところで経済的リターンを享受できるっていうのがファントムストックだっていうことですよね。
そうですね。
基本的には次回のラウンドでの株価と前回ラウンドでの株価、この差分ですね。
今回付与いただいたというか、議事員の株数に合わせた金額がリターンとして受領することができるというようなものですね。
ファントムストックのメリットとデメリット
IPOまでの時間軸が長かったりすると、その分をじゃあSOのパーセンテージを引き上げるとか金利を引き上げる、こういう手当になってくるんだと思うんですけど、
それって結局リスクなり長い時間的なリターンをスタートアップにある種添加せざるを得ないっていうのがあったと思うんですよね。
手前にも少し発言のタイミングを持ってくることによって、よりマイルドな設計にできたりとか、改善性を確認しやすくなったりするっていうのがあると思うので、この辺りがポイントかなと思うんですね。
SOのプールを設定されていてということになりますと、本来役職員の方々に付与したい分とかがそこで取られると言うとちょっと言い方悪いですけど、そこがある意味推し引きの関係になっちゃいますもんね。
そこが対立しない、もちろん疑惑かもしないっていうところが、まず借り手側というか、今回で言うとアカンパリさんのメリットってことになりますかね。
そうですね、やっぱり我々は特に事業、プロダクトとソリューションで結構広いですし、産業としてみたときももうだいぶ広いと、かつエンプラなので、結構厚みのあるマチ、それは経営人も従業員もどちらもですけれども、
必要というところで、やっぱり結構まだまだ採用強化はしていかなきゃいけない中で、やっぱりスロープールをちゃんと残しておくってことが我々のこのタイミングでは少なくとも重要だった中で、本当にバッチリときた提案だという形でした。
貸してたるファンズスタートアップさんの立場からしますと、発行体が資金調達、今回で言うとアカンパリさんが次回ラウンドを実施した場合ですかね。
にエクイティで、というかSOを頂いたときと同じような、いわゆるアップサイドが期待できるというところがまずメリットとしてありますと、しかも今回の場合ですと特にその投資家のカーブレなどを見る限り、リターン実現の時期というのも見通しやすいというところがあるということですかね。
そうですね。ファイナンスの時期とかここから数年間の中での戦略、財務も含めてというところはウェキさんとの間でかなり議論を深めていたところがあったので、ここについては我々もかなり理解も深まりましたし、自信が持っていたのでこういった設計で。
ベンチャーデッドは基本的に和訳すれば、新株予約券付融資っていうのが元々シリコンバレーバンクなどで米国では活用されてきたところが日本で入ってきて静岡銀行さんとか青空企業投資さんが始めたものっていうのが競技の意味でのベンチャーデッドかなというふうに思うんですけど、それにファントムストックを使うっていう話で、
先ほど元々Pファンドとかでは役員とか従業員に対する金銭報酬ということで、意外と日本でも使われているんですね。クレディセゾンさんとかリクシュルさんとかでも事例があるみたいなことを聞いてるみたいなんですけど。
そうなんですね。
結構これは割と少なくとも佐々木さんはPファンドとかにいらっしゃったときは一般的な。
そうですね。Pファンドで言うと割とファントムっていう用語も含めてかなり流通している設計かなと思います。
ファントムはファントムって略されるぐらい割ともう結構一般的ってことですね。
そうですね。私も最初Pに入ったときにファントムって言葉聞いて、なんじゃこりゃと思ったんですけど、業界の中では割と使われている言葉だったんだなと。
なんかそれをこう社内で、社内でというのはファンズスタートアップさんのまず中で提案したときの反応ってどうだったんですか。
ファントム自体は結構ファンズの中でも研究されたことはあったんですよ。なのでファントム自体を知らないメンバーはいない。
結構やっぱり日々いろんなスキームとか何か活用できるアイデアがないかみたいなものはかなり議論されている会社なので、その中でファントムが上がってきたことっていうのは過去あったと。
なのでファントム自体が何かっていうのをゼロから説明するっていう状況ではなかったんですけど、本件においてはファントムを使いたいと。
なぜならこういう状況、こういう特徴があるからですっていうことは割とすんなりとチームメンバーからも受け入れられて、
あとは契約にどう落とすかっていうところなんで、リーガルのチームと一緒にドラフティングを進めてみながら進めていきましょうっていうような感じでしたね。
こういうとあれですけど、ファンズスタートアップスの皆さんって敬意を込めてオタクですよね。
そうですね。オタクかなと思います。バックグラウンドもすごく幅広いですし、何よりやっぱりこのスタートアップを支援したいっていう思い、この共通の価値観っていうのはかなり強固なものがあるかなと。
なので、こう形式主義的にあるいは前例主義的に目の前にある案件を諦めるみたいなものっていうのはもう全くなくてですね、
逆にどうしたら実行できるかと検討できるかっていうような前向きな議論が全てなので、そこは私もファンズの皆さんをすごくリスペクトしているところですし、
勉強させていただいているところかなと思います。
そのファントムストックの提案を受けたとき、まず植木さんはどう感じました?
そうですね、まずこんな方法あるんだなっていうふうにまず素直に感じたんですけれども、
結構なんでしょう、用語がわりとファントムみたいな感じで来るんで、ごつい感じが一見するんですけれども、
聞いてみると何と何を比較しているかわりと分かりやすいというか、さっきの通り遠くのエグゼットで大きくリターンを取るか、
手前でちゃんと仮設としては回収するかのところ。
僕ら側は逆に追うリスクというか、あのところも結構わりと比較は簡単だったのかなというふうに思ってはいて、
なので最初はそんな方法あるんだなとは思ったんですけど、
ちゃんと話を聞くと結構合理的だなというふうに設計自体は感じたっていうのが最初の印象でしたね。
特に私もVC側にいて、やっぱりLPへの報告とかを当然見ていたので、
一定IRRとか聞かれるだろうなみたいなところを何となく元々キャピタリストにいた視点でも思ってたので、
確かにこれはこう何か貸手側からしても手前で比較的一体の回収ができるという意味では、
すごい合理的なお互いにやっぱりいいタームなんだろうなというのは結構なんか想像がわりとできたので、
逆によくこれでも思いついたなと思いながら聞いておりました。
そのいわゆる資本コスト的なもの、期待リターンという意味でもあるんですけど、
で言うとエクイティとプレーン、一般的なデッド、銀行融資とかのこれどうなんでしょう、
中間ぐらいのリターンのイメージ。
勝手に想像しておりました。
ちょうど中2階、メザンニンみたいな位置にあるぐらいのリターンの設計になった。
そうだと思います。一応借り手側でも、何となく次回このラウンドぐらいになると、
何となくファンズさんにこれぐらい返せてみたいなものをもちろんこちら側もイメージできるわけですけど、
それを考えると確かにIR的にはまあまあの数字が出せるかな、
ちょうど中間ぐらいの今の数字のところが出せるのかなというふうには思ったので、
すごいイメージが湧いた設計でしたねやっぱり。
これカンパニーさんの他のCXOのみなさんはじめ、社内の反応ってどうだったんですか。
そうですね、あんまりちゃんと実は分かってないんじゃないかという気がしないでます。
少なくとも代表、COの高橋は多分内容は結構ちゃんと理解してると思います。
そうですね、まあでもとはいえ結構やっぱり我々として先ほどの通り、
SOプールをきちんと残しておくっていうことが結構プライオリティの上のほう、
上というかかなり最優先の1個であるっていうところは、結構そこは共通認識が取れていたので、
そんななんでしょう、なんか特にまず抵抗があったとか全然なくて、
結構シンプルに素直に受け入れられたかなというふうには思ってますかね。
はい、今ここまでお話伺うと、私もちょっと前の耳に聞いちゃったんで、
あえてフェアなところにちょっと引き戻したいんですけど、
想定されるネガティブな部分というか、デメリットと言いますか、
みたいなことってどういったところがありそうですか。
今あんまり表出してないように思うんですけど、想定されるものとしてなんかあったりしますか。
借り手側のほうがあるんですかね、借り手側だと、
次回のファイナンスが、もちろん次回のファイナンスがうまくいかなかったら一応ダメだと思うんですけど、
そのときにリターンをある意味得られない側は逆に貸し手側になっちゃうんで、
ややちょっと貸し手側のほうがちょっとダウンサイドのときリスクがあるのかみたいな感じもするんですけど、
どうですかというか。
そうですね、そのトリガー条件になる次回のファイナンスが起きなかった場合に、
ファントムはそのまま幽霊のままになっちゃうんで、
取ってるリスクはそこにあるっていうことかなとは思います。
ただ全体の設計の中では当然リスクリターンのバランスの中で調整はかけさせていただいているのもありますし、
それよりも上場までの時間軸と読みにくさみたいなものとの相対的な比較で言うと、
ファントムのほうが我々としては投資のスキームとしては優れているなというふうに本件においては考えたという感じですかね。
でも借り手側から確かに見ると、例えば今回は9.6億の調達のうち一部がもちろんファンズさんの融資なので、
もちろんそのファントムストックもそこにしかかかっていないわけですけど、
ただ確かにこれを全額ファントムストックでやっちゃえとかになると、
そうすると結局その次回のラウンドで一気に返す金額がすごい課題になっちゃうリスクはあるので、
今回は僕らはあくまで全体のうちの一部に対してのファントムストックなんで、
あんまり次のラウンドに対しての返済圧力、ほとんどと言うとあまりならないというところが結構受け入れやすかった背景ですけど、
そこは結構確かにその調達総額に対するファントムストック部分の割合とか、
次回のファイナンスでいくら調達できると思っているのかとか、
結構そのバランスによってはファントムで引きすぎるとそのリスクが発現する可能性はあるだろうなというふうには思いますね。
そうですよね。
それはそうかもしれないですね。
IPOの時点でとか、でその進化部予約円数を成就させてとかってなると、
ある程度先の話でもあるので、IPOできてるようなサイズ感になっている事業であれば、
限定的かもしれないですけど、
次回ラウンドっていう短い時間軸で、かつそれが全部ファントムとかだとちょっときつい。
ただでさえ、たぶんベンチャーレットって基本一括返済が結構オーソドックスだと思うので、
そもそもまず一括返済の返済、がけというかがある中で、
そのがけがより一気に深くなっちゃうのであれば大デメリットがあると思うので、
そこもちゃんと加味して調達が選べていれば良いと思いますけど、
それがちゃんと考えられてないと結構リスクがあるだろうなって気がしますね。
ありがとうございます。
そういうことですね。
ファントムストック型ベンチャーデットの普及可能性
今ここまでお話をさせていただいて、
私もいろんなベンチャーレットの皆さんとかスタートアップの皆さんからお話を伺っている中で、
どう考えてもめちゃめちゃいいなって思っちゃうんですけど、
これなんか僕としてはJKISSが、
もともとKISSというものが米国からコーラルさんがひな形を作って、
当時500かなですかね。
日本に非常に広まったじゃないですか。
非常に日本のスタートアップの資金調達というのを後押しする存在になり得たのかなと思ってるんですけど、
そういうファイナンス手法にもなり得るんですかね。
どうなんでしょう。
汎用的に汎用性があるのかっていうところで。
そうですね。
一定の割合のスタートアップの皆様にはハマりうるスキームなのかなというふうには思います。
特徴としては繰り返しになってしまうんですけど、
ディープテック型で先行した投資が必要であり、
これがPLに還元されてくるタイミングっていうのはやや読みにくいと。
なので爆発力はあるんだけれども、
リアライズのタイミングが少し長期的な目で見なければいけないというような性質のスタートアップさんにとっては、
このファントムっていうのは調達がしやすくなりうる一つのスキームで、
投資家側からしても投資がしやすい、
次回のラウンドの調達に対してのコンフィテンスが持てれば、
投資決定がしやすくなるっていうところはあるかなと思いますし、
IRRの観点でも短期的に次回の処置が行われれば、
絶対額としてはIPOまで待つよりも、
小額になったとしてもIRRで見れば十分なパーセンテージが確保できるっていうことはあるので、
その意味では活用予知っていうのはそれなりにあるのかなと思います。
ありがとうございます。非常に楽しみですね。
第2号がいつ出てくるんでしょうか。
そうですね。こういうのは大体第1号がうまくいくか、
こけるかで結構スリル化が大体変わるものなのかなという気もするので、
そういう意味ではちょっと責任が重大だなというプレッシャーもあったりはしますかね。
必ずしも銀行さんとかが良し続こうっていうのはちょっと難しいかもしれないですよね。
その銀行本体とかだとちょっと難しい。
そうですね。私も完全に理解できてるわけではないんですけど、
おそらくこう貸金業法との絡みだったりとか。
銀行がね。
はい。とは思うので、
おそらくこういった設計での投資ができる投資家と難しい投資家っていうのは千匹があるんだろうな。
ということですね。
というふうに思いますね。
一つ思うのは、やっぱりこう、
多分私がこのアイディアが今回形にできたのは、
割とこのスタートアップからもともと遠かった人間、
TEだったりとか、
投資銀行にいたっていうのが、
多分一つ要因になってるのかなというふうに自分を見ていまして、
やっぱりこう、エクイティとデッド、先ほどありましたけど、
この2つにベンチャーデッドもある程度設計がかなりひな形的に決まっている。
なのでもうなんか調達手法がA定色、B定色、C定色みたいな形で、
かなりフォーマット化されてきていたところがあると思うんですよね。
なんですけど、やっぱりこうスタートアップもさまざまな業種とさまざまなフェーズとあると思うので、
まさに資本コストもそれぞれ調達のタイミングと用途によっても変わってくるわけですよね。
そういった意味では、まさにこの間にあるメザニンっていうのは、
エクイティ寄りのメザニンもあればデッド寄りのメザニンもあるわけなので、
多分この中間層でどこまで工夫できるかっていうのが、
一つスタートアップのエコシステムにとっては多分工夫の余地なんだと思うんですよね。
なので、このファントム以外にも多分さまざまな設計の余地、派生余地ってあるんだと思うので、
私も今後もそれぞれの目の前の案件に適するような設計っていうのは知恵を絞っていきたいなと思うんですけど、
多分これ業界全体で、もしかするとスタートアップ側も調達をする中で、
こんなやり方できないですかってことを投資家の方に当てていくこともあり得るかなと思いますし、
各投資家も既存のやり方だけにとらわれずに、少しクリエイティブに何ができるのかなみたいなことを考えて、
情報交換してみたいな、そういった情報の流動化というか、
そういったものが起きると、もしかするともっと調達環境に変化が生まれるんじゃないかなというのは少し個人的には思ったりしている。
結構初めてというか、外側にいたところから来たっていうのは結構面白いなと思っていて、
結構私もその側かなと実は思っていて、
VCにいてもデッドファイナンスってそんなに見る機会がもちろんない、
投資先でもちろんするところはもちろん行っているんですけども、
そんなにすごい詳細を見ているわけでは実はなかったりするので、
あんまり私自身がすごい、エクイティファイナンスはVCで見てきた、
投資する側として見てきたわけですけども、
デッドファイナンスはあんまり実はそんなに詳しいわけではないところからスタートした中で、
逆にオーソドックスなものに囚われすぎないところがあったから、
比較的最初にこの隙の提案をいただいたときも、
割と抵抗感なくすっと入りやすかったところはあるのかなと気はするので、
一定ちょっと離れた視点というか、
やっぱりさっきの型になっているものに囚われないところは重要なのかもなみたいなところを聞きながら思いましたね。
素晴らしいですね。
ファントムストック自体がひな形としてどんどん使われていくという世界観というよりかは、
ファントムストックが使われたことがきっかけに、
このメザニンの結構幅があるエクイティとデッドとその間のところにあるベンチャーデッドというものの柔軟性というか流動性というか、
ここがいろんな手段が生まれていくきっかけになるかもしれないですよね。
これまでもRB譜とかさまざまな寄りどころを皆さん模索しながら、
今すごい多様なファイナンスが生まれてきてますけど、
まさにその中の一つになり得る手段なのかなと思っていて、
ひょっとしたらファントムストックファンドみたいなのができるかもしれないですよね。
できるかもしれないですね、確かに。
作りましょうか。
それぞれ非常に多様性の始まりといいますか、
そういうきっかけになったのかなという期待感がありますよね。
そうですね。先ほどもう少し収録の前にお伺いしたのに、
中林さんも2018年からこの会社をやられているとお伺いして、
植木さんもコンスタルやって、投資家側をやって、スタートアップに来られて、
私も証券会社からPファンドやって、今スタートアップにエクスポージャーを持っているということで言うと、
複数の多様性のある経験値を持って、
今目の前のポジションで頑張っている方っていうのがスタートアップの中で人材の層としては増えてきている、
拡充されてきている状況なのかなというふうに推察をしていまして、
まさにその一つの結実がたまたまこの案件だったということなんだと思うので、
日本のスタートアップのマーケット全体で言うと、おそらくこういういろんなクリエイティビティが今後いろんなところで出てくるフェーズになってくるんじゃないかなと。
そうすると悲観的なスタートアップに対する声もあるのかなと思うんですけど、
調達資金の使途と人材採用
例えばデッドに対する声とかもあると思うんですけど、
まさにそれはもちろん何でもちょうどあるので、クリエイティブの中でそれぞれの最適なソリューションを探していく。
多分それが求められていることだし、自分たちにできることなのかなというふうに思いますね。
本当に変動が激しいこのスタートアップ海外ファイナンス領域ですけど、まさにさらなる変動を巻き起こしたなという感じがあってですね、
私個人的に非常に期待をしておりますというところなんですけども、
ぜひこれからのお話を伺っていきたいんですけども、
アカバリンさんとしましては、今回ファントムストックを含むベンチャーデッドで調達した資金をですね、
資金支出といいますか、どうやって使っていくっていうお考えでいらっしゃるんですか。
そうですね、まずは一旦この十分なというか、ランウェイ自体確保できた、ありがたくできたので、
まずこのちょうどこの1年間事業転換をまさにしてきたわけなんですけれども、
この転換した先の事業できちんと成長させていくということが重要かなというふうには思っておりまして、
我々でいくと、プロダクトでいうと自社のサースがあるので、
当然そこをちゃんとPMFさせて伸ばしていくというところまで持っていけるかというところと、
ソリューションは我々でいくと、データセンターとか万全保証とか、その辺が結構中核的な領域になってくるんですけれども、
そこできちんと大型かける複数年の案件を取っていって、きちんと収益基盤を安定させるところまで持っていけるかどうかってところが、
当然この次のシリーズCに向けても求められますし、きちんとデッドを返していくというところでも、
ちゃんとなるべく事業側から返済現象を当然作っていくことが重要だと思うので、そこまで持っていきたいなというふうに思っています。
それをやるためには結構まだまだ強めの人材採用が必要になってくるので、主にはそういったところに今回の調達資金を当てて、
ちゃんと成長させていくというところに使っていきたいなというふうに考えています。
ちなみにどういった職種の方々を採用したいと。
そうですね、あらゆる方向にあるんですけれども、まず1個ビジネス側はやはり我々、いわゆるプロダクトとソリューションに分かれている中で、
結構ソリューションの方っていうのが結構難易度が特に高いですと、というのも我々の秘密計算という技術ってすごそうなんだけど、
まだ何に使えるのか、まだあまり市場が認識できていないような状況なので、結構我々が各顧客さんだったりとか、
業界に合わせてこの技術を使った仮説をうまく作って提案していくということがやっぱり求められるので、
そういったいわゆるソリューションセールスというのがあるんですけれども、職種はやっぱり1個僕らの中ではキーになるのかなというふうには思っています。
あとはもうちょっと2つ目は技術側で、我々今非常に面白い案件がどんどん来ていますと。
国防もそうですし、データセンターとかもそうなんですけれども、結構意義もあるし、でも結構デリバリーも大変というか、
研究開発要素も結構重たいような案件が今どんどん増えてきているので、
そういったところをきちんと、研究と一緒にちゃんと逆にソリューションを届けていくというところをできる技術側のメンバーというところの2つが、
多分主には目先でいくと一番最大のニーズがあるのかなというところですかね。
ありがとうございます。ぜひこれを聞いていらっしゃる方でご興味があれば。
そうですね。ぜひ応募フォームというか問い合わせいただけるとありがたいなというふうに思います。
概要欄に貼っておきたいと思いますので。
はい。楽しんでいただきたいと思います。
登壇者からのメッセージと今後の展望
ありがとうございます。では最後にお2人から、この聞いていただいているスタートアップですか、あるいはファイナンスの関係者の皆さんに一言いただければと。
佐々木さんからお願いできますか。
一言?
そうですね。今回こういった機会で若林さん植木さんとお話しさせていただいてすごい楽しかったんですけど、
自分もスタートアップの中でM&Aのアドバイザリーをやったりとか資金調達アドバイザリーをやったりとかいろいろやってる中で、
自分がこれまでできた知識や経験をどういうふうに還元できるのかなみたいなところを常に考えて活動しているところがあるので、
ぜひ様々な形で皆様とご一緒させていただければなというふうに思っておりますので、
ちょっとどういった形で、ごめんなさい連絡等取れるのかわからないですけど、
これからご一緒させていただける機会があればぜひ皆様とご一緒させていただきたいなというふうに思っております。
ありがとうございます。BOTICAのURLですかね。
そうでしたね。
いいですかね。
ホームページありますので、お問い合わせもありますし、いつでもご連絡いただける。
若林さん植木さんにご連絡いただければすぐにおつなげいただけるということでよろしいですかね。
ぜひお願いします。
ありがとうございます。植木さんもお願いできますでしょうか。
そうですね。ちょっと引いてみると、私もVCを5年半弱やってきて、今スタートアップに来てという形で、
変わらずスタートアップのエコシステム自体がちゃんと強くなっていくことが最終的には望んでいることでもあって、
そこにもしかしたら一石を投じられたかもしれないみたいなものが今回の取り組みなのかなというふうに思っていますので、
ぜひファントムストックに限らないですけれども、こういった新しい取り組みというのはちゃんと広げていきたいなというふうに思っています。
というところで、ぜひ今回ファントムストックにご関心を持たれたスタートアップの方には、私当てでもよいので、
実際使ってみてどんな感じだったのかとか、そういったものもぜひ聞きに来ていただければそのお答えしますし、
そういった形でこういった新たなスキームというか、ファイナンスの形を普及できると良いのかなというふうに思っていますので、
おそらく本邦初のバージョンとして、ちゃんと成功してこのスキーム自体を広げられるように、僕らもちょっと頑張っていきたいなというふうに思います。
今日本当に楽しく貴重なお話をお二人に伺いました。改めて佐々木さん、植木さんありがとうございました。
ありがとうございました。
お聞きいただきましてありがとうございました。
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