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2025-02-07 14:27

841.渡辺由美子さん(認定NPO法人キッズドア理事長)

【すべての子どもにチャンスを】

認定NPO法人キッズドアの理事長、渡辺由美子さんをお招きしました。キッズドアは、貧困家庭の子どもたちを支援している団体です。その取り組みは、ひとり親家庭や兄弟が多い家庭など、学習環境や経済的に困難な状況にある子どもたちへの学習支援に注力しています。

渡辺さんは、日本の教育格差の実態についてこう語ります。日本では9人に1人の子どもが相対的貧困の中で暮らし、特にひとり親家庭では44.5%もの貧困率に直面しています。こうした家庭では子ども部屋や勉強部屋がないことも多く、経済的な理由から進学や受験を諦める子どもも少なくありません。しかし、学習支援を受けることで、自信を取り戻し、大学進学や就職を果たす子どもたちもいます。

渡辺さんの活動の原点は、東京の下町での子どもたちとの出会いでした。「どんな子どもでもチャンスがあったほうが良い」という想いから始まった活動は、現在年間2,000人以上の子どもたちを支援する規模に広がっています。受験費用や入学金を支援する奨学金も提供し、実際に未来への扉を開く手助けをしています。

このエピソードでは、キッズドアの具体的な取り組みや、日本が直面する教育格差の現状と課題について深く掘り下げます。渡辺さんが語る、支援を受けた子どもたちが自信をつけて社会で活躍する様子や、教育格差を縮小することで日本全体を元気にするビジョンは必聴です。

さらに、この活動を応援したい方への寄付の方法や、月々の定期寄付についてもご紹介しています。すべての子どもが未来を信じて歩むことができる社会を一緒に目指してみませんか?ぜひこの感動的なエピソードをお聞きください!

special thanks to 山岸慎司さん

【今回のゲスト】
認定NPO法人キッズドア 理事長 渡辺由美子(わたなべ・ゆみこ)さん
Webサイト: https://kidsdoor.net/
マンスリーサポーター: https://kidsdoor.net/support/monthly.html

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経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は、認定NPO法人キッズドア理事長の渡辺由美子さんにお話を伺いたいと思います。渡辺さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
まずは、この認定NPO法人キッズドアでは、どんな活動をされていらっしゃるのか、そのあたりから教えていただけるでしょうか。
はい、ありがとうございます。キッズドアというのは、日本のいわゆる貧困の子どもと言いますか、経済的にちょっと厳しいお子さんたちの支援をしています。
一人親家庭、母子家庭のお子さんとか、生活保護を受けていらっしゃったり、あと日本だと兄弟が多いお家とかですね、そういうふうなお子さんたちの支援ということで、特に力を入れているのが、学習支援というものです。
無料の学習会をやって、本当に今受験真っ最中ですけれども、受験のための巡業をお手伝いするとかですね、あともう少し生活環境が厳しいと、やっぱり家になかなか安心している場所もないし、家で落ち着いて勉強もできないということで、
物件を借り上げて、毎日来ていいよって登録している子は、毎日来ていいよって言って来てもらって、ちょっと簡単な夜ご飯とかも出しながら、勉強を教えたり、いろんな話をしたりと、そういうような活動をしています。
そうなんですね。今、日本の状況っていかがなんですかね。どんな状況で、どういうふうに格差が広がっているか、そういった状況も教えていただけますかね。
ありがとうございます。本当にですね、皆さん驚かれるんですけれども、日本でいうと相対的貧困率という先進国が共通で使っている貧困の尺度でいくと、子どもの貧困は11.5%なので、9人に1人は貧困という状況です。
貧困って具体的にどんな感じなのっていうと、例えば2人世帯ですね、お母さんと例えば子ども1人っていう世帯だと、年間の総所得が180万円未満、だから月でいくと15万円未満の収入でやっているようなお家で、多くの方はまずそこから家賃を出して、
水道工熱費とか携帯代みたいな通信費とかそういったものを出して、そこから食費だとか子どもの教育費とかっていうのをやるので、もう全く余裕がないような暮らしぶりをされているという方が9人に1人います。
あと日本の特徴はですね、一人親家庭の貧困率が非常に高いと、これが母子家庭が日本では非常に多いので、母子家庭の貧困と言ってもいいんですけれども、44.5%ですから、およそ2人に1人は貧困という状況です。これはやっぱり日本だとなかなか子どもを持っている女性が正社員になれないだとか、いろんな状況があって、皆さん本当にパートとかアルバイトで一生懸命働いているんだけれども、
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収入がどうしても低いという方がいらっしゃいます。
だから意外とこういって貧困で困っている家庭って日本でもあるんだなという、まず実態を知っていただく必要ですかね。
そうですね、見た目だとわからないんですよ。よく皆さん貧困っていうと思い浮かべる、ユニセフさんだとかがやられているような、食べるものもなくて医療にもアクセスできなくてっていう、ああいうのは絶対的貧困っていう、1.9ドル以下で暮らすだとか、そういう尺度もあるんですけれども、先進国だとやっぱり拡散の問題になるので、
本当にうちの学習会に来る子もスマホは持っているんですけれども、実は一歩家に入ると本当にお母さんと中学生と高校生のお子さん3人が、例えば2Kのアパートって、6畳と4畳半とミニキッチンみたいなところに3人で暮らしているので、当然その子ども部屋とか勉強部屋とかないですし、
勉強机もないですし、今、物価高騰で本当にいろんなものが値上がりしているので、お米が買えないから、100円で買えるその酢うどんみたいなの、3玉100円のうどんを1玉ずつ酢うどんで食べて、夕飯が終わりだとか、
子どもが卵とか十分買えないような肉や魚も買えないんですけど、タンパク質が不足して貧血になっちゃってるとか、そういうふうな状況が実はあるんですけども、なかなか見えづらいっていうのが日本の状況です。
あとね、そこまで貧困ではなくても、まだ収入が低いとしっかりと学習までっていうのも結構大変だったりするんでしょうかね。
そうですね、日本でもう一つ大きな問題は教育格差といって、親の所得が高いと全国学力調査とかの点数で見ても、子どもの学力も高くて、親の所得が低いと子どもの学力が低いという、所得と学力がいわゆる比例をしているような状況で起こっているので、本当に子どもは親を選んで生まれてくるわけじゃないので、
たまたまその一人親家庭で生まれたっていうと、学力が低くて、なかなかそこから抜け出すチャンスがないみたいなのが今の日本ですね。
だからやっぱりそういった学習環境も整えていて、しっかり勉強して、就職してっていう、ちゃんとそういった道筋がつけられるといいということですかね。
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本当にその通りです。日本のお子さんたち、私たちも年間2000人ぐらいのお子さんを直接学習支援とか場所で見てるんですけれども、本当に生活が厳しくて、一見するとやる気がないようなお子さんというのもいるんですけれども、
丁寧に指導をしていくと、みんな本当に頑張ってですね、私たち高校生を毎年1000人ぐらい支援してるんですけれども、やっぱりその子たちは中退とかすることもなく、多くの子はちゃんとしっかり大学に進んだりとか、工業高校とか行ってる子もちゃんと卒業して就職をしていくとかですね、
しっかりと自立をしていけるので、やっぱりそこの支援がすごく重要だなと思います。
これから日本も人がだんだん減ってくるので、そういった意味でもしっかりとした、この番組は結構経営者の方が聞いていただいているので、そういった方に支援いただきながら、そういったこれからの社会を担っていく若い人たちを育てていくといいですね。
本当にその通りです。何の支援も受けないと、例えば高校中退しちゃうようなお子さんたちっていうのが、私たちの支援につながったりだとかすると、ちゃんと高校を卒業して働き手になりますし、
例えば大学受験をするような、自分で勉強頑張っているけどなかなかうまくいかないっていうお子さんたちが、私たちのところにつながると、しっかりと大学進学しますし、例えば私、今すごくいいなと思っているのが、実は勉強自分で頑張っていても、今受験にかかる費用がすごく高くなっていて、
受験料が1校3万5千円とか、合格すると入学金がまた何十万とかを払わなきゃいけないというところで、そのお金が用意できなくて、とても困っているお子さんたちというのが多いので、今企業の方からご寄付をいただいて、その子たちに、そういう給付型の奨学金を高校生に出しているんですけども、
本当にそのみんな、その奨学金がもらえたので受験料が払えて、受験ができて、大学に進学できますとか、この10万円で入学金を納めて進めますというお子さんたちが多いので、本当にそのちょっとした支援につながるかつながらないかで、大きな道が変わってしまいますし、その子の自立とか、その子たちは本当に日本の経済にもすごく貢献する子たちなので、
やっぱりそういう子たちを一人も取りこぼさずに、やっていけるようにしなきゃいけないなと思います。
なので、ぜひ経営者の方には、そういったところに支援をしていただけるとすごくありがたいですね。
そうですね。実は今、教育格差というのが広がっていて、なんとなくみんな豊かになっているからということで、子ども家庭調査もできて、全ての子どもに支援をという中では、例えば高校無償化も所得制限をなくしたりだとか、手当も所得制限をなくしたりということの方向に進んでいるんですけれども、実は今の子育て家庭どういうことになっているかというと、
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実は接待所得が1000万円以上あるような、非常に裕福といいますか、それなりの収入のある方たちというのが、一塊あって、その間がちょっと凹んでいまして、その下に600万円以下の方たちがいるということで、いわゆる日本の強みであった中流層というところがどんどん減っているんですね。
で、やっぱり所得のある方たちっていうのが、すごく教育投資をやっぱり熱心にされる。だからその中高一貫校に私立で入れるだとか、いろんな塾や予備校に行かせるだとか、留学させるだとか、そういうことを、やっぱり余裕があるのでされるお家と、本当はやってあげたいんだけど、そういう余裕が全くないお家っていうので、どんどんその教育格差がそのままでいくと開いてしまうんですよね。
何が起こるかというと、その日本の強みの中流層がいなくなって、どんどん下流に落ちてしまうので、やっぱりこれは本当にその日本を弱くすることだと思うので、やはりその下の子たちをいかに中流層に上げていくかというか、ちゃんと稼げる人材にしていくためには、やっぱりちょっとその下の子たちの支援ということを重点的にやっていかなきゃいけないなと思っています。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ渡辺さんの志についても教えていただけるでしょうか。
ありがとうございます。よく、なんでキッズドア始めたんですかって聞かれるんですけれども、私はその自分の子どもがたまたまやっぱり東京の下町に住んでいるので、公立の小学校に入った時に、こんな環境で育つ子どもがいるんだなっていう気づきがあって、やっぱりその子どもは親を選んで生まれるわけではないので、どんなお子さんでももう少しチャンスがあった方がいいんじゃないかということで、
活動を始めたのが今おかげさまで、こういうふうに大きくなってきたんですけれども、やっぱり私たちの学習会で本当に大変なおうちの子が参加してくれて、最初はちょっとなかなかグダグダしてたんだけど、最後は本当に頑張って大学進学して、今度はアルバイトで戻ってきてくれるだとか、もう15年もやってるので、本当に大学も出て無事に就職しましたとか、
実は結婚して子どもが生まれましたみたいな子どもたちも出てきて、やっぱり活躍しているのを見ると、すごくそういう子たちを応援するのって大事だなと思うんですよね。
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本当にやっぱり子どもを社会で育てるとか、子ども真ん中っていう掛け声がありますけれども、やっぱりそれを掛け声だけではなくて、本当にやっていかないと、今ものすごい肩や少子化で、本当にこのままいくと日本の社会の未来が厳しいという中では、やっぱりみんなが安心して子どもを生まれた子どもはみんなすくすくと育つということを、
やっぱり社会全体でやっていかなきゃいけないと思っていますし、そういうことを仲間を増やしていくっていうのも、私の大事な役目かなと思って、日々活動しています。
【佐藤】ぜひ今日のお話を聞いて、ぜひ自分自身も支援したいとか、一緒に活動したいという方がいらっしゃれば、このポッドキャストの説明欄にURLを掲載させていただきますので、ぜひそこからお問い合わせいただけたらと思います。
こちらではサポーターをいつも募集されていらっしゃるということですが。
【森】そうですね。例えば、キッズドアの活動というのは、ご寄付をいただいてやっているものが非常に多いので、例えばご関心があれば、月々3000円とか5000円とかで安定的にご寄付をいただけると、うちも授業が安定して広げていけるので大変嬉しいですし、逆に企業さんでもう少し会社として何かしたいとか、そういうご興味があれば、うちのホームページの問い合わせからでもお声掛けていただいて、
これらも聞いたんだけどとか言っていただいて、お声掛けていただければ担当がお話もさせていただくので、私たちはキッズドアファミリーと言っているんですけれども、やっぱり子どもの応援団となるような方々をたくさん広げていきたいと思っておりますので、ぜひ一言お声掛けていただけるととても嬉しいです。
ぜひそういった思いのある方、お声掛けいただきたいなと思います。本日は認定NPO法人キッズドア理事長の渡辺由美子さんにお話を伺いました。渡辺さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
14:27

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