1. そろそろ美術の話を...
  2. #053 恐怖ではなく気配をつく..
2022-03-12 53:24

#053 恐怖ではなく気配をつくる冨安由真の作品について(現代美術作家 冨安由真)

現代美術作家の冨安由真さんをゲストにご自身の作品や制作についてお聞きしました。

https://sorosoro-art.vercel.app/ep/053 番組の感想は、#そろそろ美術の話を でお願いいたします。

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Guest Profile

冨安由真 (とみやす・ゆま)

  • 1983年東京都出身。2005年に渡英し、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ、ファインアート科にて学部と修士を学ぶ。2012年に帰国。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了、博士号取得。
  • 心霊や超常現象、夢など、不可視のものや科学的に解明されていないことをモチーフに、現実と非現実の狭間を鑑賞者に意識させるような体感型のインスタレーション作品や絵画作品を数多く発表する。
  • 主な個展に「guest room 002 冨安由真:(不)在の部屋――隠れるものたちの気配」(北九州市立美術館、2018)、「第12回 shiseido art egg:冨安由真展 くりかえしみるゆめ Obsessed With Dreams」(資生堂ギャラリー、2018)、「KAAT EXHIBITION 2020 冨安由真展|漂泊する幻影」(KAAT 神奈川芸術劇場、2021)、「アペルト15 冨安由真 The Pale Horse」(金沢21世紀美術館、2021-22)、「The Doom」(アートフロントギャラリー、2021-22)など。主な受賞に第21回岡本太郎現代芸術賞特別賞(2018)、第12回 shiseido art egg入選(2018)など。

Show Notes

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収録場所

とに~が見た冨安さんの展示の話題

学生時代の話題

冨安さんが参加した芸術祭

冨安さんの最新展示

00:00
アートテラートニーのそろそろ美術の話を
この番組は私アートテラートニーがアートに関わる方をゲストにお迎えして
トークを繰り広げるポッドキャスト番組です
本日は現代美術作家富谷隼さんをゲストに
トークをしていきたいと思います
ということでゲスト出演ありがとうございます
こちらこそありがとうございます
本日は大海山のアートフロントギャラリーの収録ということで
こちらの所属ということになるんですよね
そうですね
所属取扱作か何かそれはあまりわからないんですけど
2階ぐらいは展覧が開いてますもんね
個展は2階であと細かなグループ展とか
そうなんですよ
富谷さんとは多分もう何年ぐらい知り合いになるんだろう
資生堂ギャラリーでの展覧会でお会いしてますもんね
そうですね
その時からちょこちょこ何度かお会いしてて
この前久々にお会いして声かけていただいて
ちゃんと覚えていただけてるなって思った次第でございます
そうなんですよ
なので4年5年の付き合いというか
そうですね
世代も近いですしということで
僕結構富谷さん勝手に応援してるって感じがあります
ありがとうございます
こっそり見に行って
そもそもよかったよかったみたいな感じなので
そうなんですよ
そういう話も今日していきたいなと思いますので
多分じっくり話すのは初めてなんですもんね
そうですよね
深い話はしないですもんね
初めましての時とか
今度展覧会こんなのやるんですとか
そういうやりとりだけなので
今回はオファーして
引き受けていただいてありがたいなということで
よろしくお願いいたします
はいよろしくお願いいたします
ということでなんですけど
富谷さん型書きの場合どういうふうに
現代美術作家現代アーティスト
どういうふうに本にも名乗られてますか?
そうですね
基本的には現代美術作家っていう
型書きで書いていただくことが多いですね
でももともと絵を描かれてた
そうですね
その時は画家として
でも最初から
そうですね
なんかキャリアが
私最初がイギリスからスタートしてるので
イギリス時代絵ばっか書いてた時は
ペインターって
ペインターファインアーティストにしたいな
完全にアンドファインアーティスト
じゃあそのペインターが取れたのはいつぐらいになるんですか?
でも日本に帰ってきて
多分自分から型書きって言わないので
何かの時に
型書きなんて書きますかって言われて
なんか2個書くようになったので
現代美術作家だったら全部一つに
絵もインスタレーションも
03:01
他のメディアとかも一緒にできるので
言うようになってたっていう感じです
僕が最初に富野さん作品見たのって
岡本太郎賞の時だったんですよ
ものすごい衝撃を受けて
どういう作品かっていうと
インスタレーションの作品だったんですけど
会場に部屋みたいなのがあるんですよね
扉を開けて中に入ると
家の中があるわけです
何だろうこれと思うと
電気が明滅したりとか
なんか音が聞こえてきたりっていう
なんかポルタダイスト現象が起こる作品だったんですよね
本当にビビっちゃって俺
お化け屋敷が苦手だから
なんでこんな目に遭わなきゃいけないの
美術館って楽しいってことを思ってたから
何も知らずに入っちゃって
ものすごい恐怖だったから
俺、富野さんって名前だけをインプットして
ものすごい怖い人なんだろうなって
人を怖がらせるのが好きな人なんだろうなみたいな
あれが結構衝撃的だったんですよ
今もそういう作品が続いてるじゃないですか
そういう大掛かりのインスタレーション
しかも心霊現象をテーマにしたように
これはいつから作ってたんですか?
そうですね
霊的なものみたいなのをモチーフに考え出したのは
大学生の時の学部の卒業典
イギリスの大学だったんですけど
その時にそれはポートレートだったんですね
その時は
ポートレートなんですけど
クラスメイトの顔を
私は日本画の幽霊画に影響を受けていて
すごく好きなんですけど
クラスメイトたちの顔を幽霊画のように
消えていくような
亡霊のような感じで描くシリーズを作ったんです
油彩で描いてたんですか?
油彩で描いてたんです
そうなんです
その描き方って日本だとよくあるんですか?
幽霊画を見たことあると思うんですけど
みんななんとなく
特に丸山王宮の幽霊画は足が消えてるみたいなのがあるじゃないですか
そういうものって海外には逆にないんですかね?
そうですね
足の話で言うと
多分幽霊画的な日本の足が消えてるっていうのは
すごく珍しいというか
日本独特のもので
海外で幽霊が描かれている絵はいっぱいあるんですけど
足はありますね
半透明的なことがあるんですか?
半透明はありますね
ゴーストって映画はそうですよね
なんとなくゴースト側が半透明っぽかったですよね
生身じゃない感があった
そうです
そういう風に描くシリーズを描いてもともと描いたんです
でもそこからのインスタレーションにするって
だいぶ飛躍な気がするんですけど
どういう心境があってやってみるか?
みたかったんですか?
06:00
そうですね でも徐々に何部分もあって
学部の卒業制作展で
自分の中で幽霊画のようなシリーズの油彩画を発表して
その後 終始もイギリスに行くんですけど
終始の時になると
今度はクラスメイトじゃなくて
当時というか今でもですけど
19世紀から20世紀初頭ぐらいの古い御茶心を
私はすごく好きで収集してるんですね
現物を
それをモチーフにした今度は絵を描くようになっていて
クラスメイトを描くっていうよりか
19世紀の人とかだと
どんな長生きでもなくなっているので
かつて実在していた人ってこと
そういうなればもういない
無名の空っぽになってしまった器の部分を描く
そういうポートレートシリーズを描くようになっていったんですけど
それをただ並べるんじゃなくて
ウォールドローイングを描いた上に
自分の描いた絵を設置するみたいな
少しインスタレーションの絵の見せ方を
終始の終了制作展でするようになったんですね
壁に描いた絵というか下地になる部分はどういう絵か
壁紙っぽい絵なんですか?
それが気化学模様だったんですけど
その頃の肖像画自体も
気化学模様とポートレートを合わせた絵を描いていて
それはなぜかというと
当時、今でもそうなんですけど
すごい神秘主義の思想的なものに影響を受けていて
神秘主義的な図形
普遍的な図形ですけど三角とか四角とか丸というのが
すごく多用されるので
そういったものと神秘主義的な絵を組み合わせた
見せ方みたいなものをすごく模索していたんですね
なのでウォールドローイングもそういう気化学の図形
なるほど
そこまで自然な地続きでずっと
そうですね
壁もやるようになったら気づいたら全体的に
そうですね
その後は日本に帰ってくるんですけど
日本に帰ってきてから芸大の博士課程に私は入り直して
その時は何科で入っていたんですか?
それは油画科なんです
いろんなことを
絵画をどういうふうに見せられるか
みたいなことをずっと模索していく中で
2015年に中野城ビエンナーレと
あとVIPでやっていたコミュコン宣戦会という
トリエンナーレがあったんですけど
ちょうど2015年に出していて
その時に初めて油画の場所
古い家に展示する機会を与えていただいて
09:03
最初は施工したわけじゃなくて
実際の古い家に展示する機会があったのか
その中で自分の作品を展示するにあたって
どういう見せ方をできるかというふうに
考えが変化していって
結果的にその時から
自分の絵だけじゃなくて
サウンドとか仕掛けを取り入れた
見せ方をし始める
その最初の中野城とかに出した作品は
お化け屋敷的なオルタガイスト的なことは
起こっていたんですか?
若干そうですね
例えばココトンという音声がするように
仕掛けを入れていたりとか
あと急にテレビがついたりとか
そのぐらいはあった
これはやっぱりポルタガイストってことでいいんですか?
ニュアンスとして
そうですね
ポルタガイストという言葉を明確に意識して
作品を作るようになるのはむしろその後で
その頃は多分割と直感的にっていうか
直感はこうすると怖いだろうな
鑑賞者が怖がってくれるだろうなっていう感覚
なんですかね どっちかっていうと
気配を作りたいみたいな感じ
誰かがいるという気配っていうことだった?
気配とか違和感を作りたいみたいなところがあって
別に決して怖がらそうとしているわけではない?
お化け屋敷プロデューサー的な感じではない?
ではないです
それが2015年で
その後私は2016年に博士審査展が12月にあって
終了時点で2017年なんですけど
2016年の博士審査展の時に
まさにポルターガイスト的な部屋を作って
ドアが急に開くとか
扉が トイレじゃないや
キャビネットの引き出しが急に開くとか
まさにそういうのを入れて
ポルターガイスト的な表現ができないかっていうのを
メインとした博士論文も同時に書いて
先に2015年の展示があってから
ポルターガイストに寄っていった
岡本太郎の展覧会の時って施工は自分でされたんですか?
施工は頼んでます 会中で
大変じゃないですか それって
大変だね
古典だったらある程度古典だからだけど
岡本太郎って別に出ないんですか?
出ないですね
自腹で作ったんですか?
そうですね
寺坊ですよね
それは太郎的な感じですよね
美術館の人もびっくりしたんですか?
どうなんですかね
でも太郎賞に関して言うと
みんな麻痺してますよね
みんななんか
あれがあれですかね
関東圏の美術館デビューといったら
12:01
あれが最初になるんですか?
一番最初は
実は言うとその前に
2018年1月に北九州市立美術館で
古典をやっていて
実は言うと私は古典が初古典なんですよ
美術館とかじゃなくて全てを
北九州の方はすごいですね
偏見の目ありますね
まだ博士出た後ぐらい
そうですね
その音楽芸人さんは
ちょうどそれこそ
別府の音横音先生から見てくださっていて
その時にすごく気に入ってくださって
そこはわりと
でもそれから1年後ぐらいには話が来て
だから例えば太郎賞とか
云々とかっていうよりも
結構前の時点で
もうどういう作品にするみたいな
ずっと話があって
していて
その古典ではやっぱり全体使って
インスタレーションされた感じですか?
そうですね
あの一部屋なんですけど
やっぱりその
若手商兵枠みたいなので
1個の展示室を古典形式で
展示させてもらうみたいなもので
どういう作品だったかっていうと
その後2018年の6月に
資生堂ギャラリーで古典をするんですけど
比較的それに似ていて
この展覧会すごいツイッターでバズったんですよね
そうですね
すごかったんですよ
僕結構早めに
何年だか内覧会で行って
ご挨拶初めてさせてもらったから
早めに記事書いたんですよ
これ全然クレームでも何でもないですよ
すごいバズったせいで
検索すると僕のブログが引っかかるんですよ
それでネタバレしやがってみたいな感じの
クレームが僕のところにすごい来て
別にそんなつもりじゃないんだけど
そんなことが
そうそうそう
こいつがネタバレしてるみたいな
さらさら感あるんですよ
そうなんですね申し訳ないです
もう伊藤さん全然悪くないですけど
それぐらい急にブログのリツイートというか
アクセス度急に増えて
何が起こってんだろうと思って調べた
トミアス展が異常にバズってた
最初はそんなだったけど
急に何か一気にですよね
あれはやっぱり自分でもびっくりしました
びっくりしましたね
自分で言うのもなんですけど
ほぼ無名だったので私は
北九州でほぼ同じような
ほぼ同じって言うか内容は違うんですけど
同じ規模感で展示をしていて
別にそんなこと起きていなかったので
急になぜって言うぐらい
自分でもびっくりしました
これ覚えてるのが
その資生堂ギャラリーも
やはり中でポルター外出的なことが起こる
多分岡本太郎で見た時よりも
規模が当然でかくなってるんだけど
それ以上に僕は特徴的だなと思ったのは
資生堂ギャラリーって
1階から地下に降りてくる会場なんですよ
15:01
だから1階から降りてくる時に
地下のところが一応見えるんですよ
だからドラマのセットを
上から見てるような状態になってるんで
驚いてる人とかも俯瞰して見れるっていうのが
なんかすごい面白かったんですよね
岡本太郎の時には
多分そういうことは当然できないけど
あれは意図的に見せたんですか
上から見えるようにというか
元々はそれこそ見せないつもりで
全部天井塞ごうと思ってたんですね
でも消防法の問題があって
どうしても塞げないって話になって
じゃあ塞げないんだったら
塞げない状態でどういう見せ方ができるか
っていうのを考えた結果
という形になったんですけど
結果としては面白かった
そうだと思います
ちなみにそういう作品とかを
実際にコニーが作るじゃないですか
作った後に多分この作品って
全員インスタレーションの方が
みんな多分そうなんだろうけど
やっぱり人の反応がすごく重要な作品
特にな感じがするんですけど
そういうのはこっそり自分で
隠れて見に行ったりするんですか
人のリアクション
こんなリアクションしてるでみたいな
すごい見てました
ほんのですか
なんかほぼほぼ
制度の時とかは
あれどうだったかちょっと忘れたんですけど
でもほぼ毎日いるぐらいの勢いで
かなりいるんですけど会場に
でも作家だって思われたくないので
舞台してるんで
どういう時はガッツポーズなんですか
しめしめじゃないけど
これこれみたいな
これが狙い通りなのか
でもなんか別にどんな反応でも
嬉しいっていうよりかは
研究してるって感じですかね
こういう反応が出てくるんだったら
次はこういう手を打たないといけないなとか
逆に不発の手もあったりするんですか
あそこ全然反応してくれないなみたいな
そんなにでもないですね
なんかむしろ
想像してなかったような動きがあるとか
反応があるとか
今までの中で自分で
この仕掛けがこんな反応を生むんだって
驚いたやつで印象的なのってあります
でもなんか
想像よりびっくりするんだな
みんなみたいな
そりゃそうですよね
「やったー!」とか言って
駆け出しちゃう人とかがいたり
それはもうなんか
ちょっと控えめにしようと
それはやったじゃなくて
ちょっとやりすぎちゃったな
そうですね
そんな驚くと思わなかったので
この仕掛けの中で
やっぱり当然作るまでというか
オープンまでに
こうした方がいいなって時に
例えば音の出し方
驚かせる音の出し方とか
ノウハウはだんだん自分で溜まってきてるんですか?
そうですね
というかどっちかというと
驚かせたくないんですよ
ああ、そうか
逆ですね
こうしたら驚いてしまうから
18:01
こういうふうに次は驚かせないように
例えばですけど
音量を単純な小さくしてみようとか
でも驚いてない人も
なんか気配を感じてくれてるんだな
誰か不在の場所のはずなのに
誰かの気配を感じてくれてるなっていう
リアクションってどう見るんですか?
あの人感じてるぞってのはわかるもん
どうなんですかね
でもそこまでわからないですけど
その場じゃないけども
例えばTwitterとかブログとかで
感想とかを見たりするんですか?
見ますね
こういうふうに感じてくれたんだなみたいな
その不在っていうのは
なんとなく伝えたいことがわかるんですけど
例えばこの部屋があります
インスタレーションがあります
不在だけど誰かの気配を感じてもらう
この誰かにはモデルっているんですか?
例えば成人男性だとか
亡くなった女性だとか
なんかそういうイメージとかってあるんですか?
基本的にはあえて作らないようにしてるっていうのはありますね
じゃあそれも一人じゃなく複数の可能性もあるけど
それはもう毎回違うってことはないです
ここの会場作品でこうやったんで
今回はちょっと違う
子供っぽいようにしてみよう
子供の気配とか
そうではないですね
新作を作る時にどういうチャレンジになるの?
そしたら今度新しい作品作ろうと思った時に
ここを今回やってみよう
こうやってみようっていうのは
そうですね
難しい質問ですね
でもどっちかっていうとそうですね
でも積み重ねではあるので
ブラッシュアップしていく系なんだ
何か作品作ったとして
その結果次はこういうふうに
ちょっとやってみたいなみたいなのが
割と段階的に出てくるので
ずっと先のことまでは考えてない
気配を感じさせるアイテムって
例えば音以外で
物として自分が大事にしているモチーフとか
これがあると気配を感じるなと思うモチーフってあります
自分だけっここのインスタレーションで
これ使ってるなって思うもの
でも結果は最近の作品のことまで考えると
削ぎ落として削ぎ落として残ってたのは
照明だけになっているところはあって
だからちょっと電気が明滅するとか
今でも使ってるんですけど
それ以外の仕掛けは
本当最新のものとか全部なくなってるんですよ
どんどんシンプルになっていって
ノックとかは好きで使ってたんですけど
やっぱりすごい驚くんですよね
結果的に減っていって
誰かの声的なものもないですよね
21:00
助けてみたいな声とか
誰かの声が入ってくると
どこかの誰かが特定されすぎてしまう
どっちかっていうと
気配って言ってはいるんですけど
本当に何もわからない
その人なのかもわからない
もっと言ってしまえば
自分自身かもしれない
その人自身
自分に置き換えられるような
余白みたいなものが欲しいので
個人の特定の誰かに特定されすぎるものは
出したくないと思っていて
なるほどね トッペル原画
あれですよね
僕が見に行った中で
カート 横浜の芸術劇場でしたね
神奈川芸術劇場での展覧会
大きい 演劇とかやるような場所なので
結構演劇的な展覧会が行われるなって
ところに抜擢されて
ワンフロアはどんとでかい
あれはどういうイメージで作られたんですか?
そうですね
あれはタイトでそのままのところはあるんですけど
その原映的なもの
それはそれこそ自分自身かもしれないし
どこかの誰かの匿名の人かもしれないんですけど
その 言うなれば意識みたいなものが
漂っている 漂白している状態みたいなのに
鑑賞者が同一化できる
そこに患者を移入して
見せれるような作品ができたらっていうところがあって
スモークみたいなの焚いてましたよね
スモークも焚いてました
結構あれがびっくりしたというか
本当ですか?
霧に人々が包まれるみたいな瞬間とかがあって
すごく印象的だったのが
すごい広い会場なんです
多分今までの中で一番広い会場だったなっていう印象で
で、なんか明滅
まあだからすごく
さっき照明って話があったけど
結構舞台照明
もともと舞台の方が舞台照明が強くて
パンと光ると
そこになんか人々が集まってくるんですよ
何が起こるんだろうと
で、そこで一通り終わると
今度そこが電気消えて
また違うところパンと光ると
そこに人が集まってくるんですよ
なんかハーメルンの笛吹きみたいな感じで
だから僕はそれを吹かしてみてて
みんな富谷さんに操られてるじゃないけど
みんな多分何も声を発さないんだけど
自然とこう人が光に集まって
さらにそこでこう
スモークで消えた時とかは
ちょっと怖いじゃないけど
なんかこれ今
夢でも見てるかなみたいな自分が
この景色何なんだろうっていうのが
すごく印象的だったんですよ
それはやっぱり意図的にちょっと狙ったことはありますか?
なんかそれこそそのお客さんが
こうゾロゾロゾロゾロ動いてくっていうのに関して言えば
ちょっと予想してたより
24:00
すごいみんなゾロゾロっていくんだなっていう部分はあって
その会場にもいらっしゃった?
そうです
すごい見てたんですけど
みんなゾロゾロっていると
なんかそういうのも含めて
次回はそこの部分気をつけないとなみたいな
そういう感じになっているんですね
結構私の想定だと
確かに近寄るお客さんもいるとは思ってたんですけど
割とこう私自身はそうなんですけど
遠くから全体を見たいお客さんが多いのかなと思ってたら
割とみんな近寄ってしまうっていうことがそれで分かって
僕も引きで見たい方なんですよ
相手の映画の見る位置とかで関係するんですか?
もしかしたら
映画はどっちで見たい?
前で見たい人ですけど後ろ側で見たい人ですか?
でもなんかそう言われると真ん中らへんですかね?
全然関係なかった
舞台ってやっぱり前で見たいのかなと思って
それで集まっていくのかなって
なんかちょっと思ったのが印象に残ってますね
それからあれです
僕去年これも行きましたけど
市原アートミューズで
廃校に作品がありまして
ヤコブのハシゴ 終わらない夢という作品がありましたが
すごくやっぱり印象的でしたねこれも
一人だけちょっと次元が違うぐらいの
皆さんも作品素晴らしかったんですけど
富屋さん作り込みがすごすぎて
あそこだけ浮いてるぐらい世界観があって
学校の階段ですよね
階段のところ上がっていくと
古いブラウン感があって
机があってみたいな
すごく不思議な空間だなって印象があったんですけど
ああいう作品っていうのは
逆にカートとかシテルギャラリーと違って
かなりイレギュラーな場所じゃないですか
もともと廃校だった場所みたいな
そういう時にはどういうやり方をするのか
あるんですか
そうですね
気をつけてることっていうか
自分自身が作品作る上で
多分一つの大切なアプローチ方法として
やっぱり場所を生かしたいっていうのがあるんですね
それは別に廃校とかだけの話じゃなくて
例えばカートだったら
ブラックボックスっていう特殊な空間なので
ブラックボックスを生かしたいとか
ホワイトキューブであれば
例えば最近だとアートフロントギャラリーで
講演させていただいてたんですけど
路面が全部一面にウィンドウになってるっていうのが
すごく特殊だなと
大海山の街中に名刺というわけですもんね
なのでそこをむしろ生かしたような形で
施工するとかっていうようなのをすごく意識していて
なのでこの市原の時の話としては
まず最初にここの小学校で
展示をしてもらえないかって形で来たんですけど
27:02
その中でどこで展示したいかっていうのは
自分で選べる状態だったんです
いろいろぐるぐるぐるぐる見回って
結果的に2箇所を使わせていただいたんですけど
こことここ
給食の改善するエレベーターですよね
なんかっていう感じですね
場所を見て選んでいく
その時にもある程度イメージがあるんですか?
こういうのを作ろうみたいな
うっすらはそうですね
ありましたね
これあともう1個聞きたいことがあって
この作品を作ってその気配って話じゃないですか
施工してるとこも立ち上がるんですか?
基本的にはそうですね
その時によくホラー映画とか撮ってる時に
心霊現象が起きちゃったとかって聞くじゃないですか
やってる最中に自分が意図してないように
何か気配感じちゃったこととかってあるんですか?
制作中に
施工?設営中にはないですね
設営中にはってことは
オープンしてからはあるんですね
私の仕掛けじゃないはずの悩み方みたいな
そんなことはないですけど
ただなんか
でもそうですね
怖い話になるからちょっと
なんか施工さんが事故ったりとかしたことがあって
ただ気にしちゃったことはありますけど
それこそ市原アトミックス
ネイアポブの柱の時に
僕見終わったと感想を言ったんですけど
絶対僕が行ったのが夕方だったから
ありえないはずなのに
ずっと外から鶏の鳴き声が聞こえ続けてた
でもそれはもう学校の外のなんか草むらみたいな
声聞こえてきてたんだけど
いやもう今は絶対朝じゃないし
これ俺もう絶対トレーナーさんも
仕掛けに違いないと思って
あんなとこにスピーパーでも仕掛けたんだと思って
メールしたらそれ私じゃありませんって言われたから
引き寄せるのおかしいんじゃないけど
ちょっと不思議な現象が起きてるなって思ったんですよ
僕はあれは完璧だけど
そうですね
富野さんの作品って
作品自体も当然作品当たり前のこと言ってますけど
でも家に帰るまでが作品なのか
家に帰ってからも作品なのか
余韻がすごいんですよね
なんか自分家帰っても
あれなんか鳴ってるんじゃないとか
なんかそれは僕はいつも感じるんですけど
そういう感想とかってありますか?
たまにそうですね
なんかその作品を見たことで
自分が家に帰ってからも
なんかそういう意識をして
物を見るようになったみたいなことを
言ってくださる方いて
それはなんか私としてはすごい嬉しいというか
むしろそういうことができたらいいな
というふうに思って作ってる部分があるので
ちなみに普段の生活の中で
ネタを作るじゃないですけど
これ気配感じるかもみたいな
これ新しい
30:01
いけるかもみたいなのってある?
どういう時に思いつくんですか?
なんかそれこそ蓄積だとは思うんですけど
割と私自身が結構こう
いろんなことの違和感みたいなのを
気づきやすいっていうか
なんか気づいて覚えてるみたいな
タイプの人間なので
例えばですけど
あれなんか起きないはずの
変な物音がしたぞとか
例えば些細なことですけど
なんかここだけなんだろう
すごいひんやりしてるぞとか
例えばですけど
それはいわゆる霊感とは別なんですか?
そうなんですかね
でもなんか気づくか気づかないかの話では
あるのかなって気はします
その時になんかヒヤッとするから
これは霊的なものだっていう感じじゃなくて
なんでヒヤッとするんだろうって
ロジカルに考えるタイプってこと?
ロジカルってことでもないですけど
なんかあれ?ぐらいの感じですかね
ちょっと話戻してとなんですけど
絵画も今でも描いてらっしゃるじゃないですか
インスタレーション作品
だからなんか気配を感じさせるっていう
インスタレーションの全体にあるとして
その中にもやっぱり富山さん
ペイント作品も展示してるじゃないですか
一番最初の時には
そのペイントを見せるために
どう見せていこうかって考えたんですが
今はどういうぐらいの比率になっているんですか?
そうですね
絵をホワイトキューブで普通に
白壁に展示してみせる絵っていうのも
自分の中ではすごく描いていて
それはそれでシリーズだと思ってるんですけど
それとは別にインスタレーションを作る時に
必ず自分の中で大事にしてるのが
インスタレーションの中にも絵が登場する
っていうのを大事にしていて
そのインスタレーションの中の絵っていうのと
白壁に普通に描ける絵っていうのを
自分の中では割と切り分けているというか
それぞれがどういう感じになっているんですか?
そうですね
でもイメージとしてはシリーズって感じですよね
別シリーズっていう感じで
ホワイトキューブ壁描きパターンは
どういうシリーズ?
ものによるんですけど
よく多いのは特命の人の肖像画シリーズみたいなのを描いていて
最初に描いてたというのは個写真が多い
それを元にとはいえもうだいぶ描いてしまうんですけど
例えば顔が見えなくなってたりとか
何だろう、二人に増えてたりとか
なんか消えかかってたりとか
いろんなのを描いてはいるんですけど
そのシリーズとかすごく多いですね
その作品をインスタレーションの中で見せようとは思わない
なるほど、なるほど
インスタレーションの作品で見せる作品はどういうシリーズになる?
それの場合は基本的にインスタレーションの内容を考えるのと
同時並行で考えていくので
33:01
例えばそれこそカートの作品なんか
カートで展示した作品とかわかりやすいんですけど
廃墟っていうのがモチーフにあったので
実在する廃墟だったんですけど
あるいはその廃墟を描いた絵
さらに自分がその廃墟を描いた絵が
その廃墟の中にさらに展示されている状態を描いた絵
ああ、そうだそうだ
っていう風に割とインスタレーションの枠組みの中で
どういう絵が必要かっていうのを考えて描いていってる
考えることっていっぱいあるんですね
そしたら
やらなきゃいけない作業が多いですね
そうなんですかね
そうですよね
どこからやっていくのか
まずだから解除を与えて
その場所にあったことをまず考えるっておっしゃったじゃないですか
それで決まって
その時に施工でここに何かを置こうっていうのが
もう何かできてるんですか?頭の中で
ここにこういうものが
そうですね
本当にまさに同時並行なので
プランを考える時点で
施工的などこにどういう壁を立てて
どこにどういうオブジェクトを置いてみたいなのを
同時並行で考えながら詰めていってくる
絵もここに置いて
これ絵に関しては
なんとなくこう
キャンバス買ってきて
簡単な言い方してますけど
でも富谷さん作品って
かなりその家の中がリアリティあるじゃないですか
誰かがいたかのような
あれってどこで手に入れてくるんですか?
日用品的な机であったり
家具であったり照明であったりとかって
結構物によるんですけど
基本的にはフル道具屋さんとか
のみの市とか
あとはヤフオクとか
あとはもう知り合いの方
知り合いの方がくださったりとか
あれじゃあストック限りにいくつかあるんですか?
基本的にはほぼ全部うちにストックしてるんですけど
そのインスタレーションに合わせて
これを持ってこうみたいな感じですか?
そのコレクションすごくないですか?
そうなんですよね
大変なことに
どう保管してるんですか?
家具屋さんみたいになってるんですけど
それとアトリエも必要ですもんね
自分で描かなきゃいけない
カートの時に白製が結構飾ってあったんですけど
あれはどうした?
白製も自分で保管していて
でも白製に関して言えば
元々私は収集壁があって
さっきの古写真もそうなんですけど
自分でいろんなものを集めてしまうんですね
白製もすごく好きで
白製とかあと骨とか
元々すごい集めてるんです
元々?
元々
白製コレクションしようと思ったきっかけは?
いつ?
いや、いつってこともないですけど
人間一手で白製って見るじゃないですか
36:00
当然
いっぱい見てきましたよ
これ嫌に欲しいなって思うことがなかったんですけど
いや、白製綺麗だなとか
動物勇ましいなとか思うけど
そのどこで踏み出した?
なんでですかね?
最初に手に入れた白製は何の白製だったんですか?
最初の白製は何なんだろう?
でも骨は
骨っていう言い方でいいか分からないんですけど
でも本当に子供の頃からで
骨?
直角標本的な?それとも一部なんですか?
一部ですけど
覚えている限り一番昔なのは
小学校の時に
東急ハンズに連れて行かれたんです
親に
好きなものをどれか一つ買ってあげる
おもちゃとかのイメージですね
トニキュアとかセラムーとか
と思っていますね
それです
それでその時選んだのが
サメの歯の標本みたいな
それが欲しいと思った?
そうなんです
これが欲しいと思って
親はどんなリアクションだった?
どうなんですかね?
覚えてないですけど
変わった子ねーぐらいの感じだと思うんですけど
そこから色々集めていくようになった?
そうですね
でも本当にガッツリ集め出したのは
それこそ割と最近
でもイギリスにいた頃に
面白いものをすごく売っているので
例えばお守りとか
ちょっとしたオブジェクトとかを
すごい買い集めるようになって
日本に戻ってきてからも
その延長線にどんどんエスカレートしていって
白星とか増えていって
白星今いくつあるんですか?
一回数えたんですけど忘れちゃった
そんなレベル?3,4個とかじゃないですか?
ではないです
でもどうなんだろう
20体くらい?
ちょっとわからない
個人像ってことですよね?
そうです
なかなか白星20はないわ
一番最大のはなんですか?
それはたぶん鹿ですね
それは買う時には別に
これが作品に使えるかな?っていって
本当に白星が好きだから買ってるんですね
でも大型の鹿とかに関しては
作品でカートでなんですけど
カートで使いたいと思って買って
そのまま持ってるという感じです
でも白星だけじゃなく家具もそうって言ってました?
そうですね
それも制作してない時とかにも
巡ってこれ使えそうだなとか
そういう作業もしてるってことですか?
そういう作業もしてますね
なんとなくでも今まで見てきた作品って
西洋っぽい家だなって感じ?
日本の和室っていうイメージはないんですけど
最初はさっきもそれを僕見てなかった
中野城とかの場合は
当然和の部屋だったんですよ
39:01
そうでもなかった?最初のお茶
でもなんかそうでもなかったですね
すごい古いお家で
その時はちょっと忘れちゃったんですけど
でもなんかその地域の文化財になってるような
古いお家だったんですけど
和室ってほどでもないというか
畳とかないので
木の抜き出しみたいな
今後は和のバージョンを作ってみたいのがあるんですか?
それこそ将来的に
多分その展示場所が和になる
和の場所を与えられるってことは
出てくるだろうなと思ってるんで
それはその時に考えようかなとは思ってるんですけど
よく聞かれるんですけど
なんで洋風なのかみたいな
自分の中ですごい馴染みのあるものっていうのが
和室じゃなくて洋室
生まれてきてからの
そうですね、育ってきた環境とかで
和室で生活っていうのはあんまりしたことがないので
自分の中でむしろ和をわざわざ使うことがすごく違和感がある
自分たちはちょっと変えにしちゃってるんですね
なので、最近
例えばアートフロントの一番最近やった古典とか
あと金沢21世紀美術館で今まだやってるんですけど
やってる展示とかで使ってるオブジェクトっていうのは
洋風なんだけど和を感じる洋風みたいな
昭和のダイニングみたいな
おばあちゃん家の洋風の部屋みたいな
洋魔のみたいな
多分それが自分にとって一番馴染みのある風景なんだろうと思って
最近はちょっと意識的に
そのぐらいのものを集めてるんですけど
今せっかく出たので告知を兼ねて
ぜひぜひ金沢21世紀美術館のアヘルト展示が今3月21日まで
これはあれですよね
それこそ北九州もそうだし
若手の作家さんに一部屋と使っていいよみたいな展覧会ですよね
これが今和風の洋というか
展示をしてみているということなんですね
これはぜひ皆さんに
金沢方面の方は見に行っていただきたいなと思いますけど
結構私今38歳ですけど
私の中でおばあちゃん家の
お店にあるようなちょっと古いダイニングのイメージで作ったんですけど
面白いなと思うのは
私より全然若い世代の方が見に来た時も
おばあちゃん家っぽいとか言われるんですよ
それがすごい面白いなと思って
日本人が共通するおばあちゃん家っぽさってあるんですよ
決して女性的なものが置いてあるわけでなくても
42:02
おばあちゃん家っぽいって言いますもんね
不思議だなそれは
でも若い人もそういうふうに思うんですね
わざわざそれを描いてないわけじゃないですもんね
これはおばあちゃん家をイメージしたインスタレーションです
描かないけど
なんとなく皆さん感じてくれるんだ
でも面白いですね
逆にだからおじいさんおばあさんとかが
いらっしゃったりとかすると
どうなのかなみたいな
懐かしいってなるのかなっていうのはありますけど
ちなみに海外の人と日本の人で反応が違うってこともあるんですか?
このアフェルトの作品に関しては
どうなんでしょう
そんなに海外の方からの反応を聞いたことがないので
あんまりわからないですけど
でも多分私もこれは想像ですけど
日本的な昭和的な洋風のイメージみたいなのは
確かにあんまり共有できないんじゃないかなって気はします
でもそれまでのカートとか
シティロでやったような作品は逆に共感される?
そうですね
でもなんかそんな深い話ができてないんだろうですけど
普通にポジティブな反応はしていただけるので
心霊現象とかそういう話は
また後半でもっと深掘りしたいなと思ってはいるんですけど
僕は元々笑い屋さんだからだけど
笑いって意外と普通してないなと思うんですよ
世界的に考えたら
ブラックジョークが好きな国とか
なんかシンプルな方が面白いとか
恐怖っていうのは意外と共通してますよ
ホラー映画見てても怖がらせたいポイントは
伝わってくるじゃないですか
それは感じますか?やっぱり
そうですね
確かに私自身が研究したりとか
博士論文でいろいろ読んだ本とか
そういうのを日本のだけじゃなくて
海外のものとかも参照したりしてるので
そこら辺は確かに共通してるものなんだろうなっていうふうに
だからこれはそういう戦略じゃなかったのかもしれないですけど
ユーモアがある作家さんって
もしかしたらそんなに世界共通言語じゃないかもしれないけど
心霊とかホラーとかそういうところは
世界共通語なのかもしれないから
富岡さんなんかそのうちこんな番組に出ないで
海外で活躍されてると思う気がしてきた
でも行くってやってみたいのはあるんですか?
海外でもやってみたい
そうですね
いいですよねあれ
それからもう一個ありました
今ちょうど古典展覧会に参加されてるということで
僕も見ていたんですが
梅津和夫大美術展
3月25日まで六本木ヒルズの東京シティ流で開催されていますが
ここに参加されてる
富岡さんの作品だけ何らか言ったら写真撮影NGだったんです
だから伝えたかったけど伝えようがなかったんですけど
45:01
あれは富岡さん的な感じでNGにしてたんですか?
あれは完全に梅津先生の原画が撮影がNGなので
じゃあどんな作品かってのを説明しても大丈夫ですか?
それは大丈夫です
なかなか記者さんが書いてないんで
しかも富岡さんが出てないと思ってる人もいっぱいいますもしかしたら
確かにそうですよね
ぜひぜひ告知を
そうですね
でも基本的には梅津先生が新作を書かれて
『俗信号』っていう101点の連作絵画による物語みたいな新作を書かれたんですね
漫画なんだけど絵画で101枚で整理してるんですよね
そうなんです
それの完成版は全部着彩されたものなんですけど
着彩前の段階の白黒原稿もすごい素晴らしいものだったので
当初は着彩だけを見せるというので話が進んでたんですけど
下絵もぜひ見せようというふうになって
下絵を使ったインスタレーション作品を
富岡さんに作ってもらえないかというふうに
下絵はもう決まってたんですね
これを使ってっていう
そうですね
空間に壁に下絵が101点並んでてっていう作品ですよね
そうですね
センターの仕掛けがしてあるという感じですけど
今回はその仕掛けはどういうイメージで作られたんですか?
そうですね
『俗信号』っていうのが
まず『私は信号』っていう梅津先生の代表作があるんですけど
それの続編っていう形でもあったので
『俗信号』と『私は信号』
両方のところからインスパイアされたっていうか
そこから自分の中で拾ってきたような
イメージとかオブジェクトっていうのを構成して
中に置いていて
時間とともに
だんだんと情景が移り変わっていく
みたいなことができたらなっていうふうに思って
見せたような作品ですね
こういうコラボ初ですよ
そうですね
これは誰から示されたんですか?
今その展覧会がアドバイザーって形で
沢上のえさんが入ってるんですけど
沢上さんからお話いただいて
結構昔でも長いんですよね
若い段階から来てたね
そうすると作品作る時もこれまでだったら
自分が100出せるじゃないですか
でも今回は当然主役は梅津さんでもあるわけじゃないですか
ちょっと引き算というか
ここはあんまり邪魔しないようにしようみたいな
とか考えとかそういうのはやっぱあったんですか?
作る上で
そうですね
それは結構ありましたね
どう難しいところだなっていうところもあって
48:00
その下絵を言うなれば
下絵と同じ部屋に
富谷さんの作品置いてくださいとオファーではなくて
下絵を使ったインスタレーションを作ってくださいっていう
その作品の一部として下絵っていうのがあるって形でのオファーだったので
言うなればどんな使い方もできる
壁一面展示してやるんじゃなくてもよかった
極端な話はそうですね
じゃあこういう風に展示しようと決めたのは
富谷さんが決めたの?
そこの部分は結構話し合いながらって部分があって
上瀬先生の意向とか企画側の意向とかもあるので
最終的にただあの一部屋に収めないといけないっていう縛りがあって
もっと広い部屋だったら
例えばですけどもっとゆったりと見せることもできたと思うんですけど
あの中に収めないといけないので
二段重ねにせざるを得ない
っていうのでわりとコンパクトな見せ方にはなって
あの部屋で明滅したりとか照明があったり
あれ教えていいのか教えたくなかったら言わなくていいです
ループどれぐらいでいったらワンループで見れますか?
あれはちょうど5分ですね
それでこう1回露呈する感じなんだ
あの作品もだから今までとはまたちょっと違う
こういう富谷さんもあるんだとは思いました
本当ですか?
梅津さんに限らずアーティストとコラボってこともあるんですか?
現代作家とコラボしてみましたみたいな
それこそこの間アンビートーキョーっていうところで
手仲屋させていただいて
その時に小金沢さんと小金沢武人さんとコラボさせていただいて
ギャラリーにだって水貼ってましたもんね
そうですね
ちょっと今だって頭おかしいかなと思って
ギャラリーでやろうと思ってたけど
プールみたいなのが出来上がって
僕がついになんかおかしくなったのかと思ったら
本当に水が貼ってありました
あれもすごかったです
あっそうねあっという間の時間ではあるんですが
ちなみにですけども新作が書いてるということで
これ告知していいですよってさっきね
ギャラリーの方からも言ってましたけど
今年これから作るんですよね
そうですね
今年瀬戸内国際芸術祭があるんですけど
それに出させていただくことになって
さらっと告知が見たら
瀬戸内のホームページにも上がってたんですけど
瀬戸内自体は4月14日からと伺ってはいるんですが
作品はどれくらいを目途に
瀬戸内は春会期、夏会期、秋会期ってあって
今ちょっとまだ調整中で実は
春会期はちょっと私のスケジュール的にどうしても無理だったので
お断りしていて
51:01
夏、秋にするか秋だけにするかっていうのを
今ちょっと調整中です
ホームページを見れば最終的にわかると
ちなみに島はどの島とか動く?
そこ決まってるんですか?
手島ですね
僕は手島美術館できてからは行けてないので
ちょっと一緒に行きたいなというふうに思ってますね
これはまたインスタレーション当然作品ということですね
ぜひぜひこれはちょっと見ていただきたいなというふうに思います
あと告知の話で言うと
梅津和夫大美術展が大阪展があるんですね
巡回が9月から
巡回するんですね
それも今年という話だとありますね
ということは先ほどの話を聞いていて
空間によって色々変わると言ったので
全く同じになるとは限らないということですね
そうですね
東京を見られた方も大阪と見比べてみるといいかもしれないですね
そこまで大きくは変わらないと思うんですけど
もしかしたら鹿の白精を足されているかもしれないですね
大阪と関西圏の方楽しみにお待ちいただければと思います
今回アートフロントギャラリーさんで収録させていただいている
アートフロントギャラリーさんでは3月27日まで田中臨さんの
「山津都」という展覧会が行われております
こちらもぜひぜひ合わせて大海山の駅からすぐ近くですから
遊びに来ていただけたらというふうに思います
ということで次回は富安さんのご経歴を交えつつ
さらに美術についての話を続けていきたいと思います
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