2024-01-26 29:47

Ep.072 学校教育を人的資本経営から考える《ゲスト森本康仁さんと語る》Part4

spotify apple_podcasts

子どもの多様な才能を評価する視点を教育に取り入れ、興味を引き出し、自発的な学びに繋げることの重要さを話しました。

◆参考リンク

学校教育 – Wikipedia

小学校の「探究学習」授業づくりやテーマ例紹介<後編>|みんなの教育技術

コロナ禍で「奇跡のオンライン授業」高速実現した探究学舎の凄技(森田 太郎)

ITeens Lab

EXA KIDS(エクサキッズ)

◆ゲスト

森本 康仁 (Yasuhito Morimoto) @c_mory_

元小学校教員。セブ島での3年間の経験を経た後、日本に戻り企業の組織課題を支援。2022年末に会社員をやめて独立。時を同じくして軽井沢に転居した。現在は屋号「きづきくみたて工房」にて人と組織の成長の支援に取り組む。「今時代が必要としている学びの場の創造」がテーマ。

■きづきくみたてファシリテーター森本康仁

◆パーソナリティ

しげ (Shigehisa Murakami) @cool_warm

株式会社ファインディールズ代表取締役/GOB Incubation Partners CFO/iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。学生時代は経済学を専攻。金融機関で不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事した後、スタートアップや地域の中小企業のファイナンスの支援等行う。2021年12月に初となる著書「決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門」(PHPビジネス新書)を出版した。

ファインディールズ Fine Deals Inc.

会計とファイナンスで読むニュース の記事一覧

決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門

まさき (Masaki Endo) @mskpogo

ゲーム会社→EdTechスタートアップ転職→非上場大企業勤務ののち、ビジネス系フリーランスを経て、2020年に合同会社エンドオブオーシャンを創業。2023年から6年ぶりに企業の勤め人になる。

合同会社エンドオブオーシャン

*番組の更新情報はTwitter (@endofocean) でも配信しています。よろしければフォローください。

*番組へのおたよりは、こちらのGoogle Formsからお願いします!どうぞお気軽に〜! https://forms.gle/L1Ti3AbhDaxv274VA

サマリー

このエピソードでは、学校教育における人的資本経営についての議論が展開され、森本康仁氏が教育の価値を膨らませる方法や、教員や学生の視点から教育を見直す重要性を提起します。また、探究学者のアプローチを例に、興味を持たせる授業の重要性や、成果を意識した教育の在り方についても語られます。従来の学校教育における学びの価値と人的資本経営に基づく教育のアプローチについても議論され、特に情緒的価値を重視することで、学生の興味や関心を引き出し、自ら学ぶ意欲を高めることの重要性が強調されます。学校教育における興味と学習意欲についての対話が展開され、義務教育に対する苦痛や大学受験の現状が分析されます。また、新しい価値観や選択肢の広がりが子どもたちの教育に影響を与える可能性についても議論されます。

人的資本経営と学校教育
それでは、次のテーマを森本さん、お願いします。
今度はですね、人的資本経営を学校教育で考えてみるという話を、ちょっとお二人として見たいなと思っております。
はい。学校教育、元先生であった。
そうなんですよ。学校の先生をやっていたのもあり、ちょっとこれは一つの人生のテーマなんで。
特にしげさんはね、自分のお子さんもいらっしゃいますし、
先ほど小学生向けの授業とか。
小学生とあと大学生向けもやってますね。
っていう話もあったし、そういう観点からもちょっと考えてみたいなと思っております。
はい。
何か具体的にどういう話をしたいとかありますか?
そうですね。学校教育って基本的には文科省が定めた、こういうことを教えていきましょう、こういうふうに育てていきましょうみたいなのがあって、
それに沿ってやっていくんで、人的資本経営なんてそんな切り口はないわけなんですけれど、
ただ子ども一人一人がいて、その子たちが自分自身をどうやって価値を膨らませていくかとか、豊かに生きていくかとか、
そういうような切り口から見たときないし、社会っていう観点からこの子がどういうふうに社会に貢献していけるようになるんだろうか、
そこの価値をどうやって膨らませるんだろうかみたいな観点から考えていくと、
結構いろいろまた違うものが見えてくるんじゃないかなっていうことを考えておりまして、
そんなような話をしたいなと思っているんですね。
多様な才能の評価
なるほど。
同時に子どもも学校教育空間にはいるんですけど、先生たちもその中にいらっしゃいまして、
先生たち一人一人の資本のようなものがあって、それをどうやって個人としてもそうですし、
学校単位としてもそうなんですけど、大きくしていくかみたいなのもやっぱり気になりますね。
全然今の学校空間は良い形で膨らむようには見えないなっていうふうに思いますね。
なるほど。やっぱり学校も、もちろん幼稚園から大学までいろいろあるはあるんですけど、
基本的には定められたカリキュラムをきちんとやるというのが第一目的にあるのかなと思ってて、
そこから能力改革とかキャリアみたいなことはそもそも入ってないですよね。
全然そんなのは入っているのかもしれないんだが、全然習得はなっていないという感じですよね。
そこに手を付けずにというか、そこは動かすのは結構大変だと思うんですけど、
ということは前提の枠組みはしょうがない、そのままにしつつ、
実際具体のやることとかやり方を変えることで何とかならないのかという話なんですかね。
人的資本系というメガネをかけてみましょうというのが今日の私のメッセージなので、
子どもたちにもぜひかけてみてほしいなと思いますし、先生たちもかけてみてほしいなと思いますし、
学校を取り巻く全ての人が一回これをかけてみてほしいなというふうに思ってますね。
例えばそのメガネをかけると先生とかからはどう見えるはずじゃないかというところですか。
やっぱり子どもの才能って多様なわけですよ。
学校空間の勉強ができる子もいれば、そうじゃない子もいるわけですよね。
そういうのをあんまり机に向かってペーパーテスト解くのはあんまり得意じゃないんだけど、
そうじゃないところでいろんな才能があるみたいなことっていっぱいあると思うんですけど、
そういうのを、もちろん評価している先生もたくさんいますけど、
全然そういうものは評価軸に入ってない人たちもいらっしゃるじゃないですか。
それはとてももったいないなと思うんで、いろんな才能を見てもらいたいなと思いますし、
親も多分同じことが起こってて、結局学校のカリキュラムの中でこの子がどのくらいパフォーマンスを出せてるんだろうか、
みたいなものの見方がどうしても大きくなっちゃうじゃないですか。
それはそれで大事な一つではあるんだけど、もっとその子にはいろいろな可能性や価値があるはずで、
それをどうやって潰さずに膨らませるかみたいな観点も持ってほしいなってめっちゃ思いますね。
興味開発と教育の未来
何回か前のこのそのスタでしげさんと話をしたときに、しげさんが自分のお子さんに英語を勉強してもらおうと思ったけど、
全然うまくいかなかったみたいな話があった気もするんですけど。
それとかもあれですかね、もしかしたら将来英語得になるかもしれないけど、
今時点ではそこまで英語を学ぶっていうのにあんまり魅力を本人が感じてないわけじゃないですか。
そうですね。
でも一方で親は英語っていうのは結構今後必要になる可能性が高いんですけどみたいなの知っちゃってるとかあるじゃないですか。
ありますね。
とかってなったときにどういう捉え方をしてますか。
親の英語としては、じゃあ今英語とかプログラミングとかあるんで、それをとりあえず興味持ってもらったら一番嬉しいですけど、
持ってもらわなくてもとりあえずやってもらうみたいな選択肢もあると思うんですよね。
その選択肢をとれることはあったんですけど、うちはもう関心ないって本人が言うんで、そこはとってませんと。
じゃあどうすればいいのかっていうときに、探究学者をヒントをしたときに、
探究学者っていう驚きと感動を与える授業を提供してるのがあって、
例えば日本文化とか植物とか宇宙とかいろんなテーマなんですよね。
そこは昔は受験対応やってたんですけど。
そうなんですね。
やってたんですよ。
受験塾だったんだ。
受験塾まで高校生向けにやってたんですよね。
でもあるときからもう受験全捨て。
すごい。
もう受験は全く受験勉強を教えないと。
じゃあ何やってるんですかっていうと興味開発なんですよね。
興味を開発することをやってるんですと。
じゃあ何で興味開発をするんですかというと、
人間も含めて子どもっていうのは、
自ら学べたいと思ったら、いくらでも学べると。
そういう状態に持っていけば、あとはもういくらでも興味を勝手に開発してくれるから、
そういうふうにやっぱり関心を持ってもらうっていうことが大事ですっていうふうに言ってるんですね。
私も授業を作る中で言っていいんでいいって言うんですけど、
探究学者は実はコアのスキルがあって、授業作りで。
それがドライビングクエスチョンって言うんですよ。
ドライビングクエスチョンって何かっていうと、
子どもたちが興味をドライビングするというまず最初に何かけるんですね。
すると何で何だろうかっていうので興味持っていくみたいな、
そういう感じなんですよ。
自ら興味を持たせると。
そうなれば、例えば推し勝つとかもそうですけど、
言われなくても勝手にやっていくじゃないですか。
そこから学べることってめちゃめちゃ多いと思うんですよね。
あります。
それはあとは、さっきプロ野球選手の話とか、
セカンドキャリアみたいな話をしたと思うんですけども、
ある特定の分野ですごく頑張った経験がある人って、
別の分野でもそれをすごく活かせるみたいな。
例えば最近で言うと、ハードルの選手の試せいさんって、
そういう視点がめちゃめちゃ強くて、
アスリート支援とかもされてる方なんで、
やっぱりアスリートが持ってるいろんなトレーニングとか、
そういうのっていうのは別に他の分野でも、
すごく活用できるからみたいなのがあって、
これでも興味開発のそれに近しいものかなと思ってて。
もちろん義務教育な、最低限は算数国語とかできれば英語は
できたほうが絶対、間違いないですけど、
興味開発が全くないまま大人になった時に、
結構きついなと思うんですね。
いや、きついと思いますよ。それはそうだと思う。
ただ、最近アウトプットとアウトカムっていうのを
意識してるんですけど、
アウトプットっていうのは仕事で言うと成果物ですよね。
僕で言うと、例えば記事を書いた。
これアウトプットです。
なのであくまで自分なんですよね。
どんだけアウトプットを出すか。
アウトプットの反対はインプットなんで、
情報を仕入れてアウトプットする。
学校の勉強をしてテストがアウトプット。
アウトカムは何かっていうと、アウトカムは受け手なんですよね。
僕の記事を読んで、
読んだ人が何か行動変わったりすると、
これがアウトカムになると。
任天堂のゲームで遊んだ人が笑顔になると。
これアウトカム。
ディズニーとかサンリオとかジブリが偉大なのは、
アウトカムが半端ないんですよ。
確かに言われてみればね。
製品は当然すごいんですけど、
その製品を受け取った人たちのアウトカムが半端ないんですよね。
確かにね。
プロスポーツを言ってみれば、それの塊だと思ってるんですよ。
やっぱりプロの技を見ることによって、
観客なりファンが熱狂するわけじゃないですか。
そのアウトカムっていうのが社会を大きなインパクトを与えていくと。
僕、プロゲーマーのめはるさんが好きなんですけど、
アウトプットって格闘ゲームやってるだけなんですよね。
なるほど。確かに。
これアウトプットじゃないですか。
他のゲーマーと何が違うんですかと。
でもやっぱりそのアウトカムとして見た人が感動するようなプレイとかがあるんで、
アウトカムを出せるから、
やっぱりプロとして食っていける。
なるほどね。確かに。
アウトプットが大事だってビジネス言いがちなんですけど、
エンタメはどう考えてもアウトカムなんですね。
アウトカム視点っていうのがすごく大事だと思ってて、
アウトカム視点は大事なんで、色々テクニックはあると思うんですけど、
究極やっぱり興味があってなんか面白いことしようと思う。
こういったプロセスとかが結果的にアウトプットから滲み出て、
アウトカムに繋がっていくんじゃないかなと。
そこが感動を生むじゃないけど、ありますよね。
確かに。エネルギーこもってないことから高いアウトカムが出る事例はあんまり聞いたことないので。
間違いない。
なるほどね。
探究学者はどこまで言語を知るか分からないけど、僕は驚きと感動を生む授業を提供するっていうことが完全にアウトカム視点なんですよ。
確かに。
いかに驚きと、そこにも前振りなんですよね。
受験免許とか関係なくて、驚きと感動を生むと。
それがもう子供にとっての価値だし、自ら驚きと感動があれば、
勝手にディズニーの映画を子供が見るわけじゃないですか。
お願いもしなくても勝手にディズニーランドに行きたがるわけじゃないですか。
勝手にディズニーランドのディズニーとかサンリオとかキャラクターを欲しがるわけじゃないですか。
ポケモンとかもそうですよね。
ポケモンのアウトカム半端ないですよ。
半端ないですね。
そこに教育っていう文脈が入ってきたら、
これはその探究学者の創業者の宝月さん曰く、エデュテイメントっていうらしいんですよね。
エデュケーションとエンターテイメントの増合みたいな。
そっちにあるんじゃないかっていう仮説を持ってて、
僕も大学院で経済研究やってましたけど、
面白かったですもんね。純粋にみたいな。
そういうところが一つのヒントじゃないかなと思ってますね。
ちょっと別の事例なんですけど、
僕昨日の11月26日の日曜日にオンラインでエクサキッズっていうものを見てまして、
それはYouTubeでITinsLabっていうオンラインで、
子どもにスクラッチとかプログラミングゲームとかもあるじゃないですか。
ああいうものも含めて、
ITで子どもがクリエイティブなことをするっていうののオンライン教室があるんですよ。
そこの関わってるイベントっていうのでエクサキッズっていう企画があって、
小学生とか中学生とかいろんな子どもがいろんなクリエイティブを作ったのをオンラインでプレゼンテーションして発表して、
ITとかクリエイティブ界隈の人たちが審査員になって、
そのプレゼンを聞いたり作った、
例えばゲームだったりとかコンテンツを見て審査して優勝を発表するとか、
そういう塾であり、そこから先の企画とかもあったんですけど、
それとかもまさに興味とかやりたいよう圧倒的に伸ばす、
そのために例えばこのスクラッチっていうツール使ったらいいよとか、
こうやったらいいんじゃないとか、
そういうフィードバックだったり機会を提供していくっていうので、
教育のパラダイムシフト
プレゼントとか見てても本当に小学生とか中学生で、
すげえなこんなゲーム作ったのかみたいなのとかめっちゃあるんですけど、
まさにそことかもそうだなと思ってて、
いわゆるそういった従来型の学校教育のその5教科全部漏れなく、
ちゃんと80点以上取るみたいなのと全然逆だなと思ってて、
もう圧倒的興味で突き抜けて、
いやもう僕は私はこれ作ってみたいんですよっていうことを伸ばす、
作るだったり調べるとかもそうでしょうけどね、
なんかそこだなと思ってて、
これもう完全にパラダイム違うよなって思ったんですよ。
いや驚きと感動もそうだし、
その関心興味開発でしたっけ?
そうですけど、なんかもう全部情緒の話だなと思ったんですよ。
よく何か意味的価値と機能的価値と2つがあって、
車でよく言われますけど、
機能で勝負しても高い車は全然売れないみたいな、
結局機能はオーバースペックでしかないんだけどストーリーがある、
フェラーリとかポルシェとかの方がもうエクサスの何倍も高いみたいな、
例えばそのような話あるじゃないですか。
なんか人的資本経営って突き詰めていくと、
情緒の話に落ちていくのかもなって、
今聞いていて思いましたね。
学びの新たな展望
なるほどですね、確かに。
でもそれはすごく納得で、それこそですよ。
例えばさっきしげさんも言った通り、
基本的な例えば語境下のベースの能力は、
社会で生きていくためには絶対ないと困るから、
あるラインまでは行ってほしいんですけど、
でも例えば高校とか大学レベルの全部がみんなができる必要があるか、
そうではないんじゃないという気がするわけですよ。
しかもそのベースさえわかっていれば、
今それこそAIとかでだいぶできるわけじゃないですか。
そうなんですよ。
別に人間やらなくてよくないみたいな、
エクセルのここからここまで埋めるのとか別にいらなくないとか、
そうなんですよ、いい時代が来ました。
そういう話じゃないですか。
なってくるとやっぱり情緒で価値を生み出せる方が、
結局市場の中でも強くないかっていう。
本当そう。
平均点で言われたことこなすだけは、
もう別にAIでいいでしょっていう話だと思う。
そうなんですよね。
だから学校教育は今の話の対極にあるなと思っていまして、
それを変えていくって多分ちょっと難しいかなっていう風に私は見ているんですけど、
学校空間は学校空間ってそんな感じなんだけど、
そうじゃないものの見方をするっていうことは全然できるなと思って、
結局だから私が眼鏡をかけてみましょうみたいなのは、
同じような話なんですけど、
授業ではそうやって言われるんだけど、
私はそれはそれとしつつ何に興味が湧くんだろうみたいな、
違う問いを持てるかですよね。
何クエスチョンって言いましたっけ?
ドライビングクエスチョンですね。
ドライビングクエスチョン。
ドライビングクエスチョンを親が問いかけてあげたりとか、
そういう問いを持とうみたいな話をするとか。
でもやっぱり親って、それこそしげさんも感じられるかもしれないけど、
近すぎて難しい部分ありません?
全くできてないですね。
理外が近すぎるじゃないですか。
自分の子供可愛いし、自分の子供幸せになってほしいって気持ちは世界で一番強いんだけど、
強いがゆえに幅を持たせたり、
偶発性に期待することって親はできないじゃないですか。
確かにね。
でもかといって別に昔みたいに近所の人とのコミュニケーションを復活とか、
いやそれも限界があるし、
あと近所の人だと持ってないリソースとかもあるわけじゃないですか。
それこそ例えばITとか、そういった文脈で何か飛び込んでくる情報みたいなのって、
もっと関係ないウィークタイのさらに外みたいなところから来たりするわけじゃないですか。
でもそこって親が意図してアクセスさせるって相当難しくて、
ものすごいレベルでメタ認知してる親じゃないと多分できないんじゃないの?
それっていう気がするんですよね。
私も振り返ると、親から与えられた教育は主体的に学んだものはほぼなかったとかですね。
残念ながら。
そうか。
そうなんですよ。僕もその感覚はあって、やっぱり親は塾とか行ってほしいからって言って行くんだけど、
塾は塾で一応しょうがない。行くんだけど、
結局なんか僕とかも小学生のとき塾行って、
勉強、学校というかテキストの勉強対してしないで、
多様な刺激と教育の可能性
そこの塾の中の壁新聞みたいのを黙々とずっと作ってて、
それめちゃくちゃ面白かったなみたいな。
そのときいた先生が別にそういうのを全然止めない人だったんで、
この壁新聞面白いじゃんとか言ってくれたんで、
ますますそれ作ってたみたいなのあったんですけど。
だから今思うとそういうのは結構記憶に残ってたりするし。
今日ドライビングクエッションってあって思ったんですけど、
僕も喋っていいと思うのは喋るんですけど、
出てるんでウェブに。国際経済っていう授業を担当してるんですよ。
探究学者でやってるんですね。
探究学者じゃなくて、大学です。
大学です。
一元なんですけど、なんでこの授業取ったんですかみたいな感じでいくと、
なんか一元空いてたからとかなんですよ。
なるほど。
全然モチベーションないんですよ。
ないですね。
言い方悪いですけど、聞いてる理由としてもみたいな。
じゃあみんな前に座って。
はいはい。
みんなすごいなんかいぶかし、なんていうか、
なんかちょっとけげんな顔をするわけなんですよ。
めちゃくちゃ取りたくて来た人はいないし。
いないしないしみたいな。
でも例えば、今のトップ20の企業を挙げてくださいって言って、
挙げてガーファーとか上がってきて。
今から34年前、
マブル機の世界ランキングの企業ってどうですかみたいな感じで
クイズ出すわけなんですよ。
何も見ずに。
一旦一人で考えて。
次チームで考えて。
発表してみたいなことをやっていくと、
答え出すとトップがNTTで、
2位から5位が日本の銀行みたいな。
しかも今も何もない銀行みたいな。
今それが34年経って、
ほとんどアメリカのガーファーみたいな、
テスラとかがトップ10に入ってるみたいな。
じゃあこの34年間何が起きたの?みたいなことを言うと、
めっちゃ関心持つんですよ。
確かにそうですね。
マブル機ってこんなすごかったの?って
自分のお父さんお母さんが働いた時って、
日本ってこんなんだったんだみたいな。
勝手に興味持ってくれるんですよ。
今日このランキングの表を見て、
感じたことを書いてくださいと。
感じたことっていうのは疑問でいいですと。
すると、マブル、日本ってこんなすごかったんだとか、
なんで今ってこんなダメなんだろうかっていうのを、
自らやっぱり知りたくなるみたいな。
あとアンケートとか見てると、
自分がいかにムチかっていうのを、
分かりましたみたいな。
学んでいきたいと思いましたみたいな。
確かに。
めちゃめちゃハックできるんですよ。
大学の授業として、
モーズメジャーズの授業として楽しませる。
例えば僕がやったときに、
初回で知らない人なんですよ。
いきなり来て、誰だこいつらみたいな。
じゃあ今日この中で、
皆さん今話し合いしましたよね、チームと。
じゃあ何チームかに発表してもらいましょうかと。
じゃあちょっと当てないんで、
発表したい人って言ったら、シーンとしてるんですよ。
なるでしょうね。
なりますよね。
じゃあこうしましょうと。
例えば皆さん3、4年生ですよねと。
こういうときに、
企業ってどういう人材を取りたいと思いますか?
って問いかけたんですよね。
ちょっと手挙がるんですよ。
そこに結びついたわけですね。
結びついたんですよ。
そっかみたいな。
そっか、こういうときにやっぱり手挙げるんだっていう。
どういう人材を取りたいかっていうと。
確かに。
そしたら手挙げて発表して、
すごいいい話だったら拍手しましょうと。
じゃあ他は?って言ったら、
自ら手挙げるようになるんで。
確かに。
そうなんですよ。
なんで手挙げるんだとか、
なんでこうなってるんですかっていう風にやれば、
逆に小学生より大学生とかいける気がしたんですよね。
おーなるほど。
小学生って本当に興味関心なんで、
無かったら逆にきついんですけど。
テーマは経済、国際経済とかって
みんなの共通の話題かつ、
知っといた方がいいっていうのは間違いない。
しかも大学三、四年生みたいな。
就活しなきゃいけない。
就活しなきゃいけないし、
なんか役立ちそうなみたいなのがある意味あって。
っていうところとかは、
めちゃめちゃもっと日本の教育でもいけると思って。
なるほど。
これがやっぱ、
会社からとかの研修で
なんでやってるか分かんないみたいな、
背景分かんなかったら全然モチベーション上がらないじゃないですか。
そこの背景の意味付けがあったりとか、
大学とか社会人の自主的な学び、
自ら社的に学ぶっていうときのパフォーマンス半端ないと思うんですよね。
ありますね。
僕もやっぱりそこが大きかったですね。
大学よりやっぱり自分で学んだ方が
どう考えてもドライブしますし、学びが。
っていう話ですね。
確かに。
そうなってくると、
森本さんの中で、
ドライブする学びみたいなのは、
学校っていう中でどうじゃあ。
私の経験的に言うと、
小学校4年生の頃に出会った先生に
すごいインスピレーションもらって
学校の先生目指したわけですよね。
彼女が何やってたかっていうと、
授業もいろいろやってたんですけど、
毎回休みの度に海外旅行に行ったときの
面白いエピソードみたいなやつを聞かせてくれて、
世界ってこんな風になってんだ、
全然知らなかったみたいなのが、
私にはとても響いたんですよ。
ただ私には響いたんだけど、
他の人には響いてないんですよ。
っていうような感じだなと思って、
いろんな人がいろいろ夢中になっていることを
喋っていって、
それに刺激を受ける機会を
とにかく増やすみたいな。
1分の1じゃもう無理なんじゃないかなっていう。
そうか、それ聞くと
担任1人で1年間とか2年間見るって
無理がありません?
無理かもしれないですよね。
担任という形が何がいいのか分かんないけど、
いろんな社会経験してきた人たち、
5人か10人ぐらいがローテで話をしたら、
10人いたら2人ぐらいは
興味ささる話をする可能性があるんじゃないかと。
確率ですよね。
確率はまずありますね。
聞いても聞いても全然響かないまま
時間が経つってことももちろんあると思うんですけど、
諦めたら終わっちゃうんで。
どっかで何かが生まれるだろうってことを信じて、
いろんな情報を浴びるっていうのは。
でも結局、1つの話は
例えば特定の個人の生徒を大事にするっていう考えも
大事だと思うんですけど、
一方で例えば30人とか50人いたら確率じゃないですか。
そうですね。
その中の1人か2人だけが動機があって興味が湧いて、
残り48人は何も起きませんでしたって
すごい絶望的だと思うんですけど、
何がしかの仕組みを持ち込むことによって、
最終的に1年後には50人のうち20人は
何がしか僕これやりたいですみたいなのができたら、
40%のアウトカウントが出たわけじゃないですか。
義務教育と学習意欲
素晴らしいですよね。
その方が全体的には良くねみたいな思いますね。
ちょっと僕分かってないんで知ってたら教えてほしいんですけど、
例えば中学受験みたいなのがあるじゃないですか。
やっぱりトップ校に受かる子どもたちっていうのは
興味開発としても受験勉強が面白いみたいなのが
レベルまでいってるってことなんですかね。
算数とかめっちゃないと高いじゃないですか。
面白いと思ってやってないと。
面白いと思ってやってる子たちが一部いますよね。
逆にそのレベルじゃないとトップ校に入らないですよね。
分かんないですけど、義務だけでいけるのかなみたいな。
どうなんでしょうね。
究極言ってしまえば、
溢れる知力があれば別に興味湧かなくても
なんとかなるのかもしれないですけど。
溢れる知力は、でも世の中に天才はいますからね。
いますから。
でもそんな都合の良い人そんなに多くはないんで。
そうですね。割合少ないじゃないですか。
学習科目そのものに興味を持って
夢中になって取り組めちゃう子たちが一部いて
あとは学習科目には興味があるわけじゃないんだが
与えられたことをしっかりとこなすってことは好きだとか
それはそれでできるっていう子たちもいるんですよね。
そういう子たちは何とか一生懸命勉強してクリアしていけるんだと思うんですけど
どんだけ頑張っても全然面白さが分かんないって子たちは
しょうがないから苦痛になって歯を食いしばってやるか
諦めるかですよね。
そうですね。世の中の大学受験のほとんどの人が
歯を食いしばってるわと思うんですよね。
そうだと思いますよ。
受験勉強が楽しかったっていう人ってそんなにいないですよね。
あまり多くはないでしょうね。
本当に暗記してるだけみたいな。
日本の入試システムだとそういう感じになりやすいですよね。
結局そうですよね。だって入試を突破するのが目的だから
目的から逆算したらこの教科で何点取る
そのためにはこれを覚えるっていう
ある意味ではゴールドリブンで正しいことやってるわけだから
ゴールの設定がそもそもどうなんでしたっけっていう話になってきますよね。
大学受験までのここのスコープで見ちゃうとそういう感じになるんですけど
まだまだ長いんで
そこはまあそれとして
好か不好かいい大学に入ってもあんまり意味ないかいみたいになってきたんで
いろんなものの見方が出てくるから
そろそろ私は良い変化の中にいるんじゃないかなと思って見てます。
だからちょっと大学の1個手前で僕が思ってたこととして
例えば中学生のお子さんとかがいる人がいたとして
子供がもうなんか例えばすごい1個のことには突き詰めるんだけど
語教科とかの点数はどうやっても本人も上げることに滅量湧かないとかだったら
例えばなんかそのN校とかに行ったらみたいな選択肢が言える親だったらすごい良いじゃないですか。
なんかもうこのプログラミングとかすごい好きなんだったら
これだけでこの高校はいいんだよみたいなとか
でもそれはやっぱり親の方に
いやあんなのは高校じゃないと思ってたりとか
望むの知らなかったりとか
名のあるとこ行ってほしいみたいな
自分とは本来関係ない見栄みたいなのが入ってくると
やっぱりそういう選択って言えなくなってくるじゃないですか
そういうのはあると思うんだよな
新しい価値観の広がり
学校の先生もそうかもしれない
君はN校とか行ったらいいんじゃないとか
果たしてどれだけ言えるんだろうかみたいな
N校とか栄養入試とかも一応そういう流れは生まれてはいてんで
2、30年前はなかったですかね
なかったです
ありがたい話ですね
少しずつ新しい価値観が広がってきているっていうのはありますよね
でも例えばですけど
元巨人軍の桑田当初
当しているじゃないですかピッチャーで
息子さんがマットさんいるじゃないですか
僕がもし桑田の立場だと野球頑張ってほしいって
思うじゃないですか
マットさんはすごく微に興味があるわけじゃないですか
それにすごく突き詰める感じですけど
それをちゃんと肯定している桑田さんはマジすごいと思うんですよね
自分の価値観がある野球で食ってきたしみたいな
それを全く強制はせずに
好きなことをやらせているって
しかもそれを突き詰めているじゃないですか
あれすごいなと思うんですけど
なるほど
子供と自分が分離されてちゃんと尊重されている感じ
そうですよねめちゃめちゃ尊重してますよね
それが難しいですよね
あれは本当なかなかできないと思いますけど
親のこうなってほしいっていうエゴが
少なからず人にあるじゃないですか
なんかあれですね
今話聞いてて思ったけど
いかに子供と自分を一体死しないのかみたいな
プログラムとかあったら人気出るかもしれないですね
とか思いましたね
親自身も苦しんでいるケースがありますよね
あり得ますよね
それはさらに言うと
自分がさらに親から求められていたから
裏返しでみたいなねとかもあるでしょうしね
いやー奥深いな
ということでいい感じの時間になってきたんですけど
この学校に関して森本さん最後なんかありますか
いやーでもお二人がやっぱり学校教育について
思うことがあるんだなっていうのが
めちゃくちゃ面白かったなと思うと
みんなこういう多様なものの見方をしてくれるように
大人が増えていくことが大事なんじゃないかな
っていうふうに思いますね
以上でございます
分かりましたありがとうございました
ありがとうございました
この番組が楽しかったという方は
Amazon MusicやApple Podcast
Spotifyなどで番組フォローをお願いします
また番組のレビューをいただけると励みになります
気が向きましたらぜひレビューはお願いします
番組の感想は
ハッシュタグアルファベットでシャープそのスターをつけて
ツイートしていただければ嬉しいです
Googleフォームで特命でも感想を送りいただけます
リンクは概要欄からご確認ください
それではまたお会いしましょう
さよなら
29:47

コメント

スクロール