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2024-06-23 1:05:25

そこあに「数分間のエールを」特集 #842

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「そこあに」842回目は、映画『数分間のエールを』特集です。 映像制作チームHurray! から監督 ぽぷりか、副監督 おはじき、アートディレクター まごつき、脚本に花田十輝、アニメーション制作 Hurray!×100s […]
00:01
そこあには、HOTCAST WAVEの制作でお送りいたします。
DEEPじゃなく、そこそこアニメを語るラジオ、そこあに。
そこあに。
先週もお知らせしましたけれども、もう一度お知らせいたします。
はい。
そこあに、YouTubeチャンネルができました。
ぱちぱちぱち。
そこあにポッドキャストの音声にアートワークがついた動画となっております。
ちなみにですね、YouTubeのいわゆる動画広告が流れるらしいんですよ。
そのまま画面で再生すると。
YouTubeミュージックで再生すると出ないらしいんですけど。
今までそこあにを聴いていない人に刺さればいいなという気持ちで今回は登録しましたので、
YouTubeからそこあにのサイトの方に来てもらって聴いていただければCMは流れませんし、
ポッドキャストのアプリでも無料で聴けますので、どちらでもいいんですけれども、
できればチャンネル登録だけはお願いしたいと。
切実なお願いでございます。
切実なお願いです。
みんながチャンネル登録をお願いしますって言ってる意味がやっとわかりました。
痛感してますね。
痛感してます。ということで。
これいいですね。アートワークがすごいパーって一気に出るから、
この回って探しやすいかもしれないですね。
だから100回分しかないですけどね。
100回以上はサイトに来て聴いていただければと思いますが、
100回分はこうやってまとめて見ることができて、
何の特集を聴こうかっていう感じで聴くことができると思いますので、
ただこのタイミングでこの特集をやっているとかいうのもあるので、
普通的にもうすでに終わってたりとか、
映画の特集が上映が終わってたりとか、
そういうことはあると思いますけれども、
そういうのも含めてそのタイミングでやってますので。
好きなアニメがあったら聴いてほしいです。
はい。そして何度も言いますが、チャンネル登録をお願いします。
よろしくお願いします。
ということでいきましょう、今日の特集は。
2分間のエールを特集です。
後ろで握手
数分間のエールを
ミュージックビデオの制作に没頭していた高校生の浅谷かなたは、
ある夜、雨の中でストリートライブをする女性に出会い、
その歌に衝撃を受ける。
翌日、かなたは教壇に立った新人教師の姿を見て驚愕する。
そこにいた織江優は前夜、かなたの心を突き動かしたミュージシャンだった。
03:03
ものづくりを始め、その楽しさを糧に次に進むかなたと、
ものづくりを諦め、その苦しさから別の道に歩き出した優。
2人の作った作品は、それぞれに何をもたらすのだろうか。
アニメーション制作フレイ
ワンダブルオースタジオによるオリジナルアニメ映画
2024年6月14日公開
ということで始まりました。
今日の特集は数分間のエールをです。
フレイフレイのフレイですよね、きっとね。
あー、なるほどね。
私は知らない人たちばっかりです。
はなだじゅっきさん以外は。
若いものみんな。
そうなんですよ。
先々週もね、ガールズバンドくらい特集をして、
はなだじゅっきさんの話をしてたところですけれども、
その際にも同じ年齢だという話をしましたけれども、
だからなおさら私はこのメンツが全く初体験な人たちなわけなんですよ。
なのですごく若い人たちに向けた作品だなと思いながら見てたんですけれども、
でも内容的には結構上の年齢にもしっかり刺さる作品となったなというふうに感じて、
非常に楽しんできました。
まだ劇場公開2週目になったタイミングですので、
最初はネタバレなしでいきたいんですが、
どういう人たちに見ていただきたいか。
公式サイトを見ていただければわかりますけれども、
作る喜びを知る全ての人へということで。
ものづくりの先週群蔵劇というキーワードがありますけれども。
私はこの作品を見て、
はなださんたちやっぱりラブライブとか、
そういうアイドルもののイメージがやっぱり強いので、
すごいキラキラした作品をいつも想像していったので、
そちらに近い感じの作品なのかなと思って最初見たんですけど、
どちらかというと作り手ももちろん刺さるとは思うんですけれど、
何かを目指したりとか、何かに憧れたりっていうのは誰しもあることなので、
逆にラブライブとかそういうアイドルものよりも、
刺さる人が多いテーマというか作品だなと思って帰ってきました。
憧れと共感って違うなって思いますもんね。
だからより共感が強い作品というか、
共感する人ももちろん文房も多いと思うので、
それこそ子どもというか学生や大人までやっぱり広く刺さる人多いだろうなというテーマ。
06:07
出てくるキャラクターがクリエイターとして、
ある種ノリにノリ始めたタイミングの高校生と、
音楽の道を目指していたけど諦めた大人という対比になっているところが、
多分どちらの共感も得られるという形になっているのかなと思いました。
とてもそれが1時間にギュッと詰まっているというのはすごく見やすいなって思いました。
最初から最後まで言いたいことが一貫しているので、
すごくこの時間に詰めても分かりやすいというか、
他のことをやっている時間がないからこそテーマがしっかりしているという感じなのかなって思います。
そうですね。その短さの良さっていうのかな。
多分これが2時間の映画という尺が最初から決まっていたら、
もっといろんなことをやらなきゃいけなくなるわけですよね。
内容的にはまだまだ広げることはできるじゃないですか。
でもそれをあえてやらず、この60分という尺の中にまとめていったっていうところの、
気持ち良さみたいなものがこの作品にはやはりあるし、
ストーリーの構成も含めて良い見せ方ができたんじゃないのかなと思うんですよね。
それもこのフレイのチームが、もともとはミュージックビデオとかを作っているクリエイターだったというところが、
だからこそこの作品が依頼されたというところもあるんでしょうけれども、
そこを今まで映画とか作ったことがない人たちに映画を依頼し、
この作品が出来上がったという、そう企画した人たちもすごいなと思いますね。
はい、ということでコメントをいただいております。
ゆうきさんからのコメントです。
初日に劇場で見ました。
テーマ的に私向けではないかな。
10代や20代前半の若い世代向けだよなと思いつつも、
ストレートで力強いメッセージがとても心に刺さりました。
何も生み出せていない、消費するばかりの自分がこの映画を好きだという資格があるのかなぁとも思いました。
しかし改めてタイトルに立ち返ると、数分間のエールを。
生み出し続ける人への参加でありながら、
それらの人々を応援する人さえも巻き込んでいく作品なのだとようやく理解できました。
この映画はクリエイティブな熱を持ち続ける人はもちろん、
その熱に当てられた多くの人にも響く強い力を持っていると思います。
ラストのミュージックビデオは本当に最高でした。
金田くんらしい、まっすぐど真ん中のボールが直撃して涙をこらえるのに必死でした。
多くのエールがこの映画にも届きますように。
09:02
ありがとうございました。
そうなんですよね。スタッフィング見たら若い人たち向けかなぁというところは思いますし、
私も若い人に見てほしいなと思います。
一応、作中で登場している機材というかソフトとかって、
なるべく学生でも手に入るかなぁみたいなところから考えているような気がするので、
まず始めてみない?みたいなメッセージ性みたいなのはすごく感じるんですよね。
パソコンにしても一応、杖置きの中では安めのマウスだったりとか、
フォトショップじゃなくてクリップスタジオ、アニメーション制作とかもできて、
いろんなことができ、なおかつちょっと休めみたいなところであったり、
たぶん3D制作ブレンダーだと思うのかなと思うんですよ。
これ見て、そのツール入れたら始められるんじゃね?っていうようになってるっていうのがすごくいいなと思うんですよ。
でもそれって調べないとわからないことなので、
高校生だってそういうの使ってるんだって調べたら使えるっていうのはいいですよね。
一応パンフレットの最後のページの方かな。
使用機材みたいな、みんなが使っていた使用機材とか、使っていたソフトとかは出てますけれどね。
エンディングにもちゃんとスタッフィングされてたりは。
そうですね。
割と手に入りやすいから、これ使ったら始められるかもしれないよ。
いや、私はでも映像を見ながら、なんかすごい高そうなの使ってるなって思いながら見てましたけど。
モニターのデカさとかはかなりいいやつ使ってるね。
でもデカいモニターのほうがいいよね、わかるって思いながら。
マルチモニターだよね、ちゃんとね。
しかもWacomのあれ。
液タブの中ではあのサイズだから多少値段的にはましながら。
なるほど、すげえ高いやつじゃないですね。
うん、サイズがちっちゃいから。
だからそういうところが架空のものではない部分で、ちゃんとWacomさんも協力してましたし。
そういうところは実際に使っている人たちが映像として描いたっていうところが非常にリアル感につながっていますよね。
まあつったなっていう機材だったなっていうのは感じましたが。
だからといって、これは高そうねって言ったやつがなければ始められないわけじゃないから。
そうね。
何かだねって言ったソフトがあれば、わりと何でもできる。
どんな機材でもいけるから始めてみてくださいね、気になった人は。
いやでもこれも今だなとすごく思うところで。
このフレインっていうチームがニコニコ動画のMVとかから始まっていると思うんですけど。
そのニコニコ動画でこういうPVというかMVが主流だった一番最初の時って。
全然こう動画制作自体もそうですし、その機材とかも全然今ほど普及していなかったりとかフリー素材でもやっぱり使い方が難しいものとかいっぱいあったので。
12:06
これは本当に今だからこそで始められるっていうのもいいなと思いますね。
あの時に入る敷居がめちゃくちゃ下がった時代だと思うんですよね。
私の世代の小さい時とかまだ、撮るなら映画、映画だったら機材はこれぐらいの金額で人をどれぐらい集めないといけなくてとかからスタートだったんですけど。
今って一人である程度完結できるようになっているので、
誰にも声かけらんねえ、何か作ってみたいけど無理かもしれないっていう人でも自分一人で始められるっていうのはすごい強みだと思うんですよ。
iPhone1台で映画撮れますからね。
そうそう。
極論を言えばってことですけどね。
いやでもそこから始めるんでいいと思うんですよね。
かなたは結構コミ教だからまあまあ差もありなんですけど、
先生みたいなタイプの人でも始められる。
何かを始めることができるっていうのはいいんじゃないかな。
今だからこそっていうのもその良いところの描き方もあり、逆に悪いところも描いている作品だなとはすごく思うので、
昔よりも1個作品を上げた時に埋もれる確率っていうのも上がってはいるので、
そこをうまく両方見せている作品だと思うので、
それこそ大人が見ても今こうだよねって思うところもあるし、若い学生が見ても通ずるところ思うところっていうのは多分あるだろうなとは思いますね。
本当に時代性というものがあって、
私なんかタマさんより全然また上の世代なんで、
この今の時代、このポッドキャストを始めた19年前と比べてもいろんなものが進化したわけですよね。
その昔、自分が最初に高校生の頃にやってたときはカセットテープでしたから。
だからもう本当時代がどんどんどんどん進んで、進んだからやりやすくなった、簡単になったことっていっぱいあるんですよね。
で、こうやってそこはにの収録だって、すごく昔に比べてある程度音がいい状態で遠距離でみんな集まって、今でいうリモート収録をやってるわけですよね。
それだって初期の頃は結構ノイズに悩まされたりとかしながらやってたわけですよね。
そうですよね。
それがもうこの何年かでよりまた進化してきたっていうのを作りながら実感しているわけなんで、
我々の音声ですらそうですから、もう映像を作る方はもっともっと、最初はやはり本当にお金がいったわけですよね、何でもね。
アナログ状態でやるしかなかったですよね、ビデオとかもね、デジタルじゃなかったから。
でもそこに面白さがあった部分もあるでしょうけれども、そこがすごく手に入りやすくなったし、しかも参考になるものがたくさんある。
15:11
っていうのは、若きクリエイターをたくさん生み出すようになっているし、年齢がある程度いっても今からやりたいと思って始めることができるようになった。
っていうのも、そういう意味では、誰でも何かを目指せることになったことが、いいことなのか悪いことなのかっていうのは、ちょっと悩むところではあるなって思いましたけれども。
でもこの作品としては、それを応援するという形の作品ですよね。
始めるにはカナタみたいな、継続は力なりみたいなことを信じて始められるし、つまずいたとしてもこの作品を見れば、また応援してもらえるような気持ちになりますね。
なので、ゆきさんのコメントにあったような、消費するばかりの自分が好きだという資格があるのかっていう部分は、私はそれはあるんだと思います。
いや、あるでしょ。だって消費するばかりって言いますけど、見ていいなって思ったら、いいねボタンとか押すでしょ。これだけで十分なんですよ。
そう、本当にそうだと思います。
何かを応援してるんだから。
しかもわざわざコメントを、作品を応援するコメントを、うちの番組なんかに送ってくれている。これだけでも意味があることだと思うんですよね。
好きだと言うことを表現することっていうのは、作品へのある種エールなわけで。
私、最近見かけて、へーって思った意見なんですけど、感想ノベルというのも作品なんですよね。
その作品を見てどう思ったかっていう感想文だから、それは小説に近い何かであるっていうことだと思うんですよ。
多分みんなわかると思うんだけど、好きなものに好きでーすっていう感想を送ろうとすると、いざやろうとすると書けないじゃない。
それを最後まで書いて、文章これでいいのかなと思いながら投稿するっていうね、これだけで他の人がなかなかできないことをもうすでにできているんですよ。
クリエイティブじゃないですか、とっても。
めっちゃクリエイティブ。
自分がこういう感想を抱いたよって伝えるのってなかなか難しいから、それを紡ぎ出せることがね、すごいと思います。
応援する文章を書くことって難しいんですよね。
難しい。
例えば、これ良くなかったんで直してもらえますか?は連絡だからご意見なんですけど、感想、良かったですっていうのってすごく難しいし躊躇があるじゃない。
18:01
これがダメですは言えるんですよ。
これが良くなかったは結構書ける。
でもここが良かったはなかなか難しいんですよ。
難しいね。
伝える必要あるかなって思っちゃうんだよね。
特に日本人そういう気質が多いと言われてますけど。
だからやっぱりポジティブな気持ちを出すっていうのは結構ハードルが高いですよね、本当に。
それはずっとこういう番組をやってる自分たちだからなおさら思うことでもあるっていう部分もありますけれども。
いいコメントありがとうございました。
たかちゅうさんからのコメントです。
堀江優と殿崎大輔。
どちらも添付の才を与えられ、多くの時間を費やし、その才能を磨いてきたにも関わらず、決して満足のいく結果を得られませんでした。
そして世の中には程度の差こそあれ、この二人と同じような経験をした人の方が圧倒的に多いはずなのです。
そんな人たちにこの作品はどう映るのでしょう。複雑な思いは十人十色。思い出すことそら嫌がる人もいるかもしれません。
でも本作は語りかけてくるのです。
あなたが自分自身と真摯に向き合ったあの時間は決して無駄ではないと。
そのことをどうか忘れないでいてほしいと。
この作品のメインターゲットは間違いなく、これから創作活動を始めようという若い人たち。
けれども、かつて何者かになろうと足掻いたおっさんたちにも、この映画は何かしらの元気をいただけるようです。
はい、ありがとうございます。
この作品、ネタバレをされたからといって、それほど見ることに問題はないだろうという部分はあるんですけれども、
この後に関しては本編の話をしっかりしていこうかと思います。
あらすじとしてはめちゃくちゃシンプルだし、3行ぐらいにまとめられちゃうような内容かもしれないのですが、
それを読んだりとか聞いて、この作品の本質が捉えられるかというときっと違うと思うので、ぜひ劇場で見てきてほしいなという感じですね。
そうね、クリエイター向けとか何かを作る、ものづくりをしている人向けでもあるんですけれども、
あとはね、やはり映像の面白さっていうのがあるんですよね、やはりね。
まず何よりも綺麗じゃないですか。
綺麗でしたね、本当に。
いわゆるこれはフルCGアニメなわけですけれども、まさに作中で使われていたブレンダーを使って作られているみたいですけれども。
ただ、やはりミュージックビデオをメインにされている方だけあって、カラーというのかな、映像の面白さが、
21:00
いわゆる普通のアニメーションをバンバン作っている人たちから出てくるものではない感じをすごく受けましたね。
テレビのアニメーションだとできない絵の作り方かなという気はしているので、すごく作家性も強いですし、
こういう表現をテレビシリーズでやろうとすると、手間のこととか、こういうものの制御である程度の品質を出していく、
安定して出していくみたいなのの難しさとか、いろんな問題があってなかなかできないと思うので、
これはこの夫人だから出てきた絵作りだなっていう気がします。
そういう部分での見どころと、作中で流れる歌ですよね。このテーマは歌もあるので、この歌はぜひ劇場で。
私はね、最初のストリートライブのシーンがすごく印象的に残っていて、
その歌い方も含めて、劇場の音響で聴くからこその良さみたいなものを感じたんですよね。
雨だったし、そういう部分も含めて、SEの部分も含めて。
なのでこれ絶対ね、配信とかで見るのと劇場で見るのでは味わいが違うと思うんですよ。
そうですね。スネーカーみたいなのがあった方が絶対いいよなとは思います。
ただ配信で見たら配信で見たで、MVを見るような感覚で見れるから、それはそれで楽しいと思うので、
両方味わえるのなら味わった方がいいんじゃないかなと思います。
そういう部分での見どころもたくさんありますので、若者向けだとは思わず、
ぜひアニメ好きの人に行ってほしいという作品かなと思いますね。
キャラクターについて触れていきましょうか。
ネタバレが嫌だという人はここで聞いていただければと思います。
見た後にもう一度聞いていただければと。
さあ、カナタですよね。
カナタくんね。
カナタくんのポジティブな感じがね、キラキラ輝いててね。
いや、こいつは害なんじゃないかって一瞬思いましたから、私は。
その前向きさと、暗さがないじゃないですか、カナタ自体。
この辺は実は、過去の中学生の頃を描いたイントロダクションがあるんですね。
オリジナルボイスドラマ。
これは公式サイトからYouTubeに飛んでいただいて視聴できるんですけれども、
約15分ぐらいのボイスドラマなんですけれども、
このイントロダクションを見ると、
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決してカナタもそんなポジティブなだけの暗さを全く持ってないキャラではないというのが分かるんですけど、
それとトノサキくんがどういうキャラクターだったのか、
あとカナタとの関係みたいなものもより深掘りしてありますね。
これを作中に入れなかったっていうのも、良かったかなと思うんです。
その映画の中に。
多分長い尺でやるんだったら、この話ってやると思うんですよ、映画の中で。
それっぽいシーンは入りますもんね。
トノサキが絵画コンクールでしたっけ。
賞をもらったというところを見たカナタのある種、落ち込みでいいのかな。
美術の絵を描くという世界をカナタは捨てるわけですよね、ここでね。
ということがあっての今になるという。
打ちのめされるという瞬間っていうのは必ず物を作っている人にはあることだと思います。
同じ土俵で戦うのがちょっと違うけど、自分のやりたいことに近い場所で別の道で戦っていくのか、いろんなことを考えると思うんです。
だからカナタはミュージックビデオ作ってると言ってましたけれども、
私が本当に最初に思ったのはそのエフェクト系のことだけをやるのかと思ったら、
彼キャラクターも作ってたじゃないですか。
作ってました。
あれ、絵描いてるなって思って。
彼何でもできるの?っていうと、ある意味そこがちょっと、我々世代からするとめっちゃファンタジーキャラに見えるんですよね。
と思います。いますよ。
でもいるんでしょ?それも分かる?
全然いる。
いるんでしょ?どうせ。
もういっぱいいる。
分かります分かります。
絵を描くっていう一つところにおいては超天才ではないかもしれないけど、
そこにある起走力とかを持っていろんなことに応用していくことが得意な人っていうのはいっぱいいて、
今手軽に始められることからスタートするとどんどんそれで当格を表す人はいくらでもいる。
そうなんだと思います。
でも我々世代からすると、それが想像しにくいんですよね。
でもここ最近のアニメを見ても、中学生からこんなことができるわけがないみたいなものっていうのが固定概念で、
いやもうすでにそんな世界終わってるんだよっていうのを実感としても分かるわけですよ。
分かるけれども分かりたくないみたいなものなのかもしれないし、
でも現実はもっと先に進んでる。
その理由としてはやはりネットがあるからっていう、YouTubeみたいなニコニコでもいいんでしょうけど、
そういうものがあってみんな目指そうとしているものを学ぶことが、
27:01
俺らの時代はできなかった。
けれども今は手軽に学ぶことができる。
まずはモノマネからスタートだと思うんですね、何でもね。
偶然ですね。
でもそのモノマネをする、モノマネがあるっていうのとないっていうのは違うと思うんです。
一から作ろうとするよりも。
それでもお手本を探せるから本当にいい時代だと思います。
例えばもうこれまでだったら10万とか払って講習に行ってようやく分かるような技術が、
YouTubeの動画で無料でいっぱい落ちてるからね、今。
確かに。
だから本当に小学生からそういうものに目覚めていく子たちがいても普通なんですよね。
普通普通。
だからカナタみたいなものがファンタジーではない。
ちょっとね、さすがにね、歌詞の解読からやってる姿を見てると、
お前プロかって思いながら見てましたけれども。
でもね、そういう勘どころのいい子はいますよ。
なんとなく作るってクリエイターとしてはNGなんですけど、
明確な目的を持ってものを作り始めるっていうことにすごく意味があるんだけど、
それが大事ってことが分かってる人はいる。
気が付ける人はいる。
だからカナタは天才肌ではないんですよね。
いや、難しいところですね。
どっちかっていうとその感性とか勘どころの良さみたいなのは天分の差異のような気がする。
勘がいいかどうかはね。
っていう表現が難しくて、
どういう才能があるかっていう話じゃないですか。
だから感覚で作ってるんだなと思ったんですけど、最初。
でもやっぱり分析も好きそうだなと思ったので。
結果的に合ってるか合ってないかはともかくとして歌詞の解釈が、
でもその分析をもとに映像を作ろうとしているわけで、
ただ漠然と作ってるわけじゃないじゃないですか。
そのあたりはいずれ仕事、それを本職にした時に意味が出てくるところですよね。
でもあそこでつまづくこともあるわけですよね。
いろんなことあると思う。
ただ本当に人量が伸びやすい気質の人だなって感じはしますね。
こういう表現はどうかな。
よし検索して調べてみようができる人って意外と少ないです。
どうやったら自分でできるかなって悩み続けて、
なかなか答えにたどり着くまで遠回りをしてしまう人っていうのは結構多いと思う。
それがないっていうだけでめっちゃ近道走れるこの子。
なんかパワフル感じるんですけど、
その最初のMVを作った時のカナタって、個人的には空っぽだなと思って見てたんですよね。
調べてるものはもちろんあって、描きたいものはあるんだけれども、
結構わかりやすかったのが、塔とか。
結構抽象的というか、自分の実感、周りにあるものというよりは空想世界というか、
30:05
ファンタジックなものだなと思ったんですよね。
そういうMVを作ってるのが、あの時のカナタの心境とか状態とリンクしてて、
なんか私はそこがすごいMVにカナタの人生が載ってるのが結構面白かったので、
なんか最後のMVが出来上がった時も、あーってすごい納得した部分が大きかったんですよ。
そう、最後のMV作った時も、
自分の身近にいる、なんか似たような存在って戸之崎くんだったから、
ああいう絵画を描いている女の子をモチーフにしたのかなって思うとね、
すごいわー成長してるって思いました。
そうなんですよね。最初の作品って結局自分の中のイメージとか、
自分しかないんですよね。
歌詞を聞いた時に、僕だったらこう解釈するなっていう、
自分の物差ししかないものづくりから始まってるんだけど、
相手はどういうものなのかとか、周りにいる人ってどうなんだろうっていう観察を始めたことによって、
すごく世界が広がった後の作品になってるから、
やっぱり多分最初の作品よりも次の作品の方が絶対いいはずなんですよね。
でも世界が広がってるのに、MVの世界は狭まってるというか、地に足ついてるじゃないですか。
その対義も面白くて、やっぱり人間性っていうのが誰かの共感だったり、
いいねとか評価につながるのかなと思うんですよ。
だから戸之崎くんの絵が評価されてるのも写実的というか、写真みたいって言われてると、
ボイスドラマの方を聞いたらそういうふうに語られてたんですけど、
そこが評価されたところの最初なのかなっていうのは思ったところで、
やっぱりショーとかってそういう現実にあるものをどれぐらいテクニック的なものとかで表現できたかっていうのを評価する、
やっぱりコンクールとかコンテストも多いとは思うので、
ただクリエイターってまた違うじゃないですか。
もうちょっと感性の部分とか。
まずは何かを作るための技量っていうものが高いかどうかっていうのが一番最初にあって、
でもそれだけじゃなくて、それを使って何するのっていうのが一番大事だったりとかするんですよね。
で、戸之崎にはそれを使って何するのがない。
逆にカナタはやりたいことはあるんだけど、技量は戸のほどないみたいなところで、
すごく二人は対比の存在なんだなっていうのを感じますよね。
お互いにないものをねだりかなって気はするけど。
カナタはやっぱり経験不足だなって最初に思いましたよね。
経験も体験も不足していることで、人を見ることがあまりよくできていない。
それは堀江先生と会った時の強引な攻め方っていうんですかね。
33:01
とにかくあなたのMVを作らせてくださいっていう。
あれもカナタだからこそそんな突っ込み方ができた?
暴走ですよね、ある種ね。
逆に暴走っていうよりは、きっと同じ思いなんだっていうただポジティブな気持ちで、
見えてないというよりは知らない。
自分にその感情がないからわからないっていうだけで、
そこが難しいところだとは思うんですけど、
あの年代だったりとか、パワフルであるがゆえに、
人そうだっていうポジティブな気持ちが先走った感じで、
暴走と言えば暴走なんですけど。
でもそういうふうに言ってしまうともったいない気持ちもあるっていう。
クリエイティブってそういうところありますよね。
でもそのおかげで先生はOKしたわけじゃないですか、その勢いに押されて。
自分の中ではもう辞めることを決めていたわけなので、歌を。
勢いに押されたっていうか、まず作って見せたが一番でかいんですよね。
そうですね、実際作ったからね。
それを勢いと言えば勢いだけど、まずは定位を見せたっていうところが一つ始まり。
だから結構ちゃんと、かなたは勢いで生きてないっていうか、
ちゃんと考えてどうしたら伝わるだろうっていうのは、
ちゃんと過程として踏んでるところは見えるじゃないですか。
さっき小宮さんが言っててそうだなって思ったんですけど、
かなたは自分がそう思うから他の人もきっとそう思ってるに違いないっていう考え方っていうのはすごく納得があって、
挫折するっていうことに対して全く想像がついてないっていうことで、
あの押し切りなんだろうなっていうのは。
だからこそ先生に撮ってみたら眩しくもあっただろうけれども、
あなたは私のことが分かっていないだったと思うんですよね。
でもそこに私否定はすごく感じなくて、
なんか過去の自分みたいな感じで眩しかったのかなっていうのがあるんで。
もちろんそこもあるんですよ。
そのMVを作るのを途中で断るというか、
ところのシーンで、この解釈は違いますではなくて、
作るべきじゃないっていう表現がすごく好きでしたね。
まだその挫折の味を無理やり知る必要はないんだよっていう優しさなんだと思うんですよね、あれ。
そういう意味でちゃんと先生なんですよね。
そうですよね。
友を含めて、俺と違う考え方をしてるお前が分かってるみたいな顔して寄ってくるのが嫌なんだよみたいなことじゃなくて、
考え方が違うんだよっていうことをお互いにちゃんと言い合おうとしてるのがすごくいいなって思うんですよね。
傷つけようとしてるわけじゃないのが。
タイミングが結構出てる作品だとは思うんですけど、
インとヨーじゃないなっていうのはすごく思って、みんな結構ポジティブに捉えて相手はちゃんと尊敬だったり尊重があった上での、
36:10
でも違う人なんだっていう感覚があっての違う才能が違う対比みたいなものが生まれてて、
同じような似たところもありつつでもちょっと違うっていう良さが分かり合えてるのもいいなと思いますね。
私はあんなにポジティブ人間が劇中華の未明という曲を考察すると、
確かにポジティブに読めないこともないなっていう歌詞だったのがすごいなって思ったんですよね。
自分の共感の尺だったらその解釈になるかもねっていう感じですよね。挫折を知らない人が読んだら。
そういう気持ちがなくはないからこそあのMVになってると思うんですよ。
だからカナタくんが悪いわけじゃなくて、やっぱりそこもやっぱり先生も持ってる部分じゃないですか、まだ。
捨て切れてないものですよね。
だから売れないからその値段では売れませんって。
ちょっとこう未練が残ってる。だから私はあの雨のシーンって諦めではなくて未練だと思うので、
だから未明ってすごいタイトルがさ上手いなと思うのが、
時間で言うなら未明ってさ終わりとも取れるけれども始まりとも取れるというか、
朝だったり夜だったり曖昧な時間じゃない?
まだ始まってないっていう言葉にもかかってきますよねそれは。
だからもう楽曲がすごいなとも思うし、そこにカナタが惹かれるっていうのもわかる。
織江先生は比較的大人から見ても共感できるタイプのキャラクターですよね。
はいはい。
高齢ではなくてもいろんないわゆる挫折を経験したことのある人は山ほどいると思いますし、
夢を抱いて何かになろうと思ったけれどもなれなかった。
何者にもなれないとは言わないけれど、ちゃんと彼女は先生にはなれたわけなので、
そういう意味では何者かになれないんじゃなくて、ちゃんと仕事はつけたわけじゃないですか。
ただ夢を忘れきれなかった。
そういう意味では夢を捨てた大人になりきれなかったわけですよね。
そこがこの作品的には魅力に見えるわけですが、
もちろんそのまま先生を続けていく人もいると思うんですよ。
そこがこの織江優というキャラクターの、この作中で共感できるキャラクターとして存在しているのかなと、
39:02
大人から見て感じましたけどね。
大人って年齢じゃないなって最近よく思うんですが。
そうでしょう。
織江先生って本当に大人って何だろうって思うようなキャラクター。
やっぱりくむさんとかがおっしゃってるような大人っていうのは、
日本で言うところの大人とはこういうものだ、みたいなものに乗っかってる人のことを言うと思うんですよ。
大人を演じるのが上手いかどうかだと、私は大人か子供かって、
やだやだって言えるかどうかだと思うんですよ、子供か大人って。
自由かどうかなのかなって思うところはありますし、
クリエイターってそういう意味では大人なのかって言われたら子供よりかなって思うんですよね。
違うんじゃないかなって気はする。
部分的に大人でも、やっぱ最後子供の部分が残ってないと続けられない何かだろうなとは思う。
大人と子供って言葉で表すと難しいなってちょっとすごく思ってる部分。
織江先生はそこではすごく子供のような大人のようなキャラクターだなと思っています。
もともと設定的には先生はちゃんと大人という設定でスタートしたみたいですけれども、
先生は大人なんですかということを羽田純紀さんがしきりに言っていたということで、
最終的には今の形に落ち着いたみたいなので、だから全然大人じゃないんですよね。
だって大人の振りしなきゃいけない子供の人だもん。こんな嫌なんでしょ。
でも趣味で続けていければよくて、周りの人とかに聞いてもらえたらいいかみたいなところの落とし所を見つけるのが大人になるってことだと思うんだけど、
プロになりたいんじゃん。じゃあ嫌なんじゃん。なら子供だよ、たぶん。
趣味としてバンド活動をちょっと学校に内緒でやっていく、あそこで辞めないっていうことは選べなかったわけですよね、彼女はね。
これでもっとギラギラしてよっていう気持ちがあるんだもんね。
そうなんですよね。
ちょっと思ったことなんですけど、私すごくおりえ先生とカンタの間ぐらいの感覚だなって自分で思ってて、何でだろうって思ったんですけど、
カナタって他の人の評価が全然つかなかったとしても、もう作るの楽しくて一生やってるわみたいなタイプの人だから、他者の評価が必ずしも自分のモチベーションに直結しない人なんですよね。
でもおりえ先生は多分直結しちゃうタイプの人な気がするんですよね。
誰かが見ててくれるっていう結果がないと折れちゃうっていう部分を持ち合わせてる。
私すごく数字が見えないと辛いっていうタイプじゃないんですけど、激しい劣等感みたいなのはすごくおりえ先生とか殿の方に近い感覚があるので、
42:10
どっちの気持ちも分かり、どっちの気持ちも分からんみたいな、そんな感覚だったんですよ。
それは多摩さんと最初に出会った頃から思っていることなんで、そうなんだなって。
それはある意味、私には理解できないことであって、その理解できないことを持ってるってすげえなって思ったことでもありました。
今話を聞きながら。
クリエイターってやっぱりそうじゃないとダメなんだなっていう部分もあって、
やはり人の声って私はすごく気にするし、やはりすごく落ち込むことも多いわけですよ。
それでもいいと思うんです。クリエイターにもいろんな種類いるから。
ただそれで辞めるかどうかがクリエイターかどうかの分かれ目なんじゃないとは思いますけど。
結果的に辞めなかったら今の位置にいるわけですよね。
だから続けることがいかに大事なのかっていうことを我が身を持って思うことはあるんですけれども。
これは年月が言わせるものじゃないですか。
そうなんですよね。
続けるって言って何日ってなったときに、全然やっぱり桁が違うくなってくると言ってる重みも違うわけで。
この、あなたがやっぱり絵を描き続けてきた、向き合ったイラストって意味ですけど、時間だとTonoとは全然やっぱり違うと思うんですよ。
でもじゃあTonoの方が上なのかって言ったらそういうことでもなくて、やっぱりMVに対して費やした時間っていうのはきっとカナタの方が多いと思いますし。
その先生の意図した意図が全然分かってないって言われたとしても、別にカナタにとって悪いことをしたわけではなくて、単純に受け取ったものを作ったっていうだけだとは思うので。
なんかそこが難しいところですね。
仕事って、やっぱりもしこれを仕事にするってなったら、自分の作りたいものだけを作ってたら仕事にならないし。
でも相手に言われたことだけやってても、それはまた違うしっていうのがあって、この作品は本当にそういうクリエイターがうまいこと意見を出し合ったり、
セッションして新たな音楽を作ったみたいな感覚の作品だなって思える部分が作中からも感じられるじゃないですか。
織江先生は決してカナタにこういう思いでこの曲を作ったんだとか言ってないですもんね。会話してないから対して。
そのライブ見に来てって言って、ライブの時にミュージックビデオ作ってくれるという人がいたのでお願いしてますっていう話はしたけれど。
この曲が最後の曲ですみたいな話はしても、自分が今どういう気持ちでこの曲を作ったんだみたいなことは一切言ってないわけじゃないですか。
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あそこね、すげークリエイターだなと思うんですよね。私自分の作品を自分の言葉で語るつもりはない。聞いて、もうそれで感じてっていうタイプの人だからマジでかっこいいなと思いますよ。
結構そこはカナタと似てるなと思って、評価者ってことはきっと伝わったんだみたいな、多少思ってる部分もあるのかなと思えて。
その結果をお出ししてきたものが全然違うっていうことで、そこはその結果がああなったみたいなところではあるんだと思うんですけど。
でもね、なんか最終的な落とし所がいいなって思うんですよね。私にはまだその考え方はわからない。
引き出しはないんですが、でもそういう考え方があるものとして向き合い、なおかつそれでもこうなりましたっていう、向き合った後の結果として違うものがあるっていうのは、
多分最初なかったところから始まってるものよりも格段に意味合いが違うから。
それでもいいかになるかどうかの違いってそこなんじゃないって思うんですよね。
そう、織江先生が最初思っていたこととは違うんですよね、あのMVは。
でもそれでいいと思えるものが出来上がったっていうところに、やはりそれはカナタとトノサキの関係だったり。
中川とかすごくデカいんですよね。
中川萌実に作ったMV。
多分カナタにとって作りたいものだったかどうかはわからないですけれども、頼まれて作ったわけですよね。
結構悩みながら悩みながら作って、あの曲が好きだったわけではないわけですよ、カナタは多分。
依頼されたから文化祭のMVを作ったっていう。
頼まれた時に断れなかっただけですよね、彼にとって。
君の作品でやって欲しいんだよって言われれば、それはクリエイター名乗りに尽きるからあるぞってなるけど、解釈が違うんだよなとか、なんか思いつかんのだよな、イマジネーション膨らまんわみたいなのはきっとあると思う。
でもその中で作ったものを彼女たち、彼女のバンドですよね、褒めてくれたわけですよ。
泣いてくるんだよ、すごいよ。
超感動してたね。
でもその中でも解釈は違うって言われてましたからね。
ちゃんとね、そう、解釈が合ってたわけじゃないんですよね。
そう、解釈が合ってなかったんです。解釈は合ってなかったけど、自分たちの曲に合わせて、動画が作られたことに対する感動はやはり彼らにあったわけですよね。
その結果、カナタも自信を持つわけじゃないですか、自分が作ったものに対して。
そんな乗り気じゃなかったけれども、上がってきてそれを人に喜んでもらえるっていうのがどういうことなのか。
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観客あってのものなわけですよ、っていうのが結果的にカナタを推したんだろうなと。
カナタは基本、誰に褒められなくても作り続けるんだとは思うんですけれども、
でも褒められることっていうのが、いかにプラスになっていくのか。
それって何でだと思います?
どういう形であれ、他の人の気持ちを動かしたっていう確信が持てるからだと私は思うんですよ、それって。
意図した形じゃなかったとしても。
でも私はあのシーンすごく、カナタのひどさというか、クリエイターとしてこれでいいのかなって思ったシーンでもあったんですよ。
隣ですごい感動して見てるんだけど、心にあらず感がすごくて。
ちょっとね、カナタの最古感を感じますよね。
自分的には多分できてはいるけど、別に気に入ってるわけじゃないというか、自信作じゃないんだと思うんですよ。
だから先生に作ったものの方が自信作なわけですよ。
その辺の評価される時って、自分が一番いいと思ったものが評価されるわけじゃないじゃないですか。
もちろんそれが評価される時もあるんですけどね。
それが顕著に出てるシーンだなと思ったんですよ。
ただ人間面白いのが、自分が自信作じゃないけれども何かしら評価をもらえたら、ちょっと違った方向にパワーが湧いてくる。
だからあれもある種のエイルだったんだなと思ってて。
評価されたってことではなくて、俺はこのスタイルでいいんだみたいなものを得たのかなと私は思ったので。
若いからなおさらね、そういうものはね。
そういうふうにも思えるシーンで。
クリエイターってだからすごく厄介な存在だなと思ったシーンでもあったので。
そこが良かったというか、面白いなっていう部分ですね。
わがままなものですからね。
一番のやつが一番褒められたいのに、おかしいな。
時間めっちゃかけた作品より5分でやったやつの方がめっちゃ褒められてる。
なんで?みたいなこととかは絶対起こると思うんですよ。
ファイナルファンタジーのミュージックをずっと作ってた上松信夫さんっていう人がいるんですけど。
その人の代表曲の一つであるビッグブリッジの死闘っていう曲があるんですけど。
その曲は上松さん的にはなんでみんなあんな好きなのか全くわからんって言ってて。
でもみんな喜んでくれるからライブでは毎回やるかみたいなそんな雰囲気なんですよね。
そういうのって絶対あるんですよ。
でも未だになんでかわからんみたいな。
でもそんなもんですよ。そういう人の心を動かすものはね。
何が刺さるかってなかなかわかんないんだよね。
他の人が共感してくれてめっちゃバズりそうなもの作ろって言ってもなかなか難しいのよ、やっぱ。
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そこにきちんとお出しできるようになって量産できるようになればプロなんでしょうけども。
そのプロの中でもなんでっていうことは普通にあるっていういい例の話だと思いますけれども。
でも受け取りがいっぱいいるんでやっぱり一つに偏った作品よりも
いろいろ視点が入っていたりとか感性が入っている作品の方が面白かったり刺さるんだなっていうのはすごくあるので。
かなたはこれからそれを吸収できるクリエイターだなとは思えたところはあって。
でも最初はそんなふうには全然思わなかったので。
自分勝手っぽく見えましたよね。
でもすごい本当に難しいんですけど、クリエイターってこの自分勝手さがゼロの人は多分クリエイターにはなれないと思うんですよ。
だからこの塩梅が難しいなって。
どこまで受け取れるものなのか、どこまで自分を出せるものなのかっていうせめぎ合いですよね。
そういう部分もこの短い作品の中でよく描いてたなという感じはあります。
私ね、菅原圭さん全然知らないんですけど、めっちゃ歌好きでした。
私もめっちゃ好きでした。
歌い方が好き?
終わってからYouTubeに上がっている映画に向けた5本の曲、結構リピートで聞いたりしてますね。
サントラも配信になってるんで、私も聞いてました、ずっと。
スポティファイとかにも入ってるのがすごい今っぽいなって思いましたね。
今ね、だいたい映画はスポティファイに入りますからね。
プレイリスト作ったりとかしますもんね、普通にね。
でもこのサントラの特典が面白くて、カセットなんですよ。
それがスポティファイを聞く人じゃなくて、CDを欲しがる人向けの特典だと思いません?
そうね、確かに。
わかります?だから上手いなと思う。
今ほら、カセットって流行ってるでしょ、また。
もちろんもちろん。だから本当にその辺もあってて、上手だなって思って。
今の時代感がありますよね。
あと、先生役の伊勢丸也さんの声と、菅原圭さんの歌の菅原圭さん。
いわゆる歌唱とボイスが違うわけですけれども、すごくスムーズにしていて、
同じ人が歌ってるような気になった。
っていうのは、いわゆる歌唱と違う場合に、やっぱり違うなって思う時もあるわけじゃないですか。
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最近の声優さん上手いからね、歌も普通に歌えるんでしょうけれども、
この歌っていうのは、やはりプロのアーティストが歌うからこその良さがやっぱりあったと思うんですよね。
こういう楽曲を使ったというか、最近多いんですけど、どっちを先に決めるかっていうのはあると思うんですよ。
声優さんなのか歌い手さんありきなのか。
で、この作品は声優さんが先だっていうのをインタビューとかで見たので、
なんかその辺もすごい出会いだなと思う部分もあって、菅原さんも元々の歌っていうのは確かに声は先生っぽいなって思うんですけど、
歌い方はやっぱりちょっとダウナーというか重ためだなと思って。
でも織江先生の歌は結構軽く、
ポップなんかもありますよね。
ちょっと高めというか、ちょっとポジションが違う感じがすごいするんですけど、
そこはやっぱりキャラクターに寄せた部分がすごく感じられて、
私はもうキャラクターソングを歌ってくださってるんだなっていうのがすごく歌で分かったので、そこが一番好きでしたね。
伊瀬さんにしても結構アッパーなキャラクターの方がイメージに合う人なので、
それを織江さんっていうキャラクターに寄せて作ったお芝居があって、
お互いに寄せ合ってこの形みたいなのがすごく、この夫人じゃないとできないことなんだろうなっていう。
プロの仕事ですよね、これもね、そういう意味でね。
チューニングされてる感じがありますよね。
だからこそ違和感がなく、先生は菅原慶さんの声で歌うんだなっていう感じになるわけですよね。
声質とかを寄せたんじゃなくて、メンタルというかマインドを寄せて合わさったんだなっていうのがすごく思う部分で、
もしかしたら本人たちは似てないのかもと思うんですよ、性格とかは。
でも織江先生を通した時にきっとこういう方だと思った部分があったんだろうなっていうのを感じる。
そこがやっぱり声優だからとか歌い手だからではなくて、キャラクターを通してキャラクターソング、声優ってなった時に
するべき作業をきちんとしてくださったなっていうのもすごく歌で感じましたし、
その楽曲もキャラクターにすごい合っていたので、
この楽曲だからこそ先生になったのではっていうぐらい、
多分違う曲調だったら、もしかしたらそういうふうに声がいくら似てても違うなと思ったかもしれないなっていうぐらい、
すべてがマッチしたものだなと思いました。
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そこがやっぱりこの作品のクオリティをより上げたんだろうなと思いますし、
それがあるからこそラストのMVにつながるわけですよね。
この作品結構インタビューとかパンフレットの話を読んでてすごく感じるんですけど、
この婦人でやったらある程度こういうふうにできるっていうのはわかってたんで、スパン島に行きましたっていうタイプの創作もあると思うんだけど、
めちゃくちゃ苦労した類の海の苦しみが激しいタイプの作品だなっていう感じがするんですよね。
それが詰まって詰まって最後のあれっていう。
途中で止まってMVから作ったらしいですからね。
だいぶ難航した痕跡っていうのがうかがい知れるのが、
なんか非常に良くて作品に合ってるじゃないですか。
その苦しみの分だけ見えてくるものがあるじゃない。
なんかスマートに何でも今時の人はやるんじゃないのかと思えるんだけれども、そうではなかった。
やっぱり海の苦しみはちゃんとあったんだっていうところがね。
そう楽になったことはいっぱいあるかもしれないけど、そこにある苦しみってそんなに昔と変わらないと思うんですよね。
だからきっと上の世代の人とかでも全然共感できるんじゃないかなっていう気はする。
クリエイティブって苦しんだ分だけより良い作品ができるじゃないですか。
誰かの手を入れたり意見を聞いてまた新たなものとかを生み出した方が良くなったりとかするじゃないですか。
それがすごくね顕著に出てる作品だし、
カナタのこのストーリーにも本当に先ほど多摩さんも言ってましたけど、
合ってるっていうのもあると思うんですけど、こんなに集められるというか、
意図して集めたわけじゃないのに集まるもんだんだなと思うから、それもすごい出会いですよね。
インタビュー見てて、花田淑希さんは一応脚本として参加しているんだけれども、
すごく、まるでプロデューサー的ぐらいな感じで作品に関わっていて、これも面白いなと思いましたね。
私は先生みたいと思いました。
そうね。だから年齢的にも上田氏業界もめちゃくちゃ長いわけじゃないですか。
通常であれば、求められている脚本を書くのが仕事だとは思うんですけれども、
それだけじゃなく、キャラクターを活かすためにどういう設定にしていくのかみたいなところまで踏み込んで、
話し合いをしながら物語をつけていったっていうところ。
途中で脚本が止まり、ミュージックブディを先に作った方がいいんじゃないですか、みたいな話になったりとか、
そういうところも含めて、脚本を買ってこんなことまでするんだっていう。
そういう仕事だったんだろうなって感じがしますよね。
いろんなスタンスあると思うんですよ。
プロに徹してバッチリ上げて、その作品のまんま作ってもらうっていうのがいい時もあれば、
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この作品は自分が作ったものを若い人に預けて、その人たちがどう作るのかっていうのを、
外れそうになったらうまく誘導してあげながら見守るべき仕事だったんだろうなっていう感じがするから、
多分、羽田さんすごい楽しかったんじゃないだろうか、これは。
みんないいものを作ろうっていうので、自己作業してる感じがすごいいいですよね。
そこがある意味、上野世代にも刺さる部分になっているのかな。
裏の話ですけどね。裏の話からが映像に現れてるんじゃないだろうかっていう気がする。
というところも含めて、見どころたくさんでありました。
本当に作品を作るということに勇気をもらうような作品だったんじゃないかと思います。
今日の特集は、
2分間のエールを特集でした。
そこあに
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1週間1ヶ月のチケット制で応援していただいた方のお名前を番組内でご紹介いたします。
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チケットはそこあに公式サイトからご購入いただけます。
サポーターの皆様には、毎週特典音声そこあにサイドBをプレゼント。
お送りしてまいりました、そこあにです。
先程ちょっとお話しできなかったんですけど、エンディングの主題歌の楽曲シアンもすごくよくないですか?
めちゃくちゃいい。あの映画終わった後にあの爽やかな後味で、この本編の内容全て詰めたような歌詞の曲を聴くっていうのは最高の映画体験だなって思いました。
もうこちらも配信されてるんでね、ぜひぜひ聴いてほしいです。
ミュージックビデオを見まして、私にさっき爽やかでよかったです。
やっぱり劇場で聴くあの感覚は劇場であってほしいので、やってるうちにね、やっぱり言ってほしいですよね。
作品に合うエンディングってやっぱりありますよね。
うん、ありますね。
はい、ということで、もう今期アニメもたくさん最終回を迎えておりますけれども、
まだ来週最終回をギリギリ迎える作品もあるので、今回の最終回特集は7月7日に予定しております。
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ということで、来週はですね、多分語らずにはいられなくなっているんじゃないかと私が思うので、来週の特集は。
ガールズバンドくらい特集パート2です。
いや、多分ね、来週最終回を迎えたばっかりなんですよね。
ほっかほかですね。
ほっかほかですよ。
なので、最終回を終えたガールズバンドくらいの話をほっかほかの状態でやりたいと思います。
この前特集したばっかりですが我慢できません。ということで、投稿お待ちしております。
投稿のあたり先。
そこアニドットコムまで投稿募集からお待ちしております。
2分間のエールを特集は、たちぎれせんこうさん、おおめざいだんさん、まきさん、びーさん、つねしんさん、たけさん、ひひさん、にこにゃんさん、さいこさん、なおすけさんのサポートにてお送りいたしました。
サポーターの皆様には毎週アフタートークそこアニサイドBをお届けいたします。
今週もサポートありがとうございました。
それではまた来週お会いいたしましょう。
お会いでわたくし、くむと、たまと、こみやあきと、よねばやしあきこでした。
そこアニはホットキャストウェーブの制作でお送りいたしました。
01:05:25

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