やっぱりあのー、君たちはどう生きるかの話しせなあかんのかなーって思ってて。
イベントでも喋りましたからね、僕ら。 これ言っていいんかわかんないですけど。
全然大丈夫。 大丈夫ですか、これは。
うん。イベントでは、僕が君たちはどう生きるかの鈴木敏夫サイドの説明をしたんですよ。
ええ、そうでしたね。
えっと、僕はジブリっていうものの作品のファンかって言われると、多分そうでもないんですよ。
まあ、ジブリ自体はそんなめっちゃ好きってわけではないけど、まあでも追い続けてるって感じですよね、多分。
まあでも、多分ね、俺らの世代って嫌悪なく全作品見るようになってんねん。
そうなんかもね。なんか学校とかでも見たりしたしな、ジブリ。
そうそうとか、まあやっぱ金曜ロードショーでバカみたいにならされるし、
小麦姫以降ってやっぱすごい社会現象的な感じだったから。
そうですねー。
新作やったらとりあえずみんな見に行くみたいな流れはあったのかもしれない。
そうそうそう。
じゃあ、寺田はリアルタイムで見てないやんな。
僕はリアルタイムで見たのは千と千尋の神隠しと、
手話1点や、さすがに。
行きました。それが僕の初ジブリですね。
うーん。
DVDを借りてきて家でもののけ姫を見ようとしたことがあったらしいんですけど、
僕は意識がなくて、なんか兄がすごい怖がったらしくて、
それでうちではジブリちょっとやめとくかみたいな感じになったらしいんですよ。
全然知らんかったんやけど。
ただ千と千尋の神隠しがあまりにも僕のクラスでみんなが話題にしてたから、
ちょっと見に行きたいって親に頼んで、
そっから千と千尋の神隠しとかハウルの動きしろとか、
そういうのは見に行きましたね、家族でも。
あー、じゃあハウルも見てんだ。
ええ。
ポニョぐらいになるとだいぶ大人やから見てないみたいな感じやな。
まさにそうですね。
あー、なるほどね。
うん。
で、風立ちぬは何か土地まで見たみたいな感じやな。
そうですね。金曜ロードショーで見てたらシャークさんと配信しようって連絡が来たからね、
休止したんですよ。シベリアを買ったところなんでしか見てないんです。
まあまあまあ、まだね。
まあいいんですけど。
でもなんかで、僕91年生まれなんですけど、
にとって多分ほんまに世代10個上20個上の人とかとジブリ間の話してて全然感覚違うなって思うやんか。
うーん、そうかもしれないですね。
うん。
で、多分俺らの世代ってほんまにジブリって正意気。
確かに。
うん。
まあそれこそよくやるあの出てくるセリフとか、やなやつやなやつとかってこれってもう俺らの世代みんなやったらちゃんとウケるっていう万尺のネタなの。
まあなんかジブリでパロディーしとけばウケるみたいな流れは確かにありますね、僕らの世代は。
そうそうそう。
っていうぐらいで、やっぱ宮崎駿っていう人がすごいスター化されていって、
っていうさ、もうほんとジブリって、ジブリを批判することって許されてないのよ、俺らの世代。
そうですね、まあ圧倒的にジブリ好きな子っていうのが絶対にいるじゃないですか、身近に。
そうそうそう。
だからやっぱそういう子がいる前では批判はできないし、
あとやっぱりそのインターネット文化的にもさ、散々言われてますけどあのバルスみたいな話とか、
まあそういうジブリの面白画像みたいなやつとかさ、そういうインターネット例名からずっと僕ら世代が見てきてるわけで。
そうそうそう。軽いイジってもいい距離でもあるけど、でもその大きなさ、宮崎駿っていう、まあこれは本当に誤解を恐れずに言うと天皇のような存在のような扱いなの。
まあそれは本当そうですね。僕の世代ってね、高校の英語の教科書に載ってたんですよ、ジブリが。
だから、早尾がそのおかしいっていうことって言われへんねん、俺らの世代って。
まあわかります。
なんだかんだ俺らを育ててくれた、楽しいものを提供してくれたヒーローの一人だから。
だから、手塚治虫よりも梶原一騎よりも、それこそアントニオ猪木、ミソラヒバリとかさ、ピンと混いんやん。
でも宮崎駿が多分上の世代の一番のヒーローなのよ、俺ら世代って。
うん、確かにそう。世代的にはめちゃくちゃ離れてるもんね、宮崎駿自身が。
めっちゃ上の人で、あの世代の人で俺ら世代の影響を与えてる一番でかい人なのよ。
で、同じ、高畑勲っていう人は、作品は例えばポンポコとか、最後のかぐや姫とか、隣の山田くんとか見てるかもしれんけど、高畑勲自体はそんなに松入れ上げられてないっていうこの不思議ね。
この駿だけ。
うーん、なんやろうな。やっぱあの立ち姿的なものもすごくポップだし、あと何よりも世界に誇れるアニメみたいなものの代表画として、やっぱり宮崎駿の名前が上がることって多い?
多い、うん。だから、なんだかんだやっぱ駿はすごいみたいな。
うん、そうですね、確かにそうやな。で、言ったらその、ジブリって結構そのフェティッシュ的な要素強いと思うんですけど、そこの加減が結構絶妙でもあるなぁと思う。
例えばやっぱそのエヴァとかほど過剰ではないじゃないですか。全年齢でちゃんと見れますっていうのもやっぱその地位を確立しているものとしてあるんかなと思うよね。
それは、もちろんあの寺田が言ってることは一般的にはそう思われてるし、そういう人が多いと思うけど、でも俺からすると宮崎駿のフェティッシュはちょっとヤバいなってずっと思いながら見てる。
いや、そうよ。もちろんヤバいんですけど、ヤバいけど、そのヤバいものと受け取らずに家族で見てるじゃないですか、みんな。
そうそうそう。でもあれってさ、それこそ鈴木敏夫とかのマインドコントロール、なんかいいもんなんだっていう感じでさ、みんな桃の毛姫以降のジブリを見てると思うね。
うん、だからその、元からも褒めるつもりで見てる感じがあるというか、その理解できないのとしたらこっちのこの需要のレベルが追いついてないっていう。
村上春樹とかめちゃくちゃよくあると思うんですけど。
あるあるあるある。
うん。
なんか僕ああいうのって一番僕の中では、いやコミュニケーション舐めんなと思ってしまうというか。
うふふふ。
うん。
この野郎がみたいな。
まあまあそういう人もいるでしょうけどね。
でもなんかなぁ、そう突っ込みたくなる、早尾があまりにも早尾を出しすぎてて、俺はすごいいいとこの子やって言い張ってるみたいな部分もさ、すごいビンビンに感じちゃうやん。
まあそこ、追い目があるんでしょうけどね、本人の中に。
そこにも追い目があるけど、そこを誇ってる部分もあるやんか。
ふふふ。
まあその育ちですよ感っていうのはね、やっぱりちょっとどうしても出ちゃってる。
だからなんかちょっとヤンキーズム的にその舐めんなお前みたいな感じは思ってます。
っていうのと、ちょっと話戻すと、さっきのその作品論とその現実に帰れっていうメッセージ。
で、なんか結構みんながエヴァっぽいって言ってるのも多分その辺だと思うのよ。
うーん、そうですね、確かに確かに。
うん。
でも、弟子の庵野秀明と早尾の決定的な違いって、早尾の今回の作品には自己否定みたいなのが全然ないのよ。
うーん、確かにね、そうか。
だから、やっぱりその旧劇場版のさ、エヴァンゲリオン、最後さ首絞めてさ、「気持ち悪い。」って言われて終わるやんか。
だから、それってああやっていろんなこと考えてる自分気持ち悪いって庵野秀明が思った結果やっぱそう、「うわ、俺気持ち悪いな。こんなもん作っちゃう。こんなこと考えちゃう。うちうち悩んじゃう。俺気持ち悪いな。」っていうのを表現したわけやんか。
それがいいんかどうかはわからんけど。
だから、それって誠実に作ろうっていう態度としては、ほんまにすごいことだと思うのね。
で、似たような家庭を踏んで、自分が今まで何をしてきたのかとか、「いやもう、ママ最高!ママ最高!」みたいなのを叫びつつも、いろいろ悩みはするやんか。
積み木なんかわからんけどやらなあかんとかさ。
で、それが出てきて、最後に別に友達を作ります、みたいなさ。僕は。友達を作って頑張っていきます、みたいなさ。
その直球さには俺すごいスカッとしてて気持ちいいんやけどさ、その葛藤がさ、20何年前の秀明の葛藤を知ってるからさ。
え、ちょっと待って、早尾はそこはママ最高って言ってる自分気持ち悪いとかないんやっていうとこは、ちょっとすごい引っかかってんね。
そういった意味で言うと、宮崎早尾はオタクではないんやろうなっていう感じは。
いやオタクだよ!めちゃめちゃオタクだよ!本人が気づいてないのよ。
あ、まあそうやねんけど、なんかその、僕ら世代のオタクっぽい感情ではないんやろうなっていう。
ちょっと難しい、僕ら世代って言うとちょっと難しいかもしれんけど、
結構その、やっぱ自分たちはそもそもとしてちょっと気持ち悪いっていう自意識があるかなーと思ってるんですよね。
割とこう20代後半から30代前半ぐらいのオタク世代の人っていうのは。
まあより上の人らはやっぱ宮崎勤務次元っていうのもでかいよ。
そうですね、まあ実際そういう、あの世間的にそういう目を向けられたっていうのも当然あると思いますし。
だからそういった意味でオタクっぽくない。性質としてはめちゃくちゃオタクやねんけど。
だから効け目がないんでしょうね、やっぱりそういう表現をすることに対して。
それどう思う?その、ママ最高!頑張ります!みたいなこと言われてもさ、えーって思っちゃった俺はそこは。
うーん、そうやなー、なんかちょっとその辺りって言ったらもう、まあおじいちゃんの言うことですから感がね、あるんだけど。
僕の中ではやっぱさ、そう思っちゃうけど、でもおじいちゃんの言うことですからって受け流されるレベルの人じゃもうなくなっちゃってるじゃないですか、宮崎駿。
いやそうそうそうそう、だし、だからまあいろんな映画あるやん、巨匠になってからこういうメタ的な映画作るの。
まあフェリーに八花二分の一でもいいし、たけしとかもやってるしさ、めっちゃあんのよこういう映画って。
メタ的な自分を語るっていうか。で、フェイブルマンズ見たやん俺ら。
見ましたね、うん。
めっちゃ近いやん、フェイブルマンズ。
うんうんうん、まあ確かに、内容としてはね。
うん、しかもそのママ、ママーっていうのも結構近いんやけど。
うん。
なんかなー、いばり感がちょっと違う。そう考えたらスピルバーグってめちゃめちゃさ、謙虚だったし、まあ年もだいぶ違うからあれやけど、その、なんていうかな、まだまだ撮るよ俺はっていうさ、感じもあったし。
まあそうです。題をいずっと言い続けてる宮崎駿とはありん、真逆。
違うし、うーん、ちょっとまあ、まあはっきり言っちゃうと、その一言目も気持ち悪いし幼稚なこと言ってんなとは思っちゃうよね。
めちゃめちゃ厳しく言うと。
まあそのあたりは、確かにスピルバーグはさ、なぜ自分が形成されたのかっていうところを丁寧に描いてくれていたけど。
うん。
なんか宮崎駿は、俺はこうですっていうものをただただ裸になって言ってて、なぜ裸になりたいのかっていう話は一切されてない。
確かに。裸度は駿の方が勝ってるな。裸選手権したら駿の方が、駿とスピルバーグの裸選手権だったら駿の方が勝ってるし、芸術でも高いみたいな感じはあるな。
そうなんですよね。
トロ部分というか。あれ見ちゃったらさ、フェイブルマンズ見てさ、「うわもうスピルバーグもすごい、自分のコンプレックス自体のことを言って、すごいな!」って思ったけど、
君たちはどう生きるか見たらさ、もうすごい裸が出てきたみたいな感じになっちゃうのよ。
いや、何のモザイクもかけてない裸がね。
そうそうそう。そう考えたらやっぱスピルバーグはね、多少なんか服着てたなみたいな感じで思えちゃうぐらいの裸度だから、それはほんますごいと思うし。
だからさ、キリコさんが若くなったらすごいハサラっとした女性になるじゃない?綺麗な。
そうそうそうそう。
そこがさ、キリコさんのままで若くなってるんやったらいいねんけど。
なんかその若さに美もついてくる感じみたいな。
ちょっときついよなー。
初めてさ、おばあ様方の集団がさ、うごめいてるシーンみたいな。ほぼオウムみたいな感じで動いてるシーンが始まるやん。
バッコってグロいよな。なんでこんなことするんだろうって思ってた。
誰に聞いてもさ、あそこ最初人間じゃなくて屋敷に住んでる妖精的な何かかと思ってる人が絶対いるもん。
いやなんか、そんなにさ、自分も年老いてるからあれやけど、そんなに年老いてる人べしみたいなのは今まで感じたことなかったんやけど。
まあでも本気でいいように、妖精だよねみたいな感じで本気で思ってるってことなんやろうな。
ちょっとそれはでも良くないよね。傲慢だよね。
まあ傲慢なことは知ってるんやけど。
まあでもなんか、ユバーバにしてもアレチノ魔女とかにしてもそうなんかもしれんけど、
ああいうちょっと老人、おばあ様的なものが乗ってる神秘的な力みたいな。
ステレオタイプだよね。
そういう幻想は同時にあるんかな。なんかでもやっぱりちょっとさ、鼻をボカーッとデカく描いたり、体をドカンとデカく描いたりするじゃないですか。
だからもう直球で結構差別かなって感じはしちゃうね。
うん、言わせるよな。
年取っていったら、人のあらざる妖精みたいな感じにならなあかんのやって。
てか、お前にはそう見えてるんやって話だもんね。
そうですね。なんかでもね、老人の場合はさ、言ったらアオサギ的なああいう老人もおるし、
大王子的なさ、
そうそうそう、かっこいいやつもいいんだよ。
ロマンス・グレイ的なのもおるやん、結構、描かれ方としては。
なんかね、難しいな。やっぱりそういうものに対する意識は意図的に排除してるんでしょうけどね。
排除っていうか、本気でマジで見えてないっていうのが俺はガチだと思ってるんやけどね。
見えてないし、でもあれくらいの立場になったらさ、どうしてもそういうものって多少入ってくるとは思うけど、
たぶんノイズになるから聞かない。俺は見ないことにします。
見ないことにしてる。
そう、そういう意味で結果としては見えてない。
いや、いい映画やなあ。
でもこれだけ語る余地があるっていうことは、結果としてめちゃめちゃいい映画ではあんねんけどね。
そうそうそう、そういう意味ではいい映画だと思うし、
っていう感じかな。やっぱ語りがいがあるね、ハヤオはね。
楽しかったですね。語った。
そんな感じで、まだまだ公開されてると思うんで、
よかったらこれを聞いてもう一回。
俺ももう一回行こうかなと思ってて、8月中くらい。
そうですね、2回くらい、2,3回くらいは見たい映画かもね、確かに。