1. 心の砂地#
  2. 「気持ち悪い」
2023-08-11 43:34

「気持ち悪い」

スタジオジブリ最新作、宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」についてお話ししています。

ネタバレでのトークとなっております。ご了承くださいませ。

(2023年8月3日収録)

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第45回は⁠⁠いしいひさいち 『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』⁠⁠について!祝kindle化!

00:01
やっぱりあのー、君たちはどう生きるかの話しせなあかんのかなーって思ってて。
イベントでも喋りましたからね、僕ら。 これ言っていいんかわかんないですけど。
全然大丈夫。 大丈夫ですか、これは。
うん。イベントでは、僕が君たちはどう生きるかの鈴木敏夫サイドの説明をしたんですよ。
ええ、そうでしたね。
えっと、僕はジブリっていうものの作品のファンかって言われると、多分そうでもないんですよ。
まあ、ジブリ自体はそんなめっちゃ好きってわけではないけど、まあでも追い続けてるって感じですよね、多分。
まあでも、多分ね、俺らの世代って嫌悪なく全作品見るようになってんねん。
そうなんかもね。なんか学校とかでも見たりしたしな、ジブリ。
そうそうとか、まあやっぱ金曜ロードショーでバカみたいにならされるし、
小麦姫以降ってやっぱすごい社会現象的な感じだったから。
そうですねー。
新作やったらとりあえずみんな見に行くみたいな流れはあったのかもしれない。
そうそうそう。
じゃあ、寺田はリアルタイムで見てないやんな。
僕はリアルタイムで見たのは千と千尋の神隠しと、
手話1点や、さすがに。
行きました。それが僕の初ジブリですね。
うーん。
DVDを借りてきて家でもののけ姫を見ようとしたことがあったらしいんですけど、
僕は意識がなくて、なんか兄がすごい怖がったらしくて、
それでうちではジブリちょっとやめとくかみたいな感じになったらしいんですよ。
全然知らんかったんやけど。
ただ千と千尋の神隠しがあまりにも僕のクラスでみんなが話題にしてたから、
ちょっと見に行きたいって親に頼んで、
そっから千と千尋の神隠しとかハウルの動きしろとか、
そういうのは見に行きましたね、家族でも。
あー、じゃあハウルも見てんだ。
ええ。
ポニョぐらいになるとだいぶ大人やから見てないみたいな感じやな。
まさにそうですね。
あー、なるほどね。
うん。
で、風立ちぬは何か土地まで見たみたいな感じやな。
そうですね。金曜ロードショーで見てたらシャークさんと配信しようって連絡が来たからね、
休止したんですよ。シベリアを買ったところなんでしか見てないんです。
まあまあまあ、まだね。
まあいいんですけど。
でもなんかで、僕91年生まれなんですけど、
にとって多分ほんまに世代10個上20個上の人とかとジブリ間の話してて全然感覚違うなって思うやんか。
うーん、そうかもしれないですね。
うん。
で、多分俺らの世代ってほんまにジブリって正意気。
確かに。
うん。
まあそれこそよくやるあの出てくるセリフとか、やなやつやなやつとかってこれってもう俺らの世代みんなやったらちゃんとウケるっていう万尺のネタなの。
まあなんかジブリでパロディーしとけばウケるみたいな流れは確かにありますね、僕らの世代は。
そうそうそう。
っていうぐらいで、やっぱ宮崎駿っていう人がすごいスター化されていって、
っていうさ、もうほんとジブリって、ジブリを批判することって許されてないのよ、俺らの世代。
03:04
そうですね、まあ圧倒的にジブリ好きな子っていうのが絶対にいるじゃないですか、身近に。
そうそうそう。
だからやっぱそういう子がいる前では批判はできないし、
あとやっぱりそのインターネット文化的にもさ、散々言われてますけどあのバルスみたいな話とか、
まあそういうジブリの面白画像みたいなやつとかさ、そういうインターネット例名からずっと僕ら世代が見てきてるわけで。
そうそうそう。軽いイジってもいい距離でもあるけど、でもその大きなさ、宮崎駿っていう、まあこれは本当に誤解を恐れずに言うと天皇のような存在のような扱いなの。
まあそれは本当そうですね。僕の世代ってね、高校の英語の教科書に載ってたんですよ、ジブリが。
だから、早尾がそのおかしいっていうことって言われへんねん、俺らの世代って。
まあわかります。
なんだかんだ俺らを育ててくれた、楽しいものを提供してくれたヒーローの一人だから。
だから、手塚治虫よりも梶原一騎よりも、それこそアントニオ猪木、ミソラヒバリとかさ、ピンと混いんやん。
でも宮崎駿が多分上の世代の一番のヒーローなのよ、俺ら世代って。
うん、確かにそう。世代的にはめちゃくちゃ離れてるもんね、宮崎駿自身が。
めっちゃ上の人で、あの世代の人で俺ら世代の影響を与えてる一番でかい人なのよ。
で、同じ、高畑勲っていう人は、作品は例えばポンポコとか、最後のかぐや姫とか、隣の山田くんとか見てるかもしれんけど、高畑勲自体はそんなに松入れ上げられてないっていうこの不思議ね。
この駿だけ。
うーん、なんやろうな。やっぱあの立ち姿的なものもすごくポップだし、あと何よりも世界に誇れるアニメみたいなものの代表画として、やっぱり宮崎駿の名前が上がることって多い?
多い、うん。だから、なんだかんだやっぱ駿はすごいみたいな。
うん、そうですね、確かにそうやな。で、言ったらその、ジブリって結構そのフェティッシュ的な要素強いと思うんですけど、そこの加減が結構絶妙でもあるなぁと思う。
例えばやっぱそのエヴァとかほど過剰ではないじゃないですか。全年齢でちゃんと見れますっていうのもやっぱその地位を確立しているものとしてあるんかなと思うよね。
それは、もちろんあの寺田が言ってることは一般的にはそう思われてるし、そういう人が多いと思うけど、でも俺からすると宮崎駿のフェティッシュはちょっとヤバいなってずっと思いながら見てる。
いや、そうよ。もちろんヤバいんですけど、ヤバいけど、そのヤバいものと受け取らずに家族で見てるじゃないですか、みんな。
そうそうそう。でもあれってさ、それこそ鈴木敏夫とかのマインドコントロール、なんかいいもんなんだっていう感じでさ、みんな桃の毛姫以降のジブリを見てると思うね。
うん、だからその、元からも褒めるつもりで見てる感じがあるというか、その理解できないのとしたらこっちのこの需要のレベルが追いついてないっていう。
06:12
感じで見ちゃってる要素はあるかもしれない。
そうそうそうそう。桃の毛以前とかさ、ナウシかラピュタとかはわかりやすいから、まあわかりやすいですがちゃんとストーリーがあってあるから、そこで確立してその後の桃の毛姫以降って話、
要、俺も何回見ても、それ以降のジブリって話、要わからへんみたいなさ、感じはあるやん。でも、祭りあげられてるから、早尾のアニメだってなってるから、ちょっとヤバいとこあってもそこは別に見なかったこともできるっていうか、まあ気づかないっていう風にしてあるのよ。
そうそう。で、年々それがこう、そのヤバいおじさんがどんどん前に出てきててさ。で、私の映画を見るスタンスって、その人に興味があるから。だから、金作の方が面白くなってんのよ、俺の中では。
まあよりその、本人の作家性みたいなのがガンガン出てきてる。
出てきてるから、面白いなって思ってて。で、今まで俺が好きな早尾作品で言うと、風立ちぬ羽織紅の豚。
ああ、なるほどね。まあトトロとかはちょっとそんなに。
うん。で、これ何でかって言うと、これ早尾が出てる順。風立ちぬ羽織紅の豚。
作中に早尾が出てきてる順ってこと?
そうそうそうそう。
なるほどね。
ああ、それで言うと、風立ちぬは。
早尾。ハウルも早尾。金無垢がやってるけど早尾。でも、ハウルって何回見ても話一番わけわからんからめっちゃおもろいみたいなのもあるんやけど。
まあまあそうですね。本当に時間とかも飛ぶし。
ハウルが、星がビューンって降ってきてドーンって飲み込んでウッて気持ち悪くなるみたいな。意味わからんすぎてめっちゃ好きみたいな。
まあでも、ああいうさ、もう、なんか想像を超えてくる整合性のないファンタジーを正直求めちゃってるっていう要素あると思う。
まあまあね。
うん。今回もそうだったけど。
うん。で、今回、君たちはどう生きるか見に行って、やっぱ最高やったんやけど、これ1位今君たちはどう生きるかになってるんやけど。
あーそうなんや。そんなに良かった?
なんでこれがいいかって言うと早尾が出てる順だから、俺のジブリ作品の評価が。
そういうこと?それで言うと確かに出てるけどさ。
断トツ一致。
まあ全部にわたって早尾が出てるって言っても過言ではないけど。
そうそう。まあ基本的には早尾しか出てない映画だとも思うし、そう。っていう作品だったんだけど。
これが俺と宮崎早尾の話ね。この評価って。
あなたがどう考えてるんですかってことを伝えてくれたかどうか、そこがわかるかどうかっていうのが俺のジブリ映画の判断基準。
これは特殊な判断基準で、1位君たちはどう生きるか、2位風立ちぬ、3位アハウル、4位紅の豚ってなるんやけど。
09:06
実際に映画、いつも通り自分が映画に向き合うメッセージがどうかっていう評価軸で考えると、
これはまあ1位とか2位とかじゃなくてどう思ったかって話になってくるやんか。
そうですね。
まあそうなると気持ち悪い。っていう感想になる。
なるほどね。まあその制作者とかそういうの関係なくその一本のアニメ映画としてのみ見た時に気持ち悪いっていう感じなの。
作品が持つ表現したいこと。
っていうことをどう評価するかっていうと気持ち悪いっていうのが僕の評価。
まあねそれは映像的なものもあるし、ストーリーとかもってこと。
まあズバッと言っちゃうと、自分のお母さんである少女の姿をしたお母さんといい感じになりたい、なりたいんだよーって言ってるなと思ったのよ。
まあそれは明らかにそうでしたね今回は。
ちょっとそれはやっぱドン引くね、僕は。
そうですね。なんかそこって多分宮崎駿の中でもちょっとストップを犠牲してた部分やったと思う。
過去のインタビューでも言ってたらしいじゃないですか。
自分のお母さんの若い頃と会ってみたかったです、みたいなことを言ってたらしくて。
だからあれってほんまに多分そういうもうキモって言われてもいいから描きたいものを描いた結果のあれなんやろうな。
結果、ドギモ抜かれへんかった。
この子か、今作の本物のヒロインなんだって出てきた時に、自分のお母さんの少女時代の姿っていうのがヒロインっていうことに、俺はもうドギモ抜かれて。
そう、そうやな。
なんかある意味その、誠実でもあるよな、そういう自分の中の感情を経験してて。
いやもうめちゃめちゃ誠実。
ためらいが生じることを、自分の中にある感情なんでっていう風にやってるっていう部分があるし、なんか言ったらさ、でもあれってほんまにその母親に求めてる自分の中の幻想とか、憧れみたいなものを具現化してるんじゃないですか、たぶん。
まあその少女時代の母親を知らんわけやから。
でもややこしいんが、その多分ハヤオってその自然大好きみたいな、第一進行みたいな本気であるやんか。
ちょっとアニミズムっぽい感じの考えもたぶんあるやん、あの人って。
あります。まあ千と千尋の神隠しとかはね、特に顕著でしたけど。
で、そこがこう生まれる何かみたいなのを表彰させて、ストーリーに落とし込むと、それってやっぱ母になるのよ。
うーん、なるほどね。
だから、それをたぶん描いてると思う。それとこの少女の活発さみたいな。まあこれは完全にフェティッシュだと思うんだけど、僕は。
だから、どっちもあったほうがええやろっていう感じだと思ったのよ。
12:00
で、だから、まああんまり言いたくないけど、言ったらロリコンでマサコンやんか。
うーん、そうですね。だから、その少女でありながら、まあタッカンしてるわけじゃないですか、あのキャラクターってある意味。
だから、まあいいとこ取りですよね。そういう女性に求めてるものの幼さとか活発さもっておいてほしいけど、
自分のことも守っておいてほしいみたいな。
まあ、そうね。
そこからも俺は生まれるっていうさ。
何言ってんだこいつは!
そうですね。
でもそれをなんか手を変え品を変えなんか言われてる気がしたからさ。
なるほどね。
うん。なんかそのすごいさ、なんかくぐり抜けたり、こうちょっと入り込んでなんかこう、
チチ困って出て、で、血ぶわって流してみたいな。なんか、あれもさ、こう生まれて、生まれたい、生まれ、何、母体回帰したいみたいなさ。
体内回帰したいし、そこからまた生まれるときはまた血がめちゃめちゃ出るみたいな。なんかそういうイメージでしょ、あれも。
まあまあそうでしょうね。
そうそう。なんかその感じがさ、何人お見せさせられてるんだ!みたいな。
なんでやばい笑顔見せられてるんだ!っていう興奮と、あともう一つの俺はハヤオのことが気になるっていう俺もいるから、全力でハヤオがこっちに向かってきてるっていう興奮もあって、もう訳わからん感情になったんやけど。
なるほどね。
うん。
まあ確かにそういう気持ち悪さはめちゃくちゃ感じたけど、なんかそれが、でもやっぱりあのキャラクターっていうのが、あの王子さんの作り出した、まあおそらくあの創作そのものを比喩したようなああいう異世界の中で出てきてるっていうことが王子か。
っていうことがある意味フィクションであることは俺もわかってねぇんでっていう言い訳なのかなと思ったかな。
いやでも、わかるわかるわかる。たぶん寺田くらい優しく取ってあげたらそうも取れるようにしてあるんだけど、俺はなんかこのマジすぎてそのオカンラブ、オカンラブパワーがマジすぎて言い訳にしか聞こえへん。
まあまあ確かに。そこの線引きがあったとて、そういう表現がなされちゃってる以上ウッてもう来ちゃうからきついですっていうのもめちゃくちゃわかるね、確かに。
そうそうそう。その、寺田さん的にはどうっすか。
そうですね、僕が思った感想としては、まあちょっとそういう母性的な話とは全然違う話なんですけど、さっきもちらっと言ったんですけど、あれって要するにその創作を人が体験するっていうことを異世界に行くみたいなことをなぞられてるんかなっていう感じをすごく感じたんですよね。
党が言ったらアニメーション作りであり、はたまたもしかしたらスタジオジブリなのかもしれないみたいな、もっとメタ的な言い方をするとね、みたいな取り方ってことだよな。
そうそう。で、そう考えたときに、なんか今回僕デザインがね、結構微妙やなと思っちゃったんですよ。わらわらとかさ、あの白いやつとか。
15:07
なんか、なんでしたっけ、インコウでしたっけ。
インコウなの?
あの兵隊とかね。
インコウのデザイン、なんであんなデザインなのかめっちゃ気になったな。
で、考えたときに、あれって創作の中の世界やから、言ったら君たちはどう生きるかっていう映画っていう創作の中の創作、入れ子構造みたいになってるから、なんかよりチャチーデザインにしたんかなっていうふうに僕は思ったんよ。まあ邪推ですけどね、これは。
わかる。で、それって大衆のこと嫌いってことっすよねっていうふうに俺は見えちゃう。
ああ、まあ、そうでもある。
食うしか脳がない奴らってことでしょ、俺らはっていうさ。
まあまあ確かにそういう描き方も、うーん、そうだなー、まあちょっとその辺は。
選ばれ者俺たちは、そいつらに踏んまみれにされたりするっていうことでしょっていうふうに、ちょっと嫌な俺としては見えちゃうみたいなとこもあるからさ。
そうですね、まああのインコ自体がさ、視聴者的なものなのか、アニメ会社的なもの、いざこざとか資本主義的なものに対する批判なのかちょっとわかんないんですけど、
まあなんかそういったものを体験して、あの主人公が現実界に戻ってきたときに、あの積み木みたいな意志を持ち帰ってきたじゃないですか。
で、なんか意志を持って帰ってきたときに、あのアオサギが直にそれを忘れるよみたいなことを言うじゃないですか。
だからまあそういう作品から得たものとかも、まあ自分の中には残るようで実は忘れ去っていくって現実を生きていくんだみたいな話。
として捉えるんであれば、結局その創作から抜け出してあなたは現実を生きていくみたいなことを。
で、まあ言ったらレディープレイヤー1でスピルバーグが描いたこととか、あとまあラブデリックっていうあのムーンっていうゲームがあるじゃないですか。
あれも言ったらそのゲームじゃなくて現実と向き合ってくださいみたいな。
電源を切れっていうね。
そう、電源を切れってキャラクターたちが言うっていう。
なんかそういうところに結局、なんか行き着くんやな、宮崎駿をっていうふうに思いましたね。
フェティッシュ的なところ以外で言うと。
作品論と党の中に入るっていうのを合わすとね。
まあでもそういう部分もあるやろうな。
だからなんか創作をしている人からしたら、結局その視聴者を最後現実に押し出すっていうところが最終的なメッセージになるんやなっていうふうに思いましたね。
わかるわかる。
で、そういう考え方も俺あるかなと思うし、わかるその、そろそろ積み木、あの字が高畑勲だとしたらわかりやすいんやんか、そういうのさ。
うん、そうですね。
でも、あこのなんかさ、積み木なんかこう、これでこうすれば一日持つとか、あれ全然意味わからんかったんやけど、あれどういうことなん?
18:03
まあ、あそこら辺の理論は全然わからんしさ、そうね。だからなんかあんまりこう、不要意に整合性を求めてもっていうのは。
ああ、それはもう全然、でもそこを繋がってないやんけとか批判するのは要はもう、そりゃそうやろみたいな。
ハウルわけわからんかったやろみたいな。
いや本当にそうだと思いますね。
そういうストーリーで、わかったような口を聞くなって思うけど、そこはなんか逆切れ俺がしちゃうんやけど、当たり前だろみたいなこと言いたくなるんやけど、でもそれは正しいと思うし、そのツッコミが入ってもしょうがないと思うし、そう思うね。
しかも、たぶんハウルぐらいまではそこの表現力でもって黙らせることができたんだと思うんだよね。
うんうん、そうですね。
ファンタジーの世界であるから、でも今回はあえてそういうことをしてないのか、本当にそれができてないんかとか、僕はちょっとわかんないんだけど、だからそういうふうに言っちゃうんだろうなっていうのもわかるかな。
作画とか映像技術的なところでどこまで宮崎駿の作家性がかかっているのかちょっとわからないんですけど。
今回はホンダさんっていうエヴァ版とかの人が作画監督入ってて、その直しとかはハヤオがやらなかったらしいね。全部ハヤオが直すっていうシステムをやめてるらしいよね。
そうです。なので、僕の中では映像的にすごかったところって、むしろ現実側というか最初の空襲のシーンとかの方がはるかにすごくて、異世界側の方はむしろチャチック見えたんですよ。
新しいお母さんに拒否されるシーンとかはすごかったけど。
あっこも最高。俺的にはあっこマジ最高。カンヤダに怒られるとこやろ?
そうですね。メタ的に言うとね。
あれはたぶん鈴木敏夫がカンヤダにコミュニケーション取ったけど、なんか急にカンヤダに逆切れされるみたいなのめっちゃ南の国のカンヤダであったやんか。
ありましたね。
あれでたぶんその話を鈴木敏夫が早尾に、みやさんね、こんなことがあったんですよみたいな感じで、わかんないですねみたいな話をたぶんしたのよ。みやさんが早尾に作ってるときに。
で、それを書いてんのよ。急に切れられるっていうことを早尾の頭の中でインプットして、そうかってなって、急に切れられるっていうシーンを入れてるっていう。
断片的すぎる。
いやでもまあよかったけどね、あのシーンね。
まあなんかでもああいう、まあシャークさんもずっと言ってるけど、そういうディスコミュニケーション的なものの方がやっぱいいなぁと思うよね。
その母声を重ねた少女が出てくるよりは、とかあの最初にさ、あのおばあちゃんの一人の若い頃みたいなさ、
はいはいはい、キリコさんやっけ。
キリコさんだ。
なんかああいう授養のされ方するのが僕はこう、昔からちょっとやっぱ拒否反応がどうしてもある。
無条件にこう、授養されるっていうこと。
21:01
村上春樹とかめちゃくちゃよくあると思うんですけど。
あるあるあるある。
うん。
なんか僕ああいうのって一番僕の中では、いやコミュニケーション舐めんなと思ってしまうというか。
うふふふ。
うん。
この野郎がみたいな。
まあまあそういう人もいるでしょうけどね。
でもなんかなぁ、そう突っ込みたくなる、早尾があまりにも早尾を出しすぎてて、俺はすごいいいとこの子やって言い張ってるみたいな部分もさ、すごいビンビンに感じちゃうやん。
まあそこ、追い目があるんでしょうけどね、本人の中に。
そこにも追い目があるけど、そこを誇ってる部分もあるやんか。
ふふふ。
まあその育ちですよ感っていうのはね、やっぱりちょっとどうしても出ちゃってる。
だからなんかちょっとヤンキーズム的にその舐めんなお前みたいな感じは思ってます。
っていうのと、ちょっと話戻すと、さっきのその作品論とその現実に帰れっていうメッセージ。
で、なんか結構みんながエヴァっぽいって言ってるのも多分その辺だと思うのよ。
うーん、そうですね、確かに確かに。
うん。
でも、弟子の庵野秀明と早尾の決定的な違いって、早尾の今回の作品には自己否定みたいなのが全然ないのよ。
うーん、確かにね、そうか。
だから、やっぱりその旧劇場版のさ、エヴァンゲリオン、最後さ首絞めてさ、「気持ち悪い。」って言われて終わるやんか。
だから、それってああやっていろんなこと考えてる自分気持ち悪いって庵野秀明が思った結果やっぱそう、「うわ、俺気持ち悪いな。こんなもん作っちゃう。こんなこと考えちゃう。うちうち悩んじゃう。俺気持ち悪いな。」っていうのを表現したわけやんか。
それがいいんかどうかはわからんけど。
だから、それって誠実に作ろうっていう態度としては、ほんまにすごいことだと思うのね。
で、似たような家庭を踏んで、自分が今まで何をしてきたのかとか、「いやもう、ママ最高!ママ最高!」みたいなのを叫びつつも、いろいろ悩みはするやんか。
積み木なんかわからんけどやらなあかんとかさ。
で、それが出てきて、最後に別に友達を作ります、みたいなさ。僕は。友達を作って頑張っていきます、みたいなさ。
その直球さには俺すごいスカッとしてて気持ちいいんやけどさ、その葛藤がさ、20何年前の秀明の葛藤を知ってるからさ。
え、ちょっと待って、早尾はそこはママ最高って言ってる自分気持ち悪いとかないんやっていうとこは、ちょっとすごい引っかかってんね。
そういった意味で言うと、宮崎早尾はオタクではないんやろうなっていう感じは。
いやオタクだよ!めちゃめちゃオタクだよ!本人が気づいてないのよ。
あ、まあそうやねんけど、なんかその、僕ら世代のオタクっぽい感情ではないんやろうなっていう。
ちょっと難しい、僕ら世代って言うとちょっと難しいかもしれんけど、
結構その、やっぱ自分たちはそもそもとしてちょっと気持ち悪いっていう自意識があるかなーと思ってるんですよね。
24:04
割とこう20代後半から30代前半ぐらいのオタク世代の人っていうのは。
まあより上の人らはやっぱ宮崎勤務次元っていうのもでかいよ。
そうですね、まあ実際そういう、あの世間的にそういう目を向けられたっていうのも当然あると思いますし。
だからそういった意味でオタクっぽくない。性質としてはめちゃくちゃオタクやねんけど。
だから効け目がないんでしょうね、やっぱりそういう表現をすることに対して。
それどう思う?その、ママ最高!頑張ります!みたいなこと言われてもさ、えーって思っちゃった俺はそこは。
うーん、そうやなー、なんかちょっとその辺りって言ったらもう、まあおじいちゃんの言うことですから感がね、あるんだけど。
僕の中ではやっぱさ、そう思っちゃうけど、でもおじいちゃんの言うことですからって受け流されるレベルの人じゃもうなくなっちゃってるじゃないですか、宮崎駿。
いやそうそうそうそう、だし、だからまあいろんな映画あるやん、巨匠になってからこういうメタ的な映画作るの。
まあフェリーに八花二分の一でもいいし、たけしとかもやってるしさ、めっちゃあんのよこういう映画って。
メタ的な自分を語るっていうか。で、フェイブルマンズ見たやん俺ら。
見ましたね、うん。
めっちゃ近いやん、フェイブルマンズ。
うんうんうん、まあ確かに、内容としてはね。
うん、しかもそのママ、ママーっていうのも結構近いんやけど。
うん。
なんかなー、いばり感がちょっと違う。そう考えたらスピルバーグってめちゃめちゃさ、謙虚だったし、まあ年もだいぶ違うからあれやけど、その、なんていうかな、まだまだ撮るよ俺はっていうさ、感じもあったし。
まあそうです。題をいずっと言い続けてる宮崎駿とはありん、真逆。
違うし、うーん、ちょっとまあ、まあはっきり言っちゃうと、その一言目も気持ち悪いし幼稚なこと言ってんなとは思っちゃうよね。
めちゃめちゃ厳しく言うと。
まあそのあたりは、確かにスピルバーグはさ、なぜ自分が形成されたのかっていうところを丁寧に描いてくれていたけど。
うん。
なんか宮崎駿は、俺はこうですっていうものをただただ裸になって言ってて、なぜ裸になりたいのかっていう話は一切されてない。
確かに。裸度は駿の方が勝ってるな。裸選手権したら駿の方が、駿とスピルバーグの裸選手権だったら駿の方が勝ってるし、芸術でも高いみたいな感じはあるな。
そうなんですよね。
トロ部分というか。あれ見ちゃったらさ、フェイブルマンズ見てさ、「うわもうスピルバーグもすごい、自分のコンプレックス自体のことを言って、すごいな!」って思ったけど、
君たちはどう生きるか見たらさ、もうすごい裸が出てきたみたいな感じになっちゃうのよ。
いや、何のモザイクもかけてない裸がね。
そうそうそう。そう考えたらやっぱスピルバーグはね、多少なんか服着てたなみたいな感じで思えちゃうぐらいの裸度だから、それはほんますごいと思うし。
27:00
だから宮崎駿が、なぜお母さんとか少女性に固執するのかっていうところの正体は、結局わからんまま終わったっていうところはちょっと残念な部分ではあるかもしれないですね。
しかし、そこに思い悩んでなさ度が、そこの無自覚度がやばいから。俺はやっぱりそこが、インコとかワラワラとかの書き方とかのちょっと大衆嫌い感みたいなの、そこももう、
ほんまに思ってるんやから、しゃあないやん。宮崎駿は逆に2000年代ぐらいから成人みたいな感じに祀り上げられたことの居心地の悪さみたいなのもそこにはあると思うしさ。
みろ人がゴミのようだっていう、ムスカに言わせた人たちさ。ムスカはハヤオなわけやからさ。そういう部分もあるっていうさ。なんか今まではそういう部分もあるとかと、自分の真面目な部分と戦わせてたけどさ、そこがもう合体した状態で、
ハヤオです、裸のハヤオです、みたいな感じで来たときに、いろいろ合体してそこで戦ってくれたらいいし、たぶんハヤオなりには葛藤あると思うんだよ。けど、一番象徴的なのがやっぱりお父さんの描写がさ、お父さん嫌やん、金田くんのさ、お父さん。
ちょっと嫌な葛藤な感じというかね。 そうそう。なんか踏んでダットさんトラックで行ったら目立つぞとか言って。ワイルドだろーみたいな、なんかね、やって。
たしかにね、なんかそういう自分の権力というかさ、生まれの良さみたいなものをひけらかすことにためらいがない感じ。 それに関してそのハヤオ、もうマヒトって名前だけど、俺はもうハヤオと見てるからハヤオって言うけど、ハヤオは嫌やったわけやんか。
なんかその嫌感みたいな、そこのだからこそ自分が悩む葛藤みたいなとこみたいなのが、別にその生まれ直したりはするけども、一貫した青年であることはずっと変わりない。友達を作ります、みたいなこと言われてもさ、と思うし。
あともうこれはメタなこと言うけど、お父さんがそうやって嫌だった、多分嫌だった、そういうお父さんだったと思うのよ。ハヤオ自身もさ、良い父親問題っていうのも出てくるわけよ。
そうそうそうそうそう。82歳になったら、だからさ、五郎とどうのこうのって話も、どう託していくかみたいな話もさ、あるんが俺は大人なんちゃうんかなって思ってて。
でもさ、今回はさ、だから僕がガンダムに乗ります、みたいな。だって真人はハヤオなわけだからさ。繋げるその五郎のことは何もないっていうさ、その嫌だったお父さんと同じことをしてるけども、そこの自分には全然気づいてないんだよね。
そうですね。まあなんかさ、あとそのちょっと真人にやっぱり乗り切れない要素として、あのタバコを盗んでこう、なんか人をこう使ってみたいなところ。結局人から盗んだもので人を動かしてみたいな、そういうした高さ。っていうのをやっぱ、なんかあんなさ、真面目そうな青年を装っておきながら。っていうとこのさ、嫌さ、でもあの夜渡り上手さみたいなのもちょっとリアルじゃないですか。
30:26
リアルだし、しかもあれをなんかそのめちゃめちゃ可愛く真人を描いてるとこもあって、このインテリだけどちょっとアウトローな部分もあるんだぜ俺みたいな感じに見えちゃうのよ。それが俺は恥ずかしい。
あそこのタバコの交渉のシーンとかって割とこう、交渉って、なんていうのかな、その肯定的に描いてる感じじゃないですか。これぐらい頭も切れますよっていう感じの。だから宮崎駿は少年なんやろうな、少年のまま、まあそのエネルギーでここまで来たっていうことはすごいことでもあるねんけど。
いやすごい、すごいし。
明らかにすごいことでもあるねんけど。
いやー、でもなんか俺が気になったのはやっぱそういうとこかな。
そうですね、だから宮崎駿っていうものが進化された僕らの世代からして見て、面白いものではあんねんけど、例えば後世に伝えたいのかと言われると、うーんっていう。
し、いい映画家って言われると、俺は傑作だと思ったよな、ほんまに。だって駿が出てきたから。
まあそれを求めてますからね、シャークさん。
そうそうそうそう。
だからすごいと思ってるし、めっちゃいいと思う。
でも、いい映画家って言うと、この今まで話してきたメッセージとかも含めていい映画家って言うとないと思う。
そうですね。まあやっぱどうしてもさ、この映画を語るときに宮崎駿っていう名前を出さずに語ることはほぼほぼ不可能じゃないですか。
不可能。
そういうものの時点で、どう評価すればいいんかっていう。
この映画を本当にジブリを全く見たことない人が一本見たときに、どれぐらいの感情を抱けるのかっていうと、難しいよね正直。
だからそれこそ、金曜ロードショーで楽しいジブリっていうのを期待して、まあ実際その部分もあるからさ。
春わけわからんやろとか、ポニーはわけわからんやろとか言ってるけどさ、たぶん楽しく見れるっていう線も俺わかんない。気持ちとしては。
風立ちぬも楽しく見ようと思ったら見えるっていう話にしたいことはわかんない。
だからそこの塩梅がやっぱすごいなとは思うけど、破綻してるけど、そういうふうにもなんか見える何かがあるっていうのは、謎が解けてなくてすごいなと思うんやけど。
でもそういう人らが今回の見て、めちゃめちゃ喰らうみたいなんて、なんかほんまにいいことなんかどうなんかっていうのは、俺はどんなんでも刺激受けろって思ってるけど、ちょっとそこは引くぐらいのメッセージが入っちゃってるなとは思ってる。
そうやな。なんか今回やっぱその、円溜めみのに隠しきれてない感じっていうのは。
まあ円溜めする気ないからね。
33:01
まあまあ、もともとがそうなんやろうけどね。だからこそやっぱちょっとね。
そうなんだよなあ。
ご飯のとこってどう思った?
ご飯のところって何個かありますけど。
まあキリコさんにもらう謎のスープみたいなとこでもいいし、まあ一個絞るか。あのバターのとこあるやん。バターとジャムのところ。マムにさ。
はいはいはい。あの女の子にね。母親の女の子にご飯を食べさせてもらうとこね。
そうそう。あれどう思った?
ジブリのこういうの求めてるんでしょうかにちょっと感じてしまったとこはあるけど。
ああ。あれ美味しそうと思った?
いやもう、あんまちょっとごめん印象にそこまで残ってないぐらいやったかも正直。
ほんま?
僕はね。
あれなんか俺はめっちゃ過剰にやってるなっていう。
ああ。
そのジャム溢れるぐらいバタードゥルラー塗って、ジャム溢れるぐらいブラーなって、口にブラーついてみたいになるね。
うんうん。
でも横に多分ママ友みたいな人が3人ぐらい座っとってんよ俺。
うん。
あのシーンでグッて言って泣いてたよ。
え、マジで?
うん。で、俺その友達にもいろいろこの話してんやけど、言ったらやっぱ同じようにグッと来て泣いたっていう人何人かおんのよ。
えーそうなんや。
うん。で、僕的にはすごいいわゆるジブリ飯みたいなのを過剰にしましたでーみたいな。
うん。
こんなもんやでーみたいな。ちょっと悪意っぽい感じも感じる?
うんうん。
なーって思ってんねん。俺はこうやってもこう、この様式でやったら上手く見えるんやろみたいなやけくそ感みたいなのすら俺は感じてるんやけど。
うんうん、わかるわかる。
過剰にしてるから。で、あんまり美味しそうにはちょっと見えへんなって俺は思うんやけど。美味しい美味しくないっていうか過剰っていうのが先に来ちゃうから。
そう、だからもう自然な体勢でキャッチできひんというか、ジブリのやり方っていう見方をどうしてもしちゃうしね。
そうそうそう。で、泣いたとかグッときたっていう人とかに聞いたら、母性的なもんを自分に持ってるし強く感じるっていう人はなんかその、めっちゃ食わせるみたいな、生きろよーみたいな感じにグッとくるらしい。
へーそうなんやなー。
うん。
そうかー。
これね、結構割れてておもろいからみんな聞いてんの。あのバタンとかどう思いました?みたいな。めっちゃまずそうに見えたっていう人もいるし、美味しそうに見えたよね?みたいなっていう人もいるし。
で、美味しいみたいな人に聞くとやっぱ食べさせるっていうことにグッときてんのよ。めっちゃ食わせるみたいな。
なるほどなるほど。
だからそこになんかそのたぶん施しというか、まあそれこそ明確に言うと子供にこう施したときの、なんかその満たされる気持ちみたいなのがたぶんあって、そこを感じるみたいな。
なるほどねー。そっかでも、そういうジブリって食べ物を作ったり食べるシーンとか多いと思うんだけど、ここはそういう食べ物系で言うとあのキリコさんのシーン、さばいてみたいなところの方が結構グッときたんですよね。
36:11
なんかこう料理を作るっていうことの方は僕は結構重きを置いてるので。
だから食べさせるっていうよりなんかこう自給自足的なものの方のシーンがグッときてたけど、まあでもだからそういう意味では料理に対して食べさせるとか作るとかいろんな視点で生きてる人らどっちにもこう刺さるシーンをそれぞれ描いてたっていうのもすごいかもしれへんな。
そうそうそう。だから俺はそれちょっとわからへんかったんだけど、ちゃんとこのママと叫ぶ理由みたいなのをいろいろたぶん感じられるようにはしてあるんだろうなと思っていて。
そうですね。なんかその母性っていうもの自体が、まあ僕らがさ求めるのも与えるのもちょっとまだ距離感を測りかねてるものっていうのは正直あるじゃないですか。
まあ年代的にも性別的にもいろいろ近いものがあるからさ、結構そのあたりを拾い切れてないっていうのはあるんかもしれへんな。
そうそうそう。だから俺はなんかその、ママーっつって。少女時代のママとゴリゴリに恋愛関係になりたいみたいな感じに引くわみたいな感じ言っちゃうけど、なんかでもそう言い切れない大きな母性に対しての感情みたいな表現みたいなのをたぶんいろいろ感じることができて、たぶんそれを感じていくんだったら納得できんのかなーとか思ったりもしてるんだけど。
ちょっとそこはわからん、俺には今。
そうですね。主人公が何かを与えるっていうものがあんまりなかったかなっていう。与えられて前に進んでいくっていう拍子の方が圧倒的に良かったから。
だからそのあたりでやっぱり主人公視点で見通してしまうと。
いろいろ持ちすぎやろお前みたいなさ。無償、それこそいわゆる母なる大地みたいな。そこに生まれ入れた俺みたいな。だからちょっと無償の愛をなんか享受して過ぎてて、友達を作りますみたいなこと言われてもっていうことだよね、たぶんね。
そうですね。
なんでお前は与えられてるんだっていう感じはしてしまうよね。まあ頑張ってたけどね。
そうやな。あと現実で世話をしてくれるおばあちゃん達っていうのも、ちょっと人ならざる者的な描き方をしてる。
あれは何なの?あれグロいよな。
これは僕の捉え方が歪んでるかもしれないけど、同じ人間じゃないものとして見てる感じというか、平等じゃないものとして見てる?対等じゃない感じじゃないですか。
感じる感じる。
そこがちょっとやっぱり蔑視な感じしちゃうなーっていう。
少女と母観以外は嫌いなのやと思っちゃうよね。
39:03
だからさ、キリコさんが若くなったらすごいハサラっとした女性になるじゃない?綺麗な。
そうそうそうそう。
そこがさ、キリコさんのままで若くなってるんやったらいいねんけど。
なんかその若さに美もついてくる感じみたいな。
ちょっときついよなー。
初めてさ、おばあ様方の集団がさ、うごめいてるシーンみたいな。ほぼオウムみたいな感じで動いてるシーンが始まるやん。
バッコってグロいよな。なんでこんなことするんだろうって思ってた。
誰に聞いてもさ、あそこ最初人間じゃなくて屋敷に住んでる妖精的な何かかと思ってる人が絶対いるもん。
いやなんか、そんなにさ、自分も年老いてるからあれやけど、そんなに年老いてる人べしみたいなのは今まで感じたことなかったんやけど。
まあでも本気でいいように、妖精だよねみたいな感じで本気で思ってるってことなんやろうな。
ちょっとそれはでも良くないよね。傲慢だよね。
まあ傲慢なことは知ってるんやけど。
まあでもなんか、ユバーバにしてもアレチノ魔女とかにしてもそうなんかもしれんけど、
ああいうちょっと老人、おばあ様的なものが乗ってる神秘的な力みたいな。
ステレオタイプだよね。
そういう幻想は同時にあるんかな。なんかでもやっぱりちょっとさ、鼻をボカーッとデカく描いたり、体をドカンとデカく描いたりするじゃないですか。
だからもう直球で結構差別かなって感じはしちゃうね。
うん、言わせるよな。
年取っていったら、人のあらざる妖精みたいな感じにならなあかんのやって。
てか、お前にはそう見えてるんやって話だもんね。
そうですね。なんかでもね、老人の場合はさ、言ったらアオサギ的なああいう老人もおるし、
大王子的なさ、
そうそうそう、かっこいいやつもいいんだよ。
ロマンス・グレイ的なのもおるやん、結構、描かれ方としては。
なんかね、難しいな。やっぱりそういうものに対する意識は意図的に排除してるんでしょうけどね。
排除っていうか、本気でマジで見えてないっていうのが俺はガチだと思ってるんやけどね。
見えてないし、でもあれくらいの立場になったらさ、どうしてもそういうものって多少入ってくるとは思うけど、
たぶんノイズになるから聞かない。俺は見ないことにします。
見ないことにしてる。
そう、そういう意味で結果としては見えてない。
いや、いい映画やなあ。
でもこれだけ語る余地があるっていうことは、結果としてめちゃめちゃいい映画ではあんねんけどね。
そうそうそう、そういう意味ではいい映画だと思うし、
っていう感じかな。やっぱ語りがいがあるね、ハヤオはね。
楽しかったですね。語った。
そんな感じで、まだまだ公開されてると思うんで、
よかったらこれを聞いてもう一回。
俺ももう一回行こうかなと思ってて、8月中くらい。
そうですね、2回くらい、2,3回くらいは見たい映画かもね、確かに。
42:00
あと俺考えてんのが、これから2年先、3年先とかこれが金曜ロードショーとかで掛かり出すのかっていう怖さがあんねんな。
こんなプライベートフィルムみたいなやつがマジで掛かり出したら、
ほんま日本すげえなとか思ってくれないけど。
さすがにジブリ何周年とかの時とかにやるんじゃない?
いやでも一発目は、日テレ撮りたいやろ一発目は、絶対やるでしょ。
やるかー。
一発目かけたことないんだもん、絶対視聴率取れるんだもん。
まあまあそうか、しかもこれだけポスタービジュアル一枚だけとかでやってるからさ、
見に行かへん人結構多いと思うね、なんやかんや見に行かへん人。
そういう人からしたら見るもんね、絶対金曜ロードショーって。
もう回収しに行くでしょ。
日テレ側のインコやみたいな意見もちらほら見ましたけどね。
そういうメタ的な感想ばっかりっていうのがね、結構今回あるな。
まあそれはそれでいいとこなんやけど。
もうちょっとストーリーの中の話をしたいけど、どうしてもね。
まあ今回ばかりはね。
だっていきなり俺がハヤオですみたいな感じで来るんだもん。
裸のハヤオがね、向かってきたらハヤオの話しかないから。
初めちょっとなんか始まるから多少は服着てるかなと思ったら、
いきなりなんか母さんの匂いだ、火事だとか。
えーみたいな。
急にやっぱその、はーいから始まるーみたいな。
すごいなーと思ったけどね。
あー確かになー。
でもほんまにそうやな、そういうシーンから始まってるなー。
分かりやすいなー。
うーんっていうとこなんでね。
もうちょっともう一回見に行こうかなと思ってます。
はい。
おすすめです。
ぜひ。
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