単眼鏡の効果
こんにちは、モロトメ ジョーです。
今日もチャレンジしてますか?
さて、今日は、少し変わったアイテムの話から始めてみたいと思います。
実は最近、単眼鏡というものを買いました。
ご存知ですかね?
双眼鏡ではなくて、単眼鏡。
これは片目だけで覗く、なので単眼鏡というわけですが、
先日、それを持って鎌倉のお寺へ行って観音様を眺めていたんです。
すると、これが本当に面白くて、時間を忘れて見てしまいました。
何がそんなに面白いのかというと、
普段肉眼で見ているときには、気づかなかった細かい部分が驚くほど鮮明に見えてくるんです。
例えば、観音様のわずかな表情の違いとか、
はい、観音様、いろいろありますけれども、やっぱり表情、違うんですよね。
そして、衣服、はい、着ているもののひだの繊細な彫り込み具合とか、
あるいは、経年劣化によって素材の質感が違う部分であるとか、
肉眼という解像度ではつかみきれなかった情報が、
単眼鏡を通すことで一気に解像度が上がって、
まるで別の世界が見えてくるような、そんな深い興味深さが生まれたんだということです。
でも一方で単眼鏡にも弱点はあります。
それは視野が狭いということです。
細かい部分は見えるんですけれども、一方で単眼鏡で覗ける視野の広さというものはとても狭いということでして、
例えばお堂、お寺のお堂ですよね、はい、全体の雰囲気とか像、観音様の像と空間のバランスみたいな、
そういった全体像を見渡すにはやっぱり単眼鏡では不向きであって、
そこは肉眼の方が勝っているんですよね。
解像度の使い分け
この体験を通してふと思ったんです。
僕たちの日常や習慣もこの解像度の上げ下げ、これを使い分けることができるともっと生きやすくなるんじゃないかということがふと思ったということです。
そこで今日は人生の解像度を上げ下げする習慣、そんなテーマでお話をしてみたいと思います。
僕たちは普段無意識のうちにどちらかの解像度に固定されてしまっていることがよくあります。
例えば何かに悩みすぎて動けなくなっているとき、これは解像度が高くなりすぎている状態かもしれません。
単眼鏡で1点だけを凝視しすぎて、今日のミスとかあの人の一言といった細かい部分ばかりが気になって全体が見えなくなっている状態です。
視野が狭くなっているからこそその小さな傷が世界のすべてのように感じて苦しくなってしまうんですよね。
逆に将来への漠然とした不安に押しつぶされそうなとき、これは解像度が低すぎる、つまり全体をぼんやりと見すぎている状態かもしれません。
例えば老後、どうしようとか、人生このままでいいのかといった肉眼で遠くの景色を眺めているような状態で、具体的に手元で何をすればいいのかが見えていない、だから足がすぐんでしまうんです。
大切なのは、どちらが良い悪いではなくて、この二つの視点を意識的に切り替えること、つまりズームインとズームアウトを自在に行き来する習慣を持つことなんじゃないでしょうか。
例えば、僕がお寺で観音様を見たときのように、まずは肉眼で全体を眺めて、いい雰囲気だなと空間全体を感じる、これが人生でいえばズームアウトの視点です。
自分の人生を長いスパンで眺めてみて、まあ今は実験の途中だから大丈夫かとか、全体として健康なら良しとするかと、大らかに大まかに捉える感覚です。
以前もお話をしましたが、12月は手締まりにするとか、絶好調を待たないというのもこのズームアウトの視点に近いかもしれません。
そして次に、気になった部分に単眼鏡を当ててじっくりと観察する、これがズームインの視点です。
今の不安を解消するために、今日できる5分間のタスクは何だろうとか、この散歩の一歩一歩の感覚はどうだろうというように、今この瞬間の具体的な行動に焦点を絞る感覚です。
解像度を上げて目の前のことに没頭するわけです。
うまくいかない時というのは、この倍率が逆になっていることが多い気がするんですがどうでしょうか。
全体像を見るべき時に細部にこだわりすぎたり、目の前の行動に集中すべき時に遠くの未来ばかりを心配したり、
だからこそ、もし今あなたが何かに詰まっているなと感じたら、心の中で単眼鏡を持ち帰ってみてはどうでしょうか。
今は細部を見すぎているから一度肉眼に戻して全体を眺めてみようとか、
今は漠然としすぎているから単眼鏡で手元の一点だけを凝視してそれだけ磨いてみようとか、
この視点の切り替え、解像度のコントロールこそが僕たちが複雑な毎日をシンプルに、
そして味わい深く生きていくための単眼鏡の思考法なんじゃないかと観音様を眺めながらそんなことを考えていました。
さて、あなたは今日どんな解像度で世界を眺めますか。
時にはぐっと近づいて、時には遠く離れてみて、その景色の違いを楽しんでみるのもいいかもしれません。
今日も最後まで聞いていただきありがとうございました。この後も良いチャレンジを。それではまた3日後にお会いしましょう。