2025-07-10 31:06

第5話 Senさんの蓮物語

spotify

今回のインタビューをもとにした物語タイトル:『花は泥とたわむれる』
↓こちらから読めます~
https://kakuyomu.jp/works/16818622173583038796
 

「物語屋さん」の二人が、ゲストの方の「人生のお話」を伺って、お話にもとづいて物語を作成する番組です。
あなたの声のなかに、まだ物語になっていない記憶が眠っているかもしれません。
語ることで初めて気づくこと。
物語になることで立ち上がる“もうひとりの自分”。
言葉にならなかったあなたに出会う「ひととき」、はじまります。

今回のゲストはSenさん。
北九州で蓮の花の農家をされている方にお話をうかがいました♪


ゲスト出演ご希望の方はこちら (※Googleフォームが開きます)
 

パーソナリティ2人であなたの物語を紡いでいきます。

物語屋 店主 さとの
物語屋 オーナー まれぶる

#ポキャラボ #声眠物語 #あなたの物語

サマリー

このエピソードでは、蓮農家のセンさんが自身の家族や蓮にまつわるストーリーを語ります。センさんは蓮の花の栽培だけでなく、様々な文化的な活動にも取り組んでおり、アジアの文化とのつながりを紹介しています。蓮農家での生活を通して、亡き父の影響や家族の絆が描かれています。町の開発に伴う蓮畑の移転を知らせる悲しい出来事の中、センさんは家族と協力しながら、蓮の花を通じた喜びや感謝を再確認します。今回のエピソードでは、ハスの成長とその美しさについての物語が描かれます。センさんは新しい田んぼでのハスの観察を通じて、自然とのつながりや成長の喜びを語っています。

センさんとの出会い
スピーカー 2
声の中に眠るあなたの物語
スピーカー 1
言葉にならなかったあなたに出会う物語屋さんとのひととき
スピーカー 2
パーソナリティを務めます物語屋店主のさとのです。
スピーカー 1
同じくパーソナリティを務めます物語屋オーナーのマレブルです。
スピーカー 2
この番組は、ゲストの方の人生のお話を伺って
パーソナリティの2人が物語を作成していく番組です。
声の中に眠る物語
今回はですね、蓮農家をやられているセンさんという方に
ゲストにお越しいただいて、いろいろそのお話を伺っていこうと思っています。
よろしくお願いします。
はい、それでは早速なんですけど、センさんにお入りいただきます。
センさん、本日はこのポッドキャストにお越しいただいてありがとうございます。
スピーカー 1
はじめまして。蓮農家のセンです。よろしくお願いします。
スピーカー 2
はい、よろしくお願いします。
本当に今日はお越しいただいてありがとうございます。
スピーカー 1
こちらこそありがとうございます。
スピーカー 2
はい、個人的にではですね、私もともと昔東南アジアに暮らしていたこともあって
蓮農家さんって聞かれるときにすごくこう、蓮っていうのがなじみのある植物だったので
なんかすごく嬉しいなと思いながら、今日楽しみにしてました。
スピーカー 1
嬉しいです。私も東南アジアの文化とかすごく好きで、
それでやっぱり蓮がいろいろなところに登場するので、それでちょっと余っていった経緯があるので
なんかそういった近々感が持ってて嬉しいです。
スピーカー 2
はい、ありがとうございます。
早速なんですけれども、センさんのストーリーをお伺いしていきたいなと思うんですけども、
今回蓮にまつわるお話をしていただけるとか、ご家族の話とかをしていただけるということなんですけども、
まずちょっと蓮農家さんって具体的にどんなことをされているのかっていうところから教えていただいてもいいですか?
スピーカー 1
はい、うちはですね、蓮のお花の農家をしていて、それでちょうどお盆の時期に合わせて蓮の花を栽培して
お盆の頃にたくさん収穫して花市場に出すというのを行っていました。
スピーカー 2
行っていましたという過去形というのは?
スピーカー 1
そうですね、今も市場に出してるのは出してるんですけど、私の方ではちょっといやいや蓮の魅力が伝わらないと思って
自分で蓮の花を切り花を自分の手で販売したりとかですね、
蓮の種を収穫して、それで作るベトナムのおやつのチェーっていうのを作ったり、
あとベトナムでは蓮の花のお茶っていうのがあるんですね。
そういう蓮のお茶会っていうのをやったり、ちょっと今いろいろな展開をしております。
スピーカー 2
そうですね、じゃあご自分でそういうお店、カフェみたいな感じなんですか?
お店を持たれてやられてるんですか?
スピーカー 1
えっとですね、蓮の花のお茶会とかは、もうそのシーズンにラグーンで栽培しているので、
その周辺のお店とかをお借りしてイベントを開催しています。
スピーカー 2
なるほど、そういう感じなんですね。
そうなんですね。
それで今日はですね、ぜひそのどうしてそういう蓮に関わるお仕事をされるようになったかっていうその経緯というか、
どういう経緯でそういうことをやれることになったかのお話をぜひ伺えたらなと思ってるんですけども。
スピーカー 1
もともと蓮の花を始めたのが、父が初めてですね。
我が家ちょっとですね、変わったお家で、母が超高齢出産で私を産んだんですね。
実は48の時に私を産んだもんで。
それはすごいですね。
昨年の1月に父が91歳で亡くなったんですけど、なので父が30後半ぐらいの時かな、今から50年前に蓮の花の栽培を始めました。
ちょうどその頃っていうのが、給耕田政策といって、お米を育てるのではなくて、ちょっと他の農作物を育ててくださいっていうような、そういった条例って言っていいんですかね、が出てきたタイミングで。
私の母方のおじがですね、ちょっと花市場に出入りする仕事をしていて、よく家の畑を使っていろんなお花を育てていたりしたんですね。
それで田んぼ休ませるんだったら、蓮の花でも育ててみらんねえって言って、
うちから相談があって、じゃあ育ててって言って、うちの父母とおじおがで蓮の花を育てるようになったっていう経緯があります。
そうなんですね。今ね、その田んぼの給耕政策が、今の米不足にもつながる元祖の政策なのかなとちょっと思って、はーって思ったんですけど。
いろいろあるので、私もなんともちょっと歴史を知らない部分もあるので、あれなんですけど、なんかちょうどその始めた、持ちかけたおじおばっていうのも、
そんな感じで、私は超高齢出産で生まれて、子育てしながら母は農作業とか他にも仕事をしなきゃいけなかったので、
その繁忙期の時期っていうのは、そのおじおばによく預けられたんですよ。
スピーカー 2
そうなんですね。
スピーカー 1
なので、なんかそのたくさんいるおじおばの中でも、私にとってはちょっと第二の父母のようなおじおばが、
その蓮の花を育てるのを始めたっていうのもあって、ちょっとなんか思い起こせば、なんかすごい縁のある花なんだなっていうふうに感じてます。
アジア文化とのつながり
スピーカー 2
そうなんですね。じゃあ、その千さんの子供の頃から、もうすでにお父様はハスの栽培をされていたってことですか。
スピーカー 1
はい、そうですね。毎年、お米が春と秋が忙しいので、そのちょっと落ち着いた時期の、8月くらいが収穫の時期で、その時期にずっと収穫して、
朝5時、6時に起きて、大量収穫して、収穫した後は長さを揃えて、それを水につけておいて、夜中の12時くらいに帰宅をして、
そして、2時頃に市場に出荷するっていうのを、お盆前の1週間行うっていうのが、毎年恒例の行事になってます。
スピーカー 2
じゃあ、その時にギューッと収穫されて、むちゃくちゃお忙しい時期があったということなんですね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
その頃は、子供の頃も、そういうお手伝いなんかもされていたりしたんですか。
スピーカー 1
子供の頃は逆に、朝も早いし、田んぼの中を入っていかなきゃいけないから、結構グラス感覚が必要だったりするんですよ。
スピーカー 2
そっか、結構ぬかるんでいるところなんですね。
スピーカー 1
足でまといになるから、正直そんなに、端の田んぼにいる父の姿っていうのは、実は見たことがなくて、
大人になって、県外に住んでいたこともあったんですけど、そうやって戻ってきてからですね、
じゃあ手伝おうかって言って、手伝い始めてからって感じですね。
スピーカー 2
なるほど、そういう感じなんですね。
いや、勝手なイメージで、農家さんの子供さんは手伝わされるものなのかと思いますけど、
そうとも限らないって感じなんですね。
スピーカー 1
そうですね。なんか他の農作業だったらよく手伝ってたんですけど、
蓮はそんなに手伝ってなかったですね。
スピーカー 2
なるほど、でもやっぱりそのお家でも、その蓮の花っていうのはやっぱり小さい頃から、その時期になると身近にあるものだったっていう感じですか。
スピーカー 1
そうですね、もう短すぎて、よくある農作物の一つっていう認識だったので。
スピーカー 2
なるほど、綺麗なお花っていうか、もう大量にあるものっていう。
スピーカー 1
なので、なんかその家族にとっても蓮って特別な花っていう認識があまりなくて。
スピーカー 2
あー、逆に言うのですね。
スピーカー 1
はい、逆にですね。
スピーカー 2
そこから、最初はお父さんがそれをやられていて、
そこからどういう経緯で今そういうふうに、
蓮さんがご自身でその初の花に関連するいろんな活動をされるようになっていったんですか。
スピーカー 1
父がですね、やっぱりちょっと高齢だったのもあって、認知症なども患って、
その後は兄が後を継いで栽培というのをやっていたんですね。
で、私は仕事で他の町に住んだり、他の県にも行ったし、
海外ボランティアでインドネシアに住んでいた時期もあったんですけれど、
そこから戻ってきて、それで帰国後いろいろ仕事をする中で、
そこは自分が至らなくて仕事に関してすごい悩んでいる時期があったんで、
悩んでもうちょっとご飯もあんまりおいしくないみたいな、
そういった時期があったんですけれど、そんな中、夏の時期に蓮の収穫をやってみたところ、
なんかやっぱりその蓮自体がすごく美しいし、
昼間の姿もなんですけど、朝日や夕日に照らされている姿とかですね。
で、よく泥の中から咲く花。
で、そういった世の中いろいろあるけれど、そこから美しい花を咲かせなさいみたいな、
そういった推しとかあるかと思うんですけど、
なんかやっぱりすごい不思議な、とてもおもしろい花だなって思う。
で、体を動かしたり、そうやって自然に触れることで、
だんだんだんだん気持ちが元気になっていったっていうことだったりとか、
あとそうですね、お仕事でその土地の名産品を作るといったようなプロジェクトにも関わったことがあって、
で、なんかそういうときに、そこは市から作ってたんですね。
苗を植えるところから作ってて、
で、そしたらシカに食べられたりとか、なかなか思うように成長しなかったりとかすごく大変で、
で、そうしたときにふと、あれ、うちに蓮の花あるよなと思って、
もうすでに採用してます。
そうそうそう。
で、しかも花もおもしろいし、できるんじゃないかなと思って、
そこからいろいろ調べていったら、自分大好きなアジアの文化にどんどんつながっていって、
で、先ほどお話ししたベトナムの蓮の、ベトナムに限らず台湾とかタイであるんですけど、
蓮の種を食べる文化があったりとかですね。
で、あと蓮の花のお茶があったり、
で、ミャンマーのほうでは蓮の茎から茎を取って、それで布を織っている少数民族がいたりするんでしょう。
スピーカー 2
そんなんもあるんですね。
スピーカー 1
そうなんです。
なんかそういう風な、なんかアジアの文化が好きだから、
いった国のことをいろいろ紹介するようなことをしたいなって長年思っていたところ、
何分の漁師が育てていたものが、それにつながるものだったっていうのが思って、
そこから自分でいろいろ蓮の花のお茶を作ってみたりとか、いろいろし始めたっていう感じです。
スピーカー 2
そうなんです。それなんかもうすごい運命というか、
だって本当にアジアに行かれた頃は別に蓮とか関係なく行かれてたんですよね。
スピーカー 1
そうですね。
で、なんかインドネシアはそんなに蓮が多いわけではなかったんですね。
それもあったんですけど、
まあ元々がそういう、なんか自分の好きなものだったからね、アジアの文化というのが。
スピーカー 2
なるほどね。そこでやっぱりいろんな、
そう私もやっぱ東南アジアのラオスっていうところにいて、そこも本当に蓮が身近で、
蓮の実を食べたりもしてたし、その飾りとしてももちろんあったし、
そういう文化に触れて、それを日本のそのご実家のやった蓮の家業と融合できたっていうのは、
父の影響と家族の変化
スピーカー 2
でもすごく偶然だけど、なんかすごい運命を感じて、私はちょっとすごいなと今思いました。
スピーカー 1
私もすごい自分でもびっくりしました。
スピーカー 2
先ほどちょっと事前にね、少し収録始まる前にお話を伺ってた時にも、
ちょっとその蓮のご実家でずっといられた蓮の田んぼにも、
少し最近いろいろなんて悲しいというか出来事があったみたいなことを聞いたんですけども、
その辺をちょっと伺っていいですか。
スピーカー 1
そうですね、ちょうど去年なんですけど、
去年の1月にまずその蓮の花を始めた父が亡くなりまして、
もう浪水でずっと家で介護していて、
最後は夕ご飯食べた後、寝たなって思ったら、そのまま息を引き取っていたので、
大往生だったんですけれども、まずは父が亡くなったっていうので、
そこからもう兄が、ほとんど兄が農作業はやってるんですけど、
兄の代になったなっていう、そうですね、世代の変わるタイプっていうのを感じて、
そうこうしていたら、今その蓮の田んぼがある場所というのが、
ちょうど町の区画整理が、開発が行われていると真横で、
で、なんかその開発の影響回りに、一旦そこの土地を埋め立てて、
ゆくゆく開発の話が進んだら、そこも住宅地になるっていう話が、
春に進んで、でもう夏には決定してしまったんですね。
それで、もう埋め立てられるから、引っ越さなければいけないっていう状態になって、
スピーカー 2
そっか、それはもう何というか、町全体の計画だから、協力してくださいみたいな感じなんですよね。
スピーカー 1
もうやっぱり私がいくら嫌だと言っても、ついているのは兄なので、
ここは兄の判断もあるし、幸いですね、
蓮の花というのが、蓮根を掘り返して移すと引っ越しができるんですよ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
なので、じゃあもう蓮根を掘り起こして引っ越そうということで、
引っ越すタイミングは春がいいから、他のところは開発、冬から進んでいたんですけれど、
うちだけすいません、ちょっと春まで待ってくださいって言って待っていただいて、
そこから3月に入ってですね、寒いと目が出ないので、
暖かくなってから一生懸命いろんな人に手伝ってもらいながら、蓮根を掘り起こして、
短い期間だったんですけど、掘り起こせるだけ掘り起こして、
それを今お米を植えていた別の田んぼにですね、移し替えるっていうのが、
今年の春、お引っ越しがありました。
スピーカー 2
それはむちゃくちゃ大変な大引っ越し、大移動ですね。
スピーカー 1
これは蓮根農家さんからすると、
蓮根農家さんって毎年蓮根を掘り起こして、それを販売されているから、
何の大変なことではない、いつものことでは。
うちはですね、蓮の花農家なので、今まで一回、一回もじゃないんですけど、
以前、父の代や兄の代の時に一回掘り起こして引っ越すやったことはある。
でも今回みたいな大規模なのは、兄は経験していなくて、
そういう普段はしないことだったもんで、
スピーカー 2
大丈夫かな、みたいな、ちゃんと芽が出るかなっていう、すごいヒヤヒヤするような。
いや、不安ですよね、それは。
スピーカー 1
もし出なかったらずっとやってきたはずなのに、もう一回また植え直しっていうことになっちゃうわけですよね。
やっぱり、場所にはそんなに執着はしてなかったんですけど、
蓮の移転とその苦労
スピーカー 1
蓮根もだいたい親蓮根があって、そこからその夏に子蓮根ができて、
その翌年には親蓮根が傷んでしまうのかな、腐ってしまう。
なので、周期でどんどんサイクルで、もともとの50年前の蓮根が残ってるっていうわけではないんですけど、
でもなんかやっぱりね、父が始めたその50年受け継いだものって、
なんですかね、土台させたくないなっていうのがすごくあって、
もう本当は全部、田んぼ中の蓮根を掘り起こしたかったんですけど、
なかなか体力と時間足りずにですね、できる限りだったんですが。
スピーカー 2
なるほど、それはもし蓮根の神様がいたら、
50年いたら神様でもいそうですけども、
びっくりしただろうなって思いますね。
スピーカー 1
何事って思ってるだろうなって思ってですね。
でもさっきの親蓮根、子蓮根ってのが想像するとすごい可愛いなって思うけど、
親が、私はいいからあなたたちだけ行きなさいみたいな感じで、
スピーカー 2
引っ越しをしてったのかな、蓮根たちも。
スピーカー 1
そうですね、掘ってるとやっぱり土の中に腐ってる蓮根っていうのがいたんですよ、春。
なので多分それはもう寿命だったのかなと思うんですね。
スピーカー 2
なるほど、そうなんですね。
そうか、でもそのお父様が亡くなられた時と、
そういうずっと受け継いできた蓮の田んぼというか、
蓮根たちを1回全部その埋め立てちゃうというか、
引っ越ししなきゃダメっていう出来事が重なったっていうのは、
なんかすごく大きな変化ですよね。
スピーカー 1
そうですね、気持ちの上での変化がすごく大きくて、
やっぱりこれってこのまま蓮をやめるっていう選択肢もあったんですよ。
実は兄はもう体力的にきついから、
兄もう20歳以上私離れてるので、
スピーカー 2
あ、そんなに離れてるんですね。
スピーカー 1
なのでもう体力的にきついからやめようと思ってたらしくて、
スピーカー 2
ただ妹がなんかコソコソコソコソ何かし始めて、
スピーカー 1
去年は埋め立てられるっていうのもつゆ知らず、
いろんなお茶会とかやってきたし、
1月にっていうか亡くなってしまったから、
今やっている私と農型にあるホマレサボーっていう日本茶専門店の
彼女と2人でお茶会をやってたんですけど、
一度そのお茶会に家族に来てもらおうって言って、
プレーお茶会をさせてもらったんですね。
そしたら母も兄も私がこんなことをやってるんだっていうのを改めて知って、
スピーカー 2
そうなんですか、あんまりご存じなかったんですね。
スピーカー 1
私なんかちょっと自分のことを言うっていうのが、
家族から否定されると怖いなっていうのが思い込んでもってて、
なかなか言い出せなくて、
でも今回こういうのをやってて、
ちゃんと毎年楽しみにしてくれてるお客さんもおるんよっていう話をしたら、
ポロッと兄がいやいや埋め立ての話が実は出ててみたいな。
でもこんなんして頑張りようやったら、
終わらせるのはもったいないねって言って、
そこで兄も気持ちを改めてくれたので、
それしてなかったら、もしかしたらハスが埋め立てられてなくなってたかもしれないなっていう。
スピーカー 2
そうなんですね。
お盆の奇跡と感謝
スピーカー 2
そうか、でもそういう変化だけど、
それがある意味その家族で気持ちが繋がり直すきっかけになったみたいな、
なんか蓮根が繋いで、蓮根っていうかハスが繋いでくれてるみたいな、
そんな感じなんですね。
スピーカー 1
私自身も、私はすごく幸せ者だなって思うのが、
自分で目の前のお客さんにハスの花を渡して、
今インスタがある時代だからお客様に持って入った時に、
スピーカー 2
そうやって手渡しでお渡ししたハスは家で咲くんですよ。
スピーカー 1
市場を通して花屋さんに行くお花っていうのは、
実はもう咲いてしまうと花びらがごっそり落ちてしまうので、
目の前の小さなつぼみを出荷してるって咲くことがないんですね。
もう私が手渡しで販売してるのは咲くので、
購入されたお客様がインスタとかに咲きましたって言って、
投稿してくださって、すごい喜んでくださって、
ベトナムのおやつ、ハスの種のおやつもおいしいおいしいって言って、
すごい皆さん喜んでくださる直接の声を私は聞いているので、
すごいそれが励みになって、
父が亡くなってみてなんですけど、
いろいろ遺産とかいろんな形であるかと思うんですが、
本当に父が残してくれたギフトだなっていうふうに、
私がそうやって何かして喜んでもらって、
その方も喜んでもらえて私も嬉しいって。
本当に大きなものをもらったなって。
母とか兄とかは直接そういうことがあまりないので、
私だけちょっと独り占めしてるなって。
スピーカー 2
いやいやいやでもめちゃくちゃ素敵なお話だし、
お父様もきっとそういうセンサーの姿を見て喜んでおられるんじゃないかなと思いますね。
スピーカー 1
そうですね。
ちょっと残念だったのが、
父の認知症が進んでしまってたので、
私がそういうふうにハスでこういうのをやってるっていうのは、
伝えることができなくて、
どうしても理解できないことを話してしまうと不安になって、
怒り出してしまうっていうのがあったから、
あまりそういう話もできなかったし、
今回埋め立てられてしまったんですと、
父の発盆の時にですね、
その埋め立てられる前の田んぼで、
ちょうど今年遅かった、去年ですね。
去年遅かったんですよ、ハスの花が。
どうしたもんかねって思ってたら、
ほんとお盆の直前に先乱れる時期が重なって、
ちょうど父の発盆の時に、
たくさんのハスの花を祭壇にいけることができたんですよ。
スピーカー 2
まるで待っていたみたいな。
スピーカー 1
昔ながらの町なので、
結構お盆の13日の午前中は、
町の人たちが発盆のうちをお参りするっていう風習なんですけど、
来られた方、来られた方は、きれいやめてって喜んでくださって、
父が生きてる頃も、うちの兄もなんですけど、
その町で発盆の方が出たら、
そこのうちにハスの花を持っていくっていうのが、
うちの毎年のことだったので、
自分の母が亡くなった時も、
ハスの花いただいたんですよっていう話とかを聞いて、
なんかほんと改めて、
私は本当に父と父がこれまでいろんな方に
いろいろお世話してたっていう話も聞くから、
その恩恵をもらって、今もこうやって生きてるんだなっていうような、
思うような、そんな去年の年になりましたね。
そんな感じで、お盆のいいタイミングで花を咲かせたのも、
たぶん父が花咲かじいさんみたいに咲かせたんだろうなって思うし、
あとあれなんですよ、
ハスの中にですね、
トウトウレンって言って、
一つの茎から二つの花を咲かせるハスの花っていうのが、
500年か1000年に一回咲くって言われてるんですよ。
あ、違う違う、500年か100年に一回咲くって言われてて、
うちは3年前に一回咲いてたんです。
そしたら今年もお盆の時にちょうどトウトウレンが咲いて、
スピーカー 2
えーすごい、もう神様がいるとしか考えられないですね。
スピーカー 1
また咲いたみたいな。
ハスの成長の物語
スピーカー 1
寺とかでそういうトウトウレンが咲くと、
もうそのハスの実って蜂の巣みたいなのがあると思う。
あれもちゃんと一つの茎から二つ咲いた状態でできるんですけど、
それをちゃんと木箱かなんかに保存して取ってあるぐらい、
そうなんだ。
それが1年経った頃にまたできたみたいな。
スピーカー 2
えーすごいですね。
スピーカー 1
そうですね。前の田んぼはやっぱり長年育ってた分、
ハスの身長がすごく高くって、
私の身長を超えるぐらいおいしげって。
スピーカー 2
そんな大きくなるんですね。
スピーカー 1
低いところもあるんですけど、そういう高いところって、
その中を分け入って花を収穫するっていう感じだったんだけど、
やっぱりちょっと新しい田んぼになると、
当分はそんなに背も高くならないだろう。
ちょっとね、それが前のあの田んぼだから見れてた光景っていうのが、
もう見れなくなるのがやっぱり寂しいっていう風に。
スピーカー 2
でもこうやって今せんさんが杉でいろいろハスでやっておられて、
時間が経つときっとまたその今の新しいハスの田んぼ、
スピーカー 1
また成長していって大きくなっていくんですよね。
スピーカー 2
そういう風景が見られるのが、今から私は勝手に楽しみだなと思ってます。
ハスの花の魅力
スピーカー 1
そうですね。なんか前の田んぼの時は、
あまり人を招き入れるっていうことはしてなかったんですけど、
でもなんか田んぼが新しくなって、場所の状況も変わったので、
お花見学会とかを、去年もう最後だからと言って、
早朝5時集合で見学会とか行ったんですけど、
スピーカー 2
結構お客さん来てくださったんですよ。
スピーカー 1
なので今年そういった場所のお花見学会とかもできたらいいなっていう風に。
今後ですね。できたらいいなっていう風に思ってます。
スピーカー 2
私もぜひ参加したいです。
ぜひぜひぜひ。もうほんと綺麗なんで。
ありがとうございます。
なんかすごくむちゃくちゃいいお話を伺ってしまって、
ちょっと私はだいぶ感動してるんですけど。
ちょっと最後に、
せんさんがハスの花に触れているとか、
ハスのその田んぼでもいいんですけど、
触れているときに好きなシーンをちょっと描写というか、
こんな情景が見られてこれが好きみたいなんて、
一つなんか教えていただけませんか?
スピーカー 1
なんかですね、
ハスの花を見ていると、
たぶんちょっと自分の子供みたいな風に、
でも子供でもないんですけど、
子供なのか専用なのかちょっと分かんないですけど、
やっぱり花を擬人化することがあって、
はいはいはい。
で、なんか例えばもう一輪だけ、
すごく咲き乱れている子もいれば、
行き止まったのが、
まとなりにお花同士がもうほんと、
擦れ合うぐらいの距離で咲いた花っていうのが。
で、なんかそういう花たちが朝日だったりとか、
夕焼けにされてきてると、
ほんとに幸せそうに見えて、
で、なんか例えば蜂がすごい寄ってくるんですよ。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
はい、咲いてると。
それもなんか蜂が、
ハスの花に恋しているようにも見えるし、
スピーカー 2
へー、素敵だ。
スピーカー 1
まとなりに、
毎年楽しみに会いに来ているようにも見えるし、
そのまとなりに咲いたハスもですね、
なんかもうほんとに頬ずりしているようにも見えるんですよ。
スピーカー 2
へー、なんか恋人同士みたいな。
スピーカー 1
あ、そうそうそう。
なんかそういう風な風景を見ると、
すごい心が、もうすごい幸せな気持ちでいっぱいになりますね。
スピーカー 2
いやー、ありがとうございます。
むちゃくちゃ素敵なお話を伺わせていただきました。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
はい、じゃあこんな感じでよろしいですか?
なんか他言い残したこととかないですか?
スピーカー 1
まあ、そうですね。いや、大丈夫です。
スピーカー 2
いや、ありがとうございます。
本日は本当にもう素敵なお話聞かせていただきました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
スピーカー 2
はい、じゃあまたこれが小説になったら、
またぜひよろしくお願いします。
スピーカー 1
はい、すごく楽しみにしちゃいます。
スピーカー 2
はい、それではリスナーの皆さんも聞いてくださった方、
ありがとうございます。
はい、次回よろしくお願いします。
スピーカー 1
声の中に眠るあなたの物語。
高評価、フォローぜひお願いします。
ゲストの人生の転機、ピンチ、ハイライトをお伺いして、
1話完結ストーリーとして制作するプロジェクトです。
ご出演を希望される場合、
概要欄のお申し込みフォームよりお願いします。
こちらからゲストをオファーした場合も、
心よくお引き受けくださいね。
ご視聴ありがとうございました。
31:06

コメント

スクロール