1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2020-11-12 10:04

#213 言語の起源というタブー from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育 #墓まで持っていけなかった話
00:01
始まりました、志賀十五の壺。
みなさん、風邪などひかず、元気でやってらっしゃいますでしょうか。志賀十五です。
さて、今回は、お便りをいただいて、で、そのお便りが質問だったもんですから、それに沿ってトーク、やっていこうと思います。
こちら、匿名希望の方です。
質問です。
先日、とある講演会で、言葉より先に歌があり、言語は歌の中の節から派生したものだ、という話を聞きました。
あまり聞いたことのない話だったのですが、それって本当なんでしょうか。
バカっぽい質問ですいませんが、教えてもらえると嬉しいです、というお便りです。
どうも、匿名希望さん、ありがとうございます。
まあ、これは、いわゆる言語の起源の話、ということですよね。
お便りの中にある、言葉の起源と歌っていうのを結びつけるっていう仮説は、
この方も聞いたことがないってことですし、みなさんもなじみがないかもしれませんけど、
これね、割と古典的な仮説なんですよね。
で、おそらく最初にこれを言ったのは、ルソーですね。
ルソーって名前ぐらい、みなさん聞いたことあると思いますね。
なんか中学の時、公民でやりましたよね。
ルソーは社会契約論で、モンテス級は法の先進で、ロックは市民政府二論談みたいな、なんかそんな感じですよね。
で、その中のルソーが、この言語の起源と歌を結びつけてて、
実際、日本語で読めるものもあるんですよね。
これは、いわなみ文庫かな?で出てて、
言語起源論、旋律と音楽的模倣についてっていうね、
おそらくすぐ手に入るものだと思うので、興味のある方は購入したり図書館で借りたりしてみていいと思うんですけど、
そのルソーの主張によるとですね、
言語の本質っていうのは、感情というか、自己の表現であって、
なのでその言語と音楽の起源は同一のものだったっていうのが、ルソーの仮説というか主張なんですよね。
なのでおそらく、特命希望さんが聞いた講演会も、大元はこのルソーの考えが元になっているとは思います。
で、本当なんでしょうかってことですけど、
一言で言うと分かりませんですね。
これはね、僕の考えというよりは言語学全体の考えとして、
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言語の起源っていうのは、ある意味考えないんですよ。
そればっかり考えてる人もいると思うし、みんなそれぞれ頭の片隅にはあると思うんですけど、
ちょっとタブーみたいなとこも若干あるんですよね。
それは当然、分かんないからってことですよね。
こんなこと言ったら元も子もないんですが、
例えばルソーの主張みたいに、音楽と同一のもので自己表現がどうたらっていうのも、
間違ってるとは言えないし、納得できる部分もありますけど、
いくらでもそういう仮説は出てくるよなって感じですよね。
あ、そうだ。このルソーの言語の起源と音楽の関係性っていうのは、
僕のお友達のラジオトーカーの花見さんがちょうどそのテーマでお話しされてるトークがあって、
そちらを聞いていただけるとより理解が深まると思うので、
トークのリンク貼っておくので、ぜひそちらも聞いてみてください。
なので、言語が音楽とか歌に基づくっていうのは、
本当なのかと言われると、ちょっと本当分かんないなってことしか言えないんですよね。
当然これは誰かが観察したわけではないし、過去の話なので記録なんか残ってるわけはないし、
特に音声言語っていうのは書かれたものと違って、後々残るものではないので、
言葉っていうのは口にした途端消えゆくものですから、分かんないんですよ。
当たり前ですけど。
実際ね、パリ言語学協会でいいのかな?
言語学会か言語学協会かは、とりあえずフランスのそういったとこは、
言語の起源に関する論文とか発表とかそういう話題を禁止したんですよ。
思春期かよみたいな感じですよね。
お前あいつのこと好きなんだろうとかからかわれて、
好きじゃねえし嫌いだしみたいなこと言って、逆に拒絶しちゃうみたいないうことをやってるんですよね、パリの言語学協会は。
このように言語の起源って真剣に言っても仕方ないみたいなところがあったりとか、
いくらでも仮説は出てくるから、なかなか一般に認められるものもないとかね、
例えばルソのだと自己表現みたいなところが一つ言語の起源になってるってことでしたけど、
他にも当然コミュニケーションのツールなので言語っていうのは、
06:03
相手との意思疎通を図るために当然言語はできたっていうのも当然考えられることですよね。
他にもオノマトペみたいな、カタカタとかゴロゴロみたいな、
こういったものが最初期の言語だったんじゃないかみたいな仮説もありますけど、
仮説の域は出ませんよね、いくらでも言えるしそれっぽいけど、
正しいかどうかはわからないっていうことなんですよね。
なので極端な話ね、宇宙人がやってきて人類に言語を与えたって言っても、
僕はね、ある意味それでももういいやって感じなんですよね。
まあどうでもいいと言うとあれですけど、諦めちゃってるとこもあるって感じですよね。
宇宙人くらいとっぴな方がある意味納得できるっていうか、
こんな複雑なものを持ってるのは人間だけだしとかね。
ちなみに言語じゃないですけど、ナイフとか、あるいはハサミとかでもいいですけど、
斧とか、槍とか刀とか包丁みたいな刃物っていうのは、
宇宙人が人類に与えたものらしいんですよ。
皆さんもご存知のように、
ダセイ石器、マセイ石器っていうふうに段階を踏んで、
刃物っていうのは発展していったんですけど、
発展のどこかの段階で、
宇宙人が人類に鋭い高度な技術を与えたっていうのがね、
そういう仮説があって、そうでもして考えないと説明ができないらしいんですよね。
これこそちょっとタブーの話ですけど、
知ってる人は知ってるっていうか、僕も人に言うのはこれが初めてですけど、
というのも、刃物ってエイリアンだじゃれ。
ちょっとね、心なしか寒くなりましたけど、
刃物の話は置いといて、
とりあえず言語の起源っていうのは、ある意味ロマンたっぷりですけど、
言語としてはちょっとね、何とも言えないし、定説もまだないかなという感じですね。
なのでお便りの質問に答えるとしたら、ちょっと言いましたけど、
本当なのかと言われると、分かりませんということですね。
これも繰り返しになりますけど、
ルソーの仮説、主張について、詳しいお話はリンク先の花見さんのトークを聞いていただけたらと思います。
09:08
どうですかね、言語の起源ね。
人間だけが持ってる特徴とよく言われますけど、
動物だってコミュニケーションが取れないわけではないんですが、やっぱりレベルが違うんでね。
相当いろんな意味で高度ですから、
いろんな方面から解明しようとはしてると思うんですよね。
言語学はもちろん、心理学とか、農科学とか、
あるいはチンパンジーとか、ゴリラとかそういう霊長類の観察からとかね。
もしかしたらそのうち言語の起源も解明されるかもしれません。
こうご期待って感じですね。
というわけで今日のトークはここまでということで、
またご質問等あればお便りお待ちしております。
ではまた次回お会いしましょう。ごきげんよう。
10:04

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