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#874 Lambrecht の「情報構造」【言語学者とその思想 vol. 8】 from Radiotalk
2026-07-04 10:59

#874 Lambrecht の「情報構造」【言語学者とその思想 vol. 8】 from Radiotalk

主要参考文献
Lambrecht, K. (1994). Information structure and sentence form: Topic, focus, and the mental representations of discourse referents. Cambridge: Cambridge University Press.

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

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言語が意思疎通のための道具だとすれば、発話の中には必ず聞き手、相手の知らない情報が入っているはずです。
相手が知っていることを言ったって、ある意味で意味がないので、新情報というのがどんな発話の中にもおそらく想定できるのではないかと思います。
要は情報提供が言語のやっていることだということですね。 そうは言っても、その新情報だけで発話が成り立つとも思えません。
何の話をしているかっていうのが相手がわからなければ、それはそれで意思疎通はできないはずなので、
前提知識みたいなものも発話の中に含まれることが多いと思います。 このように発話の中には
相手が知らない情報と知っている情報とが入り混じっています。 そのあたりを言語はどのように表し分けるのか。
そんな研究をしたのがランブレヒトという言語学者です。 BGM、UK。
始まりました4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 オジー・スミスです。
ランブレヒトの用語に従えば、相手が知らない情報のことをアサーション、相手が知っている情報のことをプレサポジションと呼んでいます。
アサーションの方がちょっと訳しづらいんですけどね。 主張とか断言とかそういうのが辞書では出てくるんですが、
プレサポジションというのは前提です。 こっちは前提と訳してもいいようなものです。
アサーションとプレサポジション。 平たく言えばさっき言ったように、新情報と旧情報と言っていいと思います。
アサーションというのは新情報で、その発話によって聞き手が知るようになるものって感じですね。
プレサポジションの方は前提なので、聞き手がすでに知っているもの。
より正確に言えば、聞き手が知っていると話し手が想定しているものですね。
聞き手の心打ちは正確にはわからないので、少しまどろっこしいですが、聞き手が知っていると話し手が想定しているもの。
これがプレサポジションです。
話をわかりやすくするために、ランブレットのアサーションとプレサポジションは、
それぞれ新情報と旧情報と言い換えて、このエピソードではお話ししようと思います。
03:01
この新情報と旧情報が入り乱れているのが人間の発話で、
それを表し分ける手段というのをどんな言語でも持っているはずなんですよね。
その発話の新情報部分のことをフォーカス、焦点と言います。
これはわりかしイメージしやすいというか、
文のどの部分が焦点となっているかというのは、すなわちどの部分が新情報であるか、アサーションであるかということです。
ランブレットはこの焦点について3つのタイプを想定しています。
述語焦点と口焦点と文焦点です。
一つ一つ見ていきますと、述語焦点は元の英語だとプレディケットフォーカスと言われるもので、
プレディケットが要は述語ということですが、日本語だと文末に出てくる要素です。
動詞であることも多いですが、名詞述語文とか形容詞述語文というものもあります。
このフォーカス焦点を考えるときは、疑問文に対する受け答えというのを想定すると非常にわかりやすいんですね。
というのは疑問文だとどの部分が話者が知りたいところなのか、話者にとって新情報なのかというのが非常にはっきりしますし、
逆にどこまで知っているのかというのも疑問文で明らかになります。
述語焦点に関して言えば、車どうしたの?という疑問文に対する受け答えを想定してみるといいと思います。
どうしたの?のここのどうするというのが聞き手の尋ねたいところ、聞き手にとっての新情報ですね。
車どうしたの?それに対して、
車は壊れた。
こういった場合、壊れたが焦点となっています。
述語が焦点なんですね。
それに対して急情報、ランブル人のいうプレサポジションというのは、車はの部分にあたります。
こういう急情報は日本語でははというのがつくんですよね。
車は壊れた。
何なら車はというのは出てこなくてもいいんですよね。
車どうしたの?壊れた。
これで会話は成り立つわけですが、
急情報、前提というのは発話の中に出てこなくてもOKです。
なぜならそれは前提だからですね。
これが述語焦点なわけですが、2つ目のこう焦点は、こうが焦点となる。
今のでいうと車の方ですね。
車が焦点になるような構造になります。
06:01
これも疑問文を想定してみると、
何が壊れたの?ということになると思いますね。
この場合、壊れたのはわかっている。
何かが壊れたことはわかっているので、
述語の方がプレサポジション、急情報になっています。
何がのこの何のところ、すなわちこうがフォーカスとなるんですね。
何が壊れたの?に対して、
日本語だったら車が壊れた。
ここでがが出てくるんですよね。
何が壊れたの?
車は壊れたというふうに、ここではは出てきません。
がっていうのは焦点の標識、焦点のマーカーということができるんですね。
がはよく角助詞というふうに言われますが、
情報構造という点について言えば、
いわば焦点助詞と言えなくもないんですね。
この述語焦点と交渉点は、
裏表みたいなところがあって、
車が壊れたという交渉点は、
壊れたのは車だということもできます。
これは車だという名詞述語文になっているので、
述語焦点の文になっているんですね。
壊れたのはというふうに、
壊れたというプレサポジション、前提、急情報は、
今度ははで表示されています。
車が壊れたと、壊れたのは車だは、
フォーカスが頭に来るか後に来るかで、
入れ替わっているということなんですね。
最後のタイプの焦点は文焦点です。
これは文全体、発話全体が焦点となるような公文で、
そこには前提みたいなものはないです。急情報はない。
発話全体が聞き手にとっての真情報である、
そのような文です。
これも疑問文を想定してみると、
何が起こったの?みたいなものです。
もう何もわかんない。
そういったときの疑問文、何が起こったの?
それに対して答える側としては、
車が壊れたと答えます。
この車が壊れたというのは、
交渉点とある意味で区別できないんですよね。
車が壊れたといった場合、焦点が車に当たっているのか、
それとも車が壊れた文全体にかかっているのかというのは、
区別が難しい場合が多いと思います。
交渉点の場合は、車が壊れたみたいに、
がにストレスを置くとかそういうことはあると思うんですが、
常にそうなるわけでもないと思うんですよね。
09:01
この文章点というのは、
物語の冒頭なんかで見られるもので、
当然物語の冒頭って相手は何も知らないので、
当然文章点になってしまうんですよね。
日本語でもそうで、
昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいましたっていうふうに、
ここでもがが使われているわけですけど、
こういったものが文章点です。
英語だとこの文章点って変な構文になりがちで、
They are lived an old man みたいに、
They are lived みたいな、
わけわかんない構文になるんですよね。
これは英語において、
動詞の前の位置っていうのは主語の位置なんですけど、
それと同時に、
求情報の位置でもあるんですね。
主題の位置、トピックの位置とも言ってもいいんですけど、
動詞の前っていうのは相手も知っているものを入れがちなので、
そうなると物語の冒頭みたいな文章点はちょっとなじめないので、
代わりに there を入れて
Lived an old man みたいに、
フォーカスではない主語を動詞の後に持ってくるっていうような、
そういった現象があります。
このように各言語で、
述語焦点、口焦点、文焦点がどのように表されるかっていうのを、
乱ブレ人は研究してるんですね。
おそらく、
Predicate Focus 述語焦点が、
デフォルトというかね、
無表の焦点構文と考えてるんじゃないかなと思います。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローまだの方はよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
10:59

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