まず初めに、そもそもメーカーフェアって何なんだ?という話なんだけど、
これ一言で言えば、趣味のものづくりの祭典です。
このものづくりのラジオの中でも、機械の展示会の話って結構してます。
例えば、MEKUTOっていう展示会とか、ジムトフっていう展示会。
これらは企業が主に参加する、非常にビジネスライクな産業機械の展示会です。
一方でね、今回私が参加してきたメーカーフェアっていうのは、そういったビジネスライクとは真逆。
個人で趣味でものづくりしている人たちが、製作物を持ち寄って見せ合う、そういう場でございます。
ただ個人で作っていると言っても、侮ることなかれ、技術レベルっていうのは非常に高い展示が多いです。
技術変態、いや、技術紳士たちが集う社交場でございます。
発想もやっぱ面白くてね、ビジネス系のないカオスというか、変なもん作って目立ったもん勝ちみたいな、そんなところのある非常に楽しいものづくりの展示会です。
個人でものづくりをする人のことをメイカーと呼ぶ文化があるんですけど、そのメーカーたちの集いなんですね。
メーカーフェアについてホームページからの説明を拝借しますと、
メーカーフェアは誰でも使えるようになった新しいテクノロジー、カードサイズで3000円で買えるコンピューター、センサー、3Dプリンター、ロボット、AI、VRなどをユニークな発想で使いこなし、
みんながあっと驚くようなものや、これまでなかった便利なものを作り出すメーカーが集い、展示とデモンストレーションを行うイベントとなっております。
さっきも言ったんだけど、趣味のものづくりの祭典で基本的には皆さん個人とかサークル単位で参加して、自分たちが熱意を持って追求してきたものづくりを披露します。
熱いイベントですよね、本当に。
このメーカーフェア自体は世界的なイベントでして、2006年から始まって世界中で開催されています。
日本ではその流れに乗って、メイク東京ミーティングというイベントを2008年に開始しました。
それがこのメーカーフェアの始まりです。
当初は東京の隅田川沿いにある古い体育館で600人ほどが全国から集まって、わちゃわちゃとやっていたらしいです。
会が始まっているのに、まだ現地でハンダ付けしているっていう人がいるぐらい、結構自由な雰囲気だったみたいですね。
2012年から、メーカーフェア東京という今の形にリニューアルして、そこから規模を大きくしながら毎年やって、今日に至るというイベントでございます。
今だと年に2回ほど行われていまして、今年は4月にメーカーフェア京都があって、そして9月にメーカーフェア東京が行われたという感じです。
この他にもマイクロメーカーフェアといって、もう少し小規模なものを行われたりしています。
私が住んでいるところの近くだと、愛知県の借屋市とか、静岡県の浜松市、そういうところでやってましたね。マイクロメーカーフェア。
私、借屋の方も見に行きましたけど、規模は東京に比べて小さいんですけど、それでもものづくりに対する熱量は全く変わらない。
遜色のない熱いイベントでした。
まあね、いろいろ開催されてはいるんですが、やっぱり一番規模が大きいのがメーカーフェア東京ですね。
ちょうど1年前ぐらいにですね、メーカーフェア東京に私行ったので、このものづくりのラジオのシャープ55でも見学レポートっていうので話してます。
いやまさかね、その1年後に出展者側としてね、ものづくりして出させていただけることになるとは思いもやらなかったですけど。
運良くですね、出展できることになりましたと。
まあこれね、メーカーフェアって誰でも参加の申し込みはできるんですけど、出展できるか否かっていうのは別問題でね。審査があるんですよ。
倍率は公開されてはいないんですけど、結構ね、高いみたいで。
最近ではね、なかなか参加するのも狭きもんだと言われてます。
今回は私、初申し込みながら運良く審査通りましてね、出展ができるということになったわけです。
まあ冒頭でも言いましたけど、私が出展したのは、現在ね、私が開発中であるおもちゃの工作機械というものです。
この工作機械の概要とか、この出展までの開発の道のりとかね、ぜひともね、聞いてほしいんですよ。
設備装置、自社で作りたいんだけど、制御屋さんいないんだよなぁ、とお困りの底のあなた。
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詳しくはこのポッドキャストの説明欄、東大阪機械制御のホームページをチェック。
皆さんは工作機械は知ってますよね。
もうこの話はね、皆さんの耳からイカが出てくるぐらい喋ってますけど、何度聞いてもいいですから。
ちょっと前提を話しますけども。
この工作機械っていうのは、材料を削って部品を作り出す機械です。
工作機械は機械を作る機械という意味で、母なる機械、マザーマシンと呼ばれてます。
こうやって機械の部品を作って、その部品が組み上がって機械になるわけですから、あらゆる機械のお母さんなんですね。
私は現役のエンジニアなんですが、何のエンジニアかと言ったら、工作機械のエンジニアなんですよ。
もうかれこれ12年ぐらい、本業としてね、工作機械の開発に携わっております。
まあ、工作機械に関して言えば、私工業高校出身なんで、その頃からずっと触れているんですけどね。
それ故にずっと気になっていることがあったんです。
何かと言ったら、この工作機械があまりにも知られていないということです。
知名度が低いっていうのが、ずっと工作機械を作り続けていて気になってました。
別にね、みんながみんな工作機械のことを詳しく知る必要はないんだけど、
まあ、工作機械っていうのは、ものづくりをそこから支えるね。
縁の下の力持ちなのね。
だから、間接的であっても、必ず皆さん生活の中で、工作機械というものに関わっているんですよ。
だからこそ、この縁の下の力持ちがいるよということは、
支えられる側もね、知っておいた方がいいんじゃないの、と。
知るべきなんじゃないの、というのがね、私のずっと持っている持論でございます。
ただ現実として、あまりにも皆さんが工作機械を知る機会がない。
まあ、というのがね、問題にあるわけです。
じゃあ、どうすればいいかなって考えた時に、思いついたのが、
親子で楽しめる工作機械のおもちゃがあったら、
親も工作機械を知れて、子どもも工作機械を知れると。
しかも、まあ、工作機械の先輩特許である、
自分で形を生み出すゼロからのものづくりっていうのも、
子どもに体験してもらえるんじゃないかなと。
自分の好きなように加工ができて、形を作り出せる。
まあ、このものづくりの醍醐味と言ってもいい部分。
まあ、これを成功体験としてね、子どもに味わってもらえたら、
ものづくりとか製造業、そして工作機械に興味持ってもらえるんじゃないかなと思ったわけですね。
そして、そういう機械を作れるんじゃないかなと思ったんですよ。
機械を作って、機械を作るわけ。
今の機械っていうのは、マシンとチャンスのダブルミーニングね。
まあ、こういうオシャレな言い回しでね、過去にも何回も言ってますけども。
そんな感じで、本業で工作機械作りながら、
プライベートでも工作機械作るというね、ものづくり生活が始まりました。
構想はね、ずっと頭の中にあったんですけど、
実際に作ろうと思って動き始めたのは、ちょうど1年前ぐらいですかね。
どういうおもちゃにしたいかっていうコンセプトなんですけど、
ミニ四駆みたいな手軽なものにしたくてさ。
自分でこう手を動かして組み立てて、
工作機械を作るというね、キットにしたいんですよ。
プラモデルみたいに自分で作れて、
安全にものづくりを楽しめて、
まあ、工作機械の役割とか重要性を知れる。
そして、ものづくりに興味が持てると。
こういう一石三鳥のものが作りたいんですよ。
でね、この自分で作ったもので、さらにものを生み出すっていうのは、
これはね、他の機械にはない、
工作機械の醍醐味なのよ。
だから、やっぱね、これを体験してほしいのね。
まあ、工作機械のおもちゃとしての完成品じゃなくて、
まあ、子供たちが自分で作るっていうところにこだわりたいんですね。
まあ、そして、電源。
これはね、電池2本で動かしたい。
これもミニ四駆と一緒ですよね。
この動力で成り立つ工作機械としたいんですよ。
まあ、まだね、調べきれてるわけじゃないんだけど、
乾電池2本で動く工作機械って、世界初なんじゃないかなと、
自分で勝手に思ってるわけです。
まあ、ベラベラとしゃべっちゃいましたけど、
なかなかね、形伝わらないと思うんでね。
まあ、どういうものなのかっていうのは、
このポッドキャストの概要欄に写真のリンク貼っときますんでね、
気になる人ぜひとも見てください。
ということで、そんなものを作りたいと思ってね、
コツコツとやってきました。
これね、私の一人の力だけじゃなくて、
愛知県豊田市の力を借りて、
さらにそこで仲間も作り、
今、3人チームで開発に取り組んでます。
今年の5月に、
トヨタビジネスフェアっていうね、
展示会あったんですけど、
そこでこのおもちゃの工作機械の
モックアップを展示したんですよ。
本当にモックアップなんで、
遊べるものじゃなくて、見た目だけね。
こんなコンセプトで、
ものづくりしたいんですよっていう形を、
そこの展示会で見せました。
結構で反応が良かったですね、やっぱ。
そこで、しっかり作ったらね、
ちゃんと価値になるなっていうのを確信したんで、
自信を持って開発を進めるという選択肢を取りました。
で、次の目標としては、
なんとか工作機械として動くもの。
材料としては何でもいいから、
とにかく何かを削って、
まあこれからね、製品化に向けて一歩一歩進んでいこうと思ってはおります。
まあなかなかハードル高い部分はあるんですけどね。
まずはまあ安全面ですね。
ちゃんと製品にするんだったら、
もうちょっとこう子供向けに、
安全っていうところを技術者の視点として、
こういろいろリスクアセスメントしながら詰めていかないといけません。
で私はね、まあ産業機械の専門家ではあるものの、
おもちゃの専門家ではないんで、
おもちゃの開発とかね、
安全面に詳しい方に協力してもらって、
進めていけたらなあと思ってます。
もしもね、おもちゃの開発に詳しい方、
安全面の企画の知見のある方いたらね、
私にね、お声掛けいただけると非常に嬉しいです。
今後の具体的な展開としては、
どうだろうな、やっぱクラウドファンディングが一番いいのかなとはね、
個人的には思ってます。
ちょうどね、自分でクラファン1回やりたいなと思ってたから、
まずはクラウドファンディングで製作費いただいて、
まあリターンとして工作機械のおもちゃを提供する、
まあそういう形で展開をしようかなと、
まあここを目指そうかなと思ってます。
まあこのおもちゃの工作機械の量産に協力してくれそうな会社もね、
まあふわっとですけど、見つかりましたし、
具体的に動いていこうとは思ってます。
目標はね、来年の4月、5月あたりには、
ちょっとクラファン開始ぐらいの日程でいきたいなと思ってて、
まあ遅くても1年後には開始って感じだね。
まあそこでね、ちょうどね、愛知県豊田市から受けてるこの支援っていうのが終わっちゃうから、
まあそこまでに展開するっていうのを目指しながらね、頑張っていこうかなと思ってます。
まあこれからもこの工作機械のね、開発の進捗とかを、
ポッドキャストの中でね、報告させていただきます。
まあものづくりのラジオですからね。
まあ技術とかものづくりのトピックの解説だけじゃなくて、
やっぱ私自身のものづくり。
まあこれもね、リアルタイムで伝えていけたら、やっぱ一番ものづくりのラジオですよね。
ということで今後もね、応援の方よろしくお願いいたします。
はい、クロージングトークです。
このメーカーフェア東京2024、いろんな方がね、私に会いに来てくれました。
ポッドキャストつながりで言ったら、
まずね、デザインレビューFMの常蔵さん。
常蔵さんはね、私と全く一緒の業界で働いてまして、
まあ工作機械の設計者としてね、現役の技術者やってる方です。
そんな常蔵さんね、私が作って今販売している、
工作機械のTシャツもね、着てくださって、ブースに来ていただきました。
しかもね、常蔵さんの方の番組の中でも、
今回の展示についてね、ご紹介いただいております。
非常にありがたい限りですね。
そのエピソードのリンクもね、このポッドキャストの説明欄に貼っておきます。
あと、そんないりかの時間Bというポッドキャストやってる、
よしあすさんもね、なんと会場までいらしてくださったんですよ。
よしあすさんとね、お会いしたのは今回初めてでして、
実はね、全然よしあすさんと気づかずに、ずーっと展示の説明をしていて、
最後の最後に自分の自己紹介としてね、
ものづくりのラジオっていうポッドキャストをやってるんですよって言ったら、
私もポッドキャストやってるんですよって言って、
あ、そうなんですか、なんて番組ですかって言ったら、
そんないりかの時間Bっていう番組を、
いや、よしあすさんかーいっていう風になりました。
最後に気が付きましたね。
ものはついでにですね、ものづくりのラジオ出てくださいよとお願いしたら、
ご快諾いただけましたんでね、
近々ゲストとしてよしあすさんお迎えしたいと思います。
で、私ボイシーの方でもね、ものづくりの支店という番組やってるんですけど、
そのボイシーのね、パーソナリティ繋がりでも会いに来てくださる方がいて、