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2024-09-28 39:59

#108 おもちゃの工作機械で子供は遊んでくれるのか!?【Maker Faire Tokyo 2024 出展レポート】

個人のものづくりの祭典・・・

Maker Faire Tokyo2024に出展してきました!!


開発中のおもちゃの工作機械

その反応や如何に!?!?


開発の進捗や当日の様子をざっくばらんに語ります。


【おもちゃの工作機械】  https://x.com/sibucho_labo/status/1837784013710266796

【DESIGN_REVIEW.fm】

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【Maker Faire Tokyo2024】

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【生成AI EXPO in 東海】 https://aiexpo-nagoya.com/

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Maker Faire Tokyo2024/MFT2024/MFTokyo2024/工作機械/おもちゃ/保守性/


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サマリー

Maker Faire Tokyo 2024では、経験を基に子供たちが楽しめる工作機械のおもちゃが展示されています。このイベントを通じて、工作機械の重要性やものづくりの楽しさが広められています。本エピソードでは、Maker Faire Tokyo 2024におけるおもちゃの工作機械の展示に関する体験が語られています。子供たちの笑顔や反応を通じて、ものづくりの喜びが再確認され、実際の工作機械と同じ原理を使ったおもちゃの重要性にも触れられています。展示の中で直面したトラブルや機械の管理、子供たちに楽しい加工体験を提供するための努力が描かれています。また、本エピソードでは、Maker Faire Tokyo 2024に関する出展レポートが共有され、多くの刺激的な人々との交流や今後のイベントについての予告が行われています。特に、生成AIエキスポイン東海の主催としての活動にも言及されています。

00:01
【ものづくりのラジオ】
どうも、しぶちょーです。
ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
ものづくりに関するトピックをザックバラに語るポッドキャストです。
この番組は、東大阪機械製業の提供でお送りします。
イベント参加の背景
先週ですね、Maker Faire Tokyo 2024というものづくりのイベントが開催されました。
以前からね、この番組の中でも告知していた通り、
このイベントに私、しぶちょー、出展者として参加してきまして、
自分で作ったものを展示するためにね、東京ビッグサイトに泊りかけて行ってきました。
今日は、そのイベントの参加レポートとして、展示の概要と、あとね、どんな様子だったか、
出展は成功したのか否か、ってことをザックバラに語っていきたいと思います。
詳細は追って説明しますけど、展示したのはね、工作機械という産業機械のおもちゃ。
子供がものづくりできる機械です。
こういったものを作って、展示をするっていうのと、
実際に作ったおもちゃに触ってもらって、遊んでもらうっていうね、体験会も一緒にやってきました。
いやー、めっちゃ楽しかったしね、めちゃくちゃ勉強になりましたね。
本当に学びの多い2日間でございました。
というわけで、今日のテーマはこちら。
おもちゃの工作機械で子供は遊んでくれるのか?
メーカーフェア東京2024出展レポートです。
それでは早速いきましょう。
メーカーフェアの特徴
まず初めに、そもそもメーカーフェアって何なんだ?という話なんだけど、
これ一言で言えば、趣味のものづくりの祭典です。
このものづくりのラジオの中でも、機械の展示会の話って結構してます。
例えば、MEKUTOっていう展示会とか、ジムトフっていう展示会。
これらは企業が主に参加する、非常にビジネスライクな産業機械の展示会です。
一方でね、今回私が参加してきたメーカーフェアっていうのは、そういったビジネスライクとは真逆。
個人で趣味でものづくりしている人たちが、製作物を持ち寄って見せ合う、そういう場でございます。
ただ個人で作っていると言っても、侮ることなかれ、技術レベルっていうのは非常に高い展示が多いです。
技術変態、いや、技術紳士たちが集う社交場でございます。
発想もやっぱ面白くてね、ビジネス系のないカオスというか、変なもん作って目立ったもん勝ちみたいな、そんなところのある非常に楽しいものづくりの展示会です。
個人でものづくりをする人のことをメイカーと呼ぶ文化があるんですけど、そのメーカーたちの集いなんですね。
メーカーフェアについてホームページからの説明を拝借しますと、
メーカーフェアは誰でも使えるようになった新しいテクノロジー、カードサイズで3000円で買えるコンピューター、センサー、3Dプリンター、ロボット、AI、VRなどをユニークな発想で使いこなし、
みんながあっと驚くようなものや、これまでなかった便利なものを作り出すメーカーが集い、展示とデモンストレーションを行うイベントとなっております。
さっきも言ったんだけど、趣味のものづくりの祭典で基本的には皆さん個人とかサークル単位で参加して、自分たちが熱意を持って追求してきたものづくりを披露します。
熱いイベントですよね、本当に。
このメーカーフェア自体は世界的なイベントでして、2006年から始まって世界中で開催されています。
日本ではその流れに乗って、メイク東京ミーティングというイベントを2008年に開始しました。
それがこのメーカーフェアの始まりです。
当初は東京の隅田川沿いにある古い体育館で600人ほどが全国から集まって、わちゃわちゃとやっていたらしいです。
会が始まっているのに、まだ現地でハンダ付けしているっていう人がいるぐらい、結構自由な雰囲気だったみたいですね。
2012年から、メーカーフェア東京という今の形にリニューアルして、そこから規模を大きくしながら毎年やって、今日に至るというイベントでございます。
今だと年に2回ほど行われていまして、今年は4月にメーカーフェア京都があって、そして9月にメーカーフェア東京が行われたという感じです。
この他にもマイクロメーカーフェアといって、もう少し小規模なものを行われたりしています。
私が住んでいるところの近くだと、愛知県の借屋市とか、静岡県の浜松市、そういうところでやってましたね。マイクロメーカーフェア。
私、借屋の方も見に行きましたけど、規模は東京に比べて小さいんですけど、それでもものづくりに対する熱量は全く変わらない。
遜色のない熱いイベントでした。
まあね、いろいろ開催されてはいるんですが、やっぱり一番規模が大きいのがメーカーフェア東京ですね。
ちょうど1年前ぐらいにですね、メーカーフェア東京に私行ったので、このものづくりのラジオのシャープ55でも見学レポートっていうので話してます。
いやまさかね、その1年後に出展者側としてね、ものづくりして出させていただけることになるとは思いもやらなかったですけど。
運良くですね、出展できることになりましたと。
まあこれね、メーカーフェアって誰でも参加の申し込みはできるんですけど、出展できるか否かっていうのは別問題でね。審査があるんですよ。
倍率は公開されてはいないんですけど、結構ね、高いみたいで。
最近ではね、なかなか参加するのも狭きもんだと言われてます。
今回は私、初申し込みながら運良く審査通りましてね、出展ができるということになったわけです。
工作機械のおもちゃの開発
まあ冒頭でも言いましたけど、私が出展したのは、現在ね、私が開発中であるおもちゃの工作機械というものです。
この工作機械の概要とか、この出展までの開発の道のりとかね、ぜひともね、聞いてほしいんですよ。
設備装置、自社で作りたいんだけど、制御屋さんいないんだよなぁ、とお困りの底のあなた。
その悩み、東大阪機械制御が解決します。
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ちょっとした作業でも大歓迎。お気軽にご相談ください。
詳しくはこのポッドキャストの説明欄、東大阪機械制御のホームページをチェック。
皆さんは工作機械は知ってますよね。
もうこの話はね、皆さんの耳からイカが出てくるぐらい喋ってますけど、何度聞いてもいいですから。
ちょっと前提を話しますけども。
この工作機械っていうのは、材料を削って部品を作り出す機械です。
工作機械は機械を作る機械という意味で、母なる機械、マザーマシンと呼ばれてます。
こうやって機械の部品を作って、その部品が組み上がって機械になるわけですから、あらゆる機械のお母さんなんですね。
私は現役のエンジニアなんですが、何のエンジニアかと言ったら、工作機械のエンジニアなんですよ。
もうかれこれ12年ぐらい、本業としてね、工作機械の開発に携わっております。
まあ、工作機械に関して言えば、私工業高校出身なんで、その頃からずっと触れているんですけどね。
それ故にずっと気になっていることがあったんです。
何かと言ったら、この工作機械があまりにも知られていないということです。
知名度が低いっていうのが、ずっと工作機械を作り続けていて気になってました。
別にね、みんながみんな工作機械のことを詳しく知る必要はないんだけど、
まあ、工作機械っていうのは、ものづくりをそこから支えるね。
縁の下の力持ちなのね。
だから、間接的であっても、必ず皆さん生活の中で、工作機械というものに関わっているんですよ。
だからこそ、この縁の下の力持ちがいるよということは、
支えられる側もね、知っておいた方がいいんじゃないの、と。
知るべきなんじゃないの、というのがね、私のずっと持っている持論でございます。
ただ現実として、あまりにも皆さんが工作機械を知る機会がない。
まあ、というのがね、問題にあるわけです。
じゃあ、どうすればいいかなって考えた時に、思いついたのが、
親子で楽しめる工作機械のおもちゃがあったら、
親も工作機械を知れて、子どもも工作機械を知れると。
しかも、まあ、工作機械の先輩特許である、
自分で形を生み出すゼロからのものづくりっていうのも、
子どもに体験してもらえるんじゃないかなと。
自分の好きなように加工ができて、形を作り出せる。
まあ、このものづくりの醍醐味と言ってもいい部分。
まあ、これを成功体験としてね、子どもに味わってもらえたら、
ものづくりとか製造業、そして工作機械に興味持ってもらえるんじゃないかなと思ったわけですね。
そして、そういう機械を作れるんじゃないかなと思ったんですよ。
機械を作って、機械を作るわけ。
今の機械っていうのは、マシンとチャンスのダブルミーニングね。
まあ、こういうオシャレな言い回しでね、過去にも何回も言ってますけども。
そんな感じで、本業で工作機械作りながら、
プライベートでも工作機械作るというね、ものづくり生活が始まりました。
構想はね、ずっと頭の中にあったんですけど、
実際に作ろうと思って動き始めたのは、ちょうど1年前ぐらいですかね。
どういうおもちゃにしたいかっていうコンセプトなんですけど、
ミニ四駆みたいな手軽なものにしたくてさ。
自分でこう手を動かして組み立てて、
工作機械を作るというね、キットにしたいんですよ。
プラモデルみたいに自分で作れて、
安全にものづくりを楽しめて、
まあ、工作機械の役割とか重要性を知れる。
そして、ものづくりに興味が持てると。
こういう一石三鳥のものが作りたいんですよ。
でね、この自分で作ったもので、さらにものを生み出すっていうのは、
これはね、他の機械にはない、
工作機械の醍醐味なのよ。
だから、やっぱね、これを体験してほしいのね。
まあ、工作機械のおもちゃとしての完成品じゃなくて、
まあ、子供たちが自分で作るっていうところにこだわりたいんですね。
まあ、そして、電源。
これはね、電池2本で動かしたい。
これもミニ四駆と一緒ですよね。
この動力で成り立つ工作機械としたいんですよ。
まあ、まだね、調べきれてるわけじゃないんだけど、
乾電池2本で動く工作機械って、世界初なんじゃないかなと、
自分で勝手に思ってるわけです。
まあ、ベラベラとしゃべっちゃいましたけど、
なかなかね、形伝わらないと思うんでね。
まあ、どういうものなのかっていうのは、
このポッドキャストの概要欄に写真のリンク貼っときますんでね、
気になる人ぜひとも見てください。
ということで、そんなものを作りたいと思ってね、
コツコツとやってきました。
これね、私の一人の力だけじゃなくて、
愛知県豊田市の力を借りて、
さらにそこで仲間も作り、
今、3人チームで開発に取り組んでます。
今年の5月に、
トヨタビジネスフェアっていうね、
展示会あったんですけど、
そこでこのおもちゃの工作機械の
モックアップを展示したんですよ。
本当にモックアップなんで、
遊べるものじゃなくて、見た目だけね。
こんなコンセプトで、
ものづくりしたいんですよっていう形を、
そこの展示会で見せました。
結構で反応が良かったですね、やっぱ。
そこで、しっかり作ったらね、
ちゃんと価値になるなっていうのを確信したんで、
自信を持って開発を進めるという選択肢を取りました。
で、次の目標としては、
なんとか工作機械として動くもの。
材料としては何でもいいから、
とにかく何かを削って、
3Dプリンターによる開発
好きな形を作り出せるものにしようというマイルストーンを置いて、
じゃあそれメーカーフェアで展示するって目標にしようってことで、
そこからね、頑張ってきたわけです。
頑張ってきたって言っても、
本業の傍ら進めるわけなんで、
あと私いろいろ副業もやってるから、
なかなか進まなくてね。
ちょうどね、自分の書籍の執筆の忙しさもピークで、
全然ね、この工作機械設計する時間取れなくてね、
ずっと滞ってました、実は。
これじゃいかんっていうことで、
開発を加速させるという意味で、
自宅の3Dプリンターね、
2台増やしたんですよ。
だから今、お家に3Dプリンターね、
5台あります。
もう業者だよね、そういうね。
この5台別に自分の副業とかに使ってるわけじゃなくて、
単純に自分のものづくりで全部使ってます。
ただ、5台持ちすぎだろって思うんですけど、
これでもね、もしも3Dプリンターを増設してなかったら、
多分ね、メーカーフェアに出展できてなかったです。
書籍の一時原稿っていうのが、
8月末に書き上がったんですけど、
そっから出展前日までね、
部品をずっと3Dプリンターで印刷してました。
ギリギリもギリで、
なかなかね、うまく作れなくてね、
だいぶ苦戦しましたね。
3Dプリンターでさ、
部品の形を作るのは楽なんだけど、
動くものを作るっていうのがめちゃくちゃ難しいんですよ。
特にね、工作機械は、
おもちゃとはいえそれなりに精度がいるんですよね、
部品一つ一つに。
これね、実際作ってみるとね、
うわ、こんな難しいんだっていうのを痛感しました。
やっぱ3Dプリンターの部品って寸法安定しないのよ。
例えば直径8ミリの棒、
これ作りたいと思うじゃないですか。
実際作るじゃん、3Dプリンターで。
だけど、根元は8ミリでも、
先端が7.8ミリとか、
ちょっとちっちゃくなっちゃったりするのね。
で、棒が先細りになるというか、
小さくなる分にはいいんだけど、
穴がちっちゃくなると、
そこに入れたい部品入らないから。
そういう部分でね、結構苦労しました。
とにかく3Dプリンターの癖とか、
印刷条件をいろいろと照らし合わせながらね、
実際の現物を擦り合わせながら、
ものを作った結果、
めちゃくちゃ時間がかかったって感じ。
それでもなんとか、
メーカーフェア東京の当日までには作りきって、
無事に出展することができました。
子供たちの反応
じゃあ実際にですね、
そんな工作機械のおもちゃ、
出展してどうだったか。
これはね、もう最高でした。
子供たちの反応がね、
めちゃくちゃ良かったんですよ。
大人も子供も、
すごくね、いい反応してくれて、
本当に幸せでしたね。
作ったもので人が喜んでくれるって、
これね、ものづくりの喜びそのものですよ。
それをね、この会場で全身に浴びてきたって感じ。
いやー良かった。良かったねこれは。
実はね、社会に出てものづくりしてると、
この喜び感じること、ほとんどなくてさ、
仕事でどんなに頑張って工作機械作ってもね、
お客さんが実際にそれを使って、
喜んでる場面を見ることって、
あまりないんですよ。
少なくとも僕の経験では、ないです。
お客さんから上がってくる意見っていうのは、
基本的にはクレームとか、
ひどければリコールとか、
不具合の報告だよね。
これが良かった。嬉しい。役に立ってるっていう、
ポジティブなフィードバックって、
なかなか技術者にはないんですよ。
だからね、12年以上工作機械の開発に
携わってきてますけども、
自分が作った工作機械を使って、
喜んでるって人を見たのは、
初めての経験です。
これはね、絵も言えぬ喜びというか、
言葉にできない温かい気持ちになりましたね。
いやー嬉しかったね、本当に。
これがものづくりか、
ものづくりの喜びか、という感じで、
原点に立ち帰った感じでした。
だってさ、工作機械なんて、
知るわけがない子供たちがね、
ほとんどなんだけど、
このおもちゃの工作機械の使い方を教えたらさ、
真剣な顔で、ずーっとね、
ガリガリガリガリと材料を削り続けてるわけですよ。
今回の展示会では、削る材料として、
コルクね、これを用意して、
実際に工作機械にくっつけて削ってもらったんです。
ひたすらにコルクを削っていくっていう、
だけの体験なんだけど、
これをね、楽しい楽しいって言ってくれて、
どんどんどんどんコルクを細くしていってくれるんですよ。
もうね、だから、メーカーフェアの会場広いんだけど、
その広いブースの中でもおそらく、
一番汚いブースでしたね、僕のところが。
もうね、コルクの粉まみれです。
それだけ子供が遊んでくれたってことですよ。
工作機械で子供が遊んで、
楽しいなんて言ってる姿をね、
それこそ全く見たことがないから。
まあね、工作機械って産業機械だから、
当たり前なんだけど、
手前みそながら、この現象はね、
すごいことだと思ってます。
工作機械関係者の人もね、
多く見に来てくれたんですけど、
やっぱね、子供が工作機械で遊んでるっていう光景に、
すごく驚いてましたし、感動してました。
実際にね、町工場で、
設計の工夫と反省点
工作機械を使って仕事をしてるよ、
という人も来てくれたんだけど、
やっぱそういう人ってね、
子供に工作機械を触らせてあげたいっていう思いがあるみたいで、
だけど本物の機械って、
とてもじゃないけどね、危なくて、
そんなことできないんですよ。
でもこういうおもちゃの工作機械があったら、
安全に教えてあげられるし、
子供にもね、工作機械触ってもらって、
子供自身もやっぱり理解できるし、
満足できるんじゃないかと。
これはすごくいいよということでね、
何人も同じ意見を言っていただきました。
工作機械のおもちゃ、
これだけだとやっぱね、
めちゃくちゃニッチなものではあるんですけど、
でもこのおもちゃ自体っていうのは、
やっぱ必要とされるものだなっていうのが分かって、
すごく自信がつきましたね。
そして何よりやっぱりね、
子供が本当に楽しそうに遊んでくれてるっていうのがね、
最高でしたね。
今回私が作ったおもちゃの工作機械は、
工作機械の中でも1000番というね、
機械の種類をベースとして設計してるんですけど、
おもちゃであっても、
基本的な構造とか構成、原理っていうのは、
実際の工作機械と合わせました。
これね、すごくこだわって作った部分で、
技術者がパッと見ても、
あ、これは1000番のおもちゃだ。
工作機械のおもちゃだって一目で分かるフォルムと機構にしたんですね。
工作機械を伝えるっていうね、目的もあるので、
ポップな色使いではあっても、
ちゃんと工作機械の原理に沿ったものにしたかったんです。
子供用のものであっても、
子供騙しであってはいけないんですね。
本気で子供向けの工作機械を作らなければならないと。
じゃなければ、作る意味ないなと思いました。
おもちゃであっても、
本物の工作機械と同じ原理でものを作ることで、
それに触れる子供が、
あ、これが工作機械か。
こうやってものってできてるんだ。
楽しいな。もっと削りたいな。
なんて思ってくれるものになってほしいと。
そういう願いを込めました。
で、やっぱり願いを込めただけあってか、
それが子供に伝わったんじゃないかなと思います。
いや、本当にね、
自分が展示会前に想像していたものよりも、
10倍くらい楽しんでくれてましたからね。
正直ね、遊びに来てくれるかなとか、
こうちょっと使ってみて、
ふーんってなって、
なんかつまんなそうにしてたらやだなとか、
ちょっと自信があったわけじゃなかったんですけど、
実際ね、こう蓋を開けてみたら、
もう何度も何度も、
こう削りに来てくれる子もいてさ、
で、常に子供が体験のところ並んでる状態だったんですよ。
実際に親御さんからも、
販売の予定ありますか?とか、
これ買ってほしいって子供に言われたんですけど、
いつから売り出されるんですか?みたいな声もね、
すごく多くかけていただいて、
もうこれだけでモチベーション爆上がりですよ。
もうこのおもちゃがね、気に入ってくれた子供がいてね、
ほんとずーっとかじりついて、
ブースが空いたら必ずその子が来てガリガリ削るみたいな子がいてさ、
いやー、いいなって思いましたね。
出店前の1週間はね、ほんと追い込みで、
あまりこういうアピールするのはあれなんですけど、
ろくに寝てなかったですね。なかなかうまく作れなくて。
だけどね、ここちょっと妥協したくないなーと思いながらね、
ちょっと睡眠時間削りながらやってたんですけど、
やっぱりこう、やりきるのって大事だなと思いました。
もちろん健康第一ではあるんですが、
妥協しなかったことで、
子供たちにより楽しんでいただけるものになったんじゃないかなと思いますね。
と、偉そうなことを言ってはみたものの、
構造的に全く反省がないかといえば、そんなことなくて。
だいぶね、トラブルも多かったですよ。
結局ね、出店のために持ってったおもちゃの工作機械、
全部壊れました。
子供のね、パワーってすごいんですよ。
基本的になんか回せそうなとこあったら、
全部ね、全力で回してくるんですね。
本気で遊んでくれるわけ。
その結果、その負荷に耐え切れず、
あらゆる部分がね、破損してしまいました。
だから本当に設計的な反省点も多いんですよ。
ただ、私も一応ね、産業機械を設計してきたプロでございますから、
その辺りちゃんと考慮しております。
どこが破損するか、そういうのを想定して、
保守部品っていうのをね、あらかじめ作ってきたんですよ。
交換パーツですね。
さらに設計としても、壊れた時にね、
部品が交換しやすくなるように、
モジュール化してあって、
全部をこう、ばらさなくても、
その箇所ごとにユニットを取り出して、
部品が交換できる、メンテナンスがしやすい、
というようなね、設計にしてありました。
本物の工作機械ってね、やっぱお客様の利益に直結する機械ですから、
壊れたら、1秒でも早く直さないと、
お客さん的にはね、損しちゃうわけ。
だから、迅速に復帰させるってことがすごく重要で、
それ故に、この保守性に関しては、
かなり厳しい要求があってね、
色々と設計ノウハウもあるわけ。
展示準備とトラブル
私が実務経験で培ったノウハウをね、
詰め込むに詰め込んで、
このおもちゃを作ってあるわけです。
しかもね、この保守パーツ、
予備の部品ですね、
念には念を入れてね、
6個も作っていったんですよ。
もう準備万端ですね。
で、結果どうだったかっていうと、
1日で全ての保守パーツを使い切ってしまうというね、
悲惨な状況でございました。
いやー、ものづくりむずいっすね、やっぱり。
展示ってさ、2日間あるんですよ。
1日でね、全部ストック使っちゃったんです。
マリオで言えばね、
残機が6あったのに、
最初のステージでもゼロになってしまう感じ。
次のステージでは1回も死ねない。
そんな感じのね、大変ピンチな状況で、
2日目を迎えました。
しかも、2日目はね、
3連休のど真ん中で、
1日目より会場時間が長いわけ。
やばいよね。
ということでね、
壊れた部品を瞬間接着剤でなんとかくっつけて、
ハリボテの保守部品をいっぱい作りながら、
時間を稼ぐしかなかったんですよ。
しかもさ、
全然想定してなかった部分が、
1箇所ね、壊れちゃったんですよ。
それにね、ちょっと焦っちゃってさ、
持ってきた瞬間接着剤と、
あと他にも補修用でね、
紫外線で固まる液体の樹脂みたいなのを持ってったんだけど、
やべえここ壊れちゃったと思ってね、
その樹脂とか瞬間接着剤で、
パパッと即席で直したんですよ。
でも子供も並んでる状態だったし、
いちいち機械を止めて、
部品交換してる暇すらないと思ったから、
より時間が早い瞬間接着剤を選んだわけです。
そこまでは良かったんだけど、
本当にさ、
僕間抜けでね、
それくっつけちゃいけない部品だったんですよ。
実際設計した自分が、
それを一番分かっているはずだったんだけど、
そこが取れないと、
他の部品も交換できないよっていう部分を、
焦って、
瞬間接着剤でくっつけちゃって、
うわあ、
俺マジでアホだってなりましたね。
産業機械のノウハウをね、
詰めゴムに詰め込んだ、
ご自慢の保守性を、
自分自身で破壊しましたと。
はい、これ機械を壊さないとバラせませんっていう状態にしてしまったんですね。
昔からね、
君は何事も爪が甘いねえと言われ続けてきたんですけど、
その爪の甘さでめっちゃくちゃ出ちゃいました。
そんな感じでちょっとね、
機械的に言ったら満身創痍で迎えた2日目の展示だったんですけど、
なんとかつけ焼き場につけ焼き場を重ねて、
機械を維持して維持してて頑張ったものの、
試作機2台は、
もう午前中にね、
もう離脱してしまいました。
今回ね、3台展示してて、
機械の修復と展示
1台は、
ほんと見た目だけのモックなんですよ。
で、もう1台は、
好き勝手触っていいよーっていう、
まあ動くタイプの工作機械。
そしてもう1台は実際に加工を体験できるっていう機械で、
まあこの3台構成なんですけど。
モックはまあね、見た目だけだからいいんですよ。
まあ好きに触ってもらっていいですよっていう感じで置いて、
まあ好きに触ってもらった結果、
まあ最終的にはね、もうボロボロになっちゃったんですけど。
まあこれはいいと。
もう1台ね、
ちゃんと動かせるもので好きに触っていいよーっていう試作機。
まあこれがね、
もう完全に修復不可能な状態に陥ってしまって、
さっきも言ったんだけど、
あの私が瞬間接着剤でくっつけちゃったやつね。
くっつけちゃったからさ、
もう保守できなくて、
まあこれはもう完全にリタイア。
修復不可能な状態に陥ってしまって、
もうなくなくね、
故障中の看板を掲げることになりました。
まあちょっと話とれるんだけど、
メーカーフェアの公式から、
まあ出展者向けにね、
故障中っていうね、
たて看板のデータ提供されるんですよ。
まあこれ壊れたら使ってね、
みたいな感じでね、もらえるんですけど、
やっぱ個人のものづくりの採点ゆえにね、
こういう故障中の看板を掲げることになりました。
これにね、
こういう故障への配慮っていうのがされてて、
すごく面白かったですね。
まあそれをね、
ありがたくというかね、
まあありがたくですね、
掲げさせてもらいました。
で、もうね、
2日目の午前中、
残った試作機は1台。
で、こいつは子供たちに
加工体験をしてもらうための機械で、
まあ今回の展示の目玉となる機械だったんですよ。
で、これが壊れたら、
もう見せるものなくなっちゃうと。
もう終わりだと。
なんとかなんとかね、
こいつの命を必死につなぎ止めたものの、
これも限界を迎えまして、
もうね、午後の後半にはね、
パーツが壊れきって、
なくなってしまいました。
でも、壊れきったのにも関わらず、
この機械はね、
展示会が終わるまで止まらなかったです。
まあ子供たちに、
加工体験っていうのを、
届けきってくれました。
壊れてるはずなのになぜか動いたと。
今回メーカーフェアの、
この工作機械のおもちゃを展示してるブースは、
私一人じゃなくて、
一緒に開発してる三人で説明やってたんですけど、
これね、展示会が終わった後に知ったんですけど、
チームの一人が、
壊れた部品を手で支えて、
動かし続けてくれたんですよ。
自らが機械の一部となって、
動かし続けるっていうパワープレイですね。
半分ね、人間工作機械になってました。
あのね、ちょうど、
機械の最後の部品壊れちゃった時に、
私別件でブース出てていなくてさ、
まあそれでも子供は途切れずに来てくれてたから、
まあ遠目でこうブース見てて、
あ、機械なんとか無事に動いてんなって思ってたんですけど、
違ったんですね。
まあ終わった瞬間ね、
ゴン、お前だったのか。
機械を動かしてくれていたのは。
っていう感じでね、もうゴンギツネ状態。
壊れた部品の代わりを、
人間が担うことで動かしていたということだったんですね。
いやーこれ本当に頭下がりますよ。
まあそんな感じで私の設計のミスとか、
段取りの悪さとかね、
いろいろな方にリカバリしてもらいつつ、
まあなんとかこの工作機械のおもちゃを、
まあ子供たちにね、体験してもらうっていうことが、
この2日間でできたわけです。
そんな苦労の甲斐もあってね、
もう非常にポジティブなフィードバックをたくさんいただきました。
これやっぱね、ただの展示で終わらせることなかれ、
皆さんの手元に届くものにしたいなって気持ちが、
まあ今回の出展でかなり高まって、
今後の展望
まあこれからね、製品化に向けて一歩一歩進んでいこうと思ってはおります。
まあなかなかハードル高い部分はあるんですけどね。
まずはまあ安全面ですね。
ちゃんと製品にするんだったら、
もうちょっとこう子供向けに、
安全っていうところを技術者の視点として、
こういろいろリスクアセスメントしながら詰めていかないといけません。
で私はね、まあ産業機械の専門家ではあるものの、
おもちゃの専門家ではないんで、
おもちゃの開発とかね、
安全面に詳しい方に協力してもらって、
進めていけたらなあと思ってます。
もしもね、おもちゃの開発に詳しい方、
安全面の企画の知見のある方いたらね、
私にね、お声掛けいただけると非常に嬉しいです。
今後の具体的な展開としては、
どうだろうな、やっぱクラウドファンディングが一番いいのかなとはね、
個人的には思ってます。
ちょうどね、自分でクラファン1回やりたいなと思ってたから、
まずはクラウドファンディングで製作費いただいて、
まあリターンとして工作機械のおもちゃを提供する、
まあそういう形で展開をしようかなと、
まあここを目指そうかなと思ってます。
まあこのおもちゃの工作機械の量産に協力してくれそうな会社もね、
まあふわっとですけど、見つかりましたし、
具体的に動いていこうとは思ってます。
目標はね、来年の4月、5月あたりには、
ちょっとクラファン開始ぐらいの日程でいきたいなと思ってて、
まあ遅くても1年後には開始って感じだね。
まあそこでね、ちょうどね、愛知県豊田市から受けてるこの支援っていうのが終わっちゃうから、
まあそこまでに展開するっていうのを目指しながらね、頑張っていこうかなと思ってます。
まあこれからもこの工作機械のね、開発の進捗とかを、
ポッドキャストの中でね、報告させていただきます。
まあものづくりのラジオですからね。
まあ技術とかものづくりのトピックの解説だけじゃなくて、
やっぱ私自身のものづくり。
まあこれもね、リアルタイムで伝えていけたら、やっぱ一番ものづくりのラジオですよね。
ということで今後もね、応援の方よろしくお願いいたします。
はい、クロージングトークです。
このメーカーフェア東京2024、いろんな方がね、私に会いに来てくれました。
ポッドキャストつながりで言ったら、
まずね、デザインレビューFMの常蔵さん。
常蔵さんはね、私と全く一緒の業界で働いてまして、
まあ工作機械の設計者としてね、現役の技術者やってる方です。
そんな常蔵さんね、私が作って今販売している、
工作機械のTシャツもね、着てくださって、ブースに来ていただきました。
しかもね、常蔵さんの方の番組の中でも、
今回の展示についてね、ご紹介いただいております。
非常にありがたい限りですね。
そのエピソードのリンクもね、このポッドキャストの説明欄に貼っておきます。
あと、そんないりかの時間Bというポッドキャストやってる、
よしあすさんもね、なんと会場までいらしてくださったんですよ。
よしあすさんとね、お会いしたのは今回初めてでして、
実はね、全然よしあすさんと気づかずに、ずーっと展示の説明をしていて、
最後の最後に自分の自己紹介としてね、
ものづくりのラジオっていうポッドキャストをやってるんですよって言ったら、
私もポッドキャストやってるんですよって言って、
あ、そうなんですか、なんて番組ですかって言ったら、
そんないりかの時間Bっていう番組を、
いや、よしあすさんかーいっていう風になりました。
最後に気が付きましたね。
ものはついでにですね、ものづくりのラジオ出てくださいよとお願いしたら、
ご快諾いただけましたんでね、
近々ゲストとしてよしあすさんお迎えしたいと思います。
で、私ボイシーの方でもね、ものづくりの支店という番組やってるんですけど、
そのボイシーのね、パーソナリティ繋がりでも会いに来てくださる方がいて、
Maker Faire Tokyo 2024の出展
造形作家の沢直さんという方がね、来てくださいました。
あとその旦那さんのね、沢磨岡さんという、
プレゼンの神と呼ばれてるすごく有名な方なんですけど、
その旦那さんも一緒に来てくださって、いろいろと話しさせていただきました。
その他にもね、本当に刺激的な方たちがいっぱい来てくれて、
想像性が刺激された2日間でしたね。
あと、何よりも来てくださった、
ポッドキャストリスターの方々本当に本当にありがとうございます。
ポッドキャスト聞いてますとか、ボイシー聞いてますっていう人ね、
本当にたくさん来ていただいて、
実際こう面と面を向かって話すことができたんで本当に嬉しかったです。
やっぱね、リアルのイベントいいですね。
ただね、ちょっと一個心残りがあって、
今回ね、自分のものづくりに集中しすぎて、
ノベルティーとして渡すはずだった、
メカトロザウルス君のステッカー、
発注を完全に忘れてしまったんですよ。
ギリギリで、あ、やばい、
間に合うか間に合わないかって注文したんですけど、
結局間に合わなくてね、
今手元にあるんだけど、
メーカーフェアには全然間に合いませんでした。
これを手渡せなかったっていうのはちょっと心残りです。
ただですね、まだ今年、私参加するリアルイベントいろいろあります。
主には17月ぐらいに一気に集中してるんだけど、
11月のね、3日、
ポッドキャストウィークエンドというイベントあります。
下北沢のボーナストラックという場所で行われます。
これ私も出展します。
あとですね、同じ週なんですけど、
ジムとフというですね、工作機会の展示会があります。
これまた東京ビッグサイトでね、やるんですけど、
11月の5日から10日までですね、やってますけど、
多分5日から8日ぐらいか、
水木金ぐらいはいるかなとまだ確定じゃないんですけどね、
これ仕事でいるだけなんですけど、
ここでも一応お会いすることができますんで、
ビッグサイトにいますよってことです。
そしてもう一つね、
一昨日ぐらいにこれ情報公開になったんだけど、
生成AIエキスポイン東海というイベント、
これ私も主催側としてガッツリ運営に入ってます。
これも今バタバタしてるんですけど、
今日は詳しくは説明しないんですけど、
このイベントでもいろいろと登壇させていただきますし、
運営側としてね、会場でも忙しなく動いてると思います。
ちょっと今日は長くなっちゃったんで、
詳しくは説明しませんけど、
このイベントについてもまた話させていただけたらなと思います。
とりあえず公開されたイベントのホームページのリンク貼っておくんで、
というわけで今回はここまでとさせていただきます。
今後のイベント情報
私は支部長技術研究所という技術ブログを運営してます。
中1更新を目標に更新しておりますので、そちらもぜひ覗いてみてください。
またXM毎日役立つ技術情報の発信を行っております。
朝7時20分、夕方18時20分に必ず投稿しておりますので、
そちらもチェックよかったらフォローしていただけると嬉しいです。
あと物作りの支店というボイシーでの音声配信もやってます。
こちらは月曜日から金曜日まで週5で配信中です。
10分ぐらいで聞ける物作りの話、ぜひともそちらも聞いてください。
それとですね、ここから重要ですよ。
この物作りのラジオ、いいなぁと思っていただけたらですね、
番組のフォロー、また各ポッドキャストアプリでの評価、
そしてレビューの方もよろしくお願いします。
というわけで今日の話はここまで。
以上、支部長でした。
ではでは。
39:59

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