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  2. #2 ダイヤモンドはなぜ価値が..
2024-11-09 15:41

#2 ダイヤモンドはなぜ価値が高いのか?【自然の推しを語るラジオ】

宝石の代表格「ダイヤモンド」はなぜ価値が高いんでしょうね。世界一硬いから?キラキラしてるから?希少価値が高いから?色々調べて考えます。


#自然の推しを語るラジオ #ダイヤモンド #地学 #自然科学 #鉱石

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自然の推しを語るラジオ。このポッドキャストは、私、ジェイソンが自然界を推しているもの、つまり好きなものについて語っていく番組です。よろしくお願いします。
今回のテーマは、ダイヤモンドです。ダイヤモンド、あの石ですね、宝石なんですけれども、このラジオのタイトルは自然が入っているので、生き物とか植物の話が中心になるんじゃないかって思うかもしれないですけど、
地面の下の石とか、そういうものも自然の一部だというふうに自分は思っているので、そういったテーマについても話していこうかなと思っています。
まずですね、皆さんダイヤモンドって聞いて、どういうイメージを思い浮かべるでしょうか? 僕はダイヤモンドって聞くと、世界で一番硬い石でキラキラしていて、宝石の代表格っていうイメージがあると思っているんですけど、
プロポーズの時に使う婚約指輪とかにも使われていたりしますよね。 今回なぜダイヤモンドの話をしようかと思ったかと言いますと、僕アラサーなんですけれども、最近結婚する知り合いがかなり増えてきまして、
プロポーズの際に結構高い指輪を買っていたりするんですね。 その指輪にはダイヤがついているんですけど、そもそもこのダイヤって何なんだろう、
なんでこんなに値段がするんだろうっていうのすごい興味が出たんですよね。 そこで今回はダイヤモンドという石について詳しく調べてみました。
まずダイヤモンドが高い理由として、僕が考えたのは世界一硬い石だからって思ったんですよね。 ダイヤモンドが世界で一番硬い石だっていうことはよく知られていると思うんですけど、
そもそも硬いって一体何なんだろうっていう話ですよね。 例えば普段我々がお皿とかを落として割ってしまった場合、このお皿は硬くないと思うと思うんですけど、
落として割れなかったら硬いみたいなイメージがあると思うんですよね。 つまり傷がつきにくくて丈夫であるっていうことが一般的な硬さのイメージだと思います。
ただこの硬さイメージっていうのは色々な性質を加味して総合的に判断しているって思うんですよね。 例えば力を加えて変形はするけど力を抜くと戻る性質、ゴムの弾性であったりとか
打撃によって変形しない性質などもあると思うんですよね。 一般的に石の硬さを評価する際には硬い度合いと書いて高度と呼ばれる尺度で評価を
するんですけど、使われている方法としてモース硬度計っていうのがあります。 この基準は2つの石を擦り合わせてどちらがより硬いかを調べるっていう方法で
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10段階評価で石の硬さを評価する方法なんですけど ダイヤモンドはこの硬度10の鉱石で最も硬い石だっていうふうに言われています。
実際はダイヤモンドより硬い石としてロンズデイライトとかウルサイトチッカホークソっていう石があるんですが、そちらの方が硬いということが言われていて
ロンズデイライトなんかはダイヤモンドより58%硬いんだっていうふうに言われているんですけど これらの鉱物は滅多に見る機会がないものなので
実質このダイヤモンドが一般的には世界で一番硬い石と言っても過言ではないのかなと思います。 ダイヤモンドって硬すぎるあまり加工がすごい難しいらしいんですよね。
なのでダイヤモンドの粉末を使ったダイヤモンドカッターっていうもので現在は加工がされております。 ただその加工技術がなかった1世紀頃のローマでもダイヤモンドは指輪として使われていたんですけど
その時代ではあまり加工ができなかったのでほとんど研磨されていなかったらしいです。 ダイヤの原石は正八面体の結晶になることが多いんですけど
昔はほとんど加工されていなかったので原石の状態のひし形の状態で指輪にはめられていたらしいです。 このことからトランプってあのいろんなマークがあると思うんですが
ダイヤの形は石型になったというふうに言われております。 ただこんな硬いダイヤモンドでも意外と脆いという面もあるんですよね。
例えば衝撃には弱くってトンカチで思いっきり殴ると一瞬でバラバラに砕け散りますし 炎で燃やすと燃えてしまうんですよね。
というのもダイヤモンドは炭素でできているので酸素がたくさん含まれている状態で 火にかけると二酸化炭素になってしまうんですよね。
僕は youtube で見たダイヤを燃やす動画ではダイヤをバーナーで炙るとダイヤが白く光り出して煙みたいなものが出て燃えて消えてしまうっていう動画があったんですけど
火事とかに弱い石なんだなっていうふうに思いました。 こんなダイヤモンドですけど硬いだけでは宝石にはならないですよね。
値段が高いのはそれ以外にも綺麗だからっていうのがもう一つの理由じゃないかと思うんですよ。 それでこの綺麗っていうのは何かっていうと光を強く放っているからじゃないかと思うんですよね。
つまり光をとても反射するっていうことなんですけど、なぜそうなるかというとダイヤモンドが光の屈折率が非常に高いということと
ブリリアンカットというダイヤモンドのカット技術によってそうなっているんですよね。 まずこの光の屈折率についてですけど
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水やガラスなど透明なものに光が差し込むと三筋が折れ曲がる現象を屈折って言うんですよね。 この時に光を屈折させる強さを示したのが屈折率になります。
例えば空気の屈折率は1で水の屈折率は1.3なんですがダイヤモンドは2.4ぐらいでめちゃくちゃ高いんですよ。
これが高いと何が起こるかと言いますとダイヤモンドの周囲から光が差し込むと他の物質より光が大きく曲がるっていうことです。
またブリリアンカットというのはダイヤモンドのカットの仕方でダイヤモンド58面体にカットすることによってその特有の屈折率によって光がより美しく見えるっていうものです。
このカットによってダイヤモンドは上から来た光は下に漏れずに上にそのまま反射するというふうにできているので光がとても反射するように見えるんですよね。
つまりこの高い屈折率を持つダイヤとこのブリリアンカットというカット方法を組み合わせることによって光をすごい反射する宝石に加工することができるっていうのがダイヤが綺麗に見せられるメカニズムになっています。
ちなみにダイヤモンドの値段は4Cと呼ばれているのが世界的な評価基準になるんですけど、カラット、つまり重さとカット、つまりうまく切られているか、あとカラー、色ですね、とクラリティ、透明度
この4つの頭文字をとって4Cと呼ばれているんですよね。この基準で考えていくとよりうまくカットができていて、色が透明であればあるほどよく光るし価値が高くなるっていうことですね。
あとダイヤモンドは屈折率が他の石と比べてもトップクラスでガラスとかとは比較にならないっていうところもあるので、そういうところがダイヤモンドの価値を上げているんじゃないかなと思います。
ここで少し話は変わりますが、ダイヤモンドはどうやってできているのかっていう話をします。
まずダイヤモンドは炭素でできた物質で、単なる炭素だと炭というかその辺に存在している石なんですけど、この炭素に高温で高圧をかけることによってダイヤモンドは生成されます。
ただ地球でそれだけの環境があるのはマグマとかそういう地下150kmよりも深いところというふうに言われているので、身近にはなかなかない環境ですよね。
ダイヤは地球の活発な火山活動によってマグマがすごいスピードで地表近くまで押し上げられて見つかるっていうような感じですね。
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ダイヤがじっくりと地表の上に上がっていくと圧力とか気温が徐々に下がっていくので、炭になってしまうんですよね。
なのでマグマが急に地表に上がってきたところでしかダイヤは発見されないっていう感じです。
なのでこのダイヤモンドが見つかる場所っていうのは限られていて、まだ地球の火山活動がとても活発だった時代に既に存在していた土地、
つまりインドとか南アフリカとかでダイヤの産出量は多いですね。
ちなみに日本でダイヤモンドが取れるのかっていうと、一応取れる場所はあります。
どこかというと愛媛県の四国産地の方で天然のダイヤモンドは見つかっていますね。
ただ大きさはかなり小さくて宝石として使えるようなものではないみたいです。
ダイヤモンドがたくさん取れる世界的な産地として南アフリカの中でキンバリーっていう都市があるんですけど、
1870年ぐらいからダイヤが見つけられてダイヤモンドラッシュが起こっていて、世界中の人がここに訪れて一攫千金を狙っていたらしいんですね。
その時にたくさんのダイヤモンド鉱山が発見されたんですけど、たくさんの人がツルハシとかシャベルを使って穴を掘っていったらしいんですよね。
その結果ビッグホールって呼ばれる大きな穴ができたんですけど、そこでは最終的に2200万トンの土が掘り出されて3000キログラムのダイヤが見つかったって言われています。
これが人類が掘った穴として地球最大規模っていうふうに言われているんですけど、今このビッグホールは閉鎖されていて地下水や雨水が溜まっていて大きな湖のような姿になっているみたいです。
この穴は直径およそ500メートルで平均の深さ400メートルくらいあるんですけど、穴の横に看板がありまして、そこには
この穴から掘り出されたダイヤモンドをすべて集めたとしたら、手惜しい車3台分になりますっていうことが書いてあるらしいんですよね。
これだけ大きな穴を掘ったとしてもその程度の量しか取れないっていうのはやはりそれだけ希少性がある意思なんだなということがわかりますよね。
このように手に入れるのが難しいダイヤモンドなんですけど、実は人工でも作ることができるんですよね。
要はマグマと同じような高温で高い圧力を作ることができればダイヤモンドは作れるっていうことで1950年代くらいから機械を使えばダイヤモンドを作る技術ができています。
しかも天然とかなり近いものができるっていうことがわかっています。
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また最近は圧力が低い状態でもダイヤモンドを作ることができるようになっていて、その方法の一つがCVD法っていう方法になるんですけど、この方法を使うと学校の理科室でもダイヤモンドを作ることができるんですよね。
もっとも学校の理科室の実験室だと顕微鏡でしか見えないような小さな結晶しかできないんですけど、
比較的簡単にダイヤモンドを作れる時代にはなってきているんですね。 最近は人が死んだ時の遺骨から炭素を抽出してそこからダイヤモンドを生成するっていうサービスもあるみたいで、少し怖いですけどダイヤモンドを作る技術の応用の範囲もだいぶ増えてきているのかなと思います。
天然のダイヤっていうのは採掘の時に大量の土を掘り出したりとか環境を破壊するっていうこともある一方で、人工ダイヤは環境への負担が少なかったり、
コストが少なくて済むっていうこともある面で優れているとも言えるのかなと思います。 ただ人工ダイヤって自分が調べたところですけど、天然のダイヤと比べて3分の1くらいの値段なんですよね。
つまり天然のダイヤの方が価値が高いと言われているんですけど、これはなんでなんでしょうね。
最後に冒頭の話に戻ろうと思うんですけれども、そもそもダイヤモンドってなんで値段が高いんでしょうね。 ダイヤは硬かったり光を反射するっていう性質もありますけど、
なぜか同じ性質の天然のものと人工のもので言うと天然のものの方が値段が高いんですよね。 なんで天然のものがいいかっていうと、ここから僕の考え方ですけど、
宝石業界のブランディングみたいなものがあるんじゃないかなって思っています。 何かで昔ダイヤモンドは永遠の輝きっていうキャッチコピーを聞いたことがあるんですけど、
宝石業界の方はこの石は価値があるよっていうことを言おうとして、いろんな基準を用いてダイヤの価格を高く保っているんじゃないかなって思うんですよね。
でもじゃあこれが安ければいいのかっていうとそういうことじゃないと思うんですね。 例えば日本において
婚約指輪とかで人にプレゼントをするにあたって、あなたのことを思って高価なものをあげますよっていう、そういう象徴的なものとしてダイヤモンドは使われているんじゃないかなって思うんですよね。
つまりダイヤモンドっていうのは綺麗だから高いっていうこともあるんですけど、値段が高いこと自体にも価値があるんじゃないかなって思っているんですよね。
もしこのダイヤモンドという石が安かったら、それに代わる高価な石が代わりに使われるんじゃないかなって思っています。
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ただダイヤモンドを作る技術が発展していくこの世の中で、宝石としての値段は徐々に下がっていくんじゃないかなと思ったりはしているんですけれども、
今後このダイヤの価値っていうものがどう変わっていくのか、またそのいろんな利用方法がどう変わっていくのかっていうのを興味を持って見ていただければなというふうに思っております。
以上になりますが、自然の推しを語るラジオダイヤモンド編でした。お聞きいただきありがとうございます。
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