フォント演出の重要性
こんにちは、Web3 デザイン トークスのテクノグリフスです。
本日もニューヨークからお送りします。
このチャンネルでは、Web3 テクノロジーや、
3D、モーション、タイポグラフィーといったデザインについて、
共有していきたいと思います。
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はい、ということで、本日は、
🏆ブランドの声質、トーンを決める、
知的で遊びのあるフォント演出、
ということについてお話をしていきたいと思います。
まず、この話をする前に、
このトピックに至った経緯から、
お話ししたいんですけれども、
先日、週末ですね、
現在、ブルックリンミュージアムで
行われている200周年、
創立かな?200周年を記念した、
ソリッドゴールドという展示を見に行ってきました。
これは美術館が所蔵している、
確か250点余りだったと思うんですけれども、
その所蔵品と、さらに借りてきた
所蔵品、金にまつわるアイテムをですね、
うまくキュレーションして、
それを遥か数千年前の、
ピラミッドとかあった時代ですね、
そのあたりの金の使われていた文化みたいなものから、
もっとモダンなところで、
さらに例えばブルックリンにひも付いたものですね。
そこからブルックリン初出身のアーティスト、
例えばヒップホップのラッパーだとか、
バスキアのようなアーティストですね。
そういったアイテムをですね、
一挙に展示するという、
テーマが金ということもあって、
非常に派手な、派手というか、
派手というとちょっと薄っぺらいんですけれども、
見応えのある展示でした。
行くまではですね、ちょっと個人的にも、
金というテーマだったので、
むしろちょっと古典的な感じなのかなと思って、
そんなに期待していなかったんですけれども、
実際見に行ったら、
ファッションの洋服とかですね、
比較的モダンなテーマを扱っているものが多かったので、
非常に楽しめました。
そこで今回のお話しする内容に戻ってくるんですけれども、
この展示でですね、
一貫して使われていた、
面白いフォント、書体にまつわるギミックがあったので、
その紹介をしながら、
これがどういったテクノロジーというか、
展示の具体例
技術が使われているのかということを、
お話をしていきたいと思います。
ブランドやこういったイベント、
もしくはキャンペーンなんかもそうなんですけれども、
アイデアのあるフォント、書体を選ぶというのは、
とても有効な方法かなと思います。
僕は様々な美術館とかに行くんですけれども、
毎回その展示において、
タイトルとですね、展示作品のところに表示されている書体というものは、
一貫されたものが通常使われていますし、
それぞれの展示によって使われ方も違っています。
今回このソリッドゴールドという展示で使われていたもので、
面白いなと思ったのは、
その言葉のですね、
単語の一番最初と一番最後の文字の端の部分がカーブしているんですよね。
これちょっと言葉だけだと分かりづらいと思うので、
コミュニティの方に貼っておきたいと思うんですけれども、
そのロゴを見ただけだとちょっと分からなかったんですが、
実際にその展示を見て、
その展示のコーナーごとにタイトルみたいなのがありますよね。
そこを見ていると、
そのタイトル文字が、
単語の一番最初と最後の文字が丸くなっているということが明らかだったので、
これはその意図的に使っているんだなということが分かりました。
これはですね、どういった技術、テクニックを使っているかというと、
一般的にコンテクシュアルオルタネートと呼ばれている、
その文脈に合わせて文字の形状が変わるという、
そういったテクニックを使っています。
もう少し具体的に言うと、
今回の展示の場合はですね、
一番最初と一番最後の文字の書体の形状が変わるということなので、
ポジショナルオルタネートという、
さらにその細分化すると、
ポジショナルオルタネートと呼ばれるテクニックが使われています。
例えば、何て言うんですかね、
これが例えばその文章の中で使われているときは、
通常のFの形なんだけれども、
例えばその一番最初のF、フォントのFというふうに使われた場合は、
例えばこうFの文字がですね、非常に横に長いとか、
何かそのポジションによって形状が変わるということを設定することができます。
実際この書体はですね、
どんな意味が込められていたかというのは、
他のアート作品と同様に、
特に説明がない場合は、
見る、観賞する側が想像を膨らますという他ないんですけれども、
個人的には何か金の塊のような、金塊の塊のような、
そういったものを感じさせました。
これは本当に人それぞれ受け取り方が違うと思うんですけれども、
ただ何かそういったストーリーを想起させるという、
そういった意味では非常に強力な方法なのかなと思います。
金の文化的価値
また何かそういった遊びが入っていると、
モダンでコンテンポラリーな演出、
そういったマインドセットを持っているオーガニゼーションなのかなと、
そういったことを感じさせることもできるのかなと思います。
これはオープンタイプという、
昔はトゥルータイプフォントというのもあったんですけれども、
それにさらにカスタマイズアブルなものがより実装されている、
オープンタイプフェーズという形式で保存することができて、
それは広く使われているんですけれども、
これを設定するとおそらくグリフスを使って、
グリフスアップを使ってフォントを作っている方には、
非常に簡単にセッティングアップすることができるかなと思います。
詳しくはグリフスのウェブサイトで、
コンテクシアルオルタネートと調べてもらえると出てくるかと思うので、
実際のセッティングアップの仕方などは、そちらを参照してみてください。
ということで、本日はブランドの個性質を知的で、
遊び心のある形で決めるフォントのことについて、
お話をさせていただきました。
もし今回の内容が面白いと思っていただけたら、
画面下のいいね、また感想などもコメント欄に書き込んでみてください。
また、このチャンネルは週3回、日本時間の火曜日、木曜日、土曜日の午前8時を目途に配信しています。
フォローしていただけると通知がされるので便利かと思います。
最後におまけトークになります。
おまけトークは、ソリッドゴールドを見て、
たくさんのフィジカルなゴールドを見た感想をお話ししてみたいと思います。
これは冒頭にもちょっと話したんですけれども、
金というものが人類全体で、いつの時代においても価値のあるものとして、
文化的に使われてきたということを展示するものでした。
驚きなのは、それぞれの文化が違っていても、
同じ材質を使いながらも、それぞれ豊かな表現方法の違いを改めて一同に見ることができました。
例えばアフリカとか、そういったものであるとやはり宝飾品が多いんですけれども、
アジアとか日本とか、そういった文化のものを見ると、
例えば書く巻物とか、そういったものに使われていたり、
一つ面白いなと思ったのは、日本の古板ってありますよね。
日本の古板は、金の上に直接墨で書き込んでいるんですよね。
他の文化のものを見たときって、あまりそういったものは見てなくて、
むしろ金という美しいものの上に直接書くことはやはりちょっと抵抗があるのかなと思って、
周りに白い縁取りをしたりとか、あえて避けているようなテイストがあったんですけれども、
日本の古板は何かそこがちょっと破壊的で面白いなと思いました。
また、昨今はビットコインなんかもデジタルゴールドと呼ばれたりしているんですけれども、
それはいわゆる埋蔵料が決まっているからということですよね。
ただ、やはりフィジカルなゴールドというものが感情的に人の心を動かして魅了するという点においては、
やはりこれはフィジカルなゴールドにしか生み出せないものなのかなと思いました。
デジタルゴールドはそういった意味ではないんですけれども、別の違った形で、
ツールとしてその価値を国の制限なしに、法律的なものは除外して、
技術的な制約なしに世界中に送ることができるというような、そういった違う側面で価値があると思うんですけれども、
本質的にはフィジカルのゴールドとはやはり違うなということを改めて感じさせられましたね。
本質はデジタルゴールドはビットコインのようなものはあまりないのかなと思うんですけれども、
すぐに価値がなくなるということはないので、
お金とか貨幣的な価値というものもフィクションの一つだというような、
そういったことを書かれた本もありましたけれども、デジタルゴールドもある種のフィクションなのかなと思います。
ということで、本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。また次のトークでお話しします。
ではまた。