時間の重要性
【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。
この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットにおコンセプトに、
吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、
通勤・家事の隙間時間で5点チャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。
さて今回は、第108段を見ていきましょう。
早速、現代語訳です。
一刻を惜しむ人は誰もいない。
それはよくわかっているか、あるいは愚かだからか。
愚かで怠ける人に言わせれば、
一銭くらい軽いものだが、惜しみなく使えば貧しいものをも止める人にする。
だから商人が一銭を惜しむ心は実に誠実だ。
刹那の時を思い出せずとも、
思いもせずとも、その一瞬を運び続ければ、
命の終わりはたちまちに訪れる。
だから道を求める人は日月の長さを惜しむべきではない。
ただ、今この一年を無駄に過ごすことを惜しむべきだ。
一年というのは念じるの一年ですね。
もし誰かが、明日必ず命は失われると告げたなら、
今日の残り時間で何を頼り何を営むだろう。
今生きる今日という日は、その時その場所に他ならない。
一日で飲食、用便、睡眠、会話、歩行など、
止められない用事に時間を奪われ、
そのほんの余暇を無益なことに費やし、
気づけば一生を送ってしまう。
これこそ最も愚かなことだ。
かの謝霊雲は法華経の筆受けながら、
心は常に風雲の思いにあり、
敬縁の百蓮海との交流を許さなかった。
一時の隙もなくしてこそ、
生者と死者の差が生じる。
後院を惜しむなら、
家に資料をめぐらし、
外の世事を断って、
病む人は病み、
収する人は収せよ。
はい。
ということで、今回はとても長い内容でしたが、
いいことを言ってた気がします。
要点3つ。
時は最も貴重な資源。
刹那を惜しむべし。
日月の長さではなく、
一年を無駄にしない。
内政と修行にこそ時間を捧げよ。
日常の活用法
現代への資産、なぜ今も刺さるのか。
SNSや通知に振り回され、
刹那の時間を浪費しがちな現代。
健康は700年前に瞬間の価値を説いていますと。
確かに、そうですね。
後院屋のことし。
少年を言いやすく、
学なりがたし。
っていう言葉にも象徴される通り、
一瞬一瞬の積み重ねが、
その人の人生を作っていくので、
今回の内容はとても深く刺さるんじゃないでしょうか。
日常&セルフマネジメント応用ネタ。
一つ目、病を刻みプライオリティ。
タスクの合間に、
あと5分で何をするかを決め、
細切れ時間を有効活用するタイマー管理術を実践。
これ聞いたことあるな。
5分、10分、30分みたいな感じで、
隙間時間ができたときに何をするのかっていうのを、
あらかじめ考えておくというか、
準備しておく。
5分だったらこれ。
10分だったらこれ。
30分だったらこれっていうような感じ。
例えば、5分あったら軽くストレッチをするとか、
10分だったら技術系の記事を読む。
30分だったら読書をするっていうような感じで、
その時々でやるタスクを決めておくと、
いざ、隙間時間ができたときに迷わないっていうのを聞いたことがあります。
やらないとな。やります。
二つ目、デジタル断捨離タイム。
毎日決まった時間帯にスマホをオフにし、
内省や読書、瞑想に5分から10分当てる習慣を作る。
これも大事ですね。
瞑想とかいいんじゃないでしょうか。
寝る前まで。
僕は寝る前までスマホをいじってしまっているので、
寝る1時間前、1時間前、30分前ぐらいまでには、
スマホをオフにしてっていう感じをしたいですね。
そして三つ目、ミニマムサクセス。
一日の終わりに今日だけは、今日これだけは成し遂げたという、
刹那の成功をかき出し、自己肯定感を高める。
確かにね、大事ですねこれね。
その日、なんか何もできなかったなって思っても、
何かしらはできたり、思い返せば何かしらできたことがあるので、
そういうのを一つ一つ積み重ねていこうってことですね。
今回の内容はすごく良かった気がします。
僕も実践したいと思います。
というわけで今回はここまでです。
ぜひ皆さんも日常&セリフマネジメント応用ネタを使ってみてください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。