人生の本質
【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、【1日8分で600年分の知恵をポケットに】をコンセプトに、
吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事の隙間時間で5点チャージしていこうという教養ショートラジオです。よろしくお願いします。
さて、今日は第47段を見ていきましょう。早速、現代語訳です。
人々はまるで蟻のように群れ集い、東へ西へ急ぎ、南へ北へ駆け回る。
高い身分の者もいれば、いやしい立場の者もあり、若者もいれば老人もいる。
行き先があれば帰る家があり、夜は眠り、朝はまた起きる。
何をしているのかといえば、生きるためのもがきと利益の追求に終始し、やめどなく奔走しているのだ。
しかし、我々が養うのは己の身だけ。何を持ち、誰を待つのか。
その期、命の終わり、があるのは老いと死だけ。しかもその訪れはあまりに早く、一瞬たりともとどまらない。
その瞬間を待つ間に、何の喜びがあろうか。迷いながら奔走する者はそれを恐れず、妙利に溺れるあまり、死の近さをかえり見ない。
愚かな人は、またその死を嘆くがよい。しかし本当に備えたいのは、常住不変の心であり、変化の断りを悟ることなのである。
深いですね。今回、いいですね。いきなりこういうのをぶっこんできますね、吉田さんは。
要点3つ。人生の忙しさは、死への準備を忘れさせる。死は一瞬で訪れ、とどまることなく過ぎ去る。
常住不変の断りを知り、心を整えることが慣用。
常住不変というのは、常に済む。不が不平等の不で変わるっていう意味ですね。不変、変。物事は常に移り変わるっていうことですかね。
変化の断りを悟る。そうですよね。
現代への資質は、なぜ今も刺さるのか。
働きすぎや情報過多の現代、私たちも走り回る蟻のように慌たたしく死や老いを脇に置きがちです。健康は700年前にその普遍性を見抜いていました。
そうっすね。この時からこういうこと言ってたんですね。当時でさえって感じですね。
実践的アドバイス
日常&マインドフルニス応用ネタ。デジタルデトックスタイム。
1日のうち15分、スマホも仕事もオフにし、呼吸に集中。死と老いを遠ざけず、命の一瞬を味わう。
まあね、これ、このツレツレグサミリッツ、結構デジタルデトックスしましょうっていうのがね、ありますが、ほんとそうですよね。
死を、死と老いを遠ざけないっていうのは、ストア哲学とかにも通じる部分ですかね。ストア派ですね。
死を思え、めめんともりですからね。
はい、で2つ目、ライフレビュージャーナル。毎晩その日感じた生の実感を産業日記に書き留める。
命の終わりを意識するほど日々の選択が鮮明になる。
生の実感、いいっすね。生きているって感じることですね。
僕もこういうの好きなんですよね。ストア派哲学。
ストア派哲学?ストア哲学。
死を思うっていうのは好きなんでね。
なので、バンディージャンプとかスカイダイミングとかするんですよね。
そうすると生きている実感が湧くので、あまりお勧めはしないですが。
で、3つ目、シンプルライフミニマム宣言。
週に一度不要なタスクや習慣を削ぎ落とし、自分にとって本当に大切なことだけに集中する時間を設ける。
いいですね。やりたいですね、週一と。
やれよって話なんですけど。
不要なタスクや習慣を削ぎ落として、
あー、作んないとな。生きている実感が湧かないですもんね。これやらないとね。
というわけで、ぜひ皆さんも日常&マインドフルネスに応用してみてください。
というわけで、今回はここまでです。また明日お会いしましょう。さよなら。