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【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットに、おコンセプトに、
吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事の隙間時間でコテンチャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。さて、今回は第125段を見ていきましょう。
早速、現在語訳です。
葬儀における空気の重要性
ある人の四十九日の法要に、瞑想を招いたところ、説法が大変感動的で、参列者は皆涙した。
同志が引き上げてから人々が、「今日はことのほか立派だった。」と話していたところ、誰かが不意に、「まるで党の犬みたいだ。」と言ってしまい、その場の厳粛さは台無しに、笑いはうせ、興ざめした。
酒を勧める人の振る舞いにおいては、
人に酒を勧める前に自分が先に飲んでから強要するのは諸刃の剣のようで、先に自分が傷つく、酔って動けなくなるということである。
要点3つ。
場の空気を壊す軽口は場そのものの価値を消す。
表面的な振る舞い、見せ方は本質を損なうことがある。
他人に何かを強要するものはまず自分の身を、帰り身を。
現代への示唆はなぜ今も刺さるのか。
社会的に重要な場、葬儀、表彰式、発表会での空気読みと誠実さは現代でも同じ。
SNS時代は一度壊れた雰囲気が拡散され致命傷になる。
うーん、そうね。
空気読み、誠実さ。
まあ、空気を読んではいけないという意見もありつつですけども。
どうなんでしょう。
ここは賛否分かれるとこですね。
そして、具体的な応用。
すぐ使える具体的な応用。
具体的な応用方法
一つ目、式典での発言ルール。
感想を言う前に今話してよいかを一呼吸を置く。
ユーモアは場の空気を和ませるが、場の目的を外すと逆効果。
確かにね、緊張と緩和でね、うまくできる人はいいですけど。
変に空気を壊してしまう、しらけさせてしまうことも、
差もありなんということなんで、気をつけていきたいですね。
二つ目、ホスピタリティの心得。
人に勧めるものはまず自分で示すべきだが、教養はNG。
相手の体調、意思を尊重する。
飲酒や宗教的行為など。
まあね、ここはハラスメントとかもあれですけど、
最近はここは結構社会的にも良くないよねっていうのが浸透しているので、
あんまりやってる人見ないんですけどね、最近は。
三つ目、リーダーの自制。
宴会や公的場で先に振る舞うリーダーこそ節度を持つ。
先に羽目を外すとその後の信頼を失いやすい。
信頼を築くのは大変ですけど、信頼を壊すのは一瞬ですというところでしょうか。
はい、というわけで今日はここまでです。
皆さんもぜひ具体的な応用を使ってみてください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。