依存からの解放
【徒然草ミニッツ】さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットにおコンセプトに、吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・課事の隙間時間でコテンチャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。 さて今回は、第211段を見ていきましょう。早速、現代語訳です。
何事も頼り切るな。愚かな人は深く頼る。ゆえに恨み・怒りが生まれる。
勢いに頼るな。強い者ほど先に滅ぶ。財に頼るな。一瞬で失う。
最智にも頼るな。孔子ですら自運に恵まれぬ時があった。徳にも頼るな。眼界も不幸だった。君主の長愛も危うい。処刑は早い。
家来が従うこともあてにならない。背く時がある。他人の気持ちや約束も変わりやすく、信頼できることは稀れ。
だから自分にも他人にも過度に頼らなければ、うまくいく時は素直に喜び、うまくいかない時も恨まない。
余白があれば触りは少なく、狭い時は砕ける。
固く厳しいと物事を争って壊し、緩く柔らかなら一毛も損ねない。人は天地の霊、天地に限りがない。
心も極まりなければ、気度に乱されず、物に煩わされない。
何事にも頼るなってことですね。
4点3つ。過度な依存イコール怒りと恨みの温床。
狭く硬い設計は折れる。広く柔らかい設計は保つ。心の余白が感情と環境ノイズを無害化すると。
うーん、示唆深いですね。
現代の示唆&使い方。頼らないは突き放すではない。
盲信せず一極依存を避けるという意味。勢い、金、肩書き、人望、契約、奴隷にも補助輪に留める。
そうですね、何事も盲信は良くないですね。
信じ切る強さっていうのもあるにはあるとは思いますが、
金とか地位、名声、そういったものにあまり一極集中しない。
卵を一つの籠に盛るなっていう感じですかね。分散させましょうっていう感じかもしれないです。
そして余白の具体。時間の余白。締め切り前日を予備日に固定。
お金の余白。固定費は収入の何%上限、半年分の生活バッファーを持つ。
人の余白。キーパーソン不在でも回る代替担当と手順書。
意思決定の余白。A案に寄り切らず、Bの逃げ道を残す。
これはめちゃくちゃ大事ですね。いかなる時もバッファー作っておくっていうのは結構、心の余白にも繋がりますもんね。
柔軟な運用のすすめ
はい、そして固い運用は強そうで壊れやすい。
ルール多すぎ、罰則重すぎ。
手順硬直は例外対応で破綻する。原則プラス例外の幅を持たせておくと最初から設計しておくと壊れないと。
そうですね、ガチガチに決めきっちゃうと結構危うさはありますよね。
例外対応できる余白もね、これも余白を残しておくといいのかもしれないです。
はい、というわけで今回はここまでです。
また明日お会いしましょう。さよなら。