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【徒然草ミニッツ】さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットに、おコンセプトに、吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事の隙間時間でコテンチャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。さて今回は、第212段を見ていきましょう。早速、現代語訳です。
秋の月の美しさ
秋の月は、この上なく素晴らしい。
いつだって月は同じだろうと、季節の違いを分けて感じない人は、とても味気ない心の持ち主である。
はい、以上です。
いいですね、秋の月っていいですよねーっていうやつですね。
要点3つ。
同じ月でも秋の月は格別。
違いを思い分ける感性が強要。
見た目の同一性より文脈の厚み。
これは結構同意ですね。秋の月は美しいですよね。
寒空も相まっていい気がします。
現代のしさ&使い方。
文脈のラベル張り。
ただの満月から、立春後の夜更け。
乾いた空気に乗る満月。
ラベルを1行足すだけで記憶と共有の解像度が上がる。
メモも写真も季節後添える。
まあそうですね、ただの満月だなーっていうより、
立春後の夜更けの乾いた空気に乗る満月はいいですよねって言った方が情緒感がありますね。
あ、味わいのハードルを下げる。
高台や名所じゃなくていい。
自宅の窓枠イコール額縁。
スマホ越しに撮る前に10秒裸眼で見る。
はいはいはい、いいんじゃないですか。
自宅の窓もね、自宅の窓枠も額縁になりますよっていう、
この情緒感をね、大事にしていきましょうってことですね。
秋から冬の移り変わり
はい、というわけで今回はここまでです。
今の時期はもう、秋、冬、冬になっちゃってますけど、
冬の満月もね、それはそれで美しい気がするので、ぜひ一度立ち止まって、
空を見上げて、満月を味わってみてはいかがでしょうか。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
