専門分野における謙虚さ
【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットに、
おコンセプトに、吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、
通勤過時の隙間時間でコテンチャージしていこうという教養ショートラジオです。よろしくお願いします。
さて、今日は第167段を見ていきましょう。早速、現代語訳です。
一つの道専門に携わる者が、よその分野の場に臨んで、
自分の道であればこんな外野みたいな見方はしないのになぁと、心にも口にも出す。これは漢字が悪い。
知らない道が羨ましく映るなら、素直に羨ましい。どうして習わなかったのだろうと言えばよい。
自分の知恵を持ち出して人と争うのは、
角のある獣が角を傾け、牙のある獣が牙を剥くようなもの。
人としては善を誇らず物と争わないことが徳である。
身分、才芸、先祖の誉れ、何かで人に勝っていると思う心は、
言葉に出さずとも内に戸賀がある。慎んで忘れよ。
慢心は愚にも見え、人に打ち消され、災いを招く。
一つの道に本当に熟達した人は、自分の非を明らかに知るから、志は見ち切らず、修正誇らない。
あー、これはいいですね。
要点3つ。
よそ道でうんちく抜刀は禁止。まず学びたいで立つ。
家畜は戸賀。誇らず争わずが定作。
真の熟達者ほど不足を知り誇らない。
これはまさにって感じですよね。
知ったかぶりする人ほどっていう感じはありますね。
現代の示唆&使い方。
アウェーの場での言い方。
×自分の分野なら。
○この領域は不安内なので、基本の前提を一つだけ教えてください。
○自分の経験はAですが、この分野では何が違いますか?
比較ではなく、紹介・称号で入る。
これはね、こう、大事ですよね。
私の経験から言うと、自分の分野だったらこうしますけどね、みたいなね。
こういうのは、こう、なんなんすかね、言う人いますよね。
ともすると、自分も言いがちかもしれないんですけど。
まあでも、常に学ぶ姿勢ですよね。
そして、本当に熟達している人ほど、自分の足らない部分を知っているので、学ぶ姿勢が強いかなっていうのがありますね。
学びの姿勢の重要性
そうなりたいですね。
そして、知の角・牙を引っ込める所作。
語尾を断定から仮定に。
仮定にか。
○○に思えます。
一質問を置いてから意見。
先に相手のフレームを確認する。
数字や事例は一つで足りる。量で押さない。
相論・正義でマウントせず、現場の条件に合わせて話す。
これはね、○○に思えます。
は、いいですね。
と思いますけど、一質問を置いてから意見。
相手のフレームを先に確認。
自分にはこういうふうに思えるんですが、こういった場ではどういうふうに考えられるんですかねっていう。
柔らかくいきたいですね。
数字や事例は一つで足る。
まあこれもね、量で圧倒して、
まあこれも一種のマウントですよね。
そして、相論・正義でマウントせず、現場の条件に合わせて話す。
相論でね、絶対的な正しさを押し付けようとして、
相論で考えられないっていうのも、それはそれで問題っていう感じですかね。
気をつけたいな。
ずっと気をつけたいな。
はい、というわけで、ぜひ皆さんもこれらのことを日常生活、あるいはビジネスで活用してみてください。
はい、というわけで今日はここまでです。また明日お会いしましょう。さよなら。