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【徒然草ミニッツ】さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットに、おコンセプトに、
吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつ、サクッと味わい、通勤・家事の仕切り時間で、5点チャージしていこうという、教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。 さて今回は、第230段を見ていきましょう。
狐の物語と教訓
さっそく、現代語訳です。 五条大理には、化け物が出たという話。
フジ・ダイナゴンの語り。 天上人たちが黒戸で、
五を打っていると、ミスを少し上げて覗く者がいる。 誰だと振り向くと、狐が人のようにうずくまり、覗き込んでいた。
狐だと騒がれると、うろたえて逃走。 未練の羊が化け損じたのだろう。
はい、狐に化かされるみたいな話が、まかり通っていた時代ですね。
要点3つ。 覗き見イコール露見のリスク。 半端な変装は一発で剥がれる。 未練・執着が判断ミスを招く。
要点それな。 現代の示唆&使い方。
化けるより出る。変装イコール見かけの最適化より、正面からの参加が強い。 権限・赤字・情報が必要なら、正式ルートでアクセスを取りに行く。
全然わかんないな、飛ばそう。
半端に賢いが一番危ない。 狐は人真似レベルは高いが、場の文法、呼びかけへの応答諸差で破綻する。
新領域に入るときは外観よりプロトコル、挨拶、用語、最小の段取りを先に覚える。
半端に賢いが一番危ないは、ダニング・クルーガー効果みたいなところにもありますよね。
ちょっと知った段階がなんか 自分は何でも知っている感じになって
でも全然知らないみたいな、あるなぁと思いますね。 それぐらいですかね。というわけで今日はこれぐらいです。
ぜひ皆さんも、半端に賢いが一番危ないっていうのを 意識して見てはいかがでしょうか。
というわけでまた明日お会いしましょう。さよなら