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さて、今回はですね、シェアハウスを運営している、LLC-HOUSEというところが定めた、オーセンティシティ)指向性、ですか?
これ、なかなか興味深い評価記事について、ちょっと掘り下げてみようと思います。
はい。
いただいた資料、ウェブサイトの抜粋ですけど、彼らが、まあ、体験談みたいな記事の本物らしさをどう見てるかっていうのが、なんとなく分かりますね。
ええ。
今回は、このユニークなオーセンティシティ)評価が、一体どういう仕組みなのか、そのあたりを見ていきたいなと。
はい。承知しました。
で、早速なんですけど、このLLC-HOUSEが言うオーセンティシティ)指向性、具体的にはどういうものなんでしょう?資料を見ると、100点満点の評価スケールがあるみたいですけど。
ええ。これはですね、単純に文章が上手いとか、そういう話ではなくてですね、書かれている内容に、どれだけ本物の実体験が色濃く反映されているか、その度合いを測ろうとしているんですよね。
なるほど。体験の濃さですか?
そうなんです。例えば、点数がすごく高い90から100点。これはもう、実力として圧倒的な現実味がある。
圧倒的。
ええ。逆に低い0から29点だと、作為的でちょっと体験ベースとは言えないかな、みたいな評価になるわけです。
ふむふむ。
要はこう、フィルターがかかっていない、生々しさみたいなものを重視しているってことですね。
なるほど。で、その基準を見ていくと、いくつか親って思う項目があるんですよね。
はいはい。
特に恥や弱さ、未整理の部分の開示になんと10点も拝点されている。
ああ、そこですね。
普通だったら隠したいじゃないですか、そういう部分って。それを出すことが評価されるっていうのは面白いな。
まさにそこがこの評価基準の肝というか、特徴的な部分だと思いますね。
その恥や弱さの開示もそうですし、あとは文体の自語絵眼っていうのも10点。
自語絵眼?
ええ。なんかこうカチッと整えられた文章じゃなくて、その人の話し方とか考え方の癖みたいなものが出ている方がいいと。
へえ。
さらに誤解されたり批判されたりするかもしれないけど、あえて踏み込む表現のリスク、これも10点です。
リスクを取ることに点数が。
そうなんです。だからこれらの項目を全体で見てみると、LLCハウスが求めているものがなんとなく見えてくる気がしませんか?
うーん、そうですね。完璧じゃなくてもいいというか。
ええ。むしろ完璧に構成された綺麗な物語よりも、多少不完全でも未整理でも、なんかこうフィルターのかかっていない生き生ましの人間の経験そのもの、そういうものに価値を置いているように見えるんですよね。
なるほど。それって一般的な、例えば企業のマーケティングとかで作られるコンテンツとはかなり違いますよね。
全く逆と言ってもいいかもしれませんね。
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なんでそこまでその生き生ましさみたいなところに彼らはこだわるんでしょうかね。
ああ良い問いですね。これはまあ推測にはなりますけど、いくつか理由が考えられそうです。
一つは、やっぱりシェアハウスっていう場の特性上、より深いレベルでの信頼関係を築きたいということなのかもしれません。
ああ、信頼。
ええ。表面的な綺麗さよりも弱さも含めて正直であることの方が、コミュニティの結束を強くするって考えている可能性はありますよね。
なるほど、なるほど。
あとは他との差別化という点もあるかもしれません。
うちは本音でいられる場所ですよっていうメッセージを発信して、それに共感する人を惹きつけたいとか。
ふむ。
実際に拝点が一番高いのが当事者性の深度。15点なんですけど。
当事者性。
ええ。その体験にどれだけ深く入り込んでいるか、没入しているかっていうのが一番重視されている点からも、その姿勢がちょっと伺えますよね。
確かにな。スコアが低い理由として作文感が残るとか、整いすぎた印象って書かれているのもそれを裏付けてますね。
そうなんですよ。作られた感じはすごく嫌って、とにかく本物らしさを最優先にしているのがよくわかります。コンテンツの質を測る上で非常にユニークで視差に富んだ視点だと思いますね。
ということはまとめると、LLCハウスは10個の基準、合計100点の独自の物差しを使って書かれた内容のオーセンティシティ、つまり本物らしさを評価していると。
はい。
特に重視しているのが個人の生々しい経験とか弱さを見せること、そして飾り気のない地声のような表現、そういうところに価値を見出しているわけですね。
そういうことになりますね。
さて、これを聞いているあなたにとってどういう意味を持つかですよね。
一つ考えられるのは、あなたが普段オンラインとかで目にするたくさんの物語とか体験談とかを見るときに、ちょっと新しい視点を与えてくれるかもしれないってことです。
書かれている内容そのものだけじゃなくて、このLLCハウスの基準みたいに弱さを見せているかとか、リスクを取った表現かみたいなところから、その語りの本物らしさを感じ取ってみるという見方ですね。
そうですね。そこでぜひあなた自身に問いかけてみてほしいことがあるんです。
あなたが情報に触れるとき、特に誰かの個人的な体験談を読むときなんかに、このオーセンティシティっていう物差しをどう使ってみるか。
もちろん事実が正確かっていうのは大前提として大事ですけど、それとは別に、たとえちょっと不完全だったり、時にはリスクを伴うような表現だったとしても、そういう生々しい本物らしさに、あなたはどれくらいの価値を感じるでしょうか。
深い問いですね。
このLLCハウスの試みっていうのは、私たちが他人の語りに対してどう信頼を寄せて、どうつながりを感じるのか、その方法について何か新しい問いを投げかけているのかもしれませんね。