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【シェアハウス入居者インタビュー#10前編】30代元シェアハウス入居者の現在地
2026-10-28 04:30

【シェアハウス入居者インタビュー#10前編】30代元シェアハウス入居者の現在地

関西から上京し、最初の住まいとしてシェアハウスを選んだLさん。理由はシンプルに、東京での生活コストを抑えたかったからでした。そこから約3〜4年、共同生活を続ける中で感じたのは、イベントや濃い交流がなくても、人とちょうどいい距離で暮らせる心地よさ。仕事や自分の生活を優先しながら、必要なときだけ人とつながれる——そんな“現実的な住まい”としてのシェアハウスを、元入居者の目線から振り返ったインタビュー前編です。
・こちらのnote記事
https://note.com/sharehouse_note/n/n4f67bb78c403

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毎晩リビングでみんなで乾杯して、週末は屋上でバーベキュー。
あの、シェアハウスって聞くと、なんかそんなキラキラした映像が頭に浮かぶあなた。
今日、その幻想は完全に打ち砕かれます。
今回は、東京でシェアハウスを展開するLLL-HOUSEの元入居者、Lさんのリアルなインタビュー記事からですね、
現代の共同生活の意外な現実を深掘りしていきます。
よろしくお願いします。
今回の主人公のLさんなんですが、関西から上京する時に、家賃を抑えるためにシェアハウスを選んだんですよ。
ただ最初は、あのヤバい人がいるんじゃないかってかなり不安だったそうです。
まあ、わかりますよ。初めての東京で、全く見知らぬ人たちとの共同生活ですからね。
で、ここちょっと整理したいんですけど、てっきり毎日なんかドラマが起きるのかと思いきや、
Lさんの体験談を読むと、お互い適度な距離感を保つごく普通の生活だったって語ってますよね。
そうなんですよ。
つまり、あのテラスハウスみたいなエンタメを期待して入ると痛い目を見るってことですか。
まさにそういうことですね。
Lさんはこの物件を社会人向けとか現実向けって表現してるんです。
現実向け。
はい。自分の生活スタイルを優先して必要な時だけ自然に交流するっていう。
だからこそ、サークルのノリみたいな過度なエンターテイメント性を求めて入居する人は、完全にミスマッチを起こしてしまうんですよね。
すごく面白いですね。
つまり、運営者はサマーキャンプの引率者みたいに、毎日みんなを盛り上げるのが仕事じゃないってことですよね。
本業はあくまで安全な住環境の提供なんだっていう。
はい、その通りです。
その本質をついているのが、記事の中で運営者自身が語っている車屋の秀逸な例えなんですよ。
ああ、あれですね。
もしあなたが車を買うときに、うちのスタッフは車の知識はないですけど、お客さんとの交流が売りですって言われたら、そこから買いたいですかって話で。
いや、絶対買いたくないですよ。
ですよね。
だってもしブレーキが壊れたときに、いやでも僕たち仲良しだから許してよ、じゃあ済まされないじゃないですか。命に関わるんだから。
本当にその通りで、シェアハウスも全く同じなんですよ。
コミュニティばかりを売りにしすぎると、例えば水漏れとか騒音トラブルが起きたときに、まあ仲間の良しみで我慢してよって感じで、貸主としての法的な管理責任をうやむやにできてしまうんですね。
なるほど、それは怖いですね。
コミュニティっていう付加価値が、建物の管理という本来の責任を隠れ身のにしてはいけないっていう構造的な危険性を指摘してるんです。
かっこたる安全な住環境があって初めて自然な交流も成立するってことか。でもそこがちょっと腑に落ちないんですよね。
というと。
そんなに運営がしっかりしてて居心地の良い完璧な環境だったなら、ずっとそこに住み続ければいいじゃないですか。
でもエルさんは結局3年か4年ぐらいで四畳半のワンルームに引っ越してますよね。
引っ越しましたね。
これって結局、やっぱり共同生活で限界を感じてシェアハウスを出るイコール失敗だったってことなんですか。
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いや、そこが限界や失敗による退去ではないっていうのがこの話のすごく重要なポイントなんですよ。
おー、なるほど。
これをもう少し広い視点で捉えてみると、エルさんは東京での仕事っていう新しい環境に慣れて、次は自分だけの時間を確保するっていう新しい目的が生まれたんですね。
あー、フェーズが変わったんですね。
そうなんです。シェアハウスって一生停住する場所じゃなくて、状況とか仕事の基盤固めといった人生の過渡期を支えるインフラとして機能したってことなんですよ。
だからこそ無事に東京での生活基盤を作れた。で、住む目的が達成されて次のフェーズに進んだ瞬間にあっさりと退去できたわけだ。
ええ。今これを聞いているあなたにもその時々で自分を支えてくれた環境って絶対あったはずなんですよね。シェアハウスは単なる交流の場じゃなくて、自己実現に向けて日常生活を送るための実用的な基盤だってこと
です。
毎晩のパーティーがなくても人生の特定の時期を強力に支えてくれる場所なんですね。
はい、そういうことになります。
いやー面白い視点でした。さて最後にあなたに問いかけます。住まいに求める条件が人生の時期によって変わるのだとしたら、あなたの今の部屋はあなたが今どんな人生のフェーズにいることを物語っているでしょうか。
ぜひご自身の部屋を見渡しながら考えてみてくださいね。それでは次回もお楽しみに。
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