独演会の概要
はい、シェアする落語の四家です。
5月25日、日曜日、下谷神社におきまして、古今亭駿菊独演会に行って参りました。
駿菊師匠の会ね、前はよく行ってたんですけど、最近ずっと行けてなくて、どこかで行きたいなと思っていたら、
日曜開催、しかも下谷神社ということでですね、行って参りました。
昔はね、よくね、西新井の方まで聴きに行ってました。
今回ゲストがですね、鈴々舎美馬さんということで、美馬さんを生で聞くのは2回目かな。
オープニング2人が出てきまして、フリップなども使いながら、前座にまつわる話のトーク。
これがね、なかなか面白かったです。詳細は一切喋れませんが、書き間違いなんてね話があったりいたしました。
お二人とも降りた後に改めて美馬さんが上がって、ネタがですね『金明竹』。言い立ては完璧ですね。
おかみさんもご主人もいい感じでございます。やっぱちょっとね、女性はその与太郎・松公が来られるまでは時間かかんのかなっていうところで、
正直ね、そんなに笑いは起きにくい感じの高座ではありましたけども、とにかく真剣に、しっかり噺に向き合ってる感じの姿勢っていうのはすごい好感持てるので、ファンが多いのを頷けるかなという感じでございますね。
そこから、駿菊師匠ですよ。一席目がですね、『へっつい幽霊』。たぶん今まで聴いた『へっつい幽霊』の中では1,2を争う面白さだと思うんですけど、僕この話苦手なんですよね。
なんか長い割にそんなに自分にとって面白いと思えるところがなくて、サゲだけ良くできてるみたいなそんな印象なんでございますが、でもやっぱ駿菊師匠の古今亭っていう感じのリズムに乗せて聴けると楽しいと感じもしますね。
仲入り挟んで二席目がもうほんと素敵でした。『船徳』。『船徳』っていう噺は面白いんすが、駿菊師匠の手にかかれば絶対面白いのは間違いないんですが、仕草ですよね、仕方ですよね。
手を90度90度に切り替えながら⋯⋯何の説明にもなってませんけどもね。あの仕草、ほんと面白いですね。
あと舟のお客がひどい目にあって、石垣を手で押して、竿が流されちゃって傘もなくなっちゃったんで、手で真横に船を押すっていうのがあって、そこがまためちゃめちゃ面白かったんですけど。
あとで聴いたら志ん朝師匠からだそうです。なるほどという感じですね。
もうね、本当、歌なんですよね。セリフのやりとりの人間が喋ってる感じよりも、話全体が一つの歌としてグルーヴしていく、音楽的にグルーヴしていく感じがたまんないところがね。
ありますね。なんかそれが古今亭なのかどうかってのはちょっと僕ぐらいの見識からはわかんないですけど、でも古今亭っぽいなっていうふうには思いますよね。
たどれば志ん朝、志ん生だなぁみたいなですね。もちろん圓菊師匠がね、圓菊師匠っぽさもやっぱりちょっとありますよね。なるほどなぁ。楽しい。
やっぱね、久しぶりに本当に目の前で駿菊師匠の高座聞けたっていうのはね、本当に僕にとっては楽しかったです。いろんなことを教えてくれる師匠でもありますね。
ということで、駿菊師匠の会というのは結構頻繁にいろんなところで開かれてます。今フリーなので予算にはお出にはならないんですけども、積極的にご活動されてますし、旅する落語家として
日本中で駆け巡っていらっしゃるということもあったりしますので、ぜひどこかで聴いてみていただきたいなというふうに思います。シェアする落語の四家でした。ではまた。