柳家一琴の落語会の様子
はい、シェアする落語の四家です。 11月22日日曜日、らくごカフェ、柳家一琴の会へ行ってまいりました。
一琴師匠ね、毎月会をやっているので、今月行けなくても来月行こうみたいなですね、 そんな形で、そんな気持ちでいたらですね、
なかなか足を運んでないことに気がつきまして、 いかんいかんと、やっぱり一琴師匠を聴きたいよなということでございましてですね、
12月、行ってまいりました。
年の瀬ということで、十大ニュースというのを昔やって、 高座で12月に発表していたんだけれども、
なんか忘れちゃったのか何も起こらなかったのかないなぁみたいな話をですねしてて、 でもよくよく考えたら今年は一琴師匠は切り絵の個展を開いているとか、
お引っ越しをされたとか、 そういえばということはあるけどもすぐに思い出せないみたいな、なんかそんなまくらでですね、
ワッと沸かした後に『ん廻し』からです。 『ん廻し』ね、こういう型があるんだなぁと思ったんですけどもね、
僕の知ってる型とはちょっと違っていて新鮮だったんですが、 やっぱ何がいいってね、やっぱこういうあの
若い奴らがワーワーやってる感じの話ってのは本当に一琴師匠は上手くて、 いいですよね。
あのね、横であいつらを横で見ていたいっていう感じがね、 どうしてもこうしちゃうというですね。
あのね、隠し芸が入ってくるあたりは、 僕の知らない型でさっき言った通りですけど、そこもまたね楽しめました。
本当にああいうあの可愛らしいバカをね、 やるとね、一琴師匠は本当にいいなぁという感じがいたしました。
続いて2席目がですね、珍しいネタですね。 『化かされ侍』というお話で、これは新作落語で作家の方が書かれたということで、
この作家である、作者である清水一朗さんという方についてのお話もちょっとご紹介されていました。
あのですね、一琴師匠の面白さ、話の上手さみたいなものはしっかり味わえるたんですよ、この高座。
ただね、正直この話自体がどうなんだろうなーっていうですね。
まあ要はその狐にバカされたように見える侍を囲んでの話なんですけども、
まあちょっといろんな古典落語からちょっとずつ持ってきちゃって、その持ってき方もあんまりうまくはなくて、なんか最後までもやっとした感じで終わると。
ここで仲入りが入りまして、一琴師匠がですね、最初におっしゃっていたのが、あの噺をしばらくやっていなかった理由がわかった。
新作落語と伝統の魅力
「つまらない」というですね、衝撃の発言をされて、ただ納得はしましたね。
なんかね、もうちょっとなんとかなったんじゃないのっていうような新作落語で、しかも変えないでやってくれって言われたらしいんで、どういうことなんだろうな、というようなですね、ところでございますが。
で3席目が、今回3席とも、今回というかね毎回3席ともネタ出しで『宿屋の富』。もうこういう話もね、一琴師匠はいいですよね。
なんかね、あの正直この噺ってそのホラ噺の部分の面白さと、
そこからそのね富にこう当たる、大騒ぎっていうところの面白さでね、まあダレ場も結構多いし、難しいっちゃ難しい話だと思うんですけども、あの富にね、
富に当たるところ、あの番号を確かめるところのあの表情のすごさね。もう語り口と表情が一琴師匠はすごいので、
あの表情のすごさはね、やっぱりらくごカフェぐらいの至近距離で見ちゃうと、もうこれはすごいですよね。
で、すごくやっぱり僕の好きな落語だなっていうのは、やっぱりそのあの驚いちゃう、当たってたんだっていうことに気がついて驚いちゃう顔のあの表情の中に、
あの聴いている自分がいるんですよね。同じ目にあったらあんな風になっちゃうよなーっていうようなね、そういう共感がある。
その共感を引き寄せることができる芸なんですよね。
そこがね、やっぱり、すげーなーっていうふうに思います。
さすがでございますね。今年はかけたけど、あんまりやってなかった噺みたいなテーマだったのかな。
来年はまたね別のテーマで毎月1回やるということで、あの日曜日の午後のね、
昼間の午後の開催なので、大体ね多分2時からだと思うんですけども、足運びやすいと思うんですよ。
ぜひぜひ、柳家一琴師匠、これぞ柳家という芸でもありますし、これが落語だっていうね非常にこうスタンダードなところを聴かせてくれる芸でもありますし、
初心者が聴いても、なるほど落語の面白さってこういうところからなんだなっていうようなところがね、わかりやすい落語だと思いますので、ぜひ足を運びいただきたいなというふうに思います。
シェアする落語の四家でした。ではまた。