1. シェアする落語のスタンドエフエム
  2. 【#226】両国寄席 七代目円楽..
2025-03-17 13:10

【#226】両国寄席 七代目円楽襲名披露興行25/3/15

spotify
#三遊亭円楽
#七代目
主役を立てながらしっかり自分の味を出す芸人の皆さん。
そして主役・七代目三遊亭円楽の『夢金』は江戸前とポップのハイブリッドでまことにけっこうでございました。

---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/614acca39ccb419e5f1db0cc
襲名披露の概要
はい、シェアする落語の四家です。
3月15日土曜日、お江戸両国亭で、
5代目圓楽一門会両国寄席の千秋楽ですね。
3月の千秋楽。
7代目三遊亭圓楽襲名披露興行の千秋楽でもございます。
いろんな特別な工業があって、
桂米丸追善興行であるとかですね。
お祭りが多い。
この後も真打披露興行が今度は落語協会であったりするわけですけども、
そういうお祭りに忙しくて全然参加できなくて、
フラストレーションが溜まってたんで、
今日千秋楽行ってまいりました。
前座は三遊亭けろよんさん。
『黄金の大黒』でしたね。
なかなか大胆なネタ選びですけど、なかなかいいんじゃないでしょうか。
続いて三遊亭鳳笑師匠なんですが、
この方なんか上手くなりましたね。
二つ目の頃に比べたら全然面白いと思います。
久しぶりに聞かせていただきましたけども。
ネタは『夕立屋』で、
ただ本当にかわいそうだったのが、
やっぱりこういうですね、
今日本当満員、両国寄席、超満員だったんですが、
普段落語に来ていないお客さんが来るんですよ。
それはいいことなんですけども、
特に普段落語に来ていないお客さんで年配の方、
携帯電話の切り方を知りません。
スマホじゃなくて携帯電話でした。
なので途中からピンピンピンピン鳴ってるんですよ。
それを止められない。
止められないんでしょうがないんで、
鳳笑師匠が話の流れの中で出てもいいですよって言ったら、
本当に出ちゃったんですよね。
もうね、あんな環境の中で落語やるのって本当に大変だと思います。
やっぱり携帯電話を切ると言ってたんですけども、
聞いちゃいないですよね、本当に。
携帯電話、スマホを鳴らした人は、
強制的にご祝儀を出すとかですね。
強制的に出て行って、少なくとも止めるまでは会場から出て行ってもらうようにしてほしいなという風に思ったりもするんですがね。
どうですかね。
続いて三遊亭楽京師匠。
これはお得意なんでしょうね。
特に口上があって取りに時間をあげたいというところから、
軽い話をやる方が多いと思いますが、
『売り声』お上手。
ちょっとね、金原亭馬好師匠を思い出しました。
いいですね。
続いて、この方もお上手ですよね。
三遊亭竜楽師匠。
『時そば』。
もう本当に正統派の『時そば』なんですけども、
会場が爆笑ですね。
やっぱりそばを食うのがうまいっていう、
うまいのがちゃんと笑いに繋がってくる。
まずそうなそばを食べるときの仕草が最高でしたね。
ここでゲストが立川流から立川志の春師匠。
王楽改め圓楽師匠とは歳も近くて交流も結構あったみたいで、
この後、口上にも並ばれていましたけども、
久しぶりですね。
やっぱりこういう流れで新作を持っている志の春師匠は強い。
お得意の新作『絶校長』。
まさに絶好調。
くだらない話をですね、ぽんぽんぽんぽん、
くだらなく繋いでいって、すごく落語で面白かったです。
仲入り前は三遊亭好楽師匠です。
ご存知の通り、王楽改め七代目圓楽の実の父親であり、
落語の世界では兄弟子にあたるというですね。
お二人とも五代目圓楽のお弟子さんということになります。
もうね、相変わらず軽妙なまくらから面白かったですね。
ネタは『風呂敷』でしたけど、
なんていうんだろうな、超ベテランの旨さがあるのに決して枯れてない、
味わいもあるけど、
なんていうのかな、今の落語だっていう躍動感もあって、
非常に楽しい高座でしたね。
で、仲入りを挟んで、襲名披露口上でございます。
圓楽一門会は割とあれですかね、
その主役の真ん中にいらっしゃる方がですね、
今回は圓楽師匠ですけども、
最初から顔を上げてるっていう、
そういうスタイルなんですかね。
司会は楽京師匠、
隣に鳳笑師匠、
その隣に志の春師匠、
主役の圓楽師匠の隣には雷門小助六師匠、
そして竜楽師匠を好楽師匠というこういう並びで、
それぞれ非常に面白かったです。
鳳笑師匠も結構気抜いたことを言っていて、
志の春師匠がやっぱりちょっとギミックを入れてきたんですね。
そこに小助六師匠がちょっと乗っかってきて、
一同盛り上がるみたいな。
で、笑わせながら非常に感動的といいますか、
グッとくることをおっしゃったような竜楽師匠でした。
好楽師匠はあくまで軽く楽しくという感じでですね、
めでたく三本締めということになりまして、
ここで一回幕を下ろして食いつきがですね、
雷門小助六師匠。
このポジションに自分が出てくるのは、
自分が一番若い出演者の中で、
真打では自分が一番若いのに、
ここに出てくるのは、
自分しか早期以外ができる人がいないみたいな。
そんなこともおっしゃってましたけども、
ネタはですね、これね、前々から聴きたかった、
これ多分雷門のお家芸なんですよね。
『虱茶屋』。
良かったですね。
こればっかりはね、僕はDVDやテレビで落語を聞くんだったら、
ラジオやCDで聴いたほうがいいという、
そういうことを堀井憲一郎先生が言っている通りだな、
というふうに思っているんですけど、
こればっかりはね、生か映像がないと、
何やってるか全然わかんない。
もうほんと仕方話ですね。
またそれが上手いんだ。
でも軽いし、軽さとね、その上手さがね、
もう素晴らしいですよね。
もうね、踊りが上手いのはよく存じ上げております。
片足かっぽれもお上手です。
この踊りの上手さがないとこの噺はね、できない。
「踊りながらしらみに耐える」というシーンがありますので、
素晴らしい高座でございました。
円楽師匠の影響
膝はですね、さこみちよ先生です。
さこみちよ先生というとですね、
歌手で『大沢悠里のゆうゆうワイド』で、
土曜版を含めると36年って言ってたかな。
レギュラーをやってらっしゃって、
かつ、昨年末惜しくも亡くなられた、
立川ぜん馬師匠のおかみさんでもあると。
禅拔師匠は非常に東大圓楽師匠を
子供の頃から可愛がっていて、
なんかポスターの撮影で、
ご夫婦にお子さんいらっしゃらなかったんで、
お子さん役で幼い家入一夫くんが出演したこともあったなんてね、
そんな話もされていました。
『梅は咲いたか』とかですね、
『東雲節』ですとか、
都々逸もやられてましたね。
あと博多のあれはなんていう歌だったかな、
僕初めてさこ先生聞かせていただいたんですけど、
三味線がね、つま弾きっていうんですか、
爪で弾いてましたね。
柔らかい、声を活かすような三味線だなというふうに思いました。
もう声はもうね、さすが歌手でございますよ。
素晴らしかった。
膝としてもね、非常にいい感じの漫談がまたお上手で、
良かったなというふうに思います。
鳥はもちろん三遊亭圓楽師匠でございます。
七代目です。
あのね、なんて言うんだろうな、
まくらから非常にこの当代圓楽らしい、
ポップな感じとポップな感じがすごくあるんですよ。
非常に現代的である。
でもそれが嫌味に全然ならない。
着物を着て変な現代を喋ってるのではない。
あくまで落語家として着物を着て喋る人として現代っぽいっていう感じがすごくいいです。
林家木久扇師匠がいかにお金儲けが好きかという話から何に入るかなと思ったら、
『夢金』ですよ。
この『夢金』がね、その言葉のチョイスの一つ一つをとってもね、
もう非常に「江戸」なんです。
非常に「江戸」なんですが、
あの先頭がもうほんと今の人。
今我々と同じ空気を吸ってるような人なんですね。
もうシチュエーションであるとか情景描写であるとかは、
もう明らかに「江戸」なんですけど、
今の人なんですね。
今の人としてポップなんです。
このポップな部分と、
江戸落語の正当なね、
描写であるとか言葉遣いであるとかっていうところの、
うまいミックスができているのが当代圓楽の持ち味なんだろうなっていうふうに思います。
今でも今日でも、
僕はもう大好きですけども、
もうここから何をどう積み上げていって、
また圓楽という名前を大きくしていくのかって考えると、
非常に楽しいですね。
とってもいいというふうに思います。
YouTubeの活動なんか見てもですね、
本当にあの落語が好きで落語を広めていきたいっていう気持ちがすごく伝わってきますし、
またその先人に対するリスペクト、
落語という芸に対する造形の深さ、
また映画もすごくよく見る人で、芝居もよく見る人で、
いろんなものをここから吸収して、
あのポップさが出てるんだろうなっていうふうに思いました。
大江戸ポップ落語。
なんかちょっと違うかな。
でも僕はそんなふうに思いました。
当代圓楽ますますのですね、
ご発展をですね、
お祈りするというよりはもう確信したというような両国寄席の千秋楽でございました。
ちょっと残念だったのはやっぱりどうしても電話が鳴っちゃうっていうところですかね。
なんとかならんもんですかね。
またぜひ、ふらっと
普段の寄席でまたは独演会で当代圓楽聴いてみたいなというふうに思いました。
シェアする落語の四家でした。
ではまた。
13:10

コメント

スクロール