1. シェアする落語のスタンドエフエム
  2. 【#191】第254回 立川談四楼..
2024-08-15 12:10

【#191】第254回 立川談四楼独演会24/8/15 木村勝千代 広沢美舟

spotify amazon_music
#立川談四楼
#木村勝千代
#広沢美舟
#立川談声
#立川公四楼
今年もまた、鎮魂と再生の一夜でした。

---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/614acca39ccb419e5f1db0cc

サマリー

立川談四楼一門会では、立川談四楼師匠による落語や浪曲が披露され、多くの観客が楽しんでいます。特に、談四楼師匠の自作の傑作が進化し続ける様子が印象的です。

立川談四楼独演会の開催
はい、シェアする落語の四家です。今はですね、北沢八幡、下北沢ですね、北沢八幡から井の頭線の池の上の駅まで歩いている途中でございます。
高級住宅街でとても静か。
立川談四楼独演会、久々に足を運ばせていただきました。
前座、トップバッターは立川公四楼さん。公四楼の公は公務員の公、元中央区の公務員。
すいません、ちょっと5分ほど遅刻をいたしまして、ネタはたらちね、じゃないやごめんなさい、『転失気』ですね。
あの頑張ってる前座さんという感じでございます。
ひたむきな感じが芸にまで現れるのは、もうちょっと先かな、修行した先かなという感じがいたしました。
楽しみに待ちたいところです。
お二人目は立川談声さん。ダンセイのセイは声、元、現職もそうなのかな。声優さんをやられている。ボイストレーナーもやられているということで。
この前、寸志さんの会でも聞かせていただきましたネタはですね、寸志さんの会でもやっていた『初天神』。相変わらず器用で、
喋りのリズムも、声の感じも、やっぱり声はもともとお手のものなんでしょうね。
いい感じでございます。
また楽しみな前座さんが立川流に現れたという感じでございますね。
前座二人出た後に、談四楼師匠。8月15日のこの日は、どうしてもこの話のリクエストが多くなるという話が二つございまして、一つ目が古典落語の『ぼんぼん唄』。
もともと古今亭のお噺で、志ん生師匠のご家族にお話をして、談四楼師匠が手がけるようになったと。いま結構いろんな方がやり始めたんですけど、前は本当に談四楼師匠しかやらなかった噺ですね。
談四楼師匠、この会では割と長めの時事ネタを入れた漫談風のまくらをですね、やっていらっしゃったんですけど、今日はちょっと短めでしたね。
さらりと振った後に、『ぼんぼん唄』。いやー久しぶりにね、いい感じでございました。
(歩行中、ここに代沢稲荷というお稲荷さんが。こんなの昔あったかな。なんか初めてですね。でも綺麗なお稲荷さんだけど、ここ本像もしっかりと時代がついてる感じですね。
暗いんでよくわかりませんが、ちょっとお稲荷さんと手を合わせていきましょうか。)
(はい、失礼いたしました)『ぼんぼん唄』ですね。もうね、磨き込まれた名人芸の人情噺ですよ。
と言ってその間口がちっとも狭くない。落語なんか聴いたこともない人でも楽しめるように出来上がってる。
もう出来上がってたと思うんですけど、またなんか一つ二つ三つこう親切に、より「この落語の世界」に、より多くの人を取り込まれていくような工夫がチラリチラリとあった気がいたします。
仲入りを挟みまして浪曲ですね。今回のゲストは浪曲ということで木村勝千代師匠。曲詞は沢村…あ、違った。
広沢美舟さん。美舟さんももう美舟師匠と呼びたいですよね。ほんとうまいっすもんね。
で、談四楼師匠のリクエストで8月15日にちなんだところで原子爆弾、被爆のお話でございます。『真っ黒なお弁当』という、これは元は絵本だそうですが、
浪曲というのは、歌う、節をつける分だけ、どうしても情報量は限られてしまうんですよね。その分感情をバーンとぶつけられるのが、この話芸のいいところで。
勝千代師匠のその感情がバーンときましたね。勝千代師匠は少年を演じられるのが好きでお上手なんですよね。
で、やっぱ浪曲らしいなって思うのは冒頭にこの非常に爽やかな情景描写があって、鮎を獲るあたりのね。そこから少年の心理描写があって、少年の絵が描かれるわけですよね。
その少年に悲劇が訪れるというこの流れで母親が、でも母親がねこの息子の死をね受け入れるんだ。そんなに簡単に受けられるものなのかなと思うんですけど、そこで節がね、節がキツく突き刺さってくる。
節もね、やっぱりその高音と低音の使い分けがあって、低音の部分ではその惨状を語るんですよね。感情は高音で語られる。歌われる。唸られる。唸ることになる。
いやー素晴らしいですね。美舟さんの糸も本当に素晴らしい。本当にうまいと僕は思います。浪曲そんなに詳しくないですけども、実にいいものを聴いたなということで、うるっときちゃいますよね。
浪曲というこのエモーショナルな芸で広島を語る。とても素晴らしいことだというふうに思います。
談四楼師匠の傑作
本日のトリ『中の舞』に乗って高座に座られた座布団に座られた談四楼師匠からは、これをネタ出しでございます。自作の『一回こっくり』。
この話が私は死ぬほど好きなんですよ。
これは談四楼師匠の自作、小説家である立川談四楼師匠の自作の傑作だと思うんですが、この傑作がですね、
ずっと年を経るに従って進化していくんですよね。
でもここがもう完成形だろうと思った年があったんですよ。あまりにも素晴らしくて。
でも今回もやっぱりまだ進化している。まだ幸坊は育っている。
幸坊というのは夫婦の話に出てくる大工の夫婦の間の子供で、この子供は不幸にして亡くなってしまうんですけど、亡くなった息子が会いに来るというそういう話です。
お盆ですよね。
この会いに来るという話に出てくるこの幸坊がね、前に聴いた光坊・光太より良いんだ。毎回良いんだ。
談四楼師匠が完成して絶対このバージョンで完成だと思った。そこをまた上回ってくるんですよね。
だもん泣いちゃいますわね。
途中でちょっと脇道に逸れて、大工の仕事の解説をする。談四楼師匠のお父さんは大工さんですから、この鉋の使い方みたいなところを解説する。ああいうところも僕は本当に好きですね。
8月15日は北沢八幡です。僕はもうホームグラウンドだと思っています。
今年も平日なので行けたり行けなかったりというのはあるんですけど、できる限りはここに来ていたいというふうに思います。
談四楼師匠の高座から僕はいろんなものを学んでいますが、また今年もいろんなものをいただいたなというふうに思っております。
立川談四楼独演会北沢八幡は偶数月15日なんですね。偶数月だから10月なんですけど、次がなんとゲストが田辺凌鶴先生ですよ。
田辺凌鶴先生の講談また良くてですね、僕は泣いたことありますね。高校が立川寸志さんの先輩にあたるのかな。
12月の15日がなんとなんとなんと三遊亭好楽師匠ですよ。毎回ゲストが素晴らしい。そして談四楼師匠の落語がまた素晴らしいという北沢八幡立川談四楼独演会。
ぜひですね、足を運びいただきたい。予約なしでも入れますんで。予約取ってるのかな。予約取ってるかどうかわかんないんですけど予約しなくても聴けますんで、ぜひ聴いてみていただきたいというふうに思います。
シェアする落語の四家でした。ではまた。
12:10

コメント

スクロール