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はい、シェアする落語の四家です。
10月5日土曜日、桂三四郎師匠の読演会ですね。
埼玉会館浦和からですね、ほぼ直で電車で1本、尾久ですね。
尾久という駅があります。赤羽根のちょっと南。
ここまで行きまして、そこから10分ちょっとぐらい歩くと「梶原いろは亭」でございます。
定員45人の、とっても素敵な寄席。
こういうのが近くにあるといいなっていつも思うんですね。ちゃんとした寄席でございます。
ここでですね、今までもいろんな会を楽しませていただいてますが、今回は「ちょちょら組」22回目だそうでございます。
オープニングトークはね、4人で出てきて、立ちでやるんですけども。
4人ですね。オープニングトークの立ちの順番でいきますと、
柳亭信楽さん、橘家文吾さん、三遊亭ぽん太さん、立川かしめさんという並びになります。
この4人がね、4派それぞれの若手ということで集まってやってるのが、このちょちょら組なんでございますが、
オープニングトーク、これはね、やっぱり今この話が旬だということで、
あとまあ本人が、ちょっと照れが抜けてきたというところでですね、
三遊亭ぽん太さんがこの前『新婚さんいらっしゃい』に出たというような話でですね、
盛り上がりました。まあ面白かったですね。まあ面白かったんですけど、これあのまだ配信、
ちょっとねネタバレするんで配信をこれから見る人はここから先は今すぐには聴かないでください。
『新婚さんいらっしゃい』の中でぽん太さんが料理をしているところを奥様が撮る奥様がかなさんっていうんですけど、
奥様がこのスマホで撮った映像をその番組の中で流したんですね。
でその中でぽん太さんが「毎日毎日僕はかなちゃんに 怒られて 叱られて 嫌にならないよ」っていうのをですね歌うんですけど、
もうこれ今客前でもうぽん太さんはこの歌をもう4回歌ってるそうです。
それだけでおかしいんですけど、そのシーンをですね、『新婚さんいらっしゃい』見てなかった人もいるので、
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再現する時にそのかなさんの役をですね奥様のかなさんの役を文吾さんがやるっていう話になって、
俺がやるのって言ったんですけど文吾さんってかなぶんだったんですよね。
で、そこでもうドカーンですよ。で4人で楽屋戻った時にガツポーズしてたらしいです。
いやー、笑っちゃいますね何なんでしょうね。
そんなトークがありましてトップバッター今回は橘家文吾さん。
『堪忍袋』。この前楽屋カフェで聞かせていただきましたが相変わらず面白いですし、
まあね夫婦の話が出てね。でまくらでも自分の夫婦の話をしてで堪忍袋に持っていくっていうのが非常にスマートでおかしさが倍増するのと、
あと、やっぱちょっとね細かいところいじってましたね。いい感じに最初聴いた時からいい感じですけど、
ますますいい感じに仕上がってきている感じがします。
で続いて柳亭信楽さん。文吾さんが古典担当、信楽さんが新作担当ということで、
『お馬さん』という噺なんですが、いや本当ねこれあのなんだっけな、新ニッポンの話芸でやったのかな?言えなかったですけど、
でそれでね広瀬和生先生がね褒めてらっしゃったんですけど、どんな噺なのかなと思ってたんですよ。
やっぱりちゃんとやってくれて、まあ面白いね。でもねなんかネタバレしないで話をするのが難しいんだよね。
なんかでもあれなんですよね、信楽さんの面白い新作グラクゴって、家族とか何ていうのかな、家族だけじゃないですよ、職場とかもあるんですけど、
上下席係がある中での面白さっていうのがなんかあるんですよね。
なんか同等の2人がワーワー言ってるって感じじゃなくて、上と下があってそれがひっくり返ったり、横に横に繋がっていったりするみたいなですね、そういう面白さがあって、そこがなんか面白い、いいなというふうに思いますね。
最近の信楽さんの話にはちょっと一回休みっぽかったその「出落ち」パターンっていうのかな、がまたこの噺では復活してまして、
またこれはその『新ニッポンの話芸ポッドキャスト』でも話題になってましたけども、すごく映像作品化しにくいっていうかね、逆に言うと落語だから成り立ってるというところと、
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古今亭駒治師匠みたいな、後輩にとてつもなく世界が広がるみたいなところがあったりもしまして、なんか『スタンガン』を思わせるような展開もあったりとかですね、スタンガンっていうのは信楽さんの新作ですけど、
でもやっぱり新作作る人って、まだ自分がやってないことをやろうとするんでしょうね。そこはすごく若手、新作の人は常にチャレンジだなっていう気がいたしました。すごく頭のおかしい新作『お馬さん』、どっかで聴いてみていただきたいですね。
で、仲入り入りまして、その後の立川かしめさん、改作担当ですね。改作はね、今回なんとね、前座話ですよ。『狸札』。何でしょうね、これはね、やっぱりかしめさんも独自の世界観で、
新しいことをやろうとしてるんだなっていう感じがじわりじわりきますね。面白いんですよ。改作してる部分が、かしめセンスで改作してる部分が面白いんですけど、
今回の改作は一歩一歩のギャグの面白さの中で、ちょっとなんか不思議というか気持ち悪いとも言ってもいいのか、人間が2つの側面を同時に持てるよね、持ってるよねっていうところがあるんですよね。
だからその人情噺っぽくちょっとぐっとくるところもあり、ギャグで大笑いするとこもありながら、そこをいきなりぶち壊してくるようなところが出てきたりして、その緊張感が面白いですよね。
そんなに多くの人をこのスタイルで巻き込めるかっていうのは難しいところだと思うんですが、でも言われるかもしれないなっていうところがあって、
そもそも普通に噺聴いて笑えますからね。笑えた上で結構攻めたことしてるなっていう感じがね、これはいいなというふうに思いました。
で、トリがぽん太さんで、三遊亭ぽん太さんは珍品担当ということなんですが、今回はトリということもあって、確かにやり手は実はそんなに多くないけどネタとしては非常に有名な『酢豆腐』です。
いやでも『酢豆腐』フルバージョンっていつ聴いて以来かなぁ。いや良かったですね。やっぱね、ぽん太さんっていうと珍しいネタと怖いネタが多いので、それはそれですごく楽しいし僕は好きなんですけど、やっぱスタンダードやってほしいというのがあって、『ぞろぞろ』とかすごいんですよね。
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ここでね、やっぱりその、単性な芸でバカバカしいことをやるっていうことのその楽しさがね、いっぱい人出てくるわけですよ、『酢豆腐』って。町内の騒がしい連中がいっぱい出てくるんですけど、これがね、もう一人一人の顔が浮かんじゃうぐらいしっかり個性的なんですよね。
そこでこのいけ好かない若旦那をみんなで凹ますっていうところがね、その関係性で、いろんな若者が出てくる、あの、騒がしい若者たちが出てくるその中で、そのいけ好かない若旦那が出てくるその関係性がね、面白い。
そこをセリフだけで綺麗に書いていくっていうのがね、すごくいいですよね。あれがやっぱり三遊亭ってことなのかなーって、そこまで僕は詳しくはわかりませんけども、とにかくですね、笑ったし、とっても良かったです。
という落語界のはずだったんだ。はずだったんですが、ここで大喜利がありまして、どうしても笑点が大喜利っていうのであるのをやってるんで、誰か司会がいてみんなで面白いことを言うのが大喜利だと思っている方がほとんどだと思うんですけど、大喜利って落語界が終わった後、例えば踊りをやってもそれは大喜利なんですよね。
何をやってもいいと。落語をやって落語終わった後に何かやる企画が大喜利。今度ぽん太さんの持ち込み企画でこれがね、腹鼓クイズ。配信をもう一回言いますけど、配信を見ようとしている人はこれ先に聞かないでください。
どういうことかと言いますと、ぽん太さんが腹鼓に凝ってると。お腹を叩くんですよ。お腹を叩いて音楽を表現するという腹包みに凝ってると。
ボレロをやって、なるほど確かに聞こえるねみたいなそんな話になって、今からお腹を叩くからこれが何の曲だか当ててください、というそういう企画なんですよ。
これね企画を聴いた時に、これってそんなに面白くなるのかなと思ったんですけど、やったらねもう死ぬほどおかしいんですよ。何がおかしいって、僕はこんなに三遊亭ぽん太っていう人がぶっ飛んだことをやったのを見たことがなくて、
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それだけにねぽん太さんって結構顔立ちが綺麗だし、芸も綺麗だし、そういう落語カさんが本当にぶっ飛んだ時の面白さってすげーんだなって思いました。
基本ねお腹叩くだけなんですけど、そのお腹叩いてるところがもう死ぬほどおかしい。本当にボッコボッコに叩くんですよ。
でね、えっとね、1曲目忘れた。2曲目がね、正解はゆずの夏色だったんですね。
ゆずの夏色、イントロのところでこのギターをガチャガチャガチャガチャガチャって細かくストロークするんですよね。
それを腹包みで表現するんで、お腹をボコボコボコボコボコボコって叩くんですよ。
で、それがおかしくておかしくて、で、なんかその微妙に感情を入れながらぶっ飛ぶところでもう本当にぶっ飛んだ顔で本当にぶっ飛んだお腹の叩き方をするんです。
それがおかしくて、あれ1曲目は戦場のメリークリスマスだったかな。
これが本当楽しかったですね。でもね、楽しすぎてね、せっかくいい出来だった『酢豆腐』が頭の中からちょっと消えちゃったのが悲しいっちゃ悲しい。
いやーでもね、楽しかった。いやー毎回毎回ちょちょら組は本当に面白いですね。
でも今回は普段だと割とこの突っ込まれ役をちょっと勝手に出てる感じがあるね。
ぽん太さんが自ら大爆発をするというですね。これはもう良いものを見ましたね。私は新しいハッシュタグを作りました。
イカレぽん太。良いですね。たまにはね、こういうぽん太さんも見たいものでございます。
また周りのね、そのそこに対する的確な突っ込み。文吾さんも信楽さんもね、かしめさんも面白いよ。
いやーかしめさんね、あのめくりめくるの忘れてたけどな。ぽん太さんが酢豆腐をやってる途中で気がついて、
「おい、めくりが"かしめ"になってるね」っつって高座降りて直すっていうですね。あんなのも初めて見ましたけど、後でめちゃくちゃ謝ってましたけどね。
いやでもこの4人は本当に面白いです。
ぜひね、それぞれの会にも行ってほしいですし、ちょちょら組ね、来年1月18日だそうですから、こちらにもですね、ぜひ行っていただきたい。
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今回に関してはね、特に配信もいいんじゃないかなというふうに思いますよ。
で、えっとですね、このちょちょら組、
お一人ずつ、もちろんお一人ずつではありますが、私主催の「シェアする落語」にご出演をいただいております。
で、それぞれが大好評でございました。で、このちょちょら組シリーズの最後を飾っていただくのが橘家文吾さんです。
10月20日14時から深川東京モダンカ。正直申し上げましょう。予約はね、かなりもういっぱいに近いです。
ただまぁ、若干お席、補助席も出せますし、予約してて来ない人もいなくはないので、まだ予約取りますので、今日もね、もう多分チラシ、文吾さんあちこちでチラシ配っていただいたので、チラシ使い切っちゃったんでしょうね。
今日チラシ入ってなかったですけども、いやもうね、あと何人かは無理矢理突っ込めますんで、ぜひ来ていただきたいなというふうに思っております。
あと、文化放送のらくごのブンカていうね、ネット配信サービスで無料で聞けるのがちょちょらのブンカでございます。
これはちょちょら組が2人ずつかな、出てきていろいろ面白いことやってますんで、こっちもぜひ聴いてみていただきたいなというふうに思います。
ということで、シェアする落語の四家でした。10月20日の橘家文吾さんシェアする落語が楽しみ!
ではまた!