00:04
シェアする落語の四家です。 10月12日土曜日、神田連雀亭、連雀亭10周年記念感謝祭行って参りました。
10周年記念大感謝祭ですね。 最初に柳家小もんさんが
前説をちょっとやった後、トップバッターは三遊亭好好さん。
5代目圓楽の紗の着物、もう10月なのに紗の着物、スケスケのやつですね。
好楽師匠の袴だと思ってもらってきた袴が、実は今度7代目円楽になる王楽師匠の袴だったという話で5代目と7代目の圓楽師匠の着物を着ての『勘定板』。
そつなく喋ってた感じでございます。 次が柳家小もんさんで
これみんな10分しかないんですよね。 10分しかない中でバサバサっと両側を着ての
『初天神』。
すごい良かったですね。この人はそんなにしょっちゅう聴いてるわけじゃないんですけど、聴くたびに何か良くなっていく。やっぱりちょっと低めの声の安定感っていうのが、すごくあるんですよね。
そこではっちゃけてくれると、グッと受ける感じがあって
なんかね、寄席を支える 落語家になってくれそうな雰囲気をとても感じます。
続いて春風亭昇輔さん。 これ万病円っていうのかなぁ
初めて聴いた話で、僕は最初昇輔さんがギコテンの新作を作ったのかなって思ったくらいですね。
でもねやっぱり昇輔さんが選ぶだけあって、すごく昇輔さんに合ったネタでしたね。非常に面白かったです。
セコい侍が威張り散らして逆襲されるみたいな話なんですけど
10分なんでね多分途中で切ってるんだと思うんですけども 10分の中でちゃんとその
03:00
世界観を作りながらやってる感じがすごく良かったです。 で、ここまでね。
神田連雀亭10周年記念の回なのに ほとんど連絡亭について語ってないということが分かりまして
昔昔亭喜太郎さんが10分中8分漫談で 神田連雀亭亭の話をしました。これはねすごく面白かったです。
そして2分間で、2分間でちゃんと喜太郎新作ワールドをやり切ってスパッと降りていくのは結構かっこいいなというふうに思いました。
見た目のんきな与太郎さんみたいな感じのビジュアルの喜太郎さんですけど すっごいなんかいろいろ考えてて、腕もあるなぁというところですね
良かったです でここから講談が2人続きます正直ねー
10分で講談無理よ。10分だったらむしろ2分ぐらいのが良いぐらいな感じです。
講談ってもともと長いもんですからね10分は難しかったと思いますね 。神田理科さんは紀伊国屋文左衛門の話『屏風の蘇生』
神田紅純さん今日の番頭さんだそうですけども 以前も聞かせてもらった『鍋島の猫騒動』
どっちも悪くはないんですけど、ちょっとね10分だと辛いなぁ、というところはありました。
もっとちゃんとしたところで聴きたいですね。まあ今日はしょうがない。で、ここでね、もう一人あの
芸協の新作落語の期待の星の一人かと思いますが、
春風亭昇咲さん こちらはあの
昇太師匠のお弟子さんですねさっきの昇輔さんは瀧川鯉朝師匠のお弟子さんです
で昇咲さんの新作『大罪』。
これ単純に落語界に来ているマナーの悪い客を晒し上げるという まあそれだけの話ですね。でも、それだけの話をこんだけ面白おかしくやるっていうのは、
この昇咲さんアイディアがいい。そして何気に喋りの技術を持っているというあたりですね、
これも期待の星だなというふうに思いました でここから浪曲二本です
1本目が東家三可子さん 曲師が旭ちぐささん
06:04
ええ
今回の公演が卒業公演になるんだそうでございます国本はる乃さん 我らが国本はる乃さん
曲師は玉川鈴さん。
考え深いですよね 165キロ投げ投げてたその
高校野球のピッチャーが今プロでいろんな変化球も覚えてますます活躍してるみたいな 感じなんじゃないでしょうかね
今回のネタは英国密港いやこれもねはる乃さんのその魅力爆発できるネタですよね。
とってもいいです。 やっぱりねー
はっきり言いましょう。連雀亭のキャッパがもうはる乃さんの芸に追いつかなくなったと。連雀亭の規模をはる乃さんが追い抜いてしまった。というところでの
今回の卒業ということなんじゃないかな、というふうに思いました。 で、ここでね浪曲二本ですごい盛り上がって、このまま終わっていいかなって
ところに、ひょこっと寝顔を出して順番を決めたのは僕じゃありませんと言って 自作の新作をかけ始めるのが桂伸べえさんです
もう伸べえさんは僕の中では落語芸術協会の秘密兵器。ただし、このまま秘密のまま終わってもいい、というですね。
そんなことも考えちゃったりなんかするんですけど、渋谷らくごでね創作大賞とってて、そのネタなんですよね。今日のネタ『広瀬写真集』っていう。
まあね噺としては、めちゃめちゃくだらないですよ。だって、そもそも男子中学生のその心理を描くっていう時点で
アイドルとのね、アイドル・かわいい女の子への距離感みたいなものを取り扱っている時点で、噺はねどこにも行かないし、ひたすら、くだらないんですよ。
09:07
そのくだらなさをねー やりきるね。この人は
だから面白い大爆笑しちゃいます。いやーいいねー。
こういう人が寄席に、このまま育って寄席に入ってくれるとね、またね バリエーションが出ていいと思うんだ。
伸べえさんね3席聴いたら疲れちゃうかもしれないけど1席バシッと決めると、バシッと決めるって感じの落語ではないですけど
このふわふわふわふわした感じが 古典の間に入ってくると、いい感じになりますね。
まあでもねこれからもっともっと成長されるんじゃないかなっていうのは、まあ連雀亭に出る皆さんそうなわけですけど。
いやでも改めてね神田連雀亭てってあの僕にとってはすごくあの 印象深いところでしてというのはねあの
10周年じゃないですか 設立初日に行ってるんですよ僕
幟を立てるの手伝ってるんですよ。古今亭志ん輔師匠が一緒にいましたよ。であの
そこでこけら落としの高座を、すごいいい高座をやったのが、僕の記憶に間違いがなければ。
当時神田きらりさん。今の神田鯉栄先生ですね そんなこともちょっと思い出したりしました
あの待つのは勝手ですから僕は神田鯉栄をずっと待ってます。まあまあそれはいいとして神田連雀亭てほんといつまでも続いて欲しい小屋だという
ふうに思います。月1回しか新宿末広亭の深夜寄席がない中で
自分のお客さん以外のお客さんに対して なーんそれでもねその中でも落語好きなお客さんに対して
自分がどういう芸をやればいいのかっていうのを考える場っていうのは本当に素敵な修業場だと思うんですね
神田連雀亭大好きでございます。10周年おめでとうございます。また寄らせていただきます。シェアする落語の四家でした
ではまた