デザインシップ2024への参加経緯
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社、BTRAXのCEO、Brandonと、デザイナーの彩香が、日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて、深く話します。
はい、では本日もよろしくお願いいたします。MCO担当、空彩香です。
よろしくお願いします。
はい、今日はですね、登壇者から見たデザインシップ2024というイベントの裏側ということで、10月の中旬にBrandonさんも登壇されたと思うんですけれども、
今日はぜひデザインシップについてだったり、登壇者から見た裏側にも迫れればなと思っています。
はい、わかりました。
ちなみに、このイベントにはどういった経緯で登壇することになりますか?
えっと、そもそもなんだっけ、デザインシップというイベントが日本でやっているのをなんとなく知っていたんですね。
日本ってデザイン系のイベントそんなに多くないので、その中でも結構規模が大きめのものでやっていて、
なおかつ最初の時から、うちの元インターンの土屋君のグッドパッチがサポートしながらやっているのも知っていたので、横目で見ていたんですよ。
こんなのあるんだと思いながら。
僕は普段サンフランシスコにいるので、そんなに頻繁に行けないから、見に行ったこともなくて。
なるほど。
今回、ごめんなさい、3回目か4回目かそのくらいの回数だったと思うんですけど、
今年もやるらしかったんですけど、そこまでよく分かっていなかったんですけど、
うちのスタッフのアキ君、マーケティングのアキ君が、開催する2、3ヶ月前に、
裏野さんデザインシップ登壇したらどうですかって言ってきたんですね。
広報活動の一環として。
で、広報枠があるらしいんですよ。
自分でやりたいですみたいな。
そうなんです。
キーノートスピーカーっていうのがあって、スポンサー枠のセッションがあって、展示会みたいなのがあるイベントなんですけど、
それプラス、自分から相談させてくださいっていうふうに申し込める枠があったんですよ。
募集要項があって、締め切りの2週間くらい前に教えてくれたので、応募してみようと思ったんですね。
で、応募するからには絶対選ばれたいじゃないですか。
そうですね。
生ハンカの気持ちはなくて、しっかり準備したんですね。
恥ずかしいじゃないですか、やっぱり応募したけど落ちたって。
そういうのプライドが嫌なんで。
で、秋君と一緒に募集要項をちゃんと読み込んで、どういうところが採点基準になるかとか、読んだら自分らしさをちゃんと。
受験勉強のようにやって。
自分なりにスピーチ概要みたいなのを出すんですけど、自分なりに考えて、それで応募したら選んでもらえたというのが一冊ですね。
結構あれですかね、コンペティティブだったんですかね。
具体的に何名応募があったかは聞いてないんですけど、
応募枠で話した方って結局6名ぐらいしかいなかったんで、2日間のイベントで。
結構でも2、3桁は行ってそうですもんね、応募とか。
デザインの多様性
多分そうだと思うんですよね。
だってスポンサーさんがお金を払ってセッションで登壇してるぐらいだから、
無料で話せる枠だったりするじゃないですか。
いやすごいですね、そんな中で。
いやいや、いやいや。
しっかり対策した。
いやいや、本当ですよ。これは負けられない戦いだな。
ちなみにデザインに関するイベントって言うんですかね。
はい。
具体的にどういったお話とかが多かったんですか。
えっとですね、僕は登壇するだけじゃなくて、
他のセッションもちょこちょこ見させてもらってたんですけど、
興味深いテーマ、全体のテーマが非常に興味深くて、
広がりすぎたデザインをどうにかしようみたいなテーマだったんですよ。
なるほど、確かに今すごい広い定義になってますね。
日本でデザインの重要性が広がってくれたのは良かったんですけど、
その一方で猫もシャクシもデザインデザイン、デザイナーデザイナーになっちゃったがゆえに、
全てがデザインみたいな概念になったから、
逆に本当の意味でのデザインの価値とは何ぞやっていうのを、
実際にそれを生業にしている人とか教えている人によって、
これが本物のデザインの世界ですよっていうのを伝えるっていうのが、
全体のテーマだったんですね。
各デザイン領域のエキスパートみたいな方が、
その分野に対して深く話している。
僕が普段いるサンフランシスコで、
デジタルデザインとかUXデザインが非常に多いじゃないですか、
スタートアップが多いからなんですけど、
その一方でデザインシップのイベントで興味深かったのは、
そういうのだけじゃなくて、家具のデザインとか、
パッケージのデザインとか、都市のデザインとか、
いわゆるデザインっていうものがデジタル・アナログ、
いろんなところで活用されている、
フォーカスを当てた業界の人が実際にやっていることを話しているから、
概念的というよりは実践的な内容が面白かったですね。
イベントの反応と印象
なんか事例とか持ちながら?
もちろんです。
へー、そうなんですね。
ちなみにブランドさんは何を話しているんですか?
応募するときに、自分しか話せない内容、
あなたにしか聞けない内容を話してくれって書いてあったんです。
他の人で話せないようなこと。
ってことは実体験じゃないですか。
僕の実体験何かなと思って、
ユニーク性みたいなのを今一度考えたら、
日本とアメリカでデザイン会社を経営している人って、
そんなに多くないなと思って、
もうちょっと具体的に言うとサンロイスこと東京っていう、
2大都市でデザイン会社を経営している両方のチームを
率いて仕事をしている人ってそんなに、
ゼロに近いぐらい少ないなと思ったので、
そこで得た経験とか学んだこととか、
その辺を話そうと思って、それをテーマにしました。
日米の違いとかも含めてお話しされているんですか?
このポッドキャストでも以前に話したことがあると思うんですけど、
デザイン会社の役割の違いとか、デザイナーの特性の違いとか、
それぞれの会社が経営する際のポイントであるとか、
オーディエンスはデザイナーの方が多かったので、
日本のデザイナーに対してのメッセージとか、
そういう話をしましたね。
参加されていた方はデザイナーがほとんど?
そうなんですよ。
まず、そもそも僕行ってみてびっくりしたんですけど、
主催者の方といろいろ機械室とかで話して聞いたら、
ほぼほぼチケットがソールドアウトだって言うんですよ。
すごいですね。
会場のキャパシティが1000人くらいなのよ。
それは一個一個の、合計でいろんなブースみたいなのがあるんですね。
はい、いろんなところに行けるんですけど、
僕が登壇させてもらったメインステージでも1000人くらい入れるようなキャパな。
この一つのステージで1000人?
僕のセッションはありがたいことに立見も言いましたよって言ってたんですね。
それで、まず人が多いのをびっくりして、
じゃあどういう人たちなのって聞いたら、
デザイナーおよびデザイナー志望の学生とか、
そういう方々が多いですって言ってたんですよ。
僕、今まで登壇したイベントの多くがビジネス系なんですね。
特に日本で登壇する場合は。
アメリカだとデザイン系のやつで、
うちのこの前やったビートラックスのイベントもデザイン系ありましたけど、
主にビジネス系が多いから、
オーディエンスっていわゆるスーツを着たビジネスマンが多い中で、
今回は初めてぐらいにデザイナーの前で話すっていう、
すごい新鮮な経験を。
それも1000人規模っていうのは新鮮でしたね。
確かにこんなにいたんだって感じで。
そうそう。
日本ってデザイナーがまだまだ少ないとか層が薄いみたいなことを、
僕も言い続けてたりとかしてた時期あったんで、
逆にびっくりして、こんなにもデザイナーって認知され始めたんだ、仕事として。
嬉しかったですよね。
ここでポッドキャストをお聞きの皆様へお知らせです。
僕が経営するビートラックスでは、
シリコンバレー式のイノベーティブな組織作りや企業カルチャー変革、
そして日本企業の世界進出を支援しています。
これまで300以上のプロジェクトを成功に導いてきました。
ビジネスのグローバル展開やブランド強化、組織変革を検討中の方は、
ぜひ概要欄よりビートラックスのウェブサイトをご覧ください。
それでは引き続き内容をお楽しみください。
ちなみに今回のテーマのイベントの裏側とはというお話にも関わってくるんですけど、
参加された方以外で参加する前の印象と参加した後の印象で異なった、
違う部分とか驚いた部分とか何かありました?
すごいいろいろあったんですよ。表には見えないことが。
まずどこまで話そうかな。
主催者にもこれイベント一段落したら話しますよみたいなこと言ったら、
お手柔らかにお願いしますみたいなこと言われたら。
ちょっと今日はオブラートに包んで。
ちょっとオブラートに包んで話しましょうか。
まず僕はコーブワークで応募したんですね。
応募した後に選んでいただいた後に気づいたんですけど、
よく見るとキーノートスピーカーって主催者が選んだスピーカーの方は
登壇時間が40分なんですよ。
で、公募の人のセッションは20分なんですね。だから半分なんですよ。
だけど僕が準備しているトーク内容って
30分でも1時間でも膨らませれる内容だったんですね。
だから一回メール書いてみたんですよ。
キーノートスピーカーにしてくれないかって。
ここでネゴシェーション。
公募で応募したくせに。
ネゴシェーション一回挟んでね。
ネゴシェーション一回。よくアメリカ人がやるご利用しがある。
フリートーアスクって言いましたね。
フリートーアスクだった。
言ったら綺麗に断られました。
アメリカじゃなかった。
アメリカじゃなかった。やっぱりジャパンだった。
まあいいや。
ただ当日話す前に主催者の方によくしていただいて
すごい親切で
パッと見たら
僕のセッションだけ
そのセッションの後に
30分くらい空いてるんですよ。
使うお部屋の時間だったってことですね。
普通なんかスタックされてて
結構10分とか
人の移動だけみたいな
もしくは全くないとか
僕のセッション珍しく空いてて
これはもしかしたらと思って
登壇する直前に
すみませんちょっと時間伸びても大丈夫ですか?
全然いいですよって言ってくれて
やっちゃってくださいって言うから
5分10分画面に話させてもらったけど問題なかったですね。
同じ日の僕が話したちょっと後に
仕事でも一緒にさせてもらってる
ヒキチさんっていう方が
友人でもあるんですけど
控室で会って
話伸びてもいいらしいよって言って
マジっすか?
俺結構モリモリなんで
分かりましたって言って
ヒキチさんのセッション
ヒキチさんのキーノート
20分くらい伸ばしてるんですよ
お前どんだけ伸ばすんだっていうくらい
ヒキチさんのキーノートだったんですよ
キーノートで40分あるのに1時間話してるんですよ
全然永遠に終わらないわけ
それ終わってからヒキチさんに
舞台裏に会ったら汗だくんなってて
めっちゃ頑張りましたって
それがすごいおかしかった
伸びていいとは言ったけど
40分を1時間にするってなかなかじゃん
20分伸ばしてるって
40分って結構長いでしょ
すごい十分
変なこと言っちゃいましたね
僕の余計な一言が原因で
20分も長く話すっていうのが
すごいおかしくて
僕は彼が話してるとき
会場で聞いてたんですけど
伸ばすなと思いながら
でもすごい良い内容だったんで
良かったなって思ってたんですけど
あとはいろんなイベントで
登壇させてもらったんですけど
その中で一番ホスピタリティが良かったですね
例えばどんなことですか
機械室にあるお弁当とお菓子のクオリティが
非常に高いっていう
ちなみに何イベントだったんですか
3、4種類から選べる高級なやつばっかりで
焼肉のやつとか
有名なチキンカツサンド
テレビ局みたいな感じですね
すごい運営の方々もプロフェッショナルで
みんなインカムとかつけて
僕なんか適当に会場に行ったのに
運営トップの方が入り口で待っててくれて
到着後ですか
到着後
結構長い間待ってたかもしれない
かもしれないですよ
このぐらいに行きますよって
30分くらいの枠言ってたんですけど
30分待たせてたかも
30分近く待っていただいたと思うんですよ
申し訳ないなって
機械室まで連れてってくれて
リップタイムですね
そうなんですよ
それは事前に僕はごねてたから
機嫌とらなきゃって
結構スラック状で吠えてたんで
こんなのありえません的なこと
詳しくは言えないんですけど
すごい態度悪かったんで
こいつはヤバい奴だと思われたらしくて
次回以降も候補は選ばれないんじゃないですか
出来になってる可能性が高いと思います
皆さん最後のセッションだったかもしれません
僕の今日が最初で最後の
実際セッションもやった時に言われたのが
初めて会場から笑いが起こりました
って言われたぐらいに
皆さんすごい真面目なんですね
内容がしっかりしてるわけ
僕結構アメリカの感覚のスライドとか内容だから
こっちのイベントってさ
笑わせる要素すごい多いじゃないですか
多いですね
イベントのホスピタリティ
ジフが入ってたりとか
しょうもないやつとかね
わざとね
そのノリでやって
結構笑いポイントいくつかも受けてたので
すごい笑ってくれたんですけど
本来はそういう趣旨じゃないトーン
本当にしっかり真面目に学べる内容が多いんですけど
大学で教えてる方とか
プロのすごい超有名なデザイナーの
住地の方とか出てたもんね
僕だけはめちゃくちゃふざけた内容だった
でもきっとデザイナーの方からしたら学びがあったんじゃないですか
あったらよかったんですけど
感想とかっていただけたりするんですか
アンケートみたいな
アンケートはイベント開催の翌日に送付されてました
オーディエンスに対して
SNSとかでも発信されてたんで
僕はそれをリポストする形で
皆さん誰に投票したらいいか分かってますよね
コメント書いておきました
操作してますね
操作じゃないです
おすすめをしただけです
強めのワードで
強くない強くない
強くない
言ってないですよ
そうですね
結果はまだ
それはいただけるのかどうかわからないですけど
参加された方数名がブログとかに書いてあって
僕のやつも書いてる方もいらっしゃいましたね
僕は主に日本国内だけじゃなくて海外にもシェアを広げて
キャリアとか仕事の仕方とかを考えると
デザイナーの可能性が広がりますよっていう内容だったんですよ
アーカイブは今準備してるみたいで
宣伝みたいになりますけど
アーカイブはアーカイブで別チケットらしいです
僕は全然回し物でもなんでもなくて
お金もそれで売ってもらえるわけではないんですけど
気になる方はまだ出てないですかね
まだ出てない
11月上旬なんてもうすぐだとは思うんですけど
僕も首を長くして待ってる
それであともう一個裏話としては
登壇したときに
登壇した日っていうのは僕バルセロナからそのまま
仕事でバルセロナに行って
フライトで15時間バルセロナから東京羽田に着いて
その日に登壇したんですね
同じ日ですよね
フライト遅れたらアウトだったんですけど
ラッキーなことに遅れなかったので
どんな服装で登壇しようかなと思ってて
このポッドキャストにも出てもらった
サー・マドカさんの素敵なジャケットを見つけまして
とあるルートで
とあるルートじゃなくて無断でですね
無断でお借りしたんですよね
ちょっとお借りして
すごくかっこよかったんですよ
PLカルダンとか書いてあってかっこいいなと思って
それ実はタキシードのジャケットだったんですけど
それが妙にジーンズに合うんで
上だけ?
上だけ着て
写真もバンバン撮られちゃうわけじゃないですか
自己報告でものすごい謝罪彼にして
すいません勝手に着ちゃいました
あのジャケットいくらするか知ってるみたいな
いくらですか?
うん10万だったんですよ
びっくりして
でもすごい写真を見ると見栄えいい感じだったので
やっぱりそのくらいの価値がある
価値があるなと思って
日本のデザインコミュニティ
そのおかげで少し漏れたなと思って
いろんな方に感謝をしている
そのジャケットもアーカイブで見れるってことですね
アーカイブで着ている
僕のジャケットではない
ここで白状しているのがすごい
ブランドンさんらしいですね
もしかして言わなかったら皆さんだって
ブランドンさんのお持ちのジャケットだって
高級そうな
僕貸し衣装です
勝手に借りた衣装
裏側なのかっていう
裏側ですね
ほらヨーロッパから移動した時差ボケもあったんで
ちょっと判断が狂ってる
すごい分けしてますね
そんな感じで
結論としては非常に
日本のデザインコミュニティの層の厚さとか
意識の高さとか
これだけデザイナーの量と質が上がると
日本で作られるプロダクトのクオリティが上がるはずなので
結構未来明るいかなと思ったと同時に
その中で何パーセントかぐらいの人は
海外でも活躍してほしいなと個人的に思った次第でありますね
せっかくならね
それが結論です
ありがとうございます
今日はですね
10月中旬に開催されましたデザインシップについて
少しお話をさせていただき
裏側にも深掘りさせていただいてお話いたしました
ぜひ皆さん聞いている方ですね
気になる方はアーカイブこれから出るみたいなので
ぜひご覧いただければなと思います
今日もありがとうございました
このエピソードを楽しんでいただけた方は
ぜひ高評価、チャンネルフォローよろしくお願いします
またサンフランシスコデザイントークは
番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています
番組概要欄にあるGoogleフォーム
Spotifyでお聞きの方は
各エピソードのQ&A欄からお送りいただけますので
お便りお待ちしております
最後までお聞きいただきありがとうございました
次回もお楽しみに