1. BTRAXのCEOによるサンフランシスコ・デザイントーク
  2. 【第43回】日本とシリコンバレ..

🗣 トーク概要 

・日本とシリコンバレー、スタートアップを取り巻く環境はどのように違う?

・シリコンバレーの起業家の仕事後の過ごし方

・デジタルプロダクトのアイディアは実は日本発端のものが多い?


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サマリー

このエピソードでは、サンフランシスコと東京のデザイン会社のCEOが、日本とシリコンバレーのスタートアップの環境の違いについて話しています。 彼らは、SNSやビジネスチャットなど、日本で先駆的なサービスがある一方で、海外の競合に取り残されるケースが多いと述べています。

日本とシリコンバレーの環境の違い
サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社のCEOが、日本で働くデザイナーやデザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
今回は、日本とシリコンバレーのスタートアップを取り巻く環境の違いについて、Brandonさんとお話をしていきます。本日もよろしくお願いします。
これは、今日はちょっと普段と大向きが変わるんですけど、実際、僕が会った2人の企業家からインスパイアされて話そうかなと思ってまして、先週の金曜日、先週サンフランシスコに日本から来た企業家と会いました。
友人から、投資事業をやっている友人から、ちょっと会ってほしいというか、会ってもらえないかというリクエストがあって、内容を見たら面白そうだったので、ぜひということで会ったんですね。
だから、結構日本である程度成功したというか、スタートアップとしてサービス展開して、ユーザーも集まって売り上げも結構上がって、今エグジットに向けて動いている方だったんですね。
いわゆる、ある程度成功した企業家の方と、その企業家の方の友人で、今から新しくサービスを作っていて、もう既に結構な金額を資金調達していて、日本とシンガポールでスタートアップをやっている方。
結構、いわゆるすごく優秀で有望な企業家2人が来てくれて、いろいろ話したんですよ。で、その2人はサンフランシスコというのは初めて来ていたので、どう?みたいな話をしていたら、やっぱもう来てみると全然違いますねって話をしていて。
で、日本と東京と比べると、やっぱりそのスタートアップ取り巻く環境が全然違うっていう話をしていて、その話の内容が僕が前から思っていたり、イベントで登壇して話していたり、あとはブログに書いたり、SNSに書いていることに結構近かって、で、その2人もかなり実感していて、なおかつこれ絶対こっち来ないとダメですわって言ってたんですね。
その意味はグローバルで大成功したいので、NASDAQに上場したいですぐらい言ってたんで、そういう目指すんだったらやっぱり日本に続けて東京に行っても絶対無理ですねって話をしてたんですよ。
で、それ何かっていうのをちょっといくつか話そうかなと思います。
お願いします。
まず、成功のスケールが全然違うって言ってたんですね。
日本だとプチ成功する、例えば10億円ぐらい儲かったようなエクジットしてとか、10億円ぐらい現金が手に入っただけで、もう成功者として周りからあがめ立てられる存在だっていう話をした企業家としては。
それ達成者すごいですよ。
こっち来て分かったんですけど、全然そんなの成功としては全然まだ、企業家としてはまだまだですよね。
確かに10億って言うとシリーズAとかそのぐらいのファンディングの金額だったりするので、それなりに成功ですよ、もちろん。
すごい大きなお金なんですけど、いわゆる企業家で成功してやるぞって言ってる人たちっていうのはスタートアップですから、何百ミリオンから何ビリオンっていう世界を目指す。
ドルで。
ドルで目指すんですよ。
結局目指すところはイーロン・マスクであり、マーク・ザッカー・バグであり、どうこうでありっていう世界観なので、その成功のスケールの桁が一つも二つも大きいので、
そういう世界に自分を置くと目線が高くなるっていうか、かなり大きな野望が持てる。
日本だとそんなことしなくても、10億円ぐらい稼いだだけで成功者としての満足感を得られてしまうので、国内でこじんまりとなんとかうまいことやればできちゃう金額だから、
それで満足したらやっぱりダメですよねみたいなことで、すごい刺激になりましたっていうのを言ってたんですね。
さすがグローバルの金額はすごいですね。
それ言える人結構少なくて、逆に日本でその程度でもすごい失礼な言い方になっちゃうけど、そのぐらいのスケールでどうやって感じるのがたくさんいるし、
一定のリスペクトはするべきだとは思いますけれども、やっぱり国内にいるから見えないですからね。
他の世界のスケールの大きさというのは、胃の中のカーズになっちゃうので、いたしかたないんだけど、
彼らはこっち来てみて、やっぱりそのぐらいのスケールでやらないとダメですねって言ってたし、
シリコンバレーって本当にそういう人たちの集まりなので、そこに入っていきたいっていう話をしてたと。
誘惑とノイズについて
もう一個、これが本当に難しいんですよね。
説明の仕方が気をつけないとコンプラ的に難しい表現になっちゃうんだけど、なんて言ったらいいのかな。
サンフランシスコシリコンバレーに来て、彼らが一番ここにいたらいいなと思った理由が、ノイズや誘惑がものすごい少ないんですよ。
すごく健全なんですよ。
バーとか飲みに行くとか言っても、結構もうハッピーアワーから始まって、7時、8時で終わったりするし、
なんとかな、非常にですね、お金と時間の使い方が健全って話を。
東京はクリーンじゃないんですか?
東京は結構、起業家界隈って僕も知らないわけじゃないんですけど、やっぱり六本木西麻布系のすごいチャラチャラドロドロした夜遊びっていうのはあるんですよ。
本当に。どこまで言っていいのかな。
投資家VC系といわゆるITの起業家系っていうのは、六本木ヒルズを中心として、その周りにある歓楽街をものすごい遊びまくるっていうカルチャーがあって、
さっき言った10億ぐらいで成功すると、そこの覇者になっていくんですよね。
タワマン買って、その辺でもうブリブリ言わせるみたいな。
なるほど。
そこに飲まれちゃうと、そのプロダクト作りであるとか、サービス考えるとか、ユーザー集めるとか、そういういわゆるこの辺の人が日々コツコツ真面目にやっていることがちょっと馬鹿らしくなって、
もうあぶくずにを稼ぎ、それを遊びに使うっていう、そういう、なんて言うかな、チャラい方向に行きがちで、その二人もそれをよく知っていて、
それがポイズンなんですね。
そう、やっぱ日本、ダメっすね、行ったら危ないっすね、っていう。居心地がいい分危ないっていう。
そこでそのストイックに、自分を追い込めない、周りの誘惑もあるし、毎日のように飲み換えるようとか誘い来るし、楽しそうな遊びも、行くとこ飲み屋もたくさんあるし。
楽しいですからね。
断る方が難しいじゃないですか、エネルギー。楽しいでしょ。
楽しい。
だってさ、我々今サンフランシスコ住んでるけど、たまに日本行って美味しいものを食べるのって言われたらきついじゃん。
確かに。
美味しいものめっちゃあるじゃないですか。
本当にお金使いますからね、東京行った時。
でしょ。
楽しすぎて。
楽しすぎでしょ。外食行きまくれるじゃないですか。
そしてこっちよりかかると安いから。
うん。
あれをするなっていうほうが難しくて、やっぱ環境ってすごく人間、誘惑に弱いですから、自分を追い込むのは難しいですから。
なければ諦めるんだけど、あると行っちゃうっていう。
で、東京はそういうのあるんですよ、いろんな楽しさが。
特に企業家、ちょっと軌道に乗ったり成功した企業家にとっては、誘惑だらけの街なんですよ、実は。
渋谷、六本木あたりとかっていうのすごいもん。
それを断ち切るっていうのが難しいですよね、って話をして。
一方で、このサンフランシスコ米エリアに来ると、全然ないもんだから、最初から。
いや、聞かれたのよ。仕事終わってどういうライフスタイルですかって聞かれたから。
仕事では例えば6時とか7時に終わるじゃん。
その後あれだよ、スタートアップのイベントで勉強するか、ネットワーキングパーティーとか行って人と繋がったりとか、
AIの最新情報を教えてもらったりとかしてるんだよって。
いや、それすごいっすね、みたいな。
それ有益っすね、みたいな。
日本だとやっぱりそうにはなりにくくて、居酒屋で飲むとか、それで人と繋がるとかもあるけど、
まあ、ネットワーキングするにしても限界あるっていうか。
結局毎回同じメンバーになりがちだったりとかするので、企業家の層も多くないですからね。
確かに。サンフランシスコはミートアップとか、セミナーみたいなイベントしょっちゅうやってますよね。
やってますね。毎日のようにやってるし、いろんなとこからいろんな人来るじゃん。
場合によっては国外からも来てる人とかに会うことも多く、人の層も多いし、いろんなことをやってる。
多種多様なビジネスとライフスタイルのバックグラウンドの人がいるので、かなりインスパイアリングだし、ビジネスとしてのダイナミズムも大きいかなと思ってて。
日本だと基本的に日本人が多いですからね。
確かに。
そこで差が出てしまうって話をしていて。
ちなみに言うと、その時にもちょっと話したんだけど、特にデジタル系のサービスって多くは日本の方が先にやってるケース多いんですよ。
会った企業家の人も見せてもらったサービスすごい良かったんですね。AI系の。
他に世界でこういうのやってるサービスないんですか?
いや、ないっすね。似たようなやつ、こういうのあるけどここまでできてるやつは多分ないっすね。
やったらすごいじゃんって。なので世界取りたいんですよって言ってて。
このままやったらいいよねとは言ったものの、本人にも言ったんだけど、特にこの辺、シリコンバレーって、ちゃっかり後から出てきてぶち抜くのが上手いんですよ。
なるほど。
本当に本当に。
後発なものが多くて、古い例で言うと、ソーシャルメディアのミキシーとフェイスブックっていうのがあって、
日本と海外のスタートアップ環境の違い
SNSっていう概念がまだそこまで浸透してないときに、日本でミキシーっていうオレンジ色のサービスがあるんですけど、マイミクとか。
それ先にやってったら、フェイスブックが後から出てきて、ユーザーを割られちゃったりってケースはあるし、
ここ最近だと、10年ぐらいだと、ビジネスチャットってうち何使ってます?
スラック。
スラックじゃないですか。スラックってデファクトっていうか、ビジネスチャットって言わずにスラックっていうぐらいに代名詞っていうか、
普通使ってるじゃんみたいな。スラック使ってないんですか?ぐらいの状態じゃん。
スラックよりもチャットワークっていう日本のサービスの方が先にやってたんですよ、プロダクトは。
知ったことがあったりとか。
知ったことない。
知ったことない。
え、マジですか?すごいショックです。
チャットワークの創業者は一時期うちでインターンしてたんですよ。
あれ、すいません。
山本さんって素晴らしい方なんですけど。
その方、今でも仲良くさせてもらってますけど、あれいつ頃だったかな、ちょっと年数は忘れたんですけど、
2010年ぐらい、10年、11年ぐらい、2011年ぐらいかなにチャットワークっていうビジネスチャットっていうサービスを作ってリリースしてたんですよ。
中身はスラックとほとんど変わらないコンセプトなんですけど、
メールよりもチャット使った方が早いし楽だよねっていう概念で、CCとかめんどくさいので、メールのね。
それで出してて、もう未来をそこで分かって出してたんですよね。
で、それ以外にもそのチャットワークの後で少しずつっぽいサービスが世界で出て、ちょこちょこ出てきたんですけど、
その数年後にスラックがガーって出てきて、そこにユーザーと従業員とお金っていうのがいっぺんに集まってきて、
日本の10倍20倍の人とお金が集まってきて、後ろからものすごい速度で抜き去ってって。
世界的にはスラック、チャットワークも日本で成功して、上場も今してますから、それなりの成功企業なんですけど、
おそらくスラックの方が、今スラックはフェイスエールスフォースの一部になってますけど買収されて、
スラックの方がユーザー数とか、もろもろ数字は10倍から100倍多いはずなんだよね。
っていう感じで。
取られちゃうんですね。
取られちゃうんですよ。
日本のスタートアップの課題
で、本当に日本のスタートアップとか企業がってセンス良くて、
うちでスタートアップイベントやってた時も、これ多分ね2013年か14年ぐらいの時なんだけど、
セックスセカンズっていうサービスを作ってたスタートアップがいたんですね。
僕審査員でもあったんですけど、その時ちょっと半笑いでちょっとバカにしてたぐらいなんですけど、
何かっていうと、6秒だけ撮ってSNSで配信できる動画サービスですってやつだった。
バインみたいな。
そう、バインより前。
バインより前。
バインより前にセックスセカンズっていうのやってて、え、なんで6秒なの?って言ったら、それ答えれなくて、まあみたいな。
短い動画、YouTubeはもちろんあったんだけど、短い動画のニーズなんかある?みたいなことで、
若干ネガティブなこと言っちゃったんだけど、今から考えるとバインもあるしTikTokもあるから、
余裕ですごい良いサービスだったんだなと思ったんだよね、ショート動画。
でもその時は、そんな感じで、プロタイプみたいなの作ってみたものの、お金もそんなに集まらずに多分続いてないはずなんですけど、
結構ね、時代を先どえした良いサービスって日本からスタートアップで作ってんだけど、
やっぱり日本国内に留まるが故に、お金も人も集まりにくいっていうので、
あれですよ、身近な例で言うと、これにも出てもらったタカさん、井口さん、
あの人って連続企業家で日本で昔からやってるけど、彼は今でも自慢するサービスがあって、
俺すごいサービス3,4年前作ってたんだよ。
クラブハウスより先に出て、ユーザー数も伸びも全部良かった。
クラブハウスよりも数字が良いオーディオソーシャルを作ってたっていう。
で、どうなったんですか。いや、今もサービス終わってます。
なんでって言ったら、いやもう資金調達が厳しくなっちゃって、もったいないじゃんみたいな。
一方でクラブハウスっていうのは後から出てきて、数字は丸良くないのにアンドレス&ホロウィスとかの投資を受けて、
一時期部分で今どうなってるかなんだけど、まだ残ってるはずなのに。
そんな感じでなってるんで、日本のそういう企業家とかスタートアップは、なるべく最初から海外を目指してやった方がいいよねっていう話をその2人とした。
ターゲットの母数が違いますね。
単純名会、まずそこですね。それ故に集まるお金と人も変わる。
なるほど。
なので、できるだけ海外向けにやるべきだし、なるべく海外に出てった方が僕はいいと思ってる派で。
さっき言った環境が違うんでね。東京にいると本当に安易な誘惑が多すぎる。本当に。企業家は特に。シェアファイヤーされますから。
経験者は語る。
それが嫌でこっちにいますからね。たまに日本に行って1週間だけとか数日だけいるときはめちゃくちゃ居心地いいんだけど、もう最終日くらいここに居続けたら本当に良くない。
自分がダメになると思ってアメリカ、やっと戻れるみたいになりますからね。
いろんなことがイージーモードすぎちゃって。クッパジョンにまた戻ってこなきゃ。
ビジネスの話になりますが、ぜひグローバルな展開が気になっている方いらっしゃったら。
ご相談いただければ。
ありがとうございました。
このエピソードを楽しんでいただけた方はぜひ高評価、チャンネルフォローよろしくお願いします。
またサンフランシスコデザイントークは番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
番組概要欄にあるGoogleフォームからお送りいただけますのでお便りお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。
18:42

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