色の重要性を理解する
サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、デザイナーやデザインに関心のある方、デザインをビジネスに生かしたい方、そしてグローバル展開を目指す企業の皆様に向けてお届けします。
BTRAX CEOのBrandonが、サンフランシスコ本社から、ここでしか聞けない、リアルで実践的な情報をお届けします。
サンフランシスコ・デザイントーク、本日も始めていきます。MCを務めますりゅういちです。Brandonさん、よろしくお願いします。
本日のテーマですが、カラーの基本、色が動かす感情というところで、こちら、かねてからやってますデザインの基礎シリーズ第4弾のエピソードとなります。
そうですね。ロゴの話しして、タイプグラフィーの話しして、レイアウトの話しして、そして今回はカラー、色っていうテーマですね。
はい。色って確かに皆さんにとって身近だとは思うんですけど、実は奥深いっていうやつですね。
なんか、そうだな。デザインする時って、実は色って結構後半に出てくるんですよね。
最初、白黒モノトーンとかでページ作るにしても、ワイヤーフレームとか色ついてないですし、ロゴ作る時も最初スケッチは手書きから始めたりとかして、白黒版作って最後に色のせたりするんですけど、
でも結構ユーザーに与える影響は大きい。印象的にも記憶的にも大きいんですね。
うんうん。
で、僕は個人的な経験からすると、スマホでアプリ立ち上げる時にアイコンタップするじゃないですか。
はい。
で、疲れてる時とかあんまり考えてない時とか、ぼーっとしてる時に同じ色の違うアイコンタップしてる時、たまにあるんですよ。
うんうん。
例えば、じゃあLINE開こうかなと思って触ったら、スポーティファイ開いてるとか。
はいはいはい。
同じ緑だったりとかして、なので、なんか人間の脳ってあまり機能してない時、視覚的に色で判断したりとか色で選んでる時ってあるんだなっていうのは実体験で、自分としても思ったんですよ。
うん。
で、そもそも人間の脳って視覚情報が一番多いし、それで判断することが多い。文字よりも画像、特に色で判断しがち。
だからあれですよね、信号って色で判別してるじゃないですか。
あれ文字でストップとかっていうのもニューヨークとかあったりするけど、基本色なのは脳が一番反応する時に処理速度が短くて済むものが色だったりするかららしいですね。
うん。
色はブランディングとかにもすごい重要な要素と利用されてて、とある研究によると第一印象の90%は色で決まり、ブランド認知度、色があることで80%向上させられるらしいんですね。
うん。
っていうのが研究結果もあるぐらいにデザインにおける、ブランディングにおける色の重要性っていうのはかなり高い。そんなとこですかね。
日本と西洋のコントラストの違い
うんうん。なんか色について考えてたときに、日本で少し前にバズった表現があったんですよ。
白って200色あんねんっていう。
フィッシュペーパーですね。
あんみかさんっていう女優さんの、モデルさんの発言で白って200色あんねんっていう、ご自身がパリコレのモデルやってたときの経験を話してバズったんですけど。
いや、あれでしょ。私何でも褒めることができるっていうので、じゃあそのフィッシュペーパー褒めてみろみたいなときでしょ。
はい、そうですそうですそうです。
僕、実はそれにインスパイアされて、赤って200色あんねんってポストしたことあるんだ。
いやいや、赤の呼び方がいろいろあるんですよ。ちょっと余談でしたけど。
っていう感じで、色ってその一色とってもこういろんな種類があるっていう話なんですけど、
グランドさんも実際にお仕事で色とか意識するときに、原色じゃなくてちょっと淡い色使おうとか、そのいろんな種類を使おうとかってこだわってます。
それ、まさに今のりゅういちのエピソード、一つバズったエピソードあるじゃないですか。
デザイナー界隈で似たようなことでバズったエピソードっていうのがあって、それはプロのデザイナーは真っ黒と真っ白を使わない説っていうのがあったんですよ。
色ってちょっと専門的に言うと、印刷するものはCMYKって4つの色を合わせて出力するんですね。
画面の場合はこれがRGBっていう、RGBはレッドブルー、レッドグリーン、ブルーじゃないですか。
で、それの番号っていうのがあって、255っていうのがフルで0がなしなんですけど、それを全部0にすると黒になるんですよ。
それを255のマックスにすると白になるんですけど、プロのデザイナーは000と255255255は避ける説っていうのがあって、
白い背景に対して黒い文字を書くときのその黒い文字もよく見るとちょっとだけグレーに寄せてる説とか、
背景の白も実はオフホワイトになってる説とかがあって、すごい議論を巻き起こしたっていうのがありますね。
原色っていうのはRGBで言うと255で振り切れたやつがレッドだったらレッドが255とかなってるとかそういう話なんだけど、
デザインするときはなるべく使わないように僕はしちゃってるかな。理由はダサいから。
ビトラックスでも社内の推奨してるカラーありますよね。
ブランドカラーね。ブランドカラーはそれぞれ名前があったりしますけど、
メインとなるカラーパレットの色とそれのバリエーションのシェードを変えてるって言い方するんですけど、
ちょっと明るくなったりちょっとパッセルにしたバリエーション、グラデーションみたいなものを使えるようにしてあって、
それを使いましょうっていうふうにはなっています。
ありがとうございます。
実際にここに資料作成だったりとか、あとは実際にデザインをするときに配色って大事になってくると思うんですけど、
配色するときの基本元素とか。
じゃあ色をデザインで使うときに一番気をつけなきゃいけないこと、一番重要なことを説明しますね。
意外とできてない人が多いんですけど、背景色とバックグラウンドとフォアグラウンド、表に載せるオブジェクトのコントラストをちゃんとつけてくださいっていうことですね。
白い背景に黒い文字っていうのは一番コントラストが強いんですけど、
例えば背景が青、青もいろいろあると思うけど濃いめの青に黒い文字を載せるとすごい読みづらいんですけど、
意外とやっちゃったりするときってあるんですよ。
コントラストって薄ければ薄いっていうか弱ければ弱いほど見た目はまあまあかっこよく見えるんですね。
背景色と表面に載っているものの色が近いと淡い感じがしてかっこよく見えるんだけど、
可視性差があるし理解するのが難しくなったりするので、なるべくそこはある程度コントラストはつけた方がいい。
特にこれうちの会社で仕事してて研究しててわかったことが、
日本って結構コントラスト弱めのデザイン、弱いっていうのは表面と後ろの色が近くてもOKだったりするっていうか、
それがよく使われてたりするんですよ。
ウェブサイトとか紙媒体とか広告とかでも。
それは2つ理由があって、日本の人種、日本人っていうアジア系の日本人が識毛率がすごい低いんですね。
なので多くの人がコントラストを弱くても理解できる。
あともう一個は蛍光灯が多いじゃないですか。
オフィスとか家とか。
ありますね。
蛍光灯が強いと色の差が少なくても分かりやすいんですね。
それが西洋に来ると、例えばアメリカとかだったら、まず間接照明が多いじゃないですか。
蛍光灯少ないじゃないですか。
うちのオフィスとかもそうだけど、オレンジっぽいじゃないですか。
そうなるとコントラストが弱いものがすごい見づらくなるんですね。
あとはこれは特に白人人種に多いんですけど、色紋の方、特に白人男性って色紋の方って結構並びがいて、
コントラストが弱いものは識別できなくなってしまうので、
そこは特に海外向けに何かやるときはきっちりコントラストつけとかなきゃいけなかったりします。
ゆえに海外のアメリカとかのお店とかにあるパッケージって派手だったりダサく思われるのはコントラスト強めだったりする。
日本だと素敵なデザインとかができる理由はコントラストを弱めにできたりするっていうのもありますね。
配色の実践的アドバイス
面白いですね。
なんか浦野さんが他社でもいいんですけど、日常生活でもいいんですけど、いい配色だなと思う事例とかあったりしますか?
いい配色だなと思う事例としては、そのやってること、ビジネスとかサービスとか商品と色がある程度つながってる、そう聞かせる感じだなと思いますね。
もう本当に基本中の基本の話をすると、食品系は暖色がいいっていう、温かめの色がいいって言うじゃないですか。赤とか黄色。
で、一番分かりやすいのは、マクドナルドって黄色と赤じゃないですか。あれって人間の食欲をそそる配色らしいんですね。
お肉とか食べ物って赤い色とか黄色い色が多いからだとは思うんですけど、なのであれは非常に教科書通りの配色をしてるんだろうなと思っていますね。
あとは、色を見ただけでなんとなくここのブランドだって分かるものを作ると、コミュニケーション、一回目で言ったロゴに近いとか、ロゴ以上にもしかしたらインパクトを与えられるので、
一番有名なのはティファニーですね。ティファニーブルーっていうエメラルドっぽいのあるじゃないですか。
なんか商標取られてるらしいんですけど、あの色は。あの色見た瞬間に、ティファニーの広告であの色をベタ塗りでちっちゃくティファニーって書いててもぽく思うじゃないですか。
あとはフェラーリだったら赤のイメージがあるので、それを想起させるものがあったりとか、その色とのアソシエーションがきっちりできてるブランドとか色の使い方っていうのはとってもいいし、
皆さんの生活に一番密着しているもので言うと、コンビニとかもそうですよね。
コンビニもある程度色で、なんか緑つったらなんとなく分かるじゃないですか。水色だったらどれとか。そこも色の使い方は上手だなーなんて思ったりしますけど。
面白いですね。僕ちょっと大学生時代の話になるんですけど、僕学生時代にある企業で半年ちょっとインターンしたことがあったんですよ。
で、その時のお世話になった方に狩猟作成とかの配色をするときにアドバイスされたことがあって、色相感ってご存知ですか?カラーウィルって言うか。
カラーウィルは知ってます。
を見せられて、これを元に配色するといいよって言われたんですよ。
例えばコントラストを出したいときは真反対の色を使ったり、2,3色ちょっと似たようなテイストで、でもちょっと色は変えたいときは隣り合わせのものを使うといいよみたいなこと言われたんですけど、
こういうのってビジネスパーソンとかにはすぐ実践しやすいなと思うんですけど、どう思いますか?
とてもいいと思います。
色の3大要素って多分日本語だと言うと思うんですけど、英語だとHue, Saturation, Brightnessっていう3つあるんですね。
ごめんちょっとこれ合ってないかもしれないけど、日本語だとMadeとかSideとか、あともう一個Hueがわかんないですけど、ごめんなさい。
色の基本概念
英語で覚えちゃってて。Hueっていうのが色の種類、赤とか青とか黄色とか緑とかの。
でSaturationっていうのがそのSide、Sideと言われる鮮やかさの調整。
でBrightnessっていうのがMadeなんですけど、今度は明るさなんですよ。
この3つをパラメータ動かすと色って決まっていくんですけど、
さっきのりゅうちで言ったカラーウィールを使ってやるやり方は一番手軽にできると思います。
デザイナーになってくるとカラーウィールも使いながらHue, Saturation, Brightnessのトグルを動かしていくんですねパラメータを。
で例えば同じトーンで違う色の種類にしたければHueをいじるし、
同じ色味で明るさとか派手さをいじるんだったらSaturationとBrightnessをいじるみたいな感じで、
その色と色の合わせって間違えるとすごく違くなっちゃうじゃないですか。
なのでカラーウィール使うかパラメータ使うかでそこで合わせていくっていうのはすごくいいやり方だと思いますね。
ありがとうございます。じゃああの時の間違ってなかったってことで。
僕もなんかあれをたまに思い出してやったりしてたんで、今ちょっと答え合わせができてよかったなっていう。
いやいや一番最初の基本はそれですよね。カラーウィールを使うことだと思います。
ありがとうございます。
日本のブランドと色の心理効果
次なんですけど、ブランドと色の関係ってところで、さっきティファニーの話は出ましたが、
せっかくな例えば日本のブランドとかで、そういうブランドと色うまく使えてるなとかってとこあったりしますか。
そうね。日本のブランドって海外のブランドよりも色を使ってブランド感を出してるのが強いと思いますね。
例えば航空会社、青と赤って感じじゃないですか。
はい。
銀行も赤と緑と青とかあるじゃないですか。
はい。
綺麗に分かれてるじゃないですか。同業他社のブランドカラーっていうのが結構かぶらないようになってるじゃないですか。
はい。
アメリカって同業他社とかぶらないように結構してなくて、業界である程度色っていうのが決められてるんですよ。
これどうしてかっていうと色が持つ心理的効果、さっきの食べ物に関しては断食がいいみたいな話ありましたけど、
あの理論を結構踏襲してるから、ビジネス系のものとかサービスとかブランドってアメリカだと青を使いがちだったりするんですよね。
青って信頼感とか与えるらしいので、
コンサルの会社とかビジネスプラットフォームとかビジネスサービスって色んなシェードの青、違う青を使うんですけど、青を使いがちだったりとか、
あとはお金に関することとか銀行系、金融系って緑なんですよね。英語でグリーンって言ったらお金のことを指す。
それはドル札が緑っぽいからなんですけど。
なので金融系になると緑、あとはあれか、グリーンって植物が育つみたいなイメージもあるんで、お金を増やすって意味もあって、金融系は緑を使いがちだったりとか、飲食はみんな赤か黄色。
さっきマクドナルドって言ったけど、バーガーキングとかインアンドアウトとか、もろもろにそのカラースキームじゃないですか。
なので同業他社との差別化のために色を使うんじゃなくて、その業界とかその目的に合わせて色を結構使うのが、アメリカとか西洋の使い方なんですけど、
日本はアイデンティティとしての色の使い方をするので、さっき言ったみたいに結構イン語として赤、青とかって言うじゃないですか。赤派、青派とか、緑派とかって言うじゃないですか。
それ考えると非常に色を使ったブランド作りは非常に上手だと思います。
個人的に僕は色の使い方いいなと思っている日本のブランドはこの黒猫ヤマト。
黒猫ヤマトってあの可愛い猫のロゴありますけど、背景黄色で表が黒、黒猫だから黒い猫じゃないですか。
黄色と黒ってすごいコントラストとして目立ちやすい強さがあるじゃないですか。
自然界の色の使い方って、自然の進化とか淘汰の過程を通じて非常に理にかなった色の使い方をしてるんですね。
でね、黄色と黒の色を持った動物って何か想像できます?
黄色と黒。
黄色と黒を配色されている動物。
トラとか?
トラ、トラそうですよね。
トラそうだし、あと昆虫だとハチとかってそうじゃないですか。
で、動物界って強いもので派手になるんですよ。
なぜなら自分は強いぞ、力持ってるぞ、毒持ってるぞっていうのを誇示するワーニングだったりもするんですね。
逆に言うと、生物が目で見たときに黄色と黒の配色って結構強い目立つものとしてみなされる。
じゃなくて草食動物だったり、結構力が弱かったりすると周りに色が合うように結構トーンダウンさせてたりするじゃないですか。
その中で黒猫の黄色と黒は超目立つっていうことと、すごいなんか強いイメージがあるっていうか、企業としてブランドとして結構強めだなっていうイメージがあるので、色の使い方としてはとてもいいなと思ってたりしますけどね。
ありがとうございます。余談ですけど、最近はAI系のイベントは紫が多いですよね。
これはトレンドに近いんだけど、AIのキービジュアル、イベントとかのビジュアルとか、ウェブサイトとかで紫グラデーションのシェードがちょっと違ったりするものが多かったりしますよね。
これはなんかの真理に基づいてるんですかね。
いや、なんかあれだと思います。デジタル感とかサイバー感みたいなものを演出しているんじゃないかなと思います。
その一方で、AIのスタートアップのその多くがロゴは白と黒なんですよね。
これ1年ぐらい前のエピソードで、ブラック化現象って僕が呼んでいる最近のデジタルサービス、特にAI関連になってくるとロゴの色が白と黒になりがちっていうのがあって。
TwitterがXになった時、黒くなったからブラック化現象って僕呼んでたんですけど、それ以外にも新しいサービスとかどんどん出てくると、また黒いロゴだみたいなのがあって。
ブラウザーのタブのアイコンが黒だらけになるみたいな。
僕も今ちょっと見てるけど、パープルエキシティとかチェーンスパークとか黒だし、マヌスとかも白黒だったりとかしますよね。
と思ったらうちの会社も黒なんだよね。
これもともとなんだけどさ、レコードだからさ、モチーフがさ。
そうですね。
デザインにおける色の使い方
で、色の話に、デザインに関して戻ろうと思うんですけど、
3色ルールって知ってる?
いや、初めて聞きました。
色をね、使う時に気をつけるべきってことは、一つ目コントラストって言ったんですけど、
もう一個は、これ、今日これ聞いてる方、これだけできるようになるだけですごいレベルが、デザイン力のレベルが上がりますから。
まず、一つのページとか資料とかデザインするときに、なるべく使う色は3色以内。
それ以上使うとごちゃごちゃになっちゃうので。
で、その3色使うときも、色の使ってる分量を60、30、10するといいとされてますね、基本は。
全体の60%くらいを主になる、メインとなる色で、ベースカラーと言われる色で配色して、
残りの40%のうちの30%をサブカラーっていう補助色。
で、10%をアクセントカラーにする。
で、想像していただくと分かるんですけど、ベースカラーとサブカラー、60%、30%はある程度色味が近いものを使って、
で、10%のアクセントカラーを結構そこから離れてる目立つ色。
例えば背景がダークだったら、アクセントカラーは赤とか黄色とかのちょっと派手めなものにする。
これってファッションとかにもすごい似てて、服とか着るときに4色以上とか使ってたらもうやばいじゃないですか。
はい。
かなり難易度高い着こなしになるじゃないですか。
たまに出てくれるサーマドコさんぐらいしかできないじゃないですか。
そんな色の使い方の着こなしっていうのはね。
基本は3色以内に収めて、その中でも90%は近い色で合わせて、
10%はアクセサリーとかワンポイントで色味をつけるっていうのをやるとオシャレになるっていうのは、
デザイン、ファッション共通している色の使い方だと思いますけどね。
今思い返してみて、3色以内に押さえた方がいいって言われたことあるんですよ。
そうですか。
なので結構意識してて、ちゃんとしたルールがあったんだって今ちょっと思ったのと、
でもちゃんとパーセンテージで配分を意識するっていうのはそこまではまだできてなかったんで、
今日ちょっと勉強になりました。
参考にしていただけると。
そしてデザイン性が上がれば上がるほど使っている色の数とか少なくなっていくんですよ、デザインが上手な人って。
最終的に行き着くのはモノトーンなんですよ。
これが不思議なもんで、これだけ世の中に色がたくさんある中で、
極めていくと白と黒とそのバリエーションしか使わなくなるっていう究極の悟りみたいな世界があって、
日本もそうだし世界的にもそうなんだけど、
ベテランのデザイナーとか有名なクリエイティブディレクターって今度意識して見ていただくとみんな黒い服着てるからね。
スティーブ・ジョブズじゃない。
スティーブ・ジョブズもそうだし、
もうなんかどんどんどんどんシンプルになっていくんですよ、デザインって。
そうなると色のシンプルっていうのはモノトーンに近づくことなんですけど、
散々色を上手に使った結果、たどり着いた悟りの境地っていうのはモノトーンなので、
デザイン会社のウェブサイトとかって白黒だけだったりとかします。
ただ仕事では色は上手に使えるんだけど、
自分たちはニュートラルでいるみたいな表現をするときに、
いわゆる日本語の表現で色がつかない、色がついてるとかって表現あるじゃないですか。
色がついてるっていうのは何かしらのイメージを持たれるっていう意味なので、
なるべく透明な感じでいたいっていうか、
無味無臭な感じ、ニュートラルな感じでいたければモノトーンにたどり着くっていう、
そんなところが実はあったりしますね。
なるほどな。
なんかファッションとかもそうかなって思っていて、
よくあるじゃないですか、男性のファッションで助手受けするものはみたいなので、
結構いろんな人のインタビューとか聞くんですけど、
男は黙って白シャツみたいな、白シャツジーンズみたいなとか、
結局なんか王道みたいな、
世論があったりしたりしますね。
色をいたずらに入れちゃうと、すごい難しくなるからね。
合わせるのとかがね。
僕も個人的に一番好きな色は黒だったり、
車とか、所有しているものとかはなるべくモノトーンの方が好きだったりしますけど、
これ本当に超余談個人的な話なんですけど、
色が持つ感情と文化
黒以外の色、白と黒以外の色で好きなものとしては紫だったりしますけど、
紫ってシェードのバリエーションが青寄りと赤寄りとかピンク寄りで調整しやすいから、
デザインするときには結構、さっきのAIの会社じゃないけど、
デザインする際には使いやすい色であるが、
ファッションとかブランドカラーにするには難しいという、
非常に不思議なタイプの色。
それとそれの反対色の黄色も非常に派手に目立てるんだけど、
ブランド作りとかデザインするときには非常に難しかったりとか、
そんな奥の深さがあったりしますよね。
確かにその時にはモノトーン、時にはちょっといろんな色も試してみるっていうのが、
そういうフレキシビリティがあるといいですよね。
日本の人って本当に色が好きって変だけど、
うちの会社のブログでも一番読まれてる記事って色に関する記事じゃないですか。
色が感情にどう影響を与えるのか、それぞれの色がどういうイメージを与えるのかということで、
だけど逆に言うとイメージを与えてしまうので、
あまり中途半端に使っちゃうと予想外のイメージを与えてしまう可能性もあったりはしますよね。
あとは国によってイメージって全然違う。
よく言われるのが、赤って情熱的だったり、日本だったら赤点とか言うからネガティブな、
ダメの赤っていうイメージがあるじゃないですか。赤しいね。
中国だったらめでたい色じゃないですか。お正月の時とか。
赤い装飾って中国で言うとすごい幸福のイメージがあるから、
それを無邪気に使ってた時に、違う文化の人が見た時に異なったイメージを持たれる可能性がある。
あとは例えば日本だと、緑色って初心者のイメージあるじゃないですか。
はいはいはい。
若葉マークみたいな。
そうですね。
だけど中国だったら不誠実だったりとか、
フランスだと犯罪者のイメージとか乗って、
なので、エジプトだと反食力とか乗って。
なので、ブランドカラーとかデザインする時に、
違う文化の人がどう見るかっていうのは、一回調べておくといいかもね。
デザインと色の特性
面白いですね、これ。
なんかこれ多くの人に共通すると思うんですけど、
子供の頃って学校の美術とかで絵の具を自由になんか混ぜたりして、
実験したりするじゃないですか、こんな色になるみたいな。
それが大人になるにつれて、
世論お尻という、少しずつ丸くなっていくみたいなイメージが。
無邪気にやってたから。
そうそう。
なるほどね。
それっていいのかなって思ってたとこもあったんですよ。
なるほどね。
そろそろもう終わると思うんで、最後にもう一個、
さっきの色の配分とコントラストのアドバイスをしましたけど、
もう一個アドバイス、3つ目の最後のアドバイスもちょっとしたいのがあって、
画面、パソコンとかスマホに表示される色で、
一番バッテリーを食う色って何だと思います?
なんか明るそうな色ですよね。
白。
はい、白なんですよ。
白が一番バッテリーを消費するんですね。
じゃあ、印刷するときに一番インクを食う色って何だと思います?
黒ですか。
黒なんですよ。
これが画面と紙媒体ってデジタルとアナログって真逆になってるんですね。
これは冒頭で言ったCMYKなのかRGB感によって、
CMYKって紙は色を足せば足すほど黒くなっていく。
絵の具って足すと黒くなるじゃないですか。
画面は光なんで、合わせれば合わせるほど明るくなっていく。
発色すればするほど明るくなっていく。
だから画面に表示されるものをデザインするときに、
ユーザーの電力をあまり食わないようにしてあげたければ、
黒バックとかにした方がいいんですよね。
昔のエンジニアとかって黒い画面に緑の文字とかでコードを書いてたりするイメージあるじゃないですか。
あれバッテリーの減りがなくて済むんですよ。
紙にやるときはなるべく白っていうか明るい色の方がインクを食わないので、
いわゆるサステナビリティ文脈で言うと、それも意識してあげるとよかったりしますよね。
そんな意味があったんですね。
そうです。
iPhoneにもダークパターンってあるじゃないですか。
あります、ダークモードですね。
面白い。
だからスマホ使っててバッテリーやばいと思ったらダークモードに変えたほうがいいですよ。
黒になればなるほど電力使わないので。
これもちょっとプチティップ少しして。
最後にお伝えしとければと思いました。
ありがとうございます。
ちょっとお時間になりましたので、本日はちょっと色というところで、カラーというところで奥深く語ってみましたと。
皆さんにも日常の生活だったりとかお仕事で使えるティップスをお伝えできたかなと思うので、
ぜひご実践されてみてはいかがでしょうかってところで、
では本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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