2025-11-28 32:45

#2-25 なぜロゴは重要なのか?ロゴデザイン入門【デザインの基本 #1】

アジェンダ:
  • 新シリーズ「今さら聞けないデザインの基本」の紹介
  • ロゴデザインの重要性:企業とデザイナーの視点から
  • 成功するロゴの条件と制作プロセス

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Ryuichi Sakurai (Marketing Specialist, btrax) ⁠⁠⁠⁠⁠⁠LinkedIn⁠⁠⁠⁠⁠

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btraxは "We design the future by bridging the gaps." がビジョンのデザイン会社です。これまで日本、アメリカなど諸外国を含め300社を超える企業様に向けてUXデザインを軸に最適なユーザー体験を生み出し新たな価値の創出に貢献してきました。詳しくは弊社⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ホームページ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠をご覧ください。最後までご視聴頂きありがとうございました!今後ともデザインに関するお役立ち情報を配信していきますので、是非チャンネルフォローよろしくお願いします。

サマリー

ロゴデザインの重要性が深く掘り下げられています。企業にとって、ロゴはブランドのアイデンティティを視覚的に体現し、消費者の心に影響を与える力があるため、その価値は計り知れません。また、デザイナーにとってもロゴデザインは重要なスキルであり、総合的なデザイン力が求められます。ロゴデザインの重要性について、シンプルさが覚えやすさに寄与することが強調されています。特にスターバックスやアップルの進化したロゴが示すように、リデザインやシンボル化によってブランドの認知度を高めることが可能です。また、日本企業のロゴの特徴についても考慮されています。ロゴデザインはブランドにとって重要であり、プロのデザイナーに依頼することが推奨されています。ユニクロの成功例や、社長の判断が誤った例を通じて、ロゴの重要性とそのデザインプロセスについて議論されています。

デザインの基本シリーズの概要
サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、デザイナーやデザインに関心のある方、デザインをビジネスに生かしたい方、そしてグローバル展開を目指す企業の皆さまに向けてお届けします。
BTRAX CEOのBrandonが、サンフランシスコ本社からここでしか聞けない、リアルで実践的な情報をお届けします。
サンフランシスコ・デザイントーク、本日も始めていきます。MCを務めます、りゅういちです。
Brandonさん、本日もよろしくお願いします。
本日からですね、新シリーズ、ちょっと目を打ってやっていきたいと思うんですが、
今さら聞けないデザインの基本シリーズ、全6回り分けで、小対策でやっていこうと思っているんですが、
Brandonさん、これをやろうと思ったきっかけは?
これデザインのポッドキャストというカテゴリーだと思うんですけど、
サンフランシスコ・デザイントークというぐらいデザインの話をするポッドキャストなのに、
意外とデザインの話、基本的なことをしてなかったかもしれないということに気づいて、
概念的なこととか、ビジネスに関連するデザインであるとか、グローバルとか、サンフランシスコの話とかしてながらも、
デザインの基本の基本みたいなことって、意外とできてなかったんで、
ここでちょっと初心に立ち戻って、デザインの基本、僕が学校で学んだことを中心として、
デザインをまず学ぶときに、これとこれとこれとこれは抑えておいた方がいいよっていうことを、
エピソード、複数に分けて話ができればなっていう、そういうコンセプトでございます。
ありがとうございます。
このシリーズ、僕もいいなと思っていて、非デザイナーの人にとっても学びの機会になりますし、
もちろん駆け出しのデザイナーの方もそうですし、
あとはもうデザイナーとして第一線で活躍されている方も、
こういうのって基礎に立ち返ると、新たな気づきってあったりすると思うので、
どんな方にも楽しんでいただける内容かなと、個人的に思っております。
僕もこれを一つのきっかけとして、初心に戻って、
一デザイナーとして基本を学び直しながら、みなさんに説明できたらいいななんて思っております。
ありがとうございます。
ロゴデザインの重要性
記念すべき第一弾っていうところで、ロゴデザインの基本。
ロゴデザインですね。
僕のすごい大好きな、いろんなデザインの領域がある中でも、
昔から大好きだった領域の一つが、ロゴのデザイン。
ロゴをデザインするっていう、そういう仕事。
大学生の時もそうだし、プロになってからもロゴプロジェクト大好きなので、
これを一回に持ってきました。
昔はどんなロゴが好きだったとかありますか?
今もずっと変わらないんですけど、有名なロゴのデザイナーって、
歴史的にも何人か、ジューチンみたいな人って、レジェンドみたいな人がたくさんいるんですけど、
僕はその中でポールランドっていう人が好きでして、
代表作としてみれば、IBMのロゴとか、
ABCとかUPSとか、アメリカの企業のロゴデザインした人で、
特徴としては、とてもシンプルで洗練されていて、
文字を上手に活用して図形と合わせるみたいな、
フラットな見せ方をする人なんですけど、
僕は大学のグラフィックデザインのクラスを取ってたときに、
ロゴデザインのコースでIBMの説明を先生がしてくれたんですけど、
IBMのロゴって、例えばりゅういちイメージできる?
そうですね、IBMって書いてあって、ちょっと何だろう、スラッシュというか線が入ってる。
スラッシュが入ってる。
線が入ってるじゃないですか、あれ横線が入ってるんですけど、
あの線って何本あるか知ってる?
わからないですよ。
あれ8本なんですよ。
で、なんで8本だと思う?
IBMは8本。
説明しますと、コンピューターの世界で、
何ビットとか何バイトとかってあるじゃないですか、
8ビット1バイト。
8で一つの括りになるんですよ。
8進歩みたいな感じで、
8、16、24、32とかって増えていく。
ビットとバイトの関係なんですけど、
それを表してるっていうね。
このIBMの例ってすごく象徴的、ロゴデザインにおける象徴的なことで、
重要なことが今二つあったんですね。
一つは、一回見た人がどんなロゴだったかちょっと思い出してみてって言ったときに、
なんとなく思い出せるってこと。
で、もう一つは、そのロゴにそのブランドの何かしらのストーリーが埋め込まれてる。
この二つがロゴデザインするときにすごく重要なんですね。
なので、こうIBMのロゴが体現してるし、
りゅうちんもなんとなく思い出せたじゃないですか。
はい。
っていうことです。
ありがとうございます。
ロゴの重要性ってところで、ちょっと大きく二つに分けて教えてほしいなと思うのが、
まず、企業にとってなんでロゴって重要なのかってところと、
あとは、さっきロゴデザインする仕事されてた話なので、
デザイナーの子としてキャリア形成していく上で、
ロゴデザインってどんな重要性だったりがあるのかなっていうところが知りたいです。
わかりました。
まず、企業、ブランドにとってのロゴの重要性っていうのは、
これ、その企業とかそのブランドがどのぐらいロゴを重要視してるかっていうのは、
正直、現実的にはまちまちなんですね。
すごい重要だと思ってる会社さんもあれば、
そんな重要なの?って思ってるオーナーさんとかもいらっしゃったりするんですけど、
重要性としては、一番簡単、わかりやすく言うと、
そのロゴが掲載されていると買いたくなるとか、
少し値段が高くてもお金を出したくなっちゃうっていう、
そのブランディングっていう全体の施策があるじゃないですか、ブランド作り。
ブランド作りの一番の最終ゴールっていうのは、
消費者がそのブランドを好きになる、
精神的に、心理的にそこに愛着が湧くっていうことなんですけど、
一番視覚的に体現したのがロゴなんですね。
そのロゴ自体を美しくデザインし、それを育てていくと、
そのロゴが付いてる商品に対してのお金を出したくなる。
例えば、一番わかりやすいのは、
Appleのロゴが付いてる電話と付いてない電話だと、
値段がべらぼうに違うじゃないですか。
もちろん性能とかいろんな要素ももちろんありますよ。
ありますけど、他の会社がどれだけiPhoneより高性能だって言って出しても、
iPhoneより高い値段で売るのって結構難しそうじゃないですか。
その大きな要素の一つが、リンゴが付いてるっていうことだし、
その延長線で言うと、ほら、
Appleの商品、Appleのロゴ付けてれば高く売れると思ってんじゃないかっていうぐらいに、
高いものってあるじゃないですか。
ちょこちょこアクセサリーとか出てるじゃないですか。
Appleからこんな値段すんの?みたいな。
結構アメリカだったらジョークみたいに、
マグカップの取っ手だけで200ドルじゃねえかとかいうジョーク言ってる人がいるぐらいに、
ロゴが付いてると高く売れる。
ロゴが付いてるだけでも売れる。
これはApple一つありましたけど、もう一個の例はNikeですよね。
スニーカー。
スニーカー買う人って中には、
機能性とか履きやすさとかその他の性能を重視する人もいますけど、
結構多くが見た目を重視してるんじゃないかなと思ってて、
全くロゴの付いてないスニーカーとNikeのロゴの付いてるスニーカーだったら、
多分Nikeのロゴ付いてるスニーカーの方が売れるし高く売れるはずなわけよね。
本物感がある。
で、もう一個の例はスターバックスですね。
スターバックスのコーヒーカップに緑色の丸いロゴが付いてるか付いてないかで、
多分売れ行きが全然違う。
そんな感じで、ビジネスにとってすごい重要なんですよ。
僕はデザインのクラス取ってた時に、
先生がすごい興味深いこと言ってて、
例えば、コカ・コーラってあるじゃないですか、コカ・コーラ。
コカ・コーラの資産、企業としての資産の大半はあのロゴだって言うんですよ。
でね、先生がこういうシナリオ言ってたの。
じゃあ二つシナリオをコカ・コーラ社に、
二つのことが起こったとして、
どっちが経営としてまずいか考えてみてくださいって言ってて、
一つは、工場が全部焼け落ちる。
コカ・コーラって多分世界中に工場あると思うんですけど、
工場が全部消失してしまって、
明日からコーラが作れない状態になっちゃう。
か、あのロゴを使えなくなる。
ってなった時に、
これ、後者の方がよっぽどダメージが大きいって言ってるんですよね。
なぜなら、前者であれば、
外注してでもいいから、
コーラを他の会社さんに作ってもらって、
あのロゴを載せれば、今まで通り売れまくるんだけど、
ロゴを失ってしまった瞬間に、
同じ商品を作っても、
あのロゴが載らない状態で、
スーパーで売っても誰も買わないっていうことなので、
決算書とかバランスシートとかに、
載らない価値としての、
そのロゴの重要性っていうのがあるんだよって話をしてて、
いや、なるほどなと思いましたよね。
面白いっすね。
そんな感じっすね。
はい。
で、あとはなんか、
これもちょっとアメリカでよく皮肉っぽく言ってるのが、
車。
BMWってロゴ代だよね、みたいな。
うん。
なんかトヨタの方が性能いいのに、
BMWの方が高い値段で買う人いるのは、
あのロゴを自慢したいからだけだよね、
みたいなジョークがあったりもするんですけど、
それもビジネスにおいての話だったりします。
ロゴの評価と成功
リュウチの2つ目の質問は、
デザイナーにとってのロゴのデザインの仕事の重要性っていうことなんですけど、
さっきも言った、
ブランディングっていう全般の仕事のど真ん中にある、
ブランドを視覚で体現するっていう、
アイデンティティデザインはものすごく重要ですよね。
あとは、図形も文字もカラーも使ったりするので、
総合的なデザイン力っていうのが必要とされるんですよ。
なので、優秀なデザイナーでロゴデザインが上手にできない人は、
僕いないと思ってる。
また逆もしっかりで、
ロゴデザインをしっかりできるデザイナーっていうのは、
基本的にどのデザインをやらせても結構上手にやるかなと思いますね。
ありがとうございます。
今の話を聞いていて、
そのロゴの良し悪しというか、
そのロゴが成功した、うまくいかなかったって、
出してみて、少し時間が経ってからじゃないと分かんないのかなってところがあると思うんですけど、
ブランドさん的にその良し悪しとかってどうやって判断してますか?
いい質問ですね。大好きな質問ですね。
これ、時間が経たないと分からないっていうのはその通りなんですが、
時間が経って分かった例をたくさんリサーチしてみるとパターンが見えてくるんですよ。
成功するロゴが持つべき要素みたいなものが見えてくるんですね。
うまくいったケースとうまくいかなかったケースを比べてみるとだんだん分かってくるんですよ。
で、僕が大好きな一つのロゴリサーチのケーススタディがあって、
それは何かっていうと、道歩いてる人にランダムに声かけてブランドの名前を伝えるんですね。
で、そのロゴを書いてみてくださいと。スケッチしてみてくださいっていうので、
スケッチできるかどうかっていうのをやってもらって、
どれだけ本物のロゴにデザインが近いかっていうのを試したっていう例があって、
企業の価値が高かったりとか、人気があるブランドっていうののロゴは多くの人が再現できたんですよ。
自分で書けた。考えてみると分かると思うんですけど、
どういうのが書きやすいかっていうと、その中で例で成果率が高かったものが、
さっき言ったナイキね、あとマクドナルド、あとはアップルとか、
そんな感じのロゴがなんとなく書けるじゃない。
ロゴのシンプルさと認知
それってことは記憶に残ってるってことだから、また見たときに一瞬にして、
そこのブランドだって認識できるから、道端でマクドナルドのロゴが見た瞬間に、
ハンバーガー食べたいって言って想起されて、そこに入るみたいなことができる。
なので一つは結構シンプルであるっていう。
これがロゴデザインをするスキルが高いか低いかを見るときに、
ごちゃごちゃ装飾付けすぎてるケースっていうのはダメなんですよ。
初心者デザイナーって結構いじりがちなんですけど、
ロゴをあまり装飾ぐちゃぐちゃしすぎちゃうと書けないんですよね。
見た人が思い出して脳に残ってない。
なのである程度シンプルじゃなきゃいけなくて、
著名なロゴの中で一つ例外があるブランドはスターバックスなんですけど、
スターバックスのロゴってちょっと複雑じゃん。
はい。
だけどここに僕今印刷してきたスターバックスのロゴの歴史の紙があるんですけど、
見てこれ。
実は今のスターバックスのロゴってオリジナルから比べてもだいぶシンプルになってるんですよ。
確かに。
初代とかってもっともっとごちゃごちゃしてんじゃん。
文字がないっすもんね。
文字をなくしちゃいましたね。
シンボルにしたっていう。
ワーメイドに。
ワーメイドにズームインした。
フォーカスみたいな。
で、アップルも昔はもうちょっと今より複雑で、
文字がアップルって文字がついてたし、
七色だったりしたんだ。
で、文字を取ってリンゴだけにしたりとか、
あとナイキも昔ナイキってついてたんだ、上に文字が。
それを文字を取って数種だけにした。
それはよりシンプルになるからっていうことで、
いいロゴっていうのはどんどんシンプルになっていくし、
シンプルなロゴとかいいロゴだっていうのは一つの要素かなと思います。
ありがとうございます。
なんかスタバの今事例を見ているんですけど、
3回に分けて変えてるんですかね、経営。
バージョンとしては4つあって、3回変えて。
変えるごとにどんどん要素を減らしてますね。
これって要素を減らす中の1つに色の数も減らしてって、
1つ前のバージョンかな、2つ前かな、
頃は茶色と緑だったんですよ。
今緑だけなんですよ。
これもすごい重要で、
印刷する時にインクの量が1個少ないとすごい安くなるんですよね、コストが。
っていうのでそれもあって、
単色の方がビジネス的にもコスト削減になるから、
いいっていう概念があります。
この3回に分けて変えてるので、
なんでこの年に変えようと思ったのかな、
みたいなのが気になります。
いい質問ですね。
ロゴのリデザインの理由
ロゴのリデザインをする理由。
ロゴってデザインをゼロからするケースもあれば、
既存のものをリデザインするケースもあって、
世の中のロゴのデザインの仕事の、
多分半分以上はリデザインだと思うんですよ。
既存のブランドのロゴを作り変える。
なぜなら、ゼロから作るってことは、
新規ブランドか新規の企業じゃないですか。
そんなにポンポンポンポン出てこない時もあるので、
既存のものを作り変えるケースって、
もううちの仕事でもリデザインの方が多いぐらいなんですけど、
それをする時は、
事業の形態が変わるとか、
会社のフェーズが変わるとか、
スタートアップだったら上場したとか、
あとは買収されたとか、
企業と企業が合体したとか、
あとはお金が余ってるみたいな。
結構多いんですよ。
予算が結構余ってるけど、
今年何かに使おう。
そうだ、そろそろロゴのリデザインとか
してみてもいいかなとかっていうのもありますが、
ロゴのリデザイン大失敗プロジェクトって知ってる?
ロゴのデザインって基本的に、
古いのがあって新しいのをデザインして、
新しいデザインの方がクオリティが高いって
世の中に出すじゃないですか。
ロゴってリデザインした後に
世の中に出したら、
ほぼほぼ確実に反対意見っていうのが、
ネガティブ意見っていうのが出るんですよ。
前の方が良かったって意見。
これは一つは見慣れてないかなっていう。
心理学上を単純接触の法則っていうのがあって、
人間見慣れたものを良いと思いがちなので、
全然違うの出てきたら、
ガッカリしましたみたいな。
イメージと違ったとか。
これで本当に良いの?みたいな。
なんですけど、しばらくすると馴染むんですよ。
馴染んで、意外と良いじゃんみたいなことがあるんですけど、
とあるブランドが、
あまりにもネガティブ意見が多すぎて、
あまりにもひどすぎて、
戻したっていうのがあるんですよね。
それも一週間ぐらいで。
一週間?
それは、実はサンフランシスコのとあるブランドでして、
そうなんですか?
知らない?このストーリー。
なんだろう。
ファッションブランドなんですけど。
ファッションブランド?
うん。
セフォラとかですか?
違います。説明します。
セフォラはヨーロッパのブランドなんですけど、
ギャップ。
あー。
ギャップのロゴって、
今ちょっと画面に出してますけど、
これの左側なんですけど、
はいはい、そうです。
右に一週間ぐらい描いたんですよ。
はいはいはいはい。
だから超ディスられて、
で、あ、戻しますって言って、戻したんですよ。
右知らなかったです。
一瞬しか世の中に。
で、このロゴっていうのは確かにひどいロゴで、
はい。
デザイナー目線で見ても、プロから見ても、
まずロゴにグラデーションを使うっていうこと自体が、
かなり良くないんですよ。
で、黒と青を合わせて文字が見づらいとか、
冒頭で言ったコンセプトが全然存在してないみたいなので、
売り上げも株価も超下がったんで、
戻しちゃったっていうことなんですね。
で、似たようなケースとして、
これもサンフランシスコの今度スタートアップなんですけど、
Airbee?
Airbeeもロゴを初期の頃から成長フェーズに入った時に
大きく変えたんですね。
それがこちらになるんですけど、
もともと青かったのがピンクにして、
全然違うロゴにしたんですけど、
最初すごいイメージ違うってディスられたんだけど、
これは定着したんですよ。
なぜならその背景にストーリーみたいなのがちゃんとあって、
コンセプトがあったんで定着した。
そういう感じですね。
面白いですね。
じゃあ次のトピックとして、
日本企業のロゴ戦略
日本企業が例えばグローバルに出ようって時に、
ロゴってリデザインとかしたほうがいいものなのかってありますか?
これ、うちのブログで僕がとあるポストしたんですよ。
ものすごい炎上したものがあって、
それは何かっていうと、
日本の企業のロゴは文字ベースが多いっていう内容を書いたんですね。
ロゴって大きく分けると構成要素って文字とシンボル。
これ専門用語で言うとロゴタイプっていうのとロゴシンボルっていうのがあって、
例えばうちの会社のロゴだったらビートラックスっていう会社なんですけど、
丸い円盤みたいなところにBって書いてるのがシンボルなんですね。
その横にビートラックスって文字で書いてる。
これロゴタイプって言うんですけど、
会社さんによってシンボルだけある会社、
ナイキとかアップルとかは図形しかないからロゴシンボルだけのロゴだし、
ロゴタイプって言って文字だけの要素のロゴを使ってるブランドさんもあるし、
両方合わせてるものもあるし、その中間みたいなものを使ってるブランドもあったりするんですよ。
日本のブランドの著名なところですね、
いろいろ調べてたら文字要素が非常に多いんですよ。
例えば、そうだな、東芝とかギタチとかソニーとか、
あと他にもいくつかあったんですけど。
トヨタとかもそうですよね。
トヨタも、トヨタは実はシンボルもあって、
シンボルと、ロゴシンボルとロゴタイプを両方トヨタは使ってるんですけど、
トヨタの話はとてもよくてなぜかっていうと、
アメリカだとシンボル使ってることが多いんですよ、トヨタ。
丸い、丸が3つ、Tの文字になってるじゃないですか。
なんですけど、日本に行くとタイプを使ってるケースが多くトヨタも見られるんですね。
で、それ以外にもまとめたものがこちらにあるんですけれども、
多くが、すごいスタイリッシュにはなってるんですけど、
文字を使ってるものが多い。
キャノンとかもそうですよね、ここに書いてますけど。
アカシオとか、ムジとかもそうですね。
資生堂とかも、ちょっと装飾はされてますけど、ニコンとか。
こういう感じで文字が多いなっていうのがリサーチでわかったんですね。
その一方で、アメリカとか西洋のブランドって、
ここにこういう感じであるんですけど、
結構図形になってることが多いんですよ。
で、皮肉なことに、英語を第一言語としてるような国のロゴが図形で、
そうじゃない日本の場合は文字になってるんですよ。
仮説としては、日本の人が英語の文字を普段目にすることがそんなに多くないから、
アルファベットの文字にしただけで、なんかかっこよく見えるんだよね。
シンボルに見える。
さっきの質問に戻ると、
海外向けにやるときって、ある程度シンボル作ったほうがいいと思ってて、
2つ理由があって、
1つは、今言った海外の人から見るロゴの受ける印象っていうか、
それを脳で解釈するときに、文字を読ませるんじゃなくて、
図形で感じさせたほうがいいっていうのと、
あとこれは非常に最近のことなんですけど、
デジタルメディアで使われることが多いから、
例えばアイコンとか、iPhoneのアプリのアイコンとか、
ウェブのアイコンとか、
そういったもので使うときに、文字だとアイコンにしにくいから、
なんかシンボルがあったほうがいいので、
それを作ることを勧めてるし、
うちも海外向けにロゴデザインするときは、
シンボルベースで作ることが多いですよね。
トヨタみたいなハイブリッドに使う感じが良さそうっていう。
ロゴタイプとシンボル両方持ってると、
汎用性が高いですね。
良いロゴのもう一つの重要さとしては、
あらゆるメディア、あらゆるサイズで認識しやすいということで、
ロゴっていろんなところで使われるんですよ。
例えば、野球のスポンサーすると、
大きな野球場の電光掲示板にドーンってロゴが表示されることもあれば、
新聞広告出したら同じロゴがものすごい低い解像度で、
白黒で荒い印刷で表示される、掲載されることもあるじゃん。
なので、新聞広告から大きなビルボード、電光掲示板まで
変え得る強度を持ってるロゴじゃなきゃいけなくて、
そうなってくると、ごちゃごちゃしたロゴって、
新聞広告だと潰れちゃうんですよ、印刷が。
それもあって、ロゴがシンプルなほうがいいとされています。
面白いですね、これは。
じゃあその、ロゴをじゃあ実際にデザインしようってときに、
ある企業多分社内で何とか自分たちでやろうとするところがあったり、
ある企業はビートラックスみたいに第三者に頼むってとこもあると思うんですけど、
なんか良し悪しとかってあったりしますか?
えっとね、まずこれ歴史的に見ても、
そのロゴは誰がデザインしたのかっていうのをリサーチすると、
多くはさっき言ったようなプロがデザインしてることが多いんですけど、
なんと、ナイキの数種の図形って、
そのときの学生インターンのデザイナーの女性だったんですよ。
ロゴデザインの重要性
なので、なんか安い時給しか払ってない人がデザインして、
すごい価値になったんで、
あれ、ナイキが上場した後に映像残ってるんですけど、
呼び戻して、なんかダイヤモンドのネックレスと、
ナイキの株を、一億円分かなんかの株を渡してたんだよね。
出世払いでありがとうって言って、すごい価値になりました。
だから結構珍しいケースで、
多くはプロのデザイナー、エージェンシーとかに頼んだ方がいいです。
いくつか理由があって、
一つは、ロゴって似たようなやつって、どうしても世の中にありがちで、
あまりに似すぎちゃうと、コピーライト的に、
知的所有権的に、よろしくなくなっちゃうんですね。
パクったみたいな、そういう訴訟とかもたまにあるんですけど、
そういうのを、プロのデザイン会社っていうのは、
担保をちゃんと確認して、リサーチして、
似たようなものがないか、パクり疑惑が起こらないかっていうのをちゃんと抑える。
もう一つは、うちがロゴデザインするときって、
これクライアントさん、たまに勘違いするんですけど、
ロゴってちょこちょこって書くから、
5分ぐらいでできるから、安いんでしょうとか言われるんですけど、
ブランドガイドラインみたいなものまでちゃんと作るんです、最終的には。
なんでかっていうと、ロゴをデザインしました、
それ、はいどうぞって1枚渡すんじゃなくて、
そのロゴをどういうふうに使うかとか、
余白の使い方とか色の使い方とか、
リサーチの時はこれ、デジタル画面の時はこれみたいな、
そういったものをガイドラインも一緒に収めるんですね。
そうしないと、デザインファイルだけ渡しても、
そこから形を崩しちゃったりとか、色を変えちゃったりとか、
周りに変なものをつけちゃったりとかして、
そのロゴの価値がなくなっちゃう使い方をされると、
ブランドが既存しちゃうので、ブランドガイドラインも一緒に作る。
ので、プロがやった方が絶対的にいいと思いますけど、
これはデザイン会社のあるあるなんですけど、
デザイン会社がデザインするのと、
さっき言ったインターンとか社内の人がやるでは、
価格が生んでの差になっちゃう。
で、僕は思うんですけど、
ロゴデザインほど世の中で値段の差があるサービスないなと思います。
へー。
これも以前にブログ書いたんですけど、
今までデザインされたロゴで有名なロゴの価格みたいな。
社内でやったものとか、学生がやったので、
ゼロ円のものもあれば、初期のツイッターのロゴとかそうなんですけど、
何十億、何百億払ってやったプロジェクトもあるんですよ。
同じロゴでも。
でもそれは、その会社にとっての重要性とか、
どれだけリサーチして、どれだけコミュニケーションとって、
ガイドラインとかどういうの、
ブランド管理とかをどれだけやるかによって変わってくるんで、
ロゴデザインほど根付けが難しいものはないです。
成功したユニクロの事例
あと思ったのが、
例えば日本企業の方って、
おそらく非デザイナーの方の方が人口が多いと思うんですよ、社内の。
じゃあ第三者の人が作ったときに、
そのロゴのメキキっていうんですかね。
難しいよね。
あと経営層が関わるべきなのかっていう、
そのジャッジっていうところとか気になりました。
これケースバイケースなんですけど、
じゃあ2つ実例の話をちょっと説明しようかな。
1つはユニクロの例ですね。
これ本で読んだんですけど、
佐藤嘉佳さんっていう方が、
クリエイティブディレクターでデザインをした方ですけど有名な。
その方の本に書いてあって、
社長の柳井さんと、
2人3脚っていうか、
しっかり経営の理念とか未来のビジョンとかを話しながら、
それをロゴに出力するっていう作業で、
何度も何度もやり直し、
何度も何度もディスカッション、
無制限に納得できるまでやり直すっていうプロセスで、
社長と一緒にやったケースっていうのがあるんですね。
これはすごい成功したっていうか、
今の現行のユニクロのロゴですよ。
あとはフォントとかもデザインされたんですけど、
世界で使われてるし、世界で認識されてて、
カタカナのユニクロっていうのでも、
日本語読めない人から見てもきれいな図形なので、
いい例じゃないですか。
失敗したウーバーの事例
で、もう一個極端に違う例があって、
サンフランシスコのウーバーっていうスタートアップがあるんですけど、
一つ前かな、このロゴが、
社長がやったっていう。
非デザイナーの社長が自分の好みで、
ああだこうだ言いながら社内デザイナーを集めて、
俺の言うことを聞けみたいにしてやったら、
非常にお粗末なものができたっていう例があって。
一番おすすめなのは、
社長が関わったほうがいいんだけど、
最終決定者としていたほうがいいし、
その会社とか経営の理念とかをちゃんと
デザイナーに伝えるべきなんだけど、
プロを信頼して、そのプロが出してきたものに対して、
納得できるまでディスカッションしながら落とし込んでいくのが、
一番いいと思いますね。
で、もう一個は、
うちみたいなデザイン会社が仕事させていただくときは、
現場の方とやることは多いんですが、
なるべく経営者の方と直接やり取りさせていただきたいですね。
じゃないと、なぜこういうデザインしたかっていう
説明の機会をいただかないと、
なかなか理解していただけなかったりとか、
例えばシンプルすぎるって思われたときに、
シンプルすぎるんでってフィードバックもらっても、
いやこれシンプルなのに理由があるんですよって直接説明したい。
だけど、間接的なコミュニケーションで
ひっくり返っちゃったりとかすると、
最終アウトプットのクオリティっていうのは下がったりするので、
最終決定者多くの場合は経営者さんなので、
経営者さんがそのブランドとか企業に対して
持っている情熱とか理念を直接説明してもらって、
それをデザインに落とし込みたいと、
僕が思う一番理想的なのはそのやり方ですよね。
ありがとうございます。
最近はデザインが経営にインパクトをもたらすってところが
少しずつ日本でも浸透し始めてると思うので、
ぜひ会社の軌道を変えたりとか、
雰囲気を変えたい時とか、
ぜひロゴデザインとかご検討されても
いかがでしょうかってところで。
ちょっとお時間になりましたので、
ちょっとこの辺にしたいと思いますが、
村野さん、第一回やってみていかがでしたか。
なんかすごい自分が好きなトピック過ぎちゃって、
時間が足りない。
もう4倍ぐらい欲しくて、
今まで世の中にある素晴らしいロゴの背景にある
ストーリーであるとか、
そこの図形に隠されてたメッセージとかも
山ほどあるんですけど、
どこで止めるか、どこで線引くかっていうのが
難しいなと思いましたが、
喜んでいただけたら幸いです。
あと5回分ありますので、
ぜひ聞いていただけたら幸いです。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
番組を気に入っていただけた方は、
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32:45

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