1. BTRAXのCEOによるサンフランシスコ・デザイントーク
  2. 【第44回】ここ数年でデザイン..
2024-05-10 36:58

【第44回】ここ数年でデザイン業界はどのように変化した? - ゲスト:Goodpatch Inc. CEO 土屋尚史 さん

🗣 トーク概要 

・ここ数年でデザイン職はどのように変化した?

・生成AIがデザイン業界に与える影響

・ブランドデザインとストーリーテリング

・Goodpatch上場前の裏話


📝 関連freshtrax記事

⁠⁠『「サンフランシスコへの出発が1日おくれていたらGoodpatchはなかった。」【インタビュー】土屋尚史氏』⁠⁠by Mao Kawashima


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btraxは "We design the future by bridging the gaps" をビジョンに、2004年に創業したサンフランシスコ発のデザイン会社です。これまで日本、アメリカなど諸外国を含め300社を超える企業様に向けてUXデザインを軸に最適なユーザー体験を生み出し新たな価値の創出に貢献してきました。詳しくは弊社⁠⁠⁠⁠⁠ホームページ⁠⁠⁠⁠⁠から。


【サービス内容】

弊社では新規サービス、プロダクト立ち上げのためのグロール視点での市場リサーチからブランディング戦略、サービス、プロダクトのUI/UXデザイン、新規サービスのマーケティング戦略から施策実行までをサポートしています。


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ご視聴ありがとうございました。今後ともデザインに関するお役立ち情報を配信していきますので、是非チャンネルフォローよろしくお願いします!

00:13
サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社のCEOが、
日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
今回は、Goodpatch CEO 土屋尚史さんをゲストにお招きし、
ここ数年のデザイン職の変化、シンセティックデータなど、AIがデザイン業界に与える影響、
デザイン志向の立ち位置などについて、ザック・バランに話します。
今日は、3人目のゲスト回ということで、自己紹介をお願いします。
みなさん、はじめまして。株式会社Goodpatchの土屋と申します。
固いですね。
サンフランシスコのビートラックスオフィスで、同じ場所で収録していますが、
4年半ぶりに来ていただいた、なぜ、うちの会社と関係あるかを、MCの方とかも知らないみたいなので。
MCなんですかね。
今日、ビートラックスに久々に来て、働いている子が、
まさか、ビートラックスで僕のことを知らない人がいるなんて、びっくりしちゃったんですけど。
2011年、13年前に、当時27歳の時に、ビートラックスに3ヶ月間ぐらいインターンで働いていまして、
その後、Goodpatchという会社を作って起業して、今も13年経つんですけども。
当時、ビートラックスが、あれ、そういうの何年ぐらいなんですかね。
5年。
ちょうどSFニューテックジャパンナイトというイベントを当時やり始めていて、
僕はその第2回のスタートアップイベントを。
結構初期の頃にインターンしていたので、ビートラックスという会社を日本で知っている人は、その時期のうちの会社から知るきっかけの人が多いんですよ。
だから、今、スージーが知らないってびっくりされたのは、なんとかな、Xジャパンが好きな人がヒデ知らないんですよ。
ちょっと待って、適切な。
オリジナルメンバーがいるみたいな。
そのアナロジ適切、それ。
適切じゃないですか。
03:01
確かに。ヒデが死んだことすら知らない。
そうそう。え?スギゾウじゃないの?
スギゾウじゃない。スギゾウは全然Xじゃねえからみたいな、そういう。
そのぐらい、Xジャパンのファンがヒデって誰ですかって言われた感じがするぐらいに、ビートラックスといえばっていうののヒストリーの中で結構有名な方で、
メディアとかブログとかでも出てくるし、彼が会社のヒストリーを話す時もうちの会社の話をしてくれてる。
ビートラックスと矢沢Xの話は必ずするっていう人なんですね。
そうですね。
僕も日本にちょいちょい行くじゃないですか。
たまに行くんですよ、彼のオフィス。
さがわ急便ですって入ってくるんですけど、
そうするとスタッフの方が結構固まるんですよ。
聞いたことあります?あなたの話をみたいな。
あなたが伝説のみたいな感じで。
必ずオンボーディングのストーリーの中にブランドンさんの話が入っているので。
そういう。
うちの会社でインターンした後に日本に戻って、
彼がサンフランシスコに来た時にスマホアプリをいくつか触ってたんですね。
インスタとか、
Uberとか。
その時にUIデザインのクオリティの高さに衝撃を受けて、
日本のウェブサービスとかアプリとか柄系もまだあった時代で、
UIがいけてない時代だった時に、
アメリカ西海岸のUIのクオリティって世界一だから、
それを日本で広げたいと。
そのミッションで会社を始めたら馬鹿受けして、
上場もした。
デザイン会社として、
日本ではトップで有名な会社になった。
そういうことです。
うちのビートラックスジャパンのオフィスが去年引っ越したじゃないですか。
その時にウィッシュリストから一番高い絨毯を買ってくれた。
ジャパンオフィスに敷いてある絨毯は彼が。
なぜあそこに絨毯が入ってたのかっていうね。
すごい可愛いアラビアチックな絨毯を買ってくれたっていう縁でしたよ。
久しぶりにサンフランシスコに来て、
今うちのオフィスに来てくれたので、
急遽半分アドリブで、
最近のデザイン業界とか、
AIとか、
未来予測とかできればなと思ってますというテーマです。
ありがとうございます。
どうですか、最近の日本のデザイン、デザイナー。
どうなんですかね。
06:01
それこそ僕、起業して13年経ちますけど、
やっぱり13年っていうスパンで見ると相当変わったとは思います。
デザイナーの地位も上がりましたね。
上がりましたね、やっぱり。
全然、デザイナーって言っても、
いろんな括りがあると思うんですけど、
やっぱり13年前僕が起業するときは、
デザイナーはある種、お絵かきをする人たちっていう、
装飾屋さんですね。
装飾屋さんという認識がまだまだ強かったんですけど、
その後の、いわゆるUI、UX、デザイナーとか、
あとは講義のデザインみたいなところが、
マーケット的にはだんだんと認知として、
認められて、
特にいわゆるデジタル領域のUXデザイナー、UIデザイナー、
プロダクトデザイナー、デジタルプロダクトのデザイナーっていうのは、
結構地位は上がっていったなとは思っていません。
年収レンジは多分もう13年前とか考えると、
比べ物にならないような状況にはなっているとは思います。
素晴らしいですね。
僕もデザイン人口が単純にすごい増えたなと思っていて、
特にデジタル領域でのデザイナーが日本でもすごい増えて、
そして優秀であるというのは実感していますね。
その一方で、
一時期政府のデザイン経営とか、
これからはデザインの時代だというのが、
コロナ直前ぐらいまでがピークで盛り上がっていて、
デザインしながら、
デザイン志向とか、
うちも結構デザイン志向的なコンテキストで
仕事をすることが多かったんですけど、
ここ数年でまたそこも変化しているなと思っていて、
一番大きかったのはアイディオ、
デザイン志向の代名詞だったアイディオという会社の
衰退と言っていいのか分からないんですけど、
日本法人が東京オフィスがクローズし、
そしてグローバル全体でも30%人材削減された、
サンフランシスコのデザイン会社のアイディオ、
白宝堂が投資した会社でイケイケだったんですけど、
ここ2,3年で急激にそこが元気なくなってきていますが、
どう?
これはアメリカでの報道のされ方と
日本での報道のされ方の差異って結構あるんですか?
日本がどうなっているのか僕は分かっていないんですけど、
アメリカでいうとアイディオの時代が終わったかもという、
デスオブデザインテンキングという記事が、
09:01
メディアのニュースが、タイトルがストーリーがあって、
デザイン志向が死んだみたいなのがあって、
そこからだいぶ温度感が下がってきたのと、
あとアメリカでいうと2年くらい前かな、
元アイディオのスタッフが内部告発みたいなのがあったんですよ、
ジョージっていう人なんですけど、
その人は今いっそ有名になっちゃったんだけど、
ダイバーシティが足りないみたいな、社内の。
逆に?
逆に、そうそう。
男女的な部分で男性優位だったりとか、
白人優位だったりする。
ダイバーシティを歌っているくせに、
中身は全然そんなことないよみたいな。
そんなストーリーをリンクトインとかで書いてて、
そこからアイディオいけてない説、
キャンペーンみたいなのが広がっちゃって、
結構ゴタゴタついたらしいですね。
僕も日本側でいくつかのソースというか、
まずウッドパッチに過去、
旧人というか面談で来たことのある人、
もしくは元々友人だった人をいくつかのソースで話を聞いたことがあって、
まだアイディオのジャパンオフィスがクローズする前に、
面談経由で来た人は確かに難しい部分があると。
それはやっぱりデザイナーが集まっていて、
スタジオのビジネスをちゃんと考えるというところ。
ちゃんと採算の取れるプロジェクトであったりとか、
デザイナーのアサインにおいて、
デザイナーがモチベーション上がるアサインをしなきゃいけないので、
なかなかこの仕事をやってくれという、
ビジネスのためにやってくれというのが通じないというか、
そこが難しいという課題があるというのを、
面談で来た人から聞いたことがありました。
アイディオ社内で。
ビジネス側の人が難しさを感じているというのがあって、
退職になっちゃったという人が、これはN1で言いましたけど、
アイディオの東京のパートナークラスでやってた方も、
昨年、転職でPwCに入ったりしているんですけど、
クローズのニュースがあった後に、
ある方から聞いたのは、東京オフィスは赤字じゃなかった。
12:02
でしょうね。そんな気がします。
日本だとそれなりにビジネスというのは成り立つそうな感じですけど、
アメリカのコーポレーションって、
全体を見て普通にレイアウトの目標を立てたら、
クローズしたり切ったりするのを結構ドライにやっちゃうんだよね。
いや、びっくりしました。
これ結構あるあるの話で、
アメリカのグローバル企業って株価のためとか株主のために、
謎の削減とか部署クローズをするんですよね。
あれ儲かっていたのもあるんですよ。
なので、去年クローズしたのが東京とミュウヘン、ドイツのオフィスがクローズ。
ミュウヘンは苦しかったという話は聞きましたけど、
東京は過去、その方が言うには一回も赤字になったことないらしいです。
いわゆる本体に対する情報金を押し払って、
でもなお赤字になったことはないぐらい。
そのビジネスがめちゃくちゃグロースしてたかというとちょっとわからないんですけど、
赤字になったことはないぐらいなので、
本当に晴天の霹靂だったという話は聞きました。
すごい内部情報か。
でも僕はそろそろこれ世の中に発信していこうかなと思っているところがあって、
デザイン思考限界あると思っていて、
リトラックスのCEOがこれ言っていいのかと思うんだけど、
デザイン思考だけだと限界があって、
我々も本当に複数社に対して何十回、
100回以上デザイン思考系のワークショップ等をやってますけど、
それだけでビジネス課題が解決されたり、
ヒットする商品が生まれるのかというと、
単なるツールなので、
すごい使いやすいドリルを買ったら
家が建ったというわけではないですからね。
あくまで便利なツールではあるんですけど、
それだけで夢の世界が作れるわけではないので、
しばらくデザイン思考を繰り返していた会社が、
あれ?意外と結果出てないね。
デザイン思考意味なくない?という風潮になっている可能性があるなと思うんですけど、
そこは難しいですね。
どんなツールとかハウも銀の弾丸はありますか?
ハウも銀の弾丸はありませんから、
これをやったら必ず成功するみたいなのは絶対ないんですよね。
でも期待過剰な感じになっちゃってたっていうのはあるかなと思います。
その期待値のマーケットコントロールが全然できていなかったっていうのはあるかもしれないですね。
日本企業って特にROIに対してシビアなんで、
使ったお金とかやったことに対して、
いくら儲かったの?っていうのを取り締められたり、
株運営総会なりで、すごい突っ込むじゃないですか。
こっちのシリコンバイレンの会社とかって、
15:01
ダメ元でGoogleから新規事業があって、
10のうち9は全然ダメでした。
ただダメなところから学べましたっていうので、
それで財産にしてるんだけど、
日本ってダメだったら本当に冷酷に切り捨てるっていうか、
それはもうやめみたいになっちゃって、
長期的にスパンで物見れないってなっちゃうから、
デザイン志向を使えない説みたいなのを、
レッテルを貼られちゃうのは残念かなと思うけど。
日本だけじゃなくて、グローバル全体そうですけどね。
ダメなものはシャットダウン。
デザイン志向だけがダメなわけじゃないですけどね。
期待値が大きすぎるから、
じゃあ今後どうするのっていうので、
このポッドキャストの直近1年ぐらいで一番ビュー数が多かったのが、
AIがデザインにどう影響を与えるかっていう話なんですけど、
今日2人全然このトピックに関しては打ち合わせなしで、
それぞれの見解を話せたらいいかなと思うんですけど、
どうですか?
これ毎回聞かれるんですよ、
投資家説明会とかでも。
ぶっちゃけチャットGPTが盛り上がり始めてからまだ1年ちょっとしか。
世の中的に認知されたから1年ぐらいですかね。
そうですね、1年ちょっとしか経ってなくて。
この1年半の中でも、
たびたびデザイン同難年議論が繰り広げられてきていて、
まだディスラプト感は足元ではあまり見えていないんですよ。
見えているところでいくと、
例えばクラウドソーシング系ビジネスは、
カテゴリーによっては食らっているという話は聞きます。
例えばイラストレーションとか。
末端の外注目、
いわゆる製作業務の一番細かいことをやる人たち。
ここは僕が直接見たわけではないですけど、
機関投資家の話によると、
いわゆるクラウドソーシング系サービスの
そういう1カテゴリー、イラストレーションだとか、
そっち系のカテゴリーのうちに
売り上げが著しくダウンしたという。
外注する代わりにAIを使って作ってしまっている状態の可能性があるということですね。
なのでそこは影響が出ている部分、
実際に出ているというのは聞きました。
うちとかビートラックスはそうだと思うんですけど、
イラストレーションでも受けている、
デザインというより上流工程の企画とか戦略とか、
そういう領域で仕事をしているので、
18:00
そこにAIが来て、
それによって仕事を奪われるみたいなものが直近で起こっているかというと、
起こっていないというのが現状です。
なぜかというと、
いわゆるイラストレーションというのは、
起こっていないのが現状です。
例えばこの半年ぐらいで出てきた、
いわゆるAIにユーザー設定を学習させて、
そこでユーザーインタビューをして、
UXデザインをAIだけでできるよね、みたいなのの取り組みを、
SNS上とかブログ上で発表する人たちが出てきているんですよ、
日本語でも。
個人的な意見ですよ、個人的な意見で、
それ意味あるって言っちゃってますと。
何ですかね、
ユーザーインタビューとかN1インタビューの重要なところって、
これ結局事業をやる人たちだとか、
例えば01で事業を立ち上げる人たちって、
結局ユーザーペインを自分ごと化して、
それを原体験にしたり原動力にしたりするんですよ。
これ起業家の原体験ってユーザーペインに触れることだったりするわけじゃないですか。
ユーザーペインの元がAIだった瞬間に、
踏ん張り効かなくないっていう。
さっきのデザイン思考のコンテキストも少し近くて、
客観性が高くてロジカルなんだけど、
心に響いたりとか、奥底まで感じれないっていう感じですよね。
結局事業をやるときって最終的に、
具体的に困っている人の顔を思い浮かべたりとか、
困っている人たちがいるっていうことが、
その人にとって苦しい時の踏ん張りになるんですよ。
自分がここでサービスを止めてしまったらとか、
ここで諦めちゃったら、困る人がいるっていうのが最終の踏ん張りになるんですけど、
それがAIで得られたインタビュー結果だったら、
踏ん張れなくねっていうのがまずあるのと。
相棒、生身の犬と同じく可愛げられないですからね。
そうですね。相棒が故障したときに、
本当に必死になって大丈夫かってならない。
電池かな?とか思っちゃいますよね。
プラス、ストーリーとかもそうじゃないですか。
綺麗なユーザーストーリーだとか、表に出すストーリーを書くときに、
実はこれ全部AIによってストーリーを構成されてますから、
21:07
AIでストーリーテリングされてますって聞いた瞬間に、
は?って。
もうその時点で共感できなくなっちゃうねっていうことになっちゃうので、
結局そこは、やっぱりその企業だとか、
企業家の現体験のストーリーがユニークかつオリジナルなもの、
だからそこにブランド、それがブランドになるわけじゃないですか。
ブランドのそのストーリーになっていくので、
それがAIによって作られてた瞬間に、
もう興ざめどころかそのブランドのバリューってのはめちゃくちゃ下がるんですよ。
そうですね。
それ、うちがブランディングさせていただいているヤンマーの
チーフブランディングオフィスさんの長居さんって僕すごく尊敬してるから、
半年くらい前に飲みながら、
AIどう思うんですかって言ったら、もう最悪だよね。
いや、教科書通りの答えしか出してこないもんだから、
違和感がなくて、そこに心が触れないって話をしてて、
そこのブレとか違和感とか、
そこのブレとか揺れみたいなのがないと、
やっぱり人間の心は刺さらないって言ってて。
やっぱりね、どうしてもAIで弾き出される答えっていうのが、
ほとんどのケースで合理的なものですよね。
間違いないですね。
もちろん間違ってる答えとかも言ってるので、
全てが合理かっていうと、
ほとんどのケースで合理なものが答えとしては絶対出てくるはず。
本当ね、なんだろうな、
モテるための本とかに書いてあるマニュアル読んでもね、
意味ないんですよ。
何言いたいかって言ったら、
人間ってやっぱり変数が何百億とあって、
センサーも何百億とあるもんだから、
時と場合とタイミングとエモーションとかによって、
全て変わるんですよ、反応が。
それを今のAIの状態だけで答えを導くっていうのはね、
ちょっと無理がそもそもあるんじゃないかなとは思うけどね。
しかもやっぱり僕らの仕事も企業家の仕事も、
デザイナーの仕事がどうかっていうのはあるんですけど、
やっぱり短期的な非合理なものを選択、
相手にしてもらわないといけないっていう。
だからさ、ほら、冒頭でインターンしてた時期のイベントの話したじゃないですか。
うちスタートアップイベントをその時やってて、
一緒にインターンしてたやつが、
慶応出て東大の大学院行ったスーパーエリートロジカルマンだったじゃないですか。
彼が一時期、知ってるかもしれないけど俺のとこ来てさ、
ラノンさん、いろいろ考えたんですけど、
ロジック的にこれイベントやんないほうがいいっすよって言ったんですよ。
24:00
やるメリットがロジック的に説明できないんだよみたいな。
そういう風に言って。
そうなんだ、いいよ、面白いからやるよって。
やったら、すごい盛り上がったじゃないですか。
うちのビジネスにもつながったんだけど、
後で彼が全然全く意味わかんない。
なんであんなにいい結果になったっていうか、
ビジネス的にリターンがあったのか説明つかなかったっすねって言ってたの。
いわゆるデジタルとかロジックとかでは説明できない世界っていうのがあって、
それを見定めたり判断するのが人間とか企業家の仕事だと思うわけ。
周りが全員反対してても、そんなのいけるわけないじゃないですか。
いや、直感的に絶対正しいから。
もう騙されると思ってとりあえず進めろみたいな。
ソニーのウォークマンとかそういうの。
それじゃないとイノベーション生み出されないんじゃないかな。
だって僕の13年前が全くそれですからね。
確かに。始めた頃ね。
当時だって僕はサンフランシスコに来るときって、
8ヶ月生まれたての娘がいて、
無給のインターンで、家も決まってなくてみたいな。
ほぼ裸一貫みたいな。
あれAIに聞いたら辞めとけなかった。
100%。あの時別にAIに聞くまでもなく全員が辞めとけって言われたわけですよ。
何しに行くのみたいな。
英語も喋れない。知り合いもおらず。
来たこともなくて。
あれで初めてパスポートを取って。
27歳、脱サラしてサンフランシスコに来て。
誰がどう考えても超非合理な行動をしていたものが、
今全部ストーリーになってる。
それが全部ブランドのコアになっていて。
3月10日。震災の前日。
震災の日にビートラックスの面接だったんですよ。
その日の夜、こっちの夜に震災が起こっていたので。
ブランドさんと謎に、あの時本当に未だに意味がわからないですけど、
英語を一言も喋らずに謎に面接に迂回。
来月来ていいよって言われ、
その後ブランドさんと夜飯を食いに行ってたら、
その裏で震災が起こってたっていう。
不思議なストーリーですけど。
AI、ちょっとさっきのフリーランサーとかクラウドシェアシングでいうと、
こっちで起こっている感じは、
直近で起こっているのは、
イラストレーター、フォトグラファー、モデルさん、
27:00
あとはプロダクションをするアシスタントみたいな人たちが
AIによって入れ替わっていますね。
特にモデルさんが一番きついと思いますね。
確かにそうかもしれないですね。
AIを使った方がメリットが多いんですよ。
お金が安いだけじゃなくて、
権利問題であるとか、
あとは日本でもちょこちょこ出てくるスキャンダル問題、
芸能人の方とか、そういうののリスクが下がるので、
全部AIで生成させるか、
最近だと顔だけAIっていうのがあって、
ディープフェイクを使って、
生身の人間が動いてるんだけど顔の部分だけ違うのに差し替えて、
権利問題とかスキャンダル問題を事前に回避するのがあるぐらい。
一時期インフルエンサーみたいな感じで、
目立つこと有名になることがビジネスになっていたけど、
それが全く逆回転し始めていて、
今度は全部AIによって生成されるので、
生身の人間いらないです、となってきているかもですね。
それはでも日本でもそう。
広告に使われる人たちは別にタレントじゃなくていいですかね。
クライアントさんも企業の方も言ってますもん。
本当に不祥事が多すぎちゃって、
使うのがリスクが大きすぎるから、
そこはAIの方がいいかも。
何がどうなるか、
とりあえず仕様で言ってくださいみたいな。
なかなか使えないですからね。
こっちはハリウッドがそれで、
ここ数ヶ月間、半年以上もずっと揉めてますけどね。
俳優いらない説とか。
そうですね。
俳優の写真を撮るだけで、
演技はAIにやらせるみたいな。
とんでもないことになってますね。
できちゃうし、それのほうがコストも時間もめちゃくちゃ短いですからね。
やりますよね、便利だからね。
うちもAI使って映像とか作り始めてるし、
最低でもストーリーボードとか、
フリプロの段階ではもうAIやったほうが早い。
最終的なアウトプットの製作版は、
ちゃんとやるにして、
下書きレベルのものはもう一回全部AIでやって、
ディスカッションするっていうのがあるし、
隣町のPixarもどうしてるのかとか、超興味あります。
本当そうっすね。
最近行ってますか、Pixar?
全然行ってない。
Pixarのヒット作大丈夫ですか?
あんまり聞かないですね。
ディズニーの参加になって、
前に一緒に行ったときに、
ブランと話聞いたときは、
ディズニーの人たちに、
3DフルCGアニメーションの作り方を教えてます、
みたいなことを言ってて、
やったけど、今度ディズニーがさ、
30:01
コンプラとコリコリを意識しすぎちゃって、
あんまりヒットしない。
コンテンツが面白くない。
面白くない現象が。
ディズニーのポリシーがちょっと厳しすぎるっていうか、
ディズニーが苦しんでる状態っていうか。
マーベルね、
アベンジャーズ以降がないから。
確かに、確かに。
アベンジャーズ以降も全然ヒット作が出てないから、
結構苦しいってのはありますよね。
そうね、去年ヒットしたのは、
バービーとかオッペンハイマーでしたからね。
炎上でしたけど。
バービーは。
アメリカではね、そんな。
日本でめっちゃ炎上してますね。
ですね、という感じかな。
あとは、
いっぺいちゃんの件はじゃあ。
いっぺいちゃんの件。
いっぺいちゃんの件は、
小谷翔平さんの件は、
そうだな。
いや、数ヶ月前に、
数ヶ月前に、
あの事件が起こる前に、
日本の人から、
小谷翔平ってぶっちゃけ、
アメリカで有名なんすか?
って聞かれた時に、
ドジャースの契約が決まる前までは、
全然有名じゃなかったですね。
本当ですか?
そこまで。野球ファンは知ってるけど、
そんなに一般の人は聞く名前じゃなかった。
ドジャース契約で、契約金がナンバーワンじゃないですか。
あれで、一回バッて広がったんですね。
そんな奴いるんだ。
すごいね。数字だから分かりやすい。
で、今回の件で、
今回の件は、
それこそここ2週間くらいから、
もう地上波のメインニュース、
いわゆるABCとか、
そういうのの大きなネットワークがあるじゃないですか。
もうガンガンニュースでやってて。
すごいですね。
これで一番大谷翔平の名前が広がりましたね。
プラスかマイナスかどっちかは分からないけど、
でももうマイナスはないですよ。
マイナスはない。完全に被害者。
ニュースはちゃんと捜査が入って、
結果、金融詐欺にあっていた。
巨額の金融詐欺。
アメリカって結構金融詐欺のニュースって、
すっごい大きく取り上げられるわけ。
ちょっと前のFTX。
クリプトの。
あれも金融詐欺なんですけど、
あれって、第1審が懲役25年なんですよ。
に匹敵するぐらいの事件として、
メインニュースネットワークで、
連日裁判の様子とかやってるので、
下手したら大谷翔平より一平ちゃんの方が有名になってますね。
本当そうですね。
名前が連呼されるのは一平一平一平って。
なんかどっかで、
普通に一平、
33:01
一平の平に合わせて、
一平って名付けられてるって話もしましたけどね。
お金のだけで。
アメリカンジョークですね。
アメリカンジョークで。
それはすごい。
あとはですね、
それにもかかわらず、
ガンガン活躍してるっていう、
メンタルの強さも取り上げられてます。
すごいですよね。
地上聴衆の日にホームラン出ますから。
あれはすごい。
本物。
メンタル鬼ですね、完全に。
あれは逆境に負けずに乗り越えるっていうか、
秒速で乗り越えてる。
すごいと思いますし。
アメリカってさっきの話じゃないけど、
ああいう酷い目にあって、
そこから戻ってくる、
カンバックストーリー大好きな。
あれは大谷翔太さんにとっては、
ブランドストーリーとしてはすごいですよ。
すごい。
これでホームランを取ったら、
どんでもないですね。
落とし前をつけるっていう。
来年は余裕になりますね。
余裕。
1回目、さんざんな目に。
さんざんな目にあってますね。
落とし前つけて、余裕。
余裕。
すみません、うちはネタでした。
矢沢の。
矢沢幸さんの方に乗っていただきます。
最後もう1個いいですか。
この間SNSで言いましたけど、
13年前に僕らがやった、
SFニューテックジャパンナイトの出場者。
6チームあるんです。
6チームあるんですよ。
6チーム中、4チーム上場してるんですよ。
あなたの話入れると、
5チーム。
5社。
チャットワークと、
ヌーラボー。
あとは?
直近だとLSB。
LSBですね。
もう1社あったな。
カヤック。
そして、グッドパッチ。
グッドパッチですね。
あそこの人たちに投資すると、
リターン率がすごい。
とんでもなかったですね。
70%。
下手なVCでも出せない。
セコイアでも出せないぐらいのリターン。
すごいですよね。
逆に言うと、
あの時にこっちに来るぐらいのガッツと、
センスの良さのあるやつは、
そりゃ結果出ますよ。
僕めっちゃリクルーティングしましたからね。
出場者を募集しなきゃいけなかった。
全然無名だったんで、
出ませんか?出ませんか?って声かけましたね。
カヤックでしたし、
LSBも僕が声かけましたし、
チャットワークも。
チャットワークはもともときっかけですからね。
もともときっかけですからね。
ヌーラボー僕は知ってたのかな?
36:00
すごい率だなって。
すごいですね。
あの後イベントシリーズで出た、
日本のスタートアップの多くも上場してますからね。
それ以外も結構。
ということで、
ちょっと長くなりましたが、
以上になります。
こんな感じで大丈夫?
大丈夫です。
ありがとうございました。
このエピソードを楽しんでいただけた方は、
ぜひ高評価、チャンネルフォローよろしくお願いします。
また、サンフランシスコデザイントークは、
番組に対する質問や取り扱いを
募集しています。
番組概要欄にあるGoogleフォームから
お送りいただけますので、
お便りお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。
36:58

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