サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社のCEOが、日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
ということで、今回は、スタートアップ起業家によくある落とし穴、キラキラ症候群について、Brandonさんとお話をしていきます。本日もよろしくお願いします。
今日は珍しい会でして、今まではデザインとかビジネスに関して、ある程度ロジカルに話していたんですけど、今日は僕の個人的な見解・考察、ごく個人的な考え方なので、
それを、僕の性格の悪さを滲み出しながら。
多分皆さんご存知です。
嘘?いやいや、何言ってるんですか。
X見てる人はご存知です。
いい人キャラで、いい人キャラで売ってるんだから。
何も言いまさら。
本当僕だけかな、いい人だと思ってんの。
本当になんだろうな。
起業家の人たちと接することが僕多くて、日本とアメリカ両方で、いわゆる起業家とかスタートアップ起業家の人たちに会って、その人たちにアドバイスすることもあれば、出会ってから数年後どうなってるのかとかも、結構何人も見てきてる中で、
上手くいってるケースよりも上手くいかないケースの方がパターン化しやすいなってことが分かって、
その上手くいかないケースの中でも特に、この4つのパターンにはまりがちな人が多いと思って、自分なりにちょっと分析してみました。
結果、起業家として上手くいくかいかないかは、その人の頭の良さや能力じゃない部分が多大に影響するってことが分かってきたので、ちょっと説明しようかなと思います。
僕はこれはキラキラ症候群、キラキラタイプとかキラキラ症候群って呼んでるんですけど、
キラキラ症候群って呼ぶことにしたのは、もともと英語でShiny Object Syndromeっていう単語があって、
これ別に医療用語でも正式な病名とかでもないんですけど、シャイニーっていうのは光るですね、オブジェクトは物ですね、シンドロームは症候群ですね。
SOSって略せるみたい。
あ、そうなんだ。結構広がってるんだね。キラキラしたもの好きすぎじゃないっていう状況ですね。
キラキラしたものって数字どんなのを想像します?世の中でキラキラしたものは何がある?
成功した、結構イケイケだった、たまに住んでる。
たまに住んでる人。
たまに住んでる人。
インフルエンサーとか。
インフルエンサー。
ソーシャルメディアとか。
物だったら?
物。
キラキラしてる物。
ディスコボール。
ディスコボール、ミラボールね。
ダイヤモンド。
ダイヤモンドキラキラしてますね。
キラキラしたものって人でも物でも非常に価値が高い感じがするっていうか、
成功のシンボルみたいな、ダイヤモンドとか金とか、
リアルに言うとお金とかってじゃないですか。
そういうのに、キラキラしたものに引き寄せすぎるといつまでたってもうまくいかないのを何度か見てるんで、
その中にも4つパターンがあって、1つ説明すると、
まず一番最初は会社経営したりとか起業家になったりスタートアップして、
一番気づいたら優先してるのが、自己承認欲求を満たしたいっていう。
これ起業家じゃなくても結構刺さるものありますね、人として。
そうなんで、最近ソーシャルメディアが普及してるので、そこで目立ちたい人っていうのはあって、
行動パターンがそれに合わせて構造するっていうのは、結構前からインスタ映えする場所に行きがちみたいな。
逆にインスタ映えしますよって言って客を集める場所とかもあるじゃないですか。
それは別にいいんですけど、起業家とかでそっちを先に優先しちゃうと、
ビジネスにおいての優先順位がちょっとずれがちなんですよね。
僕ね、実は友人で、これ聞いてないことを祈るんですけど、
もう友人から結構リクエストもらってたことあったんですよ。
俺もイベントに登壇したいとか、俺も人前で話したいとか。
最近だとテレビ出たいみたいな。
なんでかなと思ってて、別にそんなことしたって何の得にもならないのに。
逆に今の時代プライバシーとか誹謗中傷で大変なのになと思いながらなんですけど、
その方は最近念願かなってテレビとか出始めてるみたいなんですね。
だからプロフィール画面の写真とかがガンガンそれ載せまくってて、
満たされたんだなと思いながら微笑ましく見てたんですけど、
それと成功って直接的に繋がってないと僕思ってるし、
気をつけないとバックファイヤーする時があって、
ちょっとでも炎上っぽいことになると急激に叩かれたりするじゃないですか。
証人欲求を満たすことを最優先しちゃうと、
いわゆる起業家的立場でいうと危うさを含んでいる。
一番分かりやすい例としては、古き良き堀江門がいて、
堀江門が別に証人欲求どこって分からないんですけど、
彼が昔目立ちすぎたがゆえに、
いろんなところから目をつけられて潰されちゃったケースってあるんですね。
起業家として目立つことは別に悪くなかったんだけど、
あまりにも悪目立ちしたんだと思うんだよね。
敵を作っちゃって、いろんなところからの圧力で一回、
世の中からいなくなっちゃったケースがあったんですけど、
それに気をつけた方がいいよっていうのが1個目ですね。
なんで起業してるのかなってよく見たら、
その人目立つことを優先してないかって思う時があったっていう。
タイトルとか。
タイトルと、あとは有名人と一緒に写真撮ってる感じとか、
あとは取材、テレビだけじゃないな。
雑誌とかメディアの取材に露出しまくりたいとか、
あとイベント、それこそイベントの登壇ですね。
いろんなところでスタートアップイベントあるたびに登壇してるみたいな。
そればっかりやってると、
実際のビジネスとかプロダクト作りやる時間なくなっちゃうので。
プロモーションですからね。
プロモーションとしてはいいんだけど、
戦略的にやらないと、
本能的にそれを優先しちゃうのは危ないよっていう。
次に、これもすごく多くて、
うちの関係者の一人もこれにハマってる人いるんですけど、
最新バズワード、テクノロジーとかバズワードに結構感度が高いがゆえに、
それに引っ張られがちなケースって結構あって、
最近だったらAIってすごいキーワードバズワードになってるけど、
そういう人ってそこにすごい詳しくなって、
いろいろやってるスタートアップ企業家系の人って、
何かの人たちが多分2年くらい前までWeb3やってたんだよね。
クリプト、NFT、ブロックチェーン、Web3みたいな。
わかります?
メタバースとかね。
それを遡っていくと、
大体その時代の最先端のテクノロジーを活用したサービスビジネスを作りたいっていう感じの人で、
その波に乗り換えてる方々、スタートアップ企業家多いんですけど、
それ単なるバズワードオタクで、
それで何を作り出して何の課題を解決するかよりも、
それに関わることが好きな人たちがある一定数いて、
それって単なる流行りが好きっていうか、トレンドに乗りたいみたいな。
今の2つ聞いた感じ、本当にインフルエンサーって。
企業家ってよりかはインフルエンサーな感じが。
テクノロジーインフルエンサーはこの2つの要素を持っている方がいて、
これがうまく変換されている人とかももちろんいて、
例えば僕はお茶屋陽一さんとかこの辺が上手なんですよね。
戦略的にテクノロジーもちゃんと取り入れながらビジネスにするっていう。
でもこれ気をつけないと、冷静に戦略的にやらないとですね、
いつまで経ってもキラキラしているものを追っかけているだけの人になっちゃう。
次にスタートアップの企業家をやりたいですみたいな、
初期の頃とかそれを始める頃に相談を受けるときに、
これ言う人いるんですよね。
まずどこから投資を受けたらいいですかとか、
最初初期投資いくらぐらいがいいですかとか、
あそこのVCおすすめですかとか、
いい感じのエンジェル投資家いませんかとかっていう、
何にいくら必要なのかとかも一回分かっていない状態なのに、
投資を受けることをすごい、スタートアップイコール資金調達みたいなことで、
まずは投資を受けたいんですよっていう人がいるんだけど、