してますね。
最近本当に読むのがめんどくさくなって、文字、映像、特にヘッドホンで移動しながら聞くっていうのが非常に増えたし、
本とかもオーディブルとかで、オーディオブックとか飛行機に乗っている間とかだったりするので、音声メディアいいかなとそういうふうに思っていますね。
わかりました。ありがとうございます。
1回目のテーマは?
1回目のテーマ、もう突入しますか?
わかりました。
本日のテーマなんですけれども、デザインに対するポッドキャストということで、今回はそのど真ん中のテーマということで、
デザイナーの役割、ここについてお話ししていこうと思います。
基本ですね、デザインおよびデザイナーを理解する際に一番基本となるデザイナーという仕事の役割とか、
デザインがなぜ重要になってきているのか、そんな話を対話形式でさせていただければと思います。
そもそもデザイナーの役割みたいなところで言うと、過去とか今も含めてどういうふうに変わってきたのかとか、
そこら辺に対するブランドンさんの考えとかありますか?
そうですね。これ時代の変化および、実は僕はアメリカと日本でデザイナーの見え方とかですね、役割とか、
期待されることが少し違うのかなと思っていますね。
ちょっと具体的に言うと、日本の方が少し時代的に遅れている可能性はあるかなと思っています。
ちょっと具体的に言うとですね、皆さんが想像するデザイナーの多くが、見た目を良くする仕事というイメージを持たれがちですね。
形とか色とかをデザインする人たちとか、場合によっては日本で多いのがイラストを描く人たちもよくデザイナーとか言われていますね。
あと広告を作る人とか、映像を作る人とか、最近多いのはウェブサイトとかアプリのUIとかですね。
そういったものもあるんですけど、主に造形とかですね、衣装とか見た目みたいなものを作る人。
昔からデザインをする人たちの仕事ってそういうことが多くて、必然的にですね、サービスを作ったりプロダクトを作る、結構後半の工程になって出てくる人たちみたいなイメージがあります。
数十年前まではデザイナーの仕事の多くがそれだったんですけれども、デザインの重要性がですね、ここ10年ちょっとでどんどんどんどん世の中とビジネスにおいて上がってきたので、その役割というのもだいぶ変化したかなと思っていますね。
どのように変化したかというと、課題解決により直結した仕事になってきています。
これはですね、デザインで何かしらの課題を解決するということがどんどんできやすくなってきたということでして、どういう課題があるかというと、社会的課題とビジネス的課題とか、日常の不便とかをデザイン的な側面で解決するということが増えてきていて、
単に見た目を美しくするだけじゃなくて、より日常の世の中の社会の課題を解決するような役割になって、特にサンフランシスコあたりであればスタートアップとかがデザインオリエンテッドなファウンダーとかが集まって、よりデザイン性の高いプロダクトサービスを通じて人気を集め、ユーザーを集め、世の中を良くするような。
時代とともにデザイナーの重要性が上がっているのと、日本と比べてもアメリカの方がデザイナーの重要性が高い実感を受けていますね。
アメリカの方がデザイナーの重要性が高いというのはどういうところで感じたりしますか?
そうですね。僕自身はデザイン会社を経営しているんですけれども、クライアントさんからこういうことをやってほしいというニーズが上がってくる内容が、よりアメリカの企業から話を受けたときは、かなり事業に直結したビジネスのリザルトに直接関係するようなところからの相談を受けたり、
一方で、最近はだいぶ変わりましたけれども、日本企業はデザイン会社というと、より見た目をカッコよくしてくれるんですか?というパッケージとか、そういったイメージを持たれたりするので、それを少しずつ変えていこうとしています。
あとは、特にスタートアップとかオンラインサービスとかデジタルプロダクトにおいて、デザイン性が高いものがよりヒットしていて、アメリカでは少しでもデザイン性に劣るものはなかなか続かないというケースが多いんですが、
日本だとデザイン的に、ユーザーインターフェースとかエクスペリエンス的なデザインがそこまでのクオリティに達していないものであったとしても、それなりに続いているサービスというのは結構あると思っていますね。
理由は、僕が思っているのは明白で、アメリカ住んで働いてみると分かるんですけど、いわゆる営業活動っていうのが非常に少ないんですよね。
相手の会社にいきなり飛び込みで行ってすいません、この商品紹介させてくださいとかいうのは少ないし、営業の打ち合わせとかも非常に実は少ないんですよね。
その理由はもともと国が広すぎて、街が離れすぎてて、例えばここ我々がいるサンフランシスコと、あと日本で有名なシリコンバレーと言われる地域って、
同じ地域にあるにしても車移動で1時間近くかかるぐらいに離れているので、例えばGoogleの誰かさんとFacebookの誰かさんがリアルで会おうってなると、それなりに面倒くさいんですよね、移動が。
東京みたいにサクッといけないので。
そうなってくると営業を通じて会社の業績売り上げをどんどん上げていくっていうスタイルがやりにくいが故に、よりプロダクトのクオリティを上げていくとか、サービス力とかマーケティング力、人に合わない方法でユーザーを獲得するっていう方に向いてるんですね。
その一方で日本は駅とかに行くとスーツを着たサラリーマンみたいな方たくさんいると思うんですけど、多くの方々っていうのは人に会って説明して、後は飲みに行ったりとかして、それで人間的にすごく近づいて取引が始まるみたいなものがあるじゃないですか。
そうなってくると営業力こそが全員が持つべきビジネススキルだっていう常識。
日本でそれはそれで一ついいと思うんですけど、それの反対側にあるアメリカの考え方はデザイン的なマインドセット、デザイナー的な考え方を持てることが全てのビジネスマンに必要とされるソフトスキルだっていう感じになってきてるんじゃないかなと僕は思ってますけどね。
日本だと営業、みんなが持つべき一つの営業っていうのは、結構会社に入ってからとか、大学生とかインターンみたいなところで触れ始めるのかなと思うんですけど、アメリカ人とかアメリカに住まれてる方っていうのは、デザインとかデザイナーという役割とかマインドセットみたいなのって、いつのタイミングで触れるのかなみたいな。
特殊スキルじゃなくなったがゆえに、小中高大学、いわゆる学校でいろんなところでそれを教えてもらえる、あとは自分がそれを表現できる場所っていうのは増えてるとか、多いと思いますね。
そもそも日本は、僕は小中高日本だったんですけど、日本はインプット型教育が多いと思うんですよね。学ぶときに先生がいて、生徒が黒板に書いたものをノートに取るみたいな。
なんですけど、アメリカの場合って結構考えてごらんって言われて、自分で考えて、自分の考えを表現するっていうことが多い教育システムになっていることが多くて、なので毎週のようにプレゼンをさせられるわけですよ。
プレゼンをする際にやっぱりより上手に伝える。それは視覚的にも表現的にもそうなんですけど、それでデザイン作業のまったくさっき言ったようなプレゼンコミュニケーションっていうものの一つになってくるので、どのように見せたらより相手に伝わるだろうかとか、どうやってストーリーを伝えるべきかみたいなことで、より日常でデザイナー的感覚を接する機会が多い。
あと企業で働いてても同じで、周りのスタッフとか上司、部下、チームメンバー、あとは顧客に対してプレゼンをする機会って非常に多いんですね。
その時にやっぱり資料作りが上手かったりとか、動画を活用してみたりだとか、文字じゃないコミュニケーションができる人って非常にプレゼン上手になるわけですよ。
最近だと企業のCEOとかも、ステイブ・ジョブズとか非常に上手だったんですけど、その流れで現のGoogleのCEOとかもそうですけど、パワーポンみたいなの使わないんですよね。
映像とか画像とかストーリーテリングだけで商品を見せていく。アップルの発表会とかもみなさんオンラインで見てると思うんですけど、あそこに文字がたくさん盛り込まれたパワーポンとか使わないじゃないですか。
映画を見てるみたいな感じになるじゃないですか。あれってもう本当にデザイナーが作った感じの見せ方じゃないですか。あれを社員一人一人がやらされるっていう日々がアメリカかなと思ってますね。
なるほど。そうですよね。いろんな社員の方も含め、デザインっていう教養というか、マインドをいろいろインストールしていく重要性が高まっているし、現にアメリカではみなさん身につけてらっしゃると思うんですけど、
その中で日本人の方にもそういう考え方とか、クリエイティブの使い方、頭の使い方みたいなのをビートラックスでも短期間で教えるみたいな、日本から来てる社員の方に対して教えるみたいな、そういうこともやってると思うんですけど、それはどういう感じですか。
まさに今、隣の部屋でやってるワークショップがそうなんですけど、うちの会社は日本とアメリカ主にクライアントさんがいる中で、日本のクライアントさんに特に大企業ですね。大企業の方々にデザイン的考え方をインストールするみたいな、デザインエデュケーションっていうのをサービスの一つとして提供してて、
皆さんが多分聞いたことあるデザインシンキング、デザイン思考みたいな概念ってあると思うんですけど、それとかあとはリーンスタートアップみたいな概念、そういったものを中心として、ものづくり、サービスづくり、ビジネスづくりをする際に、
よりデザイナー的視点、これは言い換えるとユーザー視点をちゃんと持てるかとか、あとはより良い体験をスペックだけじゃなくて体験としてユーザーが求めるものをちゃんと企画設計できるかっていうのを何度も何度もアイディエーションとかして、あとは最終的にはプレゼンも何度もさせるんですけど、
そこを通じて、数字的なスペックが良いだけじゃなくて、ちゃんとプロダクトとしての魅力のあるものを作り出し、そしてユーザーのニーズにちゃんと合っているものを作り出すっていう訓練を提供していて、プロジェクトによっては実際のプロダクトを作ってグローバルマーケット向けにリリースするみたいなプロジェクトもいくつかありますね。
グローバルに通用するプロダクトを作るにあたってデザイン性が非常に重要になっていて、今の時代デザイン性とブランド力っていうのは非常に求められる中で、日本の企業のものづくりってやっぱり20世紀からそんなに変わってなくて、性能が良ければいいみたいな会議室で考えられた企画をもとに、より機能性の高い商品を作って、あとは営業力で売るみたいな。
そんなビジネスプロセスをまだ行っている企業が多いんですけど、海外に目を向けてみると、そのやり方でも本当に売れないんですよね。
テクノロジー的にピークアウトしている。日本企業にしか作れない特殊技術がどんどん減っていて、例えば家電なんかはアメリカの家電量発店みたいなところに行くと、日本製品実は非常に少ないんですよ。
例えばここ10年とかでかなり減ったと思うんですよね。主に韓国製のものとか台湾製のものが非常に多くて、テレビとか冷蔵庫とか洗濯機とかそういうのがあると思うんですけど、日本製のものは本当に少なくなっていて。
自動車は今のところまだまだ日本車多いし、マジョリティー取れているんですけど、これもどんどんテクノロジーがピークアウトしてコモディティ化が進むと、デザイン力とブランド力が非常に重要になってくるとすれば、日本企業は今後どうなるかという危機感は結構ありますよね。
そういった状態の中で、どれだけ多くの日本企業がデザイン性を理解して、ちゃんと経営レベルでそれを考えてグローバルに対して通用するブランド作りをできるかというのが早急にやらなきゃいけない課題だと我々は感じていて、それをビートラックスのミッションとしてサービスを通じて提供している。
その中の一番基本になるのが、日本の企業の方々にちゃんとデザインというものを理解して、デザイナー的視点で考え、ものづくりをするというのを広げるという活動を日々している状態ですね。
じゃあ、本当に日本の大企業の社員さんにデザインのグラフィックのことを伝えるということではそれもあるんだろうけど、それ以外にもユーザーの声を聞くとか、考え方を新しくアップデートするみたいなところが?
そうですね。今グラフィックという言葉が出たので非常に良かったなと思ってまして、グラフィックデザインというのはハードスキルの一つなんですけど、できて当たり前なんですよね。現代のツールを使えば、グラフィックソフトが山ほどある。無料も有料もあるんですけど、そういったものを使えば正しいグラフィックをデザインするということの労力自体はそんなにかからないんですよ。
重要なのは何が正しいデザインなのか。具体的にはレイアウトと色とタイプグラフィっていうようなものがあるんですけど、それをちゃんと整えるっていうのは最低限のスキルとして全員持たなきゃいけないなと思っていて。
それももちろんプログラムに参加する人たちはできるようになりますし、それは基本中の基本、読み書きみたいなものなので、それだけじゃなくて、考え方がプロダクト企業中心に考えるじゃなくて、ユーザー中心に体験中心に考えていって、ユーザーが求める体験をデリバーするためのプロダクトっていう考え方をできるように。
一緒に活動を日々行ってますね、サンフランシスコで。
ありがとうございます。
じゃあ最後になんですけど、これから日本でデザイナーを目指される方であったりとか、もうすぐにデザイナーとして活躍されていて、さらにキャリアアップしていこうっていうことを考えているデザイナーの方に何かメッセージはありますか?
これからこのポッドキャスティングシリーズでやっていく中で、どこかのタイミングで話すと思うんですけど、日本でデザイナーをやるって結構しんどくて、我々日本にも拠点があって、日本のデザイナーも複数働いているからなんとなく理解してるんですけど、
デザイナーの価値がアメリカほど高くない分、デザイナーの待遇とか仕事内容もあんまり良くないんですね。
なので、結論から言うと、世界でも通用するデザイナーになっとかないと、日本国内でしか働けないデザイナーっていうのは、結構キャリア的に頭打ちになりがち。
これは待遇だけじゃなくて、企業においてデザイナーっていう仕事で仕事をした時に、どこを目指せるのかっていう事例が非常に限界があると思っていて、アメリカってデザイナー出身でCEOになる人って特に最近増えてるんですよね。
スタートアップで、ファウンダーでデザイナー出身が非常に多いっていうのは元々あって、ジャック・ドウシーとかツイッター作ったスクエアとかもやってますけど、
3人のうち2人は元々デザイナーだったりとか、ピンタレスとかそうだったり、ドロップボックスがそうだったりとか、数限りなく世の中でヒットしてるスタートアップの多くがファウンダーおよびコーファウンダー、初期メンバーにデザイナーが入ってるんですけど、
日本だとまだまだそういう感じが少ないし、大企業、ビッグテックを含めた大企業の社長および取締役等々の出身、バックグラウンドっていうのは営業か人事かファイナンスっていうのが主流なんですよ。
なので、デザイナーっていう役割で大きな企業に入った時に、じゃあどこまで登り詰められるのかっていうキャリアパスが見えないんですよね。デザイナーのままずっといるみたいな。
なので、悶々としちゃうわけですよ。故に地位も待遇もなかなか上げにくい場所なので、それをどう改善していくかっていうのを、どっかのタイミングでまた深掘りしようかなとは思うんですけど、今の質問に答えると、世界で戦えるデザイナーになるのが一番おすすめです。
では、第1回のサンフランシスコデザイン登録終了します。ありがとうございました。
ありがとうございました。