デザイン案件の見積もりの基本
サンフランシスコ・デザイントーク、この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社、BTRAXのCEO、Brandonと、デザイナーの彩香が、日本で働くデザイナーや、デザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて、深く話します。
はい、サンフランシスコ・デザイントーク、本日も始めていきたいと思います。MCOを務めます、りゅういちです。Brandonさん、本日もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日のテーマですが、デザイン案件の正しい見積もりの出し方というところで、見積もり方法って結構幅広いんですか?
前回のエピソードって、あれだったじゃないですか。仕事の取り方だったじゃないですか。それの後半に近い感覚で、仕事を取る時どうやって金額を見積もっているんでしょう?
これもブログとか、ポッドキャストとか、メディアとかで話している人は見たことがないので、どうやって見積もりを出しているのかという生々しい現状を話せればなと。
現状というか、理想と現実の差があるので、うちの会社が出している見積もりの出し方って必ずしも理想的じゃないと僕は思っているんですね。
そうなんですか。
そうなんですよ。でも、そうなっている理由とかを含めて話せればなと。デザイン会社のおよびデザイナーのコスト算出の方法って非常に難しいんですよ。
多分、世界的にいろんな業界があるけど、その中でもトップレベルで難しいかもしれない。デザイン業界と芸能界は難しいかもね。見積もりの出し方が。
ぐらいに会社さんによってばらつきがあるし、考え方が違うんですね。それぞれいくつかあるんですよ。見積もりのメソッドみたいなのが。
それを紹介した上で、理想的にはこれが一番いいと思うよっていうのも話して、じゃあ現状Vトラックスどうなっているの?本当はどうしたいの?他の業界と比べてどうなの?って話ができればいいと思います。
納品物と時間に基づく見積もり
分かりました。まずはそれぞれの見積もりの出し方のところを。
まず一つ目が、デザイン会社とかがよく見積もり出すときにやるパターンは、納品物に応じて変わってくるということですね。
当たり前のように聞こえるかもしれないけど、ロゴ一つデザインしていくらですとか、ウェブサイト一つデザインしていくらですとか、バナー一つデザインしていくらですとか、そういう出し方。
これは理にかなってそうで、意外とそうでもないところがあって、ロゴ一つデザインするにしても、プロジェクトがどう進むかとかどういう人とやるかによって、
1時間で終わるものもあれば、100時間かけて終わらないものもあるので、納品ベースって初期の頃やってたんですけど、うちの会社は実はもうやってないです。
納品ベースでやると、冗談みたいな話なんですけど、例えばウェブサイトを作ります、納品何なのか、それで見積もりを算出すると、
1ページいくらですとかって概念になってくるんですね。1ページのウェブサイトだったらいくら、5ページだったらいくら、10ページだったらいくらってなってくるんですよ。
以前に冗談みたいな本当の話なんですけど、10ページぐらいのウェブサイトを作りましょうっていう案件があって、見積もり出したんですよ。
ウェブサイト10ページぐらいのウェブサイトいくら。じゃあ5ページだったらコストっていうのは安いんですかって聞かれたから、
まあ安くはなりますねって言ったら、じゃあ10ページ分のコンテンツを5ページに押し込んでくださいって。
縦長にして、納品ベースの限界ここで気づくでしょ。
なので、納品ベース一見、理にかなってそうで、意外とそうでもない。
抜け穴を探したくなっちゃう本能が出てますね。
そうですね、そうなんですよね。納品物だけにフォーカスして値段、価格を設定するのってはロジカルだよね意外と微妙。
じゃあ次にかけた時間で見積もり出すのはどうだっていう話になるじゃないですか。
ロゴ一つデザインするにも、じゃあ10時間かけるのか100時間かけるのか1000時間かけるのかで、
じゃあかかった時間でやればいいって。いわゆるシステム開発とかでありがちな人月制みたいな。
何人のメンバーが1ヶ月何時間働くか。これはシステム開発そっちが多いけど、
デザインだとどのくらいの時間かけてそのものを作るか。
これも良さげなんですけど、今度クライアントさん側から見ると知ったこっちゃないっていう意見が出ちゃうんですね。
うちロゴ1個デザインしたら100時間かかりますね。
他の会社10時間でできるって言ったよって言われたら変な感じになる。
これもデザイン業界あるあるなんですけど、同じものをデザインするにもやり方とか信頼関係とかいろんなファクターで
10倍にも20倍にもなる時があるんですよ。かかる時間が。
だから単純に時間計算でチャージしたらベラボーな金額になっちゃう可能性もあるんですね。
デザイナーとかデザイン会社からするとやった分欲しいから時給換算でくれよって思うんだけど、
クライアントさん心理からするとできたものにお金を払ってるんであって、
あなたがそれにどのくらい時間費やしたかはあなたのスキルが足りないからでしょとかって言われてしまう可能性がある。
成果報酬の問題点
納品ベースで見られてしまうことは?
クライアントさんから見ると納品ベースで見ることがよっぽどデザイン業界のことを知らないとそう思っちゃう。
だいたい物を買うときって何が手に入るかにお金払うからね。
極端に言うとお客さんから見る納品ベースの感覚とサービス提供側から考えるかけた時間払ってほしい。
ここがうまく噛み合わないケースがありますね。極端に2つ違う。
デザインを提供する側からするとかかった時間にお金を払ってくれるに越したことはないと思うんだけど、
でもそれって見積もり段階であまりわからない。見積もりにくいわけ。
プロジェクトを始めてみないとそれにどのくらいの時間がかかるかが蓋を開けてみないとわからないことって結構あるんですよ。いろんな要因で。
クライアントさんからするとそんな青天井でチャージされても困るってなる。
実はこのかかった時間だけ言われた分だけ払う業界っていうのはあるんですよ。
アメリカだったらその業界はもうそれがスタンダードの業界ってあるんですよ。
見積もりあまり出さずに毎月かかった時間を請求書でしれっと結末に送ってきて問答無用で払わされるサービス業界あるんですよ。
何だろう。
分かんないでしょ。弁護士です。弁護士ってそうなんですよ。弁護士仕事も蓋開けてみないとどのくらい時間かかるかって見積もりにくいんだって。
特に訴訟とかになると。相手の出方次第とか裁判所の指示によって変わってきたり。
契約書1枚作るんだったら納品ベースで契約書1枚いくらとかなんとなくできるけど。
でも相手が行って交渉とかリティゲーションと言われるものとか交渉ものとか紛争?戦う系になってくるといつまで続くかわからないしどのくらいの濃度で時間を費やさなきゃいけないかわからないから
弁護士って時給かかった時間で請求書出すんだけど時給はベラボに高いしいいねになっちゃうんだよね。
怖い世界だなっていう。一応余談ですけど。でこれが時間ね。
次がこれうちの会社が納品ベースをやめた時に採用しているやり方で今でも結構このこれで見積もりケースが多いんですけど期間ベース。
時間で1時間いくらかかった時間で弁護士的にやっちゃうとあまりにもお客さんからするとコントロールできない世界だから月末にびっくりしちゃうから予算とかも通しにくいじゃないですか。
いくらかかるかわかんないって予算ないから。うちが採用しているのは1ヶ月このメンバー編成のチームだったらこのぐらいのコストでこのプロジェクトは大体3ヶ月ぐらいで終わるプロジェクトだからこの金額ですって出す。
で何らかの理由でそれが延長しないと終わらない状態になると基本的には追加でお金をいただいている。
でもなるべくその期間内で終わらせるようにちゃんとやる。期間内で終わらせるようにやるし想定してたよりも時間数が多かった場合も追加をチャージなるべくしないようにしてる。
いわゆるその落としどころになってるっていうか接注案に近いんだよね。
農品と時給換算の。で期間ベースっていうのがあるよね。であとはこれも初期の頃やってたのがプロジェクト単位っていう考え方。
期間に近いんだけどプロジェクト単位はそのプロジェクトが完了する前提での予算なんですよね。
これは期間に近いんだけど期間との違いは期間がどれくらいかかっても固定されちゃうってことですね。
変動しないっていうやり方がありますね。
あとはこれ日本のクライアントさんとか多いんだけどクライアントさんの予算をまず聞いてその予算内でできることを見積もってその予算内でやる。
日本の大きな企業さんとか多いですよね。予算いくらなんですけどそれで何ができますか。
それの中で最大の価値を提供する。
次の2つが結構極端なやつで1つは成功報酬。成果報酬っていうの。
デザイン仕事って基本的にはやった分コストかかるんだけどそのコストの半分とか倍によっては全部をやったことがどれだけ売れたかによって金額を変える人とか会社とかありますね。
例えばEコマースのプロモーション用のバナーをデザインしたときに何回クリックされたかとかそこのバナーをクリックして来た人が買ったかでもらえるお金が変わるみたいな。
これうちも以前やったことあるんですけど超お勧めしない。
なぜかっていうと成果が出るまでお金が入らないからやってる方はどんどんモチベーション下がるし発注する方も最初の持ち出しコストがかからないからプロジェクトの優先順位を下げたりするんだよね。
人間の心理学の盲点っていうか。
成果報酬っていうのは一見うまくいきそうなんですけどうまくいったら試しがないですね。
クライアントさんのプロジェクトに対する優先順位が下がっちゃうしやってる方の優先順位も下がっちゃう。
みんなハッピーみたいなことの方が多い気がします。それくらい繊細です。
成果報酬とデザイン業
成果報酬で働く従業員とかもなかなかいないじゃないですか。
そうですね。
完全でき高性の営業マンぐらいじゃないですか。
はい。
難しいよねこれはね。
別業界になりますけど転職の人材紹介って成果報酬が多いなって。
それ成果報酬ですね。
引き合いが多いっていうか常に案件がやってくる。
そうですね。
それもデザインと違って短期勝負しやすいよね。
はい。
物作りと全然構造的に違うビジネスモデルなのでそれは成り立つけどデザイン業だと厳しいところはある。
最後にこれ超理想、我々からすると理想的なのはサービス提供側のいいねですね。
はい。
いわゆるすごい巨商とか大御所とかカリスマになると僕の値段はいくらです。
見積もりは以上みたいな。
1行。
僕がこの仕事するときは1億です。
それ以外の細かいことは書いてないみたいな。
芸能人のギャラみたいな。
なぜなら僕がやるんでみたいな。
うちの会社がやるんでみたいな。
超有名になると知り合いのサーブレスコの会社とかもありますけどね。
もういいねでこの金額払わないんだったらやらない。
わがままそうだけどそれはそれである意味ロジカルなんだよね。
この金額もらえば最高のパフォーマンスを出すんでっていう。
スポーツ選手とか芸能人もそうじゃないですか。
そこに細かいブレイクダウンがないっていうか。
ギャラに近い世界。
サービス提供側が立場が完全に上になっていて。
そういうのってクライアント側が思ったのと違うとか。
炎上する可能性もあると思うんですけどプロジェクトによっては。
私がやってるから抑えつけられそうな。
いい感じに平和に終わって。
それができるのはトップ1%以下の会社とか人だろうね。
いわゆる世界トップクラスのデザイナーとかデザイン会社じゃないと
そこの地位にたどり着くのは大変。
コンサル業界とかってたまにそういうのあるらしいですよ。
見積もりの重要性
すごいカリスマコンサルタントが入るんでこの金額ですみたいな。
そこまでいけるといいですけどね。
ひととりいくつか見積もりの出し方を説明したんですけど。
デザイン業界で働いてる人はこれみんな気づいてるんですけど
どれも完璧じゃないしデメリットももちろんあるんですよ。
特に最初の納品ベースの時の問題として出してた
思ったより時間がかかるケースっていうのが多々あるんですよ。
以前のエピソードでデザイン案件はなぜ炎上するのかっていうのあったじゃない。
あれでも説明したんだけど
蓋開けてみたら見積もった時との想定が全然違ったケースの方が多い。
デザインのプロジェクトってデザイン作業にかかる時間なんかより
それ以外の時間の方がよっぽどかかるんですよね。
主にコミュニケーションなんですけど。
ミーティング、打ち合わせ、承認取るプロセスに
本当に80%くらい時間かかるんですよ。
黙ってデザインさせてくれって言いたくなるぐらいあるんですよ。
お客さんとのやり取りとか上司への承認取ってまたフィードバック来て直したりとか
その行き来をやってるうちに
あれ1ページのウェブサイトでやるのに半年以上かかってるじゃんみたいなのもあって
それは隠れたコスト、ヒデンコストとして
コミュニケーションとか根回しとかもろもろが発生しちゃうからなんですよ。
僕はデザイン会社を経営していく上で
値段の設定と見積もりの出し方って本当に重要じゃないですか。
ビジネスにとって最も重要じゃないですか。根付けってね。
根付けがビジネスを決めるって言われるぐらい。
いろいろ調べたり考えたりしたんだけど
ある時とある記事を見つけたわけ。デザイン会社のブログが何かだったと思うんだけど
最も合理的な見積もりの出し方はこれだって書いてあって
どんなやつですか。
すごいと思ったんですよ僕それ。
今回の概要欄にうちの記事にもそれをもとに説明書いたんですけど僕もストーリーを
そこ読んでほしいんですけどどういうことかっていうと
クライアントさんのビジネスに与えるインパクトで設定するのが一番正しいって書いてあったんだよね。
どういうことかっていうとデザインにお金を払うっていうのはさ
車を買うとか食べ物を買うとかと一番違うのが
やってもらったことがそこのビジネスに対して何かしらのインパクト
ポジティブインパクトを与えるためにやってもらう仕事なんですよ。
なので良いデザイン、良いっていうのはビジネス的に
効果のあるデザインと効果のないデザインによってやっぱり同じ納品物でも差が出るじゃないですか。
これが一つね。なので良いデザインをするのは高いっていうのは何となく分かるじゃないですか。
良いデザインは高い。
もう一つあってそのデザインを受け取る会社の
そこから得られるインパクトがどれくらいあるかによって変わってくるんですよ。
簡単に説明しますよ。
じゃあうちの会社が同じ時間と同じ労力を全く同じ人がかけて
ロゴのデザインをしたとします。
ロゴのリデザインをしたとします。ロゴの作り替え。
それが近所に1軒しかないレストランのロゴをデザインしたのと
マクドナルドのロゴをリデザインした。
全く同じ時間かけて。
でもマクドナルドのロゴをもっと良くした。
もっと良くしたっていうのはそれで売り上げにポジティブにインパクトを与えた場合に
マクドナルド社の年間の売り上げが5%アップしたっていうのと
近所のレストランの売り上げが5%アップした。
同じ5%アップでも金額にするとベラっぽに違うじゃないですか。
規模違います。
ゼロが3つ4つ普通に違うじゃないですか。
近所のレストランこれ適当に言いますけど
年間5%アップしたんで年間の年償売り上げが500万アップしましたと。
1億だったのが5%アップしたんで500万アップしましたと。
だから例えばうちの会社がそれをやったとして
うちの会社にロゴのリデザインプロジェクトで500万払ったとしたら
もう1年経ったら元取れてるじゃないですか。
だから500万で発注して良かったねって話になるんですけど
マクドナルドの年償僕知りませんけど適当に言いますけど
5%アップしたって言ったら50億とか
年間50億とか売り上げが増えたこととかなると思うよ。
ってことはうちの会社に例えば1億で
そのロゴのリデザインの案件を発注したって
安いもんなんだよね。
49億利益出てるからね。
すっごい単純に言ってるよ俺は。
すごい単純に言ってるんだけど
そうなんですよ。現実問題。資本主義だから。
資本主義の世界だからね。
ってことはクライアントさんのビジネスの規模で
やった仕事のインパクトがマイナスもあるんだけど
プラスもマイナスも大きいわけ。
ポジティブインパクトを与えた場合に
クライアントさんのビジネスの規模に対する
デザインの投資価値
影響の金額よりも低ければ
それはリーズナブルな金額なんですよ。
投資と考えればね。
なぜならデザインっていうのは
投資だから。
コストじゃないからインベストメントだからね。
デザインにかけるお金っていうのは投資なんですよ。
これ多くの企業さんが見やまるんですけど
ウェブサイトを作る経費がかかったみたいな。
それコストじゃなくて
作ったことで
ビジネスにポジティブ影響が
売上が上がったりするわけだから
それっていうのがROIっていう
リターンオブインベストメントの世界なので
かけたお金以上に
多くのお金が生まれれば
それで利にかなってる
金額っていうのは。
それを忘れがちだから
単なるコストだと思って
いやいやいや
隣のデザイナーさんは
あそこのレストランのロゴデザイン
500万でやったらしいけど
なんでうちに
ロゴリデザインをしてもらうときに
1億なのとかって
言われても
マクドナルドさんのロゴは
よくなったらどれだけ売上が増えると思うんですかって
本当は言いたい。
でもね
結局本当はそういうもんで
マクドナルドにロゴデザインしたら
近所のレストランのロゴデザインと
ロールが同じかったら絶対違うからね。
そうですね。
だってマクドナルドに
取締役会に何人いるのかとかさ
そこで事前リサーチ
ユーザーテスト
コピーライトのチェックとか全部やらなきゃいけないから
ステークホルダーが多いですよ
そうそう
インパクトが大きい仕事ってのは
手間もかかるんだけど
念頭に置いとくべきは
それが生み出す
ビジネス的
ポジティブ影響が
その見積もりに比例したって
本当はいいはずなんですよ
実際そうなるべきだと思いますけどね
ここまで聞いて質問あります?
理想的な見積もりの出し方は
まだ実現までは
程遠そうな
デザイン業界はね
システム開発業界だと人月スタンダードじゃないですか
あれはね
デザイン業界よりは
出しやすいよね
プログラム書いたりとか
システム構築するときって
デザインと違って
時間かけなきゃいけないものは
かけなきゃいけないからね
でもデザインって本当に
いいものを作り出すのに
デザインの見積もりについて
めっちゃ時間かかるケースと
短期でもできるケースがあるのと
時間かかった割に
いいものできないケースあるよね
それはデザイン作業じゃない
あまり重要じゃないことに
時間をかけさせられちゃってるから
一番理想的なのは
本当に
可変性で
やったらやった分だけ
お金もらえることなんだけど
そんな甘い世界ではない
のがデザイナーの
大変なところ
でもその一方で
スキルと経験があって
いいものを作れる人であれば
短期間でも稼げますからね
先ほどの
ピカソの
偽りというのは
本当か嘘か知らないですよ
僕が読んだのは
ピカソが有名になってから
道を歩いてたら
そこですれ違った人に
ピカソさんだって言われて
サインくださいって言われて
そのサインと一緒に
スケッチ絵を描いてくださいって
言われて
いいよって
はい、10万円みたいな、もう数字あって1人言ってますけど、はい、10万円とかって言われたんだって。
えっ、30秒サッサクってスケッチしただけで何で10万取るんですかって言ったら、
ああ、60年と30秒だよって言って。
へー。
ピカソが今まで生きてきて、そこで培ったものプラス30秒で描いたからっていう意味ね。
人生経験プラスって。
そうですそうです。
だから30秒で描けてないってことなんですよ。
ここまで積み上げてきた経験と知識とスキルがあって、それで描いたから。
ちなみにね、この話をこの前友達と冗談話してたら、
例えば30秒で描いてくれたピカソのスケッチを10万でも全然安いと思うけどね。
それ今残ってたら、オークションとかかけたら何千万いく可能性あるよね。
だってその人のためだけに描いたスケッチだよ。
そのくらい価値が、描けた時間に比例しない境界。
アートとデザインは違いますが、それでも難しいよねっていうことで、
聞いてる人でこんな見積もりの出し方してるよっていう人にコメント僕が逆に聞きたいぐらいですけどね。
まあでも、本質的なのは、クライアント側のデザインプロジェクトへのリテラシーって言うんですかね。
理解ですかね。
こういうところで困るとか、つまずつとかコストがかかるっていうのを理解してもらう必要。
これが大前提としてあるんだなっていうのは聞いてて。
理解してるお客さんは得てして、結構な予算を割いてくれますね。
皮肉にも。
デザインなんてそんな重要じゃないと思っちゃうと、
これさっき言った投資じゃなくて経費だ、費用だと思っちゃって、あんまり予算使わない。
っていう風に分かれちゃうよね。
っていうのは正直な僕の愚痴です。
クライアントの理解を深める
これ前のエピソードとちょっと関連してなんですけど、
前のエピソードでデザイン会社の案件は新規と既存っていうのがあるんですけど、
新規の方ってあんまりリテラシーってまだないと思うんですけど、
既存になって大事って気づいて、見積もりの仕方とか対する反応とか変わったケースってあったりします?
あるある。大事って気づいたというよりは、やってもらった結果すごいビジネスが儲かったんで、
そこで余裕ができたんで、今度はもっと予算組めるかもみたいなのはもちろんありますよ。
数字でその結果を目の当たりにした。
それは売上が上がったのか利益が上がったのかコストが下がったのか採用が有利になったのかいろいろありますけど、
それで増えたっていうのはありますよ。
これが結構本質的な気がします。
理想的な見積もりに近づくためには。
そうだね。
じゃあポッドキャスト締めに入っていきたいと思いますが、
まとめといたしましては、
まずデザイン案件の一般的な見積もりの算出方法とそれぞれの長所短所っていうところをまずは説明しました。
実際難しいと。見積もりの出し方は難しいっていうのがあるので。
いろんなピカスの逸話だったりとか、
理想的な見積もりの出し方についてディスカッションしてきたっていうのが、
今回のポッドキャストのまとめというところでさせていただきたいと思います。
本日もブランドンさんありがとうございました。
ありがとうございました。
このエピソードを楽しんでいただけた方はぜひ高評価、チャンネルフォローよろしくお願いします。
またサンフランシスコデザイントークは番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
番組概要欄にあるGoogleフォーム、
Spotifyでお聞きの方は各エピソードのQ&A欄からお送りいただけますのでお便りお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。