高齢者の努力と不安
どうも、ボブです。今日はですね、不安と闘いながら日々を暮らす高齢者に対しての支援についてちょっと考えたいなと思います。
今日も答えのない話になるんですけれども、
今日ですね、それこそ訪問してきた方で、毎日ですね、階段の上り降りの訓練を頑張っている方がいるんですよ。
その方は、もう7年前ぐらいに脳出血で入院をしてですね、病院に運ばれて、左の半身麻痺になってるんですね。
ただ何とか今、麻痺で手も満足に動かせない、足も痺れがある状態なんだけど、
2本足で何とか歩いてるわけです。
足もね、一歩歩いて引きずって、一歩歩いて引きずって、みたいなそういう歩き方なんですけど、
一時期グッと悪くなって、でも頑張ってリハビリを続けて、
今は毎日自主訓練としてですね、階段が4階の階段を毎日上り降りして、
その下に降りてちょっとね、200メートルぐらい歩いて往復して、そしてまた階段を上る。
そんなのを、雨の日は外の歩きはないんですけど、階段の上り降りは欠かさないんです。
もう1年半ぐらいカレコレ、毎日続けてるんですよ。
これめちゃくちゃすごくないですか。
僕なんて筋トレ、腕立て伏せとか腹筋を毎日やろうと思ったら3日坊主。
ウォーキングしようと思ってももう2日坊主。
もう全然続かないのに、この方毎日続けてるんですよね。
本当すごいですねっていう話をした時に、普段どういう気持ちでやってるんですかって言ったら、
僕はもうね、これから病気的にもこれ以上良くなることがないっていうことがわかっている。
だから、今後いずれ悪くなるっていう不安を抱えながら、それでもね、毎日やっているんだと。
普通ね、ダイエットだったり筋トレだったら、この頑張った先に自分は痩せてきれいになるとか、
頑張った先にムキムキになってかっこよくなるとか、そういう兆しがあるから頑張れるじゃないですか。
でもこの方違うんです。この先に不安があるんです。
で、不安があって、もうこれで怠けてしまったら即入院だったり即施設、今のうちで過ごすことができないってわかってる。
だからこの不安を回避するために毎日努力しているんだっていうんですね。
これもう真逆ですよね。
なんか良くなるためにやっている行動と不安を回避するために毎日努力している。
同じ努力していることだとしても全然違う。
いやー旗から見ればその不安にこれからもう悪くなるかもしれない。
こういう不安を抱えてるんだったらそれこそ続かない。
これから良くなるって信じることもできる僕らがなぜか続かないっていうね。
なんじゃこりゃと。
なんと自分は甘えているんだと思ってしまうような。
ただこういうねもう尊敬すべきリスペクトですけど、こういう方がちょっと悲しくなったんです。
頑張ってこの先不安があるっていう。
それを回避するためにやっているっていう。
どっかでまた悪くなってしまう可能性もある。
転んでしまったら即入院。
こういうリスクと不安を抱えながら毎日頑張っているっていう状況。
ケアマネージャーの役割
これに対して毎月ケアマネージャーはどうですか。
先月とお変わりありますか。
何かサービス状況。
デイサービスとかヘルパーさんとか何か要望とかありますか。
そういう話を聞いたりね。
体の状況とかの変化を聞いたり。
特に変わりありません。
先月だったら何も変わりありませんよ。
ヘルパーさんとかサービス事業所何も要望ありません。
日々これを頑張って続けていくしか私にはないんですと。
ケアマネージャー何したらいいんですか。
毎月ただ状況を聞いて。
頑張ってますね。
励まして。
また来月来ますねって言って言うんですよ。
これを数ヶ月続けています。
数ヶ月どころか1年半それこそね。
続けている状況なんですよ。
ちょこちょこサービスの追加だったり変更あったりするんですけど。
やってることはほぼ変わらない。
ケアマネージャー僕たち。
僕たちが高齢になった時に。
思い出と支援の提案
同じ状況になった時。
何をして欲しいんだろうな。
何が求められるんだろうな。
って思った時何があるんでしょう。
皆さんどう思いますか。
この方がですね。
ちょろっと今日お話をしてたのは。
僕あんまりにいろいろ言うもんだからですね。
でもね。
しいて言うなら。
自分に楽しみでもね。
作ればいいんだけどな。
って言ってたんですね。
楽しみか。
とはいえ。
家の中でできることって限られているし。
デイサービスっていうのも。
もう経験したけどもう行かないと。
訪問リハビリとか。
そういったのも利用したけど。
もう自分で自主トレイした方がいい。
だからだいたい介護サービスのこと全部わかってるんで。
介護に関するサービスでの支援はもう望んでないんですね。
こんな状況で。
何ができることあるんだろうか。
この人に何かスパイスを与えるとしたら。
何かできることってあんのかな。
思ったときに。
どっかね。
今まで行ったことのある場所で。
もう一回行きたいなっていう場所だったり。
ちょっと行ってみたいな。
どうせね。
毎日変わらない日々だったら。
どっかでちょっとこう出かけて。
行きたいところ。
景色いつもと違った景色を見る。
いつもと違った食べ物を食べる。
そういうことができたらいいな。
っていうのは言ってたんですよね。
そこで。
慈悲でね。
今お出かけのサービスやってるところもたくさんあります。
そういうところをちょっと提案をさせてもらいました。
例えば。
行きたい場所。
景色のいいレストランとか。
以前ご夫婦で行った思い出の場所だったり。
そういったところをね。
希望すれば。
予算いろいろあると思うけれども。
年に一回でも。
行きたいっていうところがあれば検討できますよ。
お話もしました。
お金かかるからなとは言ってたけれども。
もしくは。
ちょっとした工場見学だったりね。
図書館で本を借りるとか。
そういったことも介護保険でできないんですよ。
ですけど。
慈悲サービスだったらできる。
こういう部分の支援。
美術館に行くとか。
公共施設に行くことの支援みたいなのが。
ちょっと高費でできてもいいんじゃないかなって思ったりするんですよね。
例えば社会福祉協議会の支援の中でそういうサービスが。
慈悲サービスよりも格安であるとか。
その代わり公共機関で行ける範囲に限る。
それでもいいじゃないですか。
美術館行ったり。
そういう支援サービスがね。
連れて行ってくれるサービスっていうのがあるだけで全然違うと思うんですよね。
高齢者は無料で行けるところだったり半額になったりいろいろあるけれども。
行く手段ないじゃんみたいなね。
タクシーで行けようかもしれないけど。
それもなかなかね。
大変だったりするわけですよ。
だからなんかね。
そういう支援ができればまた違ってくるんじゃないかなって思うんですよね。
こういう話を本人とさせていただいたところ。
いろいろね。
過去の思い出話だったりとか。
自分の行ってみたいなっていうところ。
ここ美味しかったよねとか。
ここの景色綺麗だったよね。
そういう話をする。
これも結構大事だなって思いました。
今まであんまりそういう話をしなかったんだけども。
そういう時にちょっといつもよりも生き生きしてたんですよね。
頭の中でイメージをする。
あそこはすごく良かったなとか。
そういうイメージをしたり。
そこの映像を見たりとか。
地図でね。
そこの場所を調べて。
ここここみたいな。
そこの今Googleマップとかあるからですね。
そこの地域の雰囲気をぐるーっと見せたりして。
こういう感じだったね。
今はあの時と違うねとか。
そういうのも結構大事だったりするなって思いました。
バーチャル旅行じゃないけどね。
デイサービスとかでそういうのやってるところもあったりしますね。
でもそういう本人がここ良かったって思い出すとかね。
感情がもう一回復活するような。
そういうものを引き出すっていうことって結構大事だなって改めて思いました。
なかなか実際に行くってなると本人も大変だしお金もかかるし気合もいる。
でもバーチャルでもいいからいろいろと思い返して。
いろんな思い出話を家族とする。
そういうのすごくいいかもしれないなって思いました。
ではでは。
今日はねちょっとなんかね。
すっごい頑張ってんのに悲しい顔をしてる。不安な顔をしてる。
そういう方になんかできることってないのかな。
すごくねちょっとね僕自身ももどかしい気持ちになりました。
でも一つ実際に行くっていう手段を試してみる。
だったりそれをね手段があるよっていうことをね認識してもらう。
もしくはそこに行った思い出をたくさん話してもらってイメージして。
実際写真でも動画でもいいちょっと見てみる。
こういう風なことってせめて僕らのできることかもしれないなってちょっと思いましたというお話でした。
何かねコメント欄でもこういうのあったらいいと思うよとかいろいろご提案あれば教えてください。
僕も日々ねケアマネージャーしながらもなんかできないかな。
これが仕事なのかなとかね思う時もあったりします。
悩みながらもちょっとねこれからのケアマネージャーこれからの福祉どういうあり方がいいのかなというヒントをね自分自身も作っていきたいなと思ってます。
ではではご視聴ありがとうございます。
