コーチやコンサルタントの前提
おはようございます。ライフバランス×タスク管理コーチのしろうずあつしです。この放送は、コーチ歴20年の僕が、行動科学やコーチング、そしてライフバランスやタスク管理について、仕事も生活も大切にしたい、あなたに向けてお届けする番組です。
今週は、コーチやコンサルタント、アドバイスをする人のやり方について、お話をしたいと思います。
コーチ、コンサルタント、カウンセリング、いわゆる助言をする人の前提というのが、僕はいつも気になっているんですよ。つまり、何か間違っているんじゃないかなと思うことがよくあるんですね。
結論から言うと、アドバイスをする人の何が間違っているのかというと、自分の正しい方法を相手ができるようにするということがその人の仕事だと思っているわけです。自分の正しい方法を相手ができるようにすると。
これね、全然そうじゃないんですよ。ちょっと説明しますね。まずね、できないという状態というのは、行動覚的に言うと2つの原因しかないんです。1つは、全くやり方がわからない。だから、全くやり方がわからないわけですから、これは説明しないといけないんです。
2つ目は、やり方は大体わかっているんだけれども、自分ではできない。より正確に言うと、自分では繰り返すことができないというふうに表現するんですけど。だから、1回は一緒にやってみたらできたんだけれども、2回目は1人ではできないとかね。
最初の全くやり方がわからない場合は、やり方を教えないといけないです。だから、これはコンサルタントというところがやり方を伝えるというフェーズですね。
一応やり方がわかるというふうなときには、2つのケースが考えられるわけです。1つはやり方がわかるけれども、本当にこのやり方でいいのか納得していないというケース。だから、自分ではなかなか繰り返すことができない。あるいは、何回か実践しようという気が起きない。
つまり、その方法がいいかどうかというのがあまり納得しないということですね。もう1つは、シンプルにやり方は確かにその通りだなと思っているけれども、練習とか実践が足りていないので自分では繰り返すことができないというケースですね。
例えば、納得しているかしていないかということなので、納得していないからできないのか。あるいは、納得しているけどできないのか。つまり、納得が問題の場合は、これは実際、納得をさせるしかないんですよ。
納得していないのであれば、納得できるように説明するというふうにみんな思うんですけど、現実的に説明しても納得していない場合は、これは現実解ですよ。やってもらうしかないんですよ。やってみて、ああ、なるほど、こういうことかというふうにわかってもらう。
もしくは、納得しているけど実践できないという場合は、やってもらうしかない。ということは、実際にやってもらう以外に納得していようがしていないが、やり方を理解する方法はないわけです。
だから、ここまで考えてみると、コーチやコンサルタントって何をしたらいいかというと、全く知らない人にはやり方を教えてあげましょうと。やり方がわかれば、自分でできるようにするしかないと。
相手にやり方を理解してもらって何度も実践してもらうことによって成果が出るということしかないということですね。これは前提です。つまり立て前というか、一応こういうことになっているということなんですよ。やり方を理解してもらう。そして、やってもらって成果を出すと。
実践の障害と解決手段
でね、現実はちょっと違うんですよ。現実に起こることっていうのは、例えばそのやり方っていうのがね、正しいやり方がその人に合わなかったりとか、実践しようとしたりするときに、ある部分がね、こうひどくその人が苦手だったり、なぜかわからないですよ。
わかる場合もありますけど、とにかく普通の人にはできるんだけど、その人だけはできないとか、あるいは思いもかけない障害があったりとかね。他にもよくある障害っていうのもあるんですよ。例えば子育て中で本当に外に出ることができないとかね、そういうふうなことってあるわけですよ。
だとするとね、現実的にコーチやコンサルタントがやることは、一つはどうしてもできないっていうふうなところを代行することです。つまり代わりにやってあげるってことですね。だってそうしないとできないから。代行は別に自分でなくても他の人が業者に頼んでもいいですよ。
もう一つの方法は伴奏する。つまり一緒になってやってあげて苦手の克服や障害のクリアの仕方を個別に解決することなんですよ。こうするとやり方を理解してやることを繰り返すことができます。個別に解決することなんです。
ちょっとここまでまとめますよ。少しややこしいんでね。コーチやコンサルタントがやるべきことというのは、まず一つ目。1、やり方を説明する。もしくはやり方を理解してもらう。2、実践してもらう。3、実践するときの障害を明らかにする。
4、代行するか伴奏するかを決断してもらう。5、伴奏するのであれば伴奏してできるようになってもらう。基本的にこれだけなんですよ。
だからすごくシンプルというかわかりやすいんですけど、大抵の人が詰まるのが3番目の実践するときの障害を明らかにするということから先なんですよ。3、4、5っていうのがこれが大抵の人が詰まるんです。クライアントが詰まるのは実践するときの障害が明らかになってないんですよ。
だからなかなかね、やり方はこうだというふうなことを例えばこのサルタントナリが言ってるんだけれども、それが自分でできないと。
それはどういう状態かというと、実践するときに自分に特有の障害っていうのがちょっとよくわかっていないんですね。
つまりこれが現実的な話で、現実的には何か一つ絶対に正しいやり方とかはないんです。全部個別解なんですよ。クライアントの需要にもよるし、例えばクライアントとクライアントのお客様との関わり方っていうのにもよると思います。
だからその人なりに成果が出るやり方を見つける必要がある。これがとても重要なんですよ。
つまりコーチやコンサルタントの重要な仕事としては、クライアントの個別解を見つけるサポートをする必要があるんです。
これもう一回言いますよ。重要なんでね。
コーチやコンサルタントの重要な仕事としては、クライアントの個別解を見つけるサポートをする必要があるということですね。
だから自分のやり方をね、これが正しいんだって相手に強制するものではないんですよ。これ以外の方法ないですとかいうのは意味がないんですよ。
だってこれ以外の方法がないのであれば代行か伴奏かしかないわけですから。
クライアントの個別解を見つける重要性
でもね、代行にしろ伴奏にしろ現実的にはやってみたらね、あ、なるほどここがうまくできてなかったのかっていう方法がね、つまり個別解が見つかることってよくあるんですよね。
よくあるっていうかほとんどそうですね。それ以外のことっていうのはあんまりないですね。
だからね、何度も言いますけど、コーチやコンサルタントの重要な仕事、あるいはね、仕事として前提として、
あるいはね、仕事として前提とするのはクライアントの個別解を見つけるサポートをすることなんです。
だからね、この前提を持っていないとコーチやコンサルタントね、今すぐ切ってください。
そうじゃないとね、いつまで経っても成果が出ませんからね。
クライアントの個別解を見つけるサポートをすること、この前提ね、めちゃめちゃ大事なんでね、ぜひ覚えておいてください。
はい、今日はですね、コーチやコンサルタントが前提にすべき話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。最後まで聞いてくださってありがとうございます。
お相手は白渦厚次でした。では、いってらっしゃい。