セミナーの目的
おはようございます。ライフバランスWタスク管理コーチのしろうず厚司です。
この放送は、コーチ歴20年の僕が、行動科学やコーチング、そしてライフバランスやタスク管理について、
仕事も生活も大切にしたい、あなたに向けてお届けする番組です。
先日、初めてお伺いする企業様で研修を都合2回実施したんですけども、
ありがたいことに、次の依頼をいただきまして、そのまま、参加者の感想をいただいた時に、
今までで一番良かったですとか、実際に活かせそうです、みたいなものをいただいたんですよ。
とってももちろん良かったんですけど、別に自慢したいわけではなくて、
僕はあんまり話が上手な方じゃないと思うんです。
慣れてはいるとは思うんですけど、決して話が上手だとはあまり思わないんですよね。
有名な先生でもないんですよ。
でもリピートはそこそこ多いと思うんです。
実際ほとんどリピートだけでずっとやってきたって言ってもいいぐらいなんですよ。
じゃあ何でそういうリピートが起きるのかっていうと、結構理由はシンプルだと思って、
研修とかセミナーとかっていうのを終わった後っていうのを一番大切にしてるというか、
そこをイメージしてるからではないかなと思うんです。
つまり多くの講師の人は、例えばセミナーとか研修中に、
どういうふうに内容をうまく伝えるのかとか、どうやってその場での学びを最大化するのかみたいな、
そこの場をどういうふうにうまくやるのかっていうことに意識が向きがちなんですよ。
でも僕はこれはどっちかっていうとあまり良い方法ではないんじゃないかなっていうふうに思ってるんです。
もちろんそれ大切ですよ。
ただそれだけだと参加者の視点っていうのは、参加してるその時にしか向かない、そこに固定されるので、
その場では良かったけれども実践されないみたいなね、そういうセミナーとか研修とかになりがちなんですよ。
成果っていうのは必ずセミナーのその部屋の外、実際にその人たちが外に出てから、現場に出てから起きるわけです。
成果はその研修室のセミナー室の外で起きるんです。
だから会場は今ここで分かったっていうことで終わってしまう場所ではなくてね、あくまで未来を設計する場所である必要があるんです。
つまりですね、未来の作戦会議をする場所なんですよ。
だからここが一番重要なところなんですね。
効果的な質問の重要性
作戦会議がいくらうまくいっても、作戦がうまく実行できるわけではない。
ですよね。
セミナーとか研修とかに期待されているっていうのは、少なくとも参加者が潜在的に期待していることっていうのは変化なんですよ。
ビフォーアフター、だから現状とそれからその後についてどういうふうな変化が起こるのかっていうことがすごく重要なんですよね。
だからその研修を受ける前、セミナーを受ける前はこうだった。
そしてセミナーとか研修によって変化が起きてその後こういうふうに変わったっていうふうなことが参加者が一番得たいものなんですよ。
ということはね、その研修とかセミナーの内容とか講義っていうのはあくまで呼び水に過ぎないんですよ。
だから参加者とかのそれぞれの現状っていうのをしっかり理解して、そしてそれに対してレクチャーをして、そしてその後ではどうしていくかっていうことを話し合うっていうことがすごく重要なわけです。
作戦解説がね。
具体的にどういうふうにやるのかっていうと、例えばね、現状の話をしてもらいましょうって言ったときに、よくね、じゃあね、今現状どうなってるかそれぞれでお話ししてくださいとかいうふうな形でずいぶん乱暴な質問をする講師の人がいるんですけど、
そういうあんまり考えてない質問だと全然ダメなんですよ。
研修とかセミナーって質問力っていうのはね、むちゃくちゃ重要ですからね。
例えばね、どういう質問するかっていうと、じゃあ今から現状についてね、皆さんにお話をしていただきたいんですけれども、今あなたが最も解決したい問題は何でしょうか。
今日の研修のテーマとは関係なくても構いません。
今あなたが最も解決したい問題は何でしょうか。
そしてその理由はなぜでしょうか。
まずはね、お一人で考えてみてくださいみたいに言うわけですよ。
そうするとね、参加者の人はね、そのときに一番重要だと思う問題について普通に考えるわけじゃないですか。
一生懸命考えますよね。
これが今一番自分は気になってる。
その後にですね、ではそのあなたが最も解決したい問題は、今日の研修のテーマのどの部分が役に立つだろうというふうに思われるでしょうか。
あなたが解決したい問題の問題は、今日の研修のテーマのどの部分が役に立つんじゃないかなというふうに考えますか。
それはなぜでしょうか。みたいなね、そういうふうな質問するわけです。
そうするとね、参加者は一番解決したいことについてと、今日の研修の関連付けを自分で何とかつけようとするわけですよ。
例えばね、部下育成に実は自分が一番変わっていると。
今日の研修のテーマは問題解決手法についての研修だとしますよね。
一見関係なさそうですけど、そうするとそれを何とか結びつけようとすると、
部下が困っている問題を問題解決手法を使って一緒に解決できるように、一緒に解決できる方法を指導できるように、
今日なんかね、そのヒントが手に入ればいいと思いますみたいなふうに、無理やりでもいいからね、それを結びつけるわけですよ。
そうするとね、がぜん目標がね、リアリティを持ってくるんですよ。
今日の研修でこれを手に入れて、そしてこれをやろうみたいなふうな気持ちにすごいになるわけですね。
現状がはっきりすればね、後は講師がレクチャーをします。
もちろんレクチャーの間もね、あなたの今日のね、さっき言ったその目標を忘れないでくださいねみたいなね、そういう注意喚起とかも必要ですよ。
最後はね、レクチャーが終わって、そしていろいろ話をした後に、じゃあどういうふうに行動するのか、
なんか発表してください、あるいはなんかそれぞれ話してみてくださいみたいなことを言う人がいるんですよ、そういう講師がね。
思考の促進
今日受講してみてのね、感想でもいいので言ってくださいみたいなことをね、言うわけです。
感想で言ってくださいみたいな話になれば、みんな今日は良かったですとかね、今日すごく勉強になりましたみたいなね、そういう感想を言うんですよ。
感想を言っても仕方ないんですよ。前向けな感想があればそれはなんかこう雰囲気が良くなりますけど、
でもそれはさっき一番最初に言ったように、別にその作戦会議の場の雰囲気が良くなったところで良い作戦が実行できるわけではないんですね。
じゃあどういうふうな質問したらいいかというと、じゃあ今日の研修を通じてあなたが解決したい問題にどんなところが役立ちそうだというふうに気づきましたかとかですね。
あとは今日の研修でね、あなたの課題解決するのに何か気づいたこととかね、自分で感じたことっていうのをちょっとお話してくださいみたいに言うと、
今日気づいたのは、もしかすると部下の問題解決っていうふうにちょっと思ったんですけど、部下自身が実は問題が何かっていうのはあまりよくわかってないんじゃないかということに気づきましたねとかですね。
そういうふうな何に気づきましたかというふうに言うと、こういうところに気づきました。どういうことを感じましたかというと、こういうふうに感じましたというふうに言うわけですよ。
こういう質問ってめちゃくちゃ重要なんですよ。そうすると、今日気づいたことはみたいな話はボロボロ出てくるんですよ。
こういう質問型っていうのは、やっぱりオブザーパーとして参加しているだけでは絶対にわからないと思うんですよね。
だから、セミナーとか研修の内容があんまり重要ではない。重要ではあるんですけど、それが一番重要ということじゃなくて、セミナーとか研修とかの場で参加者がやっぱり思考をすること、作戦会議ですからね。
他の人の話を聞いてさらに視点を広げるっていうことなどが、セミナーとか研修とかの本当の価値だということがよくわかると思うんです。
だから変な言い方ですけどね、今ここに集中させないことが重要なんですよ。何度も言いますけどね、セミナーとか研修はこれからの作戦会議ですからね。
だから事件は会議室で起きているわけじゃないんですよ。この後の現場で起きているんですよ。
だからそれを忘れないようにやっていくっていうのがすごく重要なポイントなんじゃないかなというふうに思います。
ぜひ参考にしてみてください。
今日はその場だけでは終わらせないセミナーの作り方って話でした。いかがだったでしょうか。
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本日は以上です。最後まで聞いてくださってありがとうございます。
お相手はスルーズ厚地でした。では、いってらっしゃい。