セミナーの目的
おはようございます。ライフバランス×タスク管理コーチのしろうずあつしです。この放送は、コーチ歴20年の僕が、行動科学やコーチング、そしてライフバランスやタスク管理について、仕事も生活も大切にしたい、あなたに向けてお届けする番組です。
今週は、セミナーとか研修とかの作り方みたいな、そういうふうな話をちょっとしてるんですけど、前回、セミナーとか研修の価値は会場の外で生まれますよ。だから会場は、その外の未来を設計する作戦会議の場にしましょう、みたいな、そういうふうな話をしたと思います。
今日はですね、じゃあ、どんな内容にしていったらいいのかっていう話をね、ちょっとしたいなと思うんですね。前回どっちかというと、その内容とか、そのコンテンツをね、伝える、それをいいものにしようみたいなことばかりをね、考えるのは、良くない、良くないというかね、そればかりを考えてしまいがちなんですけど、でも一番重要なのは、その中身というよりも、
それを、実際にね、研修とかセミナーとかの外で起こる、外でしか成果は生まれませんよ、みたいなね、そういうふうな話をしたんですけど、とはいえ、その内容とかね、コンテンツっていうのはどういうふうにやっていったらいいのかっていうふうな話をちょっと今日したいと思うんですけど、
セミナーとかってね、学習が目的になると思うんですよ。で、学習したって言えるのは、行動が永続的に変わったっていうのが、これ学習したって言える状態なんですね。
例えばね、いつも7時に起きる人が毎日6時半に起きるようになったと。これは学習なわけですよ。変わったわけです。7時から6時半に。で、じゃあその6時半に起きるようにするにはどうしたらいいか。つまりね、変化を起こすにはどうしたらいいかってことなんですけど、これね、自分の関心の中で起こってる、問題が起こってるっていうことがすごく重要なんです。
自分ごとでことが起きてるっていうことなんです。例えば、7時に起きてた人が6時半に起きるようになった理由っていうのは、7時だったら通勤でね、会社に着くのがギリギリのギリギリだと。そういう不都合があるということが変化の理由になるわけです。
だから、何かね、自分ごとでないと行動に移らないんですよ。例えばね、遠い国の選挙の不正問題みたいなのがあったとするじゃないですか。国際的にもいろいろ非難を浴びてるみたいなことがあったとしますよね。
でも、確かにその問題っていうのは重要だし大きな問題ではあるんだけれども、自分ごとではないからあんまり問題ではないですよね。それよりも、いつも行ってるランチで買ってるお弁当屋さんのお弁当が30円値上げしたみたいな、そっちのほうが大きいですよね。そっちのほうが自分ごとですからね。
だから、じゃあお弁当買うんじゃなくて作っていこうかみたいな行動の変容が起こるわけですよ。だから、大原則としてその内容っていうのを自分ごとにする必要というのがあるわけです。
でね、その自分ごとっていうのも実は2種類あって、これが今日の大きなポイントなんですけど、一つは問題って言われるものです。もう一つは課題っていうものなんです。つまり自分ごとっていうのは問題と課題と2つあるんですよ。
これどういうことかっていうとね、例えば私たちが買い物に行くときっていうのは実は2種類の買い物があるわけです。一つはね、どうしても必要なものを買うっていうときですよね。消耗品とか日用品とかですね。靴下とかね。
靴下とかって買わないといけないから買うんですけど、ニーズは高いんですよ。だけど靴下買うのにときめく人ってあんまりいないと思うんですよね。もう靴下どうしても欲しいっていう人じゃなくて、どっちかっていうともう古くなってきたからとか破れちゃったからとか言って買う人が多いと思います。
だからできるだけ安く買いたい。早く手に入れたい。別にどこで買っても同じだみたいにやっぱり思うわけですよ。そういう買い物になるんです。つまり必要なものを買うっていうときにはね。
で、もう一方の買い物っていうのは欲しいものを買うっていうときです。これって場合によってはね、指して必要じゃないかもしれないけれどもでも欲しいみたいなものですね。
例えば偶然洋服屋さんに入ってみたらすごくいいシャツがあってね。それが見てるうちにだんだん欲しくなった。もうめちゃくちゃ欲しくなったみたいなね。
これって買うときの心理状態って、まず最初にこのシャツいいな、欲しいなって思いますよね。で、一方でどっかで冷静にいやいや待て待てと。特に必要ってわけじゃないよなとか葛藤するわけですよ。欲しいんだけど必要じゃないよな。
で、自分の中で何とか欲しい理由をでっち上げようとするわけですよ。欲しいっていうか買う理由をね。いやいや、そろそろあのシャツも古くなってきたっちゃ古くなってきたしなとか。もう一枚ぐらいこういう色のシャツがあってもいいよなとかですね。勝手に理由をでっち上げるわけですよ。
で、同時にね。それを買ってそのシャツを着ている自分とかね。買ってそのシャツを見た人の、なんかいいシャツ着てんじゃんみたいなそういう反応とかを想像したりするわけですよね。で、そうすると最後はねちょっと高いけどもうこれ買っちゃおうかなみたいな話になるわけです。
こう考えるとね、あの明らかにね、必要なものよりも欲しいものを手に入れた方が満足度が高いですよね。だからセミナーとか研修とかも同じで、これはあなたに必要なものですよっていう風ないわゆる問題解決にしてしまうと、とにかく早く解決策を知って簡単に解決してしまいたいなっていう風に思うんです。
だからね、その内容を問題解決っていう風な形にしてしまうと、なんかね、すごく参加者から軽く見られてしまうんです。靴下みたいにね。だけどこれ課題解決にする必要があるわけですよ。で、課題解決にするとそれは欲しいシャツを手に入れたみたいな感じですごく満足度が高くなるわけです。
じゃあ問題解決じゃなくて、課題解決にするにはどうしたらいいかってことなんですけど、これね、まさにね、上手な洋服屋さんのね、店員さんみたいにね、振る舞うといいです。
まず最初にね、魅力を伝えるわけです。そのシャツのね。で、このシャツっていうのは本当に今年一番オシャレに見えるシャツですよみたいなことを言うわけです。で、次にその理由を説明するんですよね。
なんでオシャレかっていうと、このデザイナーはね、実はこのシャツを初めてね、デザインした人なんですよ。で、もともとね、この人って大人気のね、ジャケットをデザインしてて、このジャケットに合うシャツを自分で作ろうと思って作ったやつがこれなんです。だからね、これはすごくね、オシャレに見えるんですよみたいに言うと、おお、そうなのか。えー、なんか欲しくなってきたなみたいに思うわけですよ。
で、最後に自分ごとですね。これね、あのー、ジーンズにも合いますよ。えー、もちろんね、あの、ジャケットにはね、ぴったり合いますよみたいにすると、あー、そっか。あー、いろんな場面で着れるなーみたいにこう自分ごとになってくるわけですよ。
だんだん欲しくなってくるんですよ。自分にとってすごくいいかもみたいなね。こういうふうに、上手な店員さんみたいに伝えるんですよ。まず最初に魅力を伝える。そしてその理由を伝える。そして自分ごとになるような話をするっていうこの3つをね、伝えることがとても重要なんですよ。これ重要なんでもう一回言いますね。
魅力プラス理由プラス自分ごとです。で、この内容が伝わるとね、参加者はもう内容、コンテンツをね、もうこれ絶対自分のものにしたいっていうふうに思うわけですよ。ただ当然ね、セミナーとか研修の内容は実践されやすくなるし、実践されれば満足度も高くなるわけです。
だからポイントはね、セミナーとか研修の内容を問題解決にするんではなく、課題解決にするんです。問題にしてしまうとね、簡単に早く安くみたいに思ってしまうんで価値は下がる。靴下みたいにね、手に入れてもそんなに嬉しくはないっていうふうに思うわけです。
で、課題解決にするとね、参加者はね、その内容を手に入れるともうすごく嬉しい。やった、これがね、わかった、これが理解できた、嬉しいみたいな、なんか欲しい札を買った時みたいにね。だから満足感も当然高くなります。
もう一つ言えばね、価格もね、高くてもOKになるわけですよ。だからそのためにはね、コンテンツを説明するとき、セミナーとか研修の内容を説明するときに、上手な店員さんみたいにね、魅力プラス理由プラス自分ごとっていうふうな形でね、伝えるといいんじゃないかと思います。
満足度を上げる方法
これね、外から見るとね、あんまりわからないんですよ。なんか似たようなこと言ってるんですけど、問題解決と課題解決、なんか似てるじゃないですか。だけど、それをね、ちゃんと問題解決じゃなくて課題解決として伝えているっていうとね、参加者の満足度はね、全然変わってくるんでね、これはね、ぜひね、覚えておいてください。
はい、今日はセミナーの満足度を上げる方法って話でしたが、いかがだったでしょうか。さて、僕は週3回月月配信のメルマガを書いています。こちらではもっと深くて濃いけど分かりやすい話をしています。登録はもちろん無料ですので、ぜひプロフィール欄からご登録ください。はい、本日は以上です。最後まで聞いてくださってありがとうございます。お相手は白鶴厚次でした。では、いってらっしゃい。