00:07
おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、あつしです。この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、さらにプロコーチや講師として独立起業をする人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
はい、今週はですね、実践的な行動科学についてね、お話をしています。よく言われるのがね、お菓子を食べるのをやめたいとかね、人の悪口を言わないようにしようとかね、
何々をやめるとかね、何々をしないようにするみたいなことをやりたいとか、それを目標にするみたいなことを言って、わりと無意識にね、よく言うじゃないですか。
でもこのね、何々をやめるとか何々をしないようにするって、基本行動科学ではNGなんですよ。NGワードなんです。
あのね、人って生きている限り何かをしていない時間とか1秒もないんですよ。
なんか、この時間何してたって、いや何もしてなかったです。まあその何もしてないとは言うけど、少なくとも呼吸をしてたりとか、あるいは寝てたりとか、テレビを見てたりとか、いうふうなことってあるわけですよ。
だから何かをしていない時間とかっていうのは実はないんですよね。
で、行動科学でね、デッドマンテストっていうのがあるんです。デッドマン、まあ死んだ人ですね。死人テストっていうふうにも言ったりするんですけど、
その、死んだ人でもできるかどうかというテストをくぐり抜けて、死んだ人ができないものがですね、行動じゃ。
死んだ人ができないことが行動だというふうに言われてるんですね。
死んだ人にできるのであれば行動ではないんですよ。
当たり前ですよね。死んでるのにできるってことは。死んでるのにできるっていうことはですね、まあそれは行動じゃない。
だからさっき言ったお菓子を食べないとかね、人の悪口を言わないとかって、これ死んでる人にできますよね。
だからね、これ行動じゃないんですよ。だから行動じゃないものは当たり前なんですけど、できないんですね。
だからこれは目標とかには当然できないと。
わかりやすい例で言うとですね、廊下を走らないとかありますよね。よく学校でね。廊下走ったらダメよ。
これはね、デッドマンにもできますよね。死んでるので走らないことができますよね。
だから走らないっていう言葉は行動ではないっていうことがわかりますよね。
03:03
だからこれ目標として不適切なんです。だから正しくは廊下は必ず歩きましょうっていうことですね。
歩くことはできないですよね。だから行動なんで目標として行動覚悟で扱うことができます。
こういうとね、なんかわかってるような気になるじゃないですか。なるほどなるほどと。
でもね、現実にはね、なかなか判断に困ることがあるんですよ。
例えばね、まあこれもね、よくあるんですけど遅刻をしないとかね。これ行動でしょうか。遅刻をしない。
これ、デッドマンは遅刻をしないことはできないんですよね。
だって動けないんだから。だから遅刻をしないっていうのはできないから行動だというふうに
そのまま考えるとちゃんとデッドマンテストを通過するので遅刻をしないっていうのは行動だというふうに考えられそうなんですが
実は行動科学的に言うと遅刻をしないって行動じゃないんですよ。ここはややこしいんですけど理由はね、そもそも遅刻をしないっていうのは行動を表す言葉ではないんですよ。
私たちは普通に使ってますけどね。遅刻って状態なんですよ。だから遅刻をしない行動ね、言葉に言い換えると
例えば時間通りに家を出るとかいうふうなものですよね。これが行動になるじゃないですか。
だから時間通りに家は出ることができるけど、そもそも遅刻をしないっていうことは状態を表す言葉で行動じゃないんですよ。
もう面倒くさくなってきたでしょ。これ実際に企業様の中でこういうケースに出会いして説明するとほとんどの人は
さっきまで分かってたけどもう分からなくなりましたとか、面倒なんでもうちょっと別の簡単な方法を教えてくださいとかみんな言うんですよ。
そうなるだろうなと思うんですね。なので僕はめちゃめちゃ簡単な方法を伝えてるんです。
それをちょっとお話しますね。これは一番いいと思います。
単純にですね、やめるとかですね。テレビを見るのをやめるとか。
見ないというのは死んだ人をデッドマンに向けますよね。だからこれ行動じゃないんですよ。
見ている時間に何か別のことをしたいわけです。例えばテレビを見るのをやめるという目標を立てたいんですけれどもね。
誰々がテレビを見るのをやめようと。誰々がテレビを見るのをやめようということを考えるんじゃなくて、
実際に誰々が見てるというふうなものをもしやめたいのであればですよ。
その時間に代わりの行動を当てはめるんですよ。
その代わりの行動を習慣にする。例えばテレビを見るのをやめるではなくて、いつもテレビを見ている、例えば夜の9時から11時までこの2時間は必ず本を読む。
テレビを見ないではなくて本を読むという代わりの行動に変換すると。
06:09
その行動を増やすというふうなことに考えるわけです。
例えばお菓子を食べるのをやめるっていうのはこのままではできないので、代わりの行動は水を飲むとかフルーツを食べるとかね。
サラダチキンを食べるとか。
もしくはお菓子を食べるとやばいというふうなメモを見返すとかね。
どっかに書いてお菓子を食べるとえらいことになるよというふうなことがあって、お菓子を食べたいなと思ったときにはそのメモを見るみたいな、
そういう代わりの行動をあらかじめ用意して、リストにしていてもいいですけどね。
それを取るというふうなことにするといいです。
だから、やめたいというふうにそれをそのまま目標にするんじゃなくて、
やめてその時間に何をするのかということを考えて、新しく代わりに設定した行動を増やすというふうに考えるとめちゃめちゃ簡単にうまくいきます。
これね、本当に覚えていてください。
だからね、しないとかやめるっていう表現自体が思わず出てくるんですけど、
これが出てきたっていうことは代わりのことがまだ決まってないんだなと。
代わりに何しようかなということを考えるというふうにやるといいと思いますね。
しないとかやめるとかいう表現をやめましょうっていう話なんですけどね。
今やめるってできないって言ったよね。
はい、という話でした。
今日はですね、しないをやめるって話でした。いかがだったでしょうか。
さて、僕は週2回月近配信のメルマガを書いています。
こちらではもっと深くて濃いけど分かりやすい話をしています。
登録はもちろん無料ですので、ぜひプロフィール欄からご登録ください。
はい、本日は以上です。では、いらっしゃい。