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おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、あつしです。
この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、
さらにプロコーチや講師として独立起業する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
はい、今週はですね、実践的な行動科学についてね、お話をしています。
まあね、今日はね、行動科学は、こうすれば人はこう動くはずという思い込みではなくて、
実験やデータを使ってね、本当にそうなるのかっていうのを調べるものですよっていうふうな話をしたいというふうに思います。
例えばね、人は割引クーポンがあると買い物をするのかっていうふうに調べるときにはですね、
実際にクーポンを配ってデータを取るということで本当に効果があるのかを確認するわけですよ。
で、効果がなければ、このケースではクーポンが効果を発揮しないということがわかったということです。
なんか当たり前みたいに思えるじゃないですか。
だけどね、クーポンを配ればお客さんが来るというふうなことって、なんか普通に思うじゃないですか。
だけどそれが来ない。
だから、例えば、行動科学が間違ってるんだみたいなことを言う人が時々いるんですけど、そうじゃないんですよ。
行動が変わらないってことは、そのクーポンがその人にとってのメリットになってない、リワードになってないっていうことなんですよ。
よく誤解されるとこなんですけど、よく研修なんかでね、部下を褒めても言うこと聞かないんで、褒めても意味がないんじゃないか。
つまり、行動科学的に褒めるっていうふうなことって、やっても意味がないんじゃないんですか、というふうなことを聞かれたりするわけですよ。
だからこれね、なかなか言ってる方としてはね、「どうだ!」と思って、「あなた間違ってるんじゃないか!」みたいなことを言ってるかもしれないですけど、これ結構恥ずかしいことで。
もしかするとね、この行動が変わらないってことは、そのシチュエーションで褒められることがその人にとってのメリットになってないってことなんですよ。
もしかするとね、褒められてる上司のことをなんとも思ってないから、その人が褒めたって行動が繰り返さないのかもしれない。
もしくは、その上司のこと嫌いなんで褒められても嬉しくないんで、メリットになってないかもしれない。
あるいは、上司のこと嫌いではないんだけれども、この程度で褒められるっていうふうなことがあんまり嬉しくないので、シンプルに行動が起きないのかもしれない。
つまり、褒めているその人に問題があるのか、もしくは褒め方の問題なのか、みたいなことで。
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要するに、その人が褒めてることっていうのが相手にとってメリットになってないっていう話なんです。
だからね、こういうことをやったら人が動くんじゃないかっていうことで事前にわかるのではなくて、
その人が何かね、欲しくなって、行動の結果ね、手にしたものをまた欲しくなって繰り返しているとすれば、その手に入れてるものっていうのがその人の報酬になってるんだっていうことが後でわかるんですよ。後でわかるんです。
だからね、本人も否定するかもしれないんですよ。例えばね、「いや、僕は別にね、お金のために働いてるわけじゃないんですよ。」みたいなね、そういうふうな人っているじゃないですか。
でもね、実際にその人が昇給とかね、ボーナスが増えたっていう時の後に、モチベーションが高まったように見えて行動が増えたとかいうふうなことが実際に起こったんですよ。
これは実は、お金のために働いてるわけではないって本人は言ってるけど、ちゃんとお金がね、その人にとっての報酬になってるということなんですよ。
つまり、実際に昇給するとね、一生懸命働くようになるっていうか、お金のために働いてるわけではないって本人は思っていても、ちゃんとね、報酬になってる。お金が報酬になってるってことなんです。
これはね、コード科学のね、ちょっと面白いところなんですけど、本人の口から出る言葉よりも実際の行動を見たほうが本当の動機がわかるってことなんですよ。
この動機ってね、本当にたくさんのケースとか、たくさんの人を見てるとわかってくるんですけど、めちゃめちゃ集約されてくるんですよ。
僕が使うカテゴリーというか、分け方っていうのはHARMっていうものを使ってるんですけど、HARMっていうのはね、H-A-R-Mの頭文字を取ったもので、
Hはヘルス、健康ですね。健康っていうのが動機になってるよと。Aはアンビション。将来とかね、キャリアとかね、そういうのが欲しくて動機になる、行動の動機になる。
Rはリレーション、人間関係とか、恋愛とかね、あるいは結婚とかね。それからMはお金ですね。
この健康とか、キャリアとか、人間関係、それからお金。このどれかに集約されると思ってる。こういうふうにだいたいわかります。
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他にもね、得になることか、楽しくなることか、集団の中で承認欲求が満たされることみたいな、この3つに分けるとかいうふうな人もいるんですけど、それもね、全然正しいと思います。
分け方はいろいろなんですけど、結局ね、人って原始的な欲求で動いてるんだなっていうのがね、行動科学で言って丸わかりになるんですよ。
これはね、良いとか悪いとかじゃなくて、ああそういうもんなんだなっていうのがリアルにわかってきて、
まあ、それはそれでそういうもんだというふうな感じがしてきます。感じがしてくるというかね。良いとか悪いとかで言うようなことじゃなくて、もうそうなるからね、必ず。
だから、これが身も蓋もない証拠、つまりエビデンスベースということになるんですよ。
要するにね、行動科学って、人はもうメリットで動いてるっていうことがね、もう丸わかりになってしまうんで、なんていうかね、そういうもんだなっていうのがわかる。
本当に身近なことでもね、メリットで動いてるんだなっていうのはね、よくわかります。
そういうもんですよっていうふうなお話でした。
今日はですね、めちゃくちゃ身近なエビデンスベースって話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。では、いってらっしゃい。