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スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
まあなんでね、今回はちょっとホルモンについてちょっと深掘りして解像度を上げたいなと。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そしてね、そこからね、このホルモンの研究っていうのがめちゃくちゃ社会にでかい影響を与えていくっていう話が。
はい。
すごい面白い話があるんで、ちょっとその話をしたいと思います。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
はいじゃあまずね、これ一個事例を出して考えてみたいんだけど。
うん。
お腹空いたらお腹鳴るじゃない。あれってどうやって起きてる?
スピーカー 2
まずお腹になんか食べ物ないなっていうのをなんだ、お腹から脳にこう伝達とかいくんかな。
スピーカー 1
あーまあまあそうだよね、お腹になんもないっていうのをまず伝えないといけないからね。
スピーカー 2
うんうん。でそろそろ食べる時間だなっていうのをなんか脳が察知して、それをまたシグナルとしてお腹に送って、
そうしたらお腹鳴るみたいな、そんなイメージがあるけど。
スピーカー 1
いやいやまあ流れはそうですよ。
うん。
じゃあそれはどうやって行われてるのかっていうとこ。
スピーカー 2
それはもう神経を通して。
スピーカー 1
あー神経。お腹からまず脳に電気信号みたいなのがいって。
そうそう。
で脳があ、お腹空いてるってなったら胃を動かすみたいな、そういう感じ?
スピーカー 2
うん、そんなイメージ。
スピーカー 1
まあこれ非常に惜しくて、というか昔はそう思われてた。
うん。
昔の考え方って神経の電気信号ですべて成り立ってると思われてた。体って。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
なんだけど実はそうじゃなくて、これ今わかってることとしてはお腹がこう、胃が空っぽになると胃からホルモンが出て、それが脳に届いてお腹減ったぞっていうのを伝えてる。
うんうんうん。
でそこからは脳が電気信号で胃に食べ物が入る準備をしろっていうので、胃が動いてそれがグーってなってるってことなんだよね。
スピーカー 2
じゃあ前半のお腹から脳への信号は電気じゃなくて物質による信号ってこと?
そう。でその物質こそホルモンっていうことですね。
なんかやったな昔。
スピーカー 1
やった。
でこれ昔ねすべてが神経がコントロールしてるよっていうのは1902年に最初のホルモンが見つかるまでは生理学のパブロフさんっていう人が、パブロフの犬って有名だけどそのベル鳴らしたら犬のよだれ出てくるとかね。
はいはいはい。
そういうのがあってすべてが電気の神経でコントロールされてるっていうのが常識だったと。
はい。
だけどここで水蔵の水液の研究をしている人が胃に酸が入ってくると水蔵から水液が出るっていうのを実験してたんだよね。
うん。
で水蔵につながる神経を全部切断して同じようなことをして本当に神経でね伝達されてなったら何も起きないはずなんだけどそれでも水液が出てくると。
ほうほうほう。
電話線切ってんのに何かつながってるぞみたいなそういう状態よね。
スピーカー 2
うんうんうん。当時からしたらね。何でだってなるね。
スピーカー 1
そう。でこれが何でだっていうのを調べてみると実際は化学物質が出ていてそれが水蔵に行って水液を出すっていう命令をしてると。
はいはい。
これが初めて見つかったホルモン。
はい。
セクレチンってやつなんですけど。
スピーカー 2
じゃあホルモンは臓器と臓器の間のコミュニケーションを媒介する化学物質って思っとけばいい?
スピーカー 1
そう。一応ホルモンの定義としてはある場所で作られてそれが血液に乗って運ばれて特定の相手に命令をする物質。その物質のことをホルモンっていう。
スピーカー 2
なるほどね。じゃあ結構広いね。
なんかさ一般的に言うとさいやもうちょっとホルモンでちょっときついわみたいな。なんかあの水利中とかね。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
とかそういうのさよく言ったりすんじゃんなんか。だけどそういうイメージあるけどもっと幅広いってことなんですね。
スピーカー 1
そう。でどのホルモンなんみたいな。
スピーカー 2
そうそう。確かにどのホルモンだよって感じするよね。
スピーカー 1
そうそう。だからホルモンってこの定義に入ることってめちゃくちゃいっぱいあるよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
体の中ってさもう臓器と臓器同士もさ、いろんな物質でコミュニケーションとってたりとかするんで、それ全部ホルモンなんですよね。
スピーカー 2
血液に乗って別の臓器に命令するんだ。
スピーカー 1
そう。だからもう血液はもう道路ですよね。情報を伝える。
スピーカー 2
じゃあその神経みたいな電気信号よりはちょっと時間かかるよね。
スピーカー 1
そうだね。神経の方が圧倒的に早いです。
ちなみにこのホルモンっていう名前なんだけど、これはギリシャ語から来ててホルマオっていうのが刺激するとか活動させるみたいな意味だな。
刺激ってことですね。そこがすごいポイントになってる。
スピーカー 2
確かに刺激してるよね。命令してるからね。
スピーカー 1
命令してるからね。手紙みたいなものですよね。どっかからどっかへの。
これからするとね、焼肉のホルモンってやっぱわっけわかんないですよ。
スピーカー 2
だよね。ホルモンは化学物質みたいなイメージがあるから内臓じゃないやろみたいなね。
スピーカー 1
そう。全然意味が違うんだけど、これは2個くらい理由の説があって。
1個めっちゃ有名。関西でよく言われてるやつ。捨てるものホルモンから来てる。
肉とかで内臓って食べないからもともとはポイって捨てられてた。だからホルモンだからホルモン。
スピーカー 2
てことは焼肉でホルモンっていうのって日本人だけってことか?
英語かと思ってたら日本語だったっていうことか。
スピーカー 1
英語では言わないと思う。基本日本語だと思う。
あともう一つは昭和初期にホルモンって見つかったばっかりの時って生命の活力を与える物質。さっき言ったみたいな。
活動させるっていう意味。だからスタミナの源みたいな意味で流行したらしくて。
で、そこから食べると活力が湧く料理っていうのでホルモン料理として売り出されてホルモンになっていったっていう説。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
だから2つあるんですよね。もともとの医学用語としてのこのホルモンから来てるっていうのと大阪のダジャレみたいなやつ。
スピーカー 2
なるほど。どちらにせよ日本でしか通じないからさ。海外でさ。焼肉とかだったら通じるかもしれないけどホルモンとか言っても全然通じないってことですね。
スピーカー 1
そうそう。向こうから行ったらそれって男性ホルモンとかそういう体内の話じゃないの?みたいな。どういうことってなる?
っていうのがホルモンの前提条件なんですけど。これ種類がもちろんいっぱいあって代表的なのは3つ。ペプチドホルモンっていうやつ。
これはタンパク質からできてるやつですね。
インスリンとか成長ホルモンとかってここに入るんですけど。そういう種類。あとはステロイドホルモン。ここにステロイドって出てくるんですよ。
ホルモンの括りの中にステロイドホルモンっていうのがあって、これはコレステロールからできてる。
スピーカー 2
コレステロールってなんだっけ?
脂質ですね。脂質か。
スピーカー 1
脂が原料になって、形も似てるよね。コレステロールっぽい形をしているのがステロイドホルモン。
スピーカー 2
だからステロイドっていうのはコレステロールのステロールから来てるのかな?
スピーカー 1
そう。そこが一緒です。ここに男性ホルモンとか女性ホルモンとかそういうのが入ってる。
スピーカー 2
男性ホルモンや女性ホルモンはじゃあ脂なんだ。
スピーカー 1
形はね。今日ちょっとこの後はステロイドホルモンに焦点を当てるんだけど。
あとはアミンホルモンっていうやつもあったりしますね。
有名なのはアドレナリンとか。
睡眠の時のメラトニンとか。
この辺もホルモンの一種。
スピーカー 2
それは死んだ牛とかから取ってくるの?死んだ動物から?
じゃあ生後じゃない死後すぐのやつだったら臓器にまだホルモンとかがあるからっていう感じなのかな?
スピーカー 1
屠殺場なんで、基本的には豚だったら豚肉になる部分はそれはそれとして出荷されていって、
それで使われない部分ですよね。水蔵とか卵巣とか。
それを集めてきてホルモンを抽出するっていうのをやってたと。
スピーカー 2
そっかそっか。じゃあそのためだけに殺されるとかいうのがないのであればちょっと安心したわ。
スピーカー 1
それはさすがにコスパが悪すぎるからね。
スピーカー 2
確かに確かに。
スピーカー 1
例えば生理不純の治療にこのステロイドホルモンっていうのは使えるんじゃないかっていうのを研究で分かってきたときに、
たった1gホルモン作るのに豚の卵巣が2500頭分必要なのよ。
スピーカー 2
えーそうなの?
スピーカー 1
だからものすごいコスパ悪い。
スピーカー 2
ちょっとしか取れないってこと?
スピーカー 1
ほんとにちょっとしか取れない。
でこれ1920年とか30年とかそれぐらいの話なんだけど。
プロゲステロンとか生ホルモンが薬としていうようなことは分かってて、
でも作るのが絶望的に大変だからちょっと実用化してバンバン売るとかは難しい。
スピーカー 2
じゃあ化学合成とかもできない?おっきいから。
スピーカー 1
そうこの時はまだできない。
スピーカー 2
人間から取れない?
スピーカー 1
怖すぎる。取れない取れない。
スピーカー 2
そういうもんではないかホルモンっていうのは。
スピーカー 1
さすがに無理だよ。
そっかそっか。
これね使われてたのが女性ホルモンなんですけど、
女性ホルモンを使うと流産しちゃう人とか、
そういうのは妊娠を維持するためにプロゲステロンっていう女性ホルモンが不足してるのが多かったと。
だからそれを補充するっていうのをやってた。
だけどもう全然取れないんで超高額だったと。
金より高い。
同じ重さでね。
さっきこれステロイドホルモンの一種で男性ホルモンとか女性ホルモンあるよって言ったんだけど、
結局じゃあステロイドって何なんっていう。
さっき言ったコレステロールから作られてるっていうことでもあるんだけど、
ステロイドって化学構造の名前なんだよね。
ステロイド骨格って言うんだけど。
音声だから見せられないんだけど、
炭素原子が6角形とか5角形に並んで亀の甲羅みたいに4つくらい繋がってる。
結構特徴的な形をしてるやつなんだよね。
だからカフェインとかも化学物質の名前を言ってるわけじゃん。
ステロイドってやつも要は化学構造の名前を言ってるって感じだよ。
スピーカー 2
化学構造のある特定の構造を持ってるやつは全部ステロイドになるってことだよね。
そう。
スピーカー 1
で、男性ホルモンとか女性ホルモンは全部このステロイドに分類されてる。
っていう位置づけ。
で、さっきまでステロイドを作るのはめちゃくちゃ高額だからなかなか薬として使えない。
じゃあステロイドを作ろうってなるよね。人工的に。
スピーカー 2
そうだよね。でもそれが難しいって言ってなかった?さっき。
スピーカー 1
難しいんだけど、これの解決策を考える人が出てくる。
スピーカー 2
ちなみに臓器ではどうやって作られてるの?
スピーカー 1
臓器ではどうやって?ホルモン?
スピーカー 2
そうそう。
スピーカー 1
いや、それ物によるね。
例えば性ホルモンだったらコロステロールから酵素で化学構造が変わってホルモンになって血液乗ってっていう感じ?
スピーカー 2
なんかそれを真似したりできないのかな?
スピーカー 1
体の中で起こってる方法でコロステロールから作るってこと?
スピーカー 2
そうそうそう。
スピーカー 1
いやそれは、それも結局めちゃくちゃ難しいんじゃないかな。
スピーカー 2
そうなんだ。でもそれするよりは化学合成みたいなのをした方がいいってこと?
スピーカー 1
でもやろうと思ったらコロステロールを変換する酵素を使ってやるってことじゃん?
その酵素ってさらに少ない量しか体の中にないから。
スピーカー 2
そっかそっか。
スピーカー 1
まずその酵素を手に入れるのがむずい。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
だから余計高いんじゃないかな。
スピーカー 2
余計高くなっちゃうか。
スピーカー 1
これがねめちゃくちゃ僕好きな話で面白いんだけど。
これ1930年代のアメリカのラッセル・マーカーっていう科学者なんだけど。
この人がねこのステロイドをいっぱい作れれば大儲けできるわけじゃないですか。
スピーカー 2
確かにね。しかもみんな欲しいしね。みんなの役に立つし。
スピーカー 1
もうそれ作ったら金より儲けられるみたいな。金作るみたいなもんだよ。
スピーカー 2
確かに確かに。
スピーカー 1
めちゃくちゃ高いから。
じゃあこのステロイドっていう形が他の何かにあればそれをいっぱい取ってきて作ればいいって話になるわけじゃない?
でこれが実は植物にあるっていうのを見つけるんよね。
これがサポニンっていうやつなんだけど。
スピーカー 2
っていう物質?
スピーカー 1
うん物質。でこのサポニンって有名じゃない?
スピーカー 2
わかんない。
スピーカー 1
結構いろんな植物に入ってて鶴植物系の根っことかサポニン。
これソーピーから来ててすごい石鹸みたいに泡立つ成分なんだけど。
スピーカー 2
まあ湿質だったらなんか泡立ちそうな。
スピーカー 1
まあそうだね。
でこのサポニンってやつを集めてでもそのまんまホルモンの形ではないよ。
このサポニンってやつはこのステロイドにちょっと余計な糖分がくっついてたりとかそういう余計なものがあるんで
それを例えば切り離したりとかちょっと化学構造を変えるみたいなことをやって
ホルモンに近づけられれば大儲けできるんじゃないかっていうので
いろんな植物のサポニンを集めて変換できないかなっていうのをやると。
スピーカー 2
それはなんかアメリカとしてはさ、なんか痛いね。
もともとアメリカ人だったのに
なんかその技術とか生産拠点とかがメキシコに行っちゃってね。
スピーカー 1
そうなんだよね。
この人がやり遂げちゃうよ、これを。
山芋からホルモンめっちゃ安く作れるっていうので
1グラム1000ドル以上したやつが
一発で1ドル80ドルぐらいまで下がったと。
スピーカー 2
おー素晴らしい。
スピーカー 1
価格がもう大暴落して
そこでね、マーカーさん、やっぱりちょっと変な人なんだけど
マーカーさんの周りの人はもうガンガン利益出そうぜっていうので
経営に奔走するんだけど
マーカーさんは、いや科学の成果は人類全員で共有するべきでしょって言って
めっちゃ反発して、対立しちゃって
最終的に研究ノートと記録を廃棄して
科学の世界から姿を消すっていう。
え?
やめちゃうよ。
スピーカー 2
これやめちゃうの?
スピーカー 1
やめちゃう。
スピーカー 2
そこではやめちゃうんだ、なんかこれまでめっちゃガッツあったのに。
スピーカー 1
多分これ相当揉めたんじゃないかと言われてる。
で嫌になっちゃって
せっかくね病も見つけてここまでやってきたんだけど
ここでこの人は研究者人生を終了したと。
スピーカー 2
それだったらアメリカに戻ってアメリカに雇ってもらって
もう一回力立ち上げ直したらいいのに。
スピーカー 1
でももう科学界から引退っていうことみたいです。
スピーカー 2
そうなんだ、惜しいね。
スピーカー 1
だけど会社としてはどんどんどんどんでっかくなっていったってこのシンテックス社が。
スピーカー 2
なんだろうね、スティーブ・ジョブスみたいだよね、昔。
スピーカー 1
なんか一回やめさせられてなかったっけ、ジョブスも。
スピーカー 2
確かにね。
スピーカー 1
で最終的にこの会社の、またその会社に入社してきた別な天才のジェラッシーっていう人がいるんだけど。
スピーカー 2
それはミキシコ人?
スピーカー 1
いやこの人もアメリカからやってきた人かな。
この人も結構変わり者な感じだよな。
この人はどうしてもこのステロイドの研究がしたいっていうのでやってきて、
でもういろんなタイプのホルモンの合成法っていうのを開発していって。
で最終的にその口から飲んでも使えるようにしたいっていうので、
口から飲めるような構造っていうのも作って。
スピーカー 2
それまでは注射剤だけだった?
スピーカー 1
そう。それはね化学構造変換して口から飲んでも使えるっていうやつでその特許出したりとか。
っていうのを作って。
で今回ねこの話があったのはこの化合物のところまでなんだけど。
この時に作られたホルモン、口から飲めるホルモンっていうのが後に今ピルと呼ばれている薬になっていくんですけど。
これがね世界を変えていくっていう話じゃないの。
スピーカー 2
おもしろそう。それはすごい気になりますね。特に女性なので。
スピーカー 1
まあそうねこれ女性が飲む蛍光否認薬ですよね。
になっていくんだけど。
それがピルっていう錠剤っていうザピルっていう名前がつくぐらい社会的にはインパクトが大きい薬なんだよね。
これちょっとどこまで知られている話なのかわからないけど。
っていう話はちょっとまたねこの次回の回でやっていきたいと思います。
ということで今回の話なんですけど。
ホルモンってなんだろうっていう話。
これは体の特定の場所で作られて血液に乗って運ばれて特定の相手にだけ働きかけて作用する物質のことですね。
これをホルモンと言いますと。
その中にはいろんなペプチドホルモンとかステロイドホルモンとか種類があるんだけど。
中でもこのステロイドホルモン。男性ホルモンとか女性ホルモンのステロイドホルモンっていうやつが結構重要で。
それがなんと山芋から作られて。
それが現代の薬の製造っていうところにもつながってきてるよっていう話ですね。
スピーカー 2
面白い。
スピーカー 1
こういう話めっちゃ好きで。
なんていうの?一個の分子でめちゃくちゃ世界変わるみたいな話だと思うよ。
スピーカー 2
そのピルで世界変わるっていうのもそうだし、その一番初めのステロイドホルモンをどうやって作るのかっていうところの歴史がわかって面白かったね。
マーカーさんの一生がかかってここまで来たんだね。
スピーカー 1
そもそも体の中でそうやって働く物質が植物の根っこに似たやつ入ってて、それをちょろって変えたら使えるってめっちゃ面白くない?